スライドはビジュアルばかりで言葉が少ないので、少し補足させて頂きます。 これは、銭湯オーナーと民間が共同で運営するこれからの銭湯の提案です。「銭湯の廃業」と「風呂なしアパートの不人気」という一連の状況をチャンスと捉える、というのがコンセプトです。 プロジェクトの仕組みを簡単に説明すると、風呂なしアパート大家さんたちと銭湯オーナーさんで組合をつくり、アパートの家賃収入から銭湯の運営費を出すことで、入居者は無料で銭湯に入れるといったファンド型システムです。 街中の価値なき風呂なしアパートを、「大きなお風呂のついた最小限の暮らし」というカッコいい現代生活に転換できないか、ということを考えます。 銭湯は収入源の安定、大家さんは入居率UPとリノベーション時のコスト削減(風呂を新設しない)、入居者はリノベーション済物件にも安く入居でき大きなお風呂に毎日入れる、というように、全員にメリットがあります。 もちろん企業なども組合に入れれば、同じように社員が利用することも考えられます。 スライドの途中から出てくる銭湯の模型は、毎日入居者が家の延長として訪れる場に変われば、いずれ銭湯のハードもよりくつろげる「街のリビング」のような空間として変わっていく必要があるだろう、という展望の一例です。ちょっとくつろいだり、湯上がりにちょっと仕事をしたり、お話ししたりできたら、家に風呂のある人々もより訪れやすくなると考えて、都内のある銭湯をリノベーションしてみた仮想のモデルになります。 スライドの一番最後に載っているのは、私が実際に大家として運営しているシェアハウスの様子です。自己紹介を兼ねて載せさせて頂きました。