神戸市灘区水車新田における
小規模水力発電設置計画
NPO法人 PVネット兵庫グローバルサービス
理事長 北方 龍一
候補場所の所在地
阪急六甲駅
神戸大学
大土神社
水車新田
大月大橋
大土神社
取水可能場所
発電タービン設置可能場所
上掛水車設置可能場所
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水車新田
江戸時代の中ごろ(享保9年(1724)頃)、新しく田を開くことと水車を使って仕事を
することを目的に水車新田村が作られました。
その後、都賀川上流の傾斜面の川水を利用して、灯油用に菜種を搾る目的での
水車業が盛んになりました。
1,800年代初頭以降、幕府の統制で原料の菜種の入荷が減ったことや各地に水車
業が興ったこともあり、灘の酒造用の米をつく水車に転換。灘の酒造りに大きな役
割を果たしました
灘百選より
昭和13年の阪神大水害で全て消失し、地形を変わりました
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この地域は水車新田と呼ばれ、天明年間(1781~89年)には25基の水車が
ありました。これらの水車を利用した水車業者は、菜種から油を絞り、灯油
として京阪や江戸に輸送していました。大土神社は寛延元年(1748年)に村
内と油の海上輸送の安全を願い、創建されました。
境内には、六甲山への登山者によく知られている自然石の「かえる石」があり、
旅行などで出かける時に撫でて参拝すると「無事かえる」といわれています。
また、境内は、神戸市の「市民の森」に指定されています。
大土神社(おおつちじんじゃ)
(国登録有形文化財)
寛延元年(1748)に村内と油の海上輸送安全を
願い、天照大神・住吉大神・天満宮などを勧請し
創建された。
文化財建造物(以下6建造物)
本殿、拝殿及び弊殿、摂社住吉社本殿、
摂社天満社本殿、蔵、鳥居
灘百選より3
大月大橋
取水候補地点(標高260m)
発電所候補地点(標高212m)
大土神社西の河川敷(標高201m)
発電設備設置候補場所
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小水力発電設備構成(タービン方式)
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渓流利用イメージ 上掛水車方式
水系河川名 :都賀川水系 六甲川
取水地点 :灘区水車新田滝の下近辺
発電設備設置場所 :灘区水車新田宮坂近辺
「貴重な歴史資源や河川景観に配慮した
再生可能エネルギーの有効活用と啓発」
①小水力発電を設置することで、現在、未利用となっている
水のエネルギーを電力として有効活用を図る。
②市民への再生可能エネルギー啓発施設として地球温暖化
防止などの環境問題に貢献する
整備候補地
目的
①市民の目にふれる場所に設置することで、啓発効果が
期待でき、環境教育につなげることができる。
②景観に配慮して設備、周辺を一体的に整備することで
観光面でのPR効果が高くなる。
期待される効果
神戸市灘区水車新田における小水力発電施設計画概要
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小水力発電施設の整備
・取水施設・導水路・ヘッドタンク・水圧管路の設置
・発電設備(水車・発電機・配電盤・変圧器)の設置
・発電電力は系統連系し売電
見学スペースの整備
・施設説明表示板、発電状況表示板の設置
・誘導表示、転落防止柵の整備
整備概要
売電収入により得られた収益については、
・周辺の公園整備費用への寄付
・再生可能エネルギーの普及啓発事業のための活動費
売電収益の活用
六甲川水車新田小水力発電所
現在の発電出力
本日の発電出力量
kW
kWh
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想定発電規模(タービン方式)
[想定条件]
河川流量: 0.03 ~ 0.08 m3/s (30~ 80 ℓ/s)
※維持流量:0.01 ~ 0.02 m3/s (10 ~ 20 L/s)と仮定
有効落差: 30 ~ 40 m
水車効率: 65%
設備利用率:70%
[想定出力]
発電出力: 5 ~ 20kW
[想定発電量]
年間発電量:30,660kWh~122,640kWh
(10世帯 ~40世帯分)
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推進状況
2016年4月:■灘区水車新田における小水力発電設置構想浮上
2016年5月:■現地調査開始
■兵庫県の「住民協働による小水力発電復活プロジェクト
推進事業」に応募(7月に採択される)
2016年6月:■ひょうご環境創造協会の専門家派遣制度による現地
調査実施
2016年6月~: ■関連機関にご意見、ご指導を頂く
神戸市 灘区役所まちづくり課
河川課、環境貢献都市課、教育委員会
兵庫県 温暖化対策課
環境省 神戸自然保護官事務所
神戸大学 施設部
神戸松蔭女子学院大学 企画部
灘財産区
丹生神社 大土神社宮司
灘五郷酒造組合
都賀川守ろう会
2016年9月:■専門化によるポテンシャル調査実施
■先進地見学(東吉野小水力発電)
2016年11月:■専門化によるポテンシャル調査報告会
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可能性の調査
事業性の評価
事前協議
許認可申請
発電所建設
運転開始
実施設計
導入の流れ
・現地調査を行い、経済性、実行性のある地点を選択する。
・流量と落差から、大まかな発電規模を決定
・基本設計を実施
(測量、流量測定、概略図面の作成、工事費の算出等)
・地元住民への説明
・発電した電気の使い道を決め、事業の採算性を評価
・河川管理機関への許認可、電力系統接続検討の事前協議
・施工図面の作成、仕様書、設計書の作成
・河川管理機関、経済産業省(設備認定)への許認可申請
・工事発注、建設開始
・工事計画の届出、主任技術者選任、保安規程の届出等
・土木工事、機器据付け工事、試験調整
・完成検査、使用前審査手続き後、運転開始
現時点
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事業実施可否判断
ポイント
神戸市新聞掲載記事

自然エネルギーフォーラム2016① (2016.12.4 PV-Net兵庫)