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神奈川県 新しい公共の場づくりのためのモデル事業




  協働の新たなステージへ
  の環境創出事業申請まで
      の経緯

   平成23年1月24日   第1回   全体会議
どこでも聴く
課題!      協働の現場ではさまざまな課題が・・・
行政とNPO等との協働が様々な場面で進められているが・・


 事業目的、目標の          役割分担のもと
 十分な相互理解       +   円滑に事業実施

 トラブルに
  なってし        行政のスタッフが人事異動となり、
  まった!           うまくいかなくなった

 行政間の縦割で
   たらい回し

   協働が担保されるよう約束が必要
今までの研究経過《概要》
       ●平成20年度 横浜市都市経営局所管「政
         策と創造と協働のための横浜会議」に第
         一位通過
       『協働のふさわしい契約のあり方』研究



●平成22年度 こども未来財団児童関連
  サービス調査研究等事業として
『子育て支援事業における行政との協働のあ
  り方』研究
今までの研究会構成メンバー
 協働契約のあり方を考える研究会
 奥山千鶴子(NPO法人びーのびーの理事長)
 金子美津子(NPO法人まんま理事長)
 世古 一穂(NPO法人NPO研修・情報センター代表理事)
 土屋真美子(日本女子大学非常勤講師)
 天明美穂(よこはま一万人子育てフォーラム世話人)
 原 美紀(NPO法人びーのびーの事務局長)
 松岡美子(NPO法人グリーンママ理事長)
 横田美和子(NPO法人さくらザウルス理事長兼事務局長)
 横浜市都市経営局・調査・広域行政課
 横浜市こども青少年局地域子育て支援課
 横浜市市民活力推進局 協働推進課
今までの研究会構成メンバー
□新しい協働を考える会
主任研究者 原 美紀(NPO法人びーのびーの 港北区地域子育て支援拠点どろっぷ)
分担研究者 奥山千鶴子(NPO法人びーのびーの 理事長)
      天明美穂(よこはま一万人子育てフォーラム世話人)
      松岡美子(NPO法人グリーンママ 理事長)
      横田美和子(NPO法人さくらザウルス 事務局長)
研究協力者 伊藤久雄(東京自治研究センター 研究員)
       森田 明(協同法律事務所 弁護士 神奈川大学法科大学院教授)
       内海 宏(株式会社 地域計画研究所 代表)
       土屋真美子(NPO法人アクションポート 理事)
今までの研究成果
研究のための研究ではなく実践の活動につなげるために・・・
◆モデル契約の雛型を提案
  (契約書本体+合意書+
  役割分担表の3点セット)




◆契約履行前後のサブシステムについての提案
  (選考と評価のあり方)
◆横浜市委託契約約款の課題視
 →23年度港北区における地域子育て支援拠点事業においては
  適用除外項目条文を契約書本体に明記する
2つの研究会の主な成果
・勉強会、フォーラムを開催するプロセスで得た全国市町村からの事例が得られ、分野も越えた
 関心・賛同者をグループ化し、広範な先進事例の調査や視察によって得られた事例も蓄積で
 きた

・横浜市域18拠点それぞれに統一された契約実務と課題解決のための連携ができ
 てきている

・法科大学院や横浜弁護士会の研究会との連携の中で子育て支援拠点事業における
 契約実務の課題についてコンサルティング(リーガルクリニック)を仰ぐ機会を得ることができた

・平成23年7月6日 『政府と市民セクターとの関係のあり方等に関する報告(案)』
 「新しい公共」推進会議 政府と市民セクター等との公契約等のあり方等に関する専
 門調査会にも事例が掲載契約での指針に反映されている

・NPO学会や公共政策にまつわる授業の中などで、事例として取り上げられることも
 多くなり、テーマを推進していく必要性が高まってきた
今、「仕組み」として必要なもの
□NPO側の立場で協働の取り組みをサポートす
 る中間支援組織機能(横浜を中心に県域も含
 めて)
□組織団体や分野を越えた中間支援のネット
 ワーク
□協働事例の課題やケースに熟知している「協
 働コーディネーター」の育成
□新しい公共の担い手の活動を継続させより進
 化(深化)できるための法整備
本事業の目的
1)協働の実践者のノウハウを持ち寄り、検証し、
  発信する
2)協働事業を具体化するための制度の提案
3)契約手法、会計手法、評価法の検討
 ブームから
ムーブメントへの           理念的協働から
ステージアップ!           実質的協働へ




    自立的な市民運営・地域運営を創り出す
少しずつの前進を糧に本事業で
        さらなる成果を・・・!

  調査・研究段階から具体的実践支援へ!

 ★協働事業にまつわる相談窓口の設置
    多様なステークホルダーの参画
 ★協働コーディネーターの専門性の積み上げ
         ↓↓
新しい公共の担い手づくりに繋がる基盤整備
次世代に繋ぐための環境整備
プレゼンで
新しい公共の場づくりのための     強調したこと!

            モデル事業として
 場づくりで成熟してきた神奈川県だかこそ、
 その先にある、場自体が永続的に支えられる
      「仕組み」に着目している

ネットワークも1つの「場」であり、新しい公共の担
  い手づくり、その基盤整備としては、「場を持
  続させるためのネットワーク」が必要であり、広
  い意味での「場」としてとらえて欲しい。
事業全体イメージ図

  目的
          ネットワーク                       全体会議
1)協働の実    幅広く協働を考えていくネットワークを作る

践者のノウハ
ウを持ち寄り、
検証し、発信     相談窓口             相談窓口
する         多様な協働事例の       会議体参加団体と連携し、         ケース会議
           相談を受けていく窓口を    地域に相談窓口を設置す            事例の検証
           作っていく          る。
2)協働事業を
具体化するた
めの制度の提
案         ホームページ            WEB相談
          WEB上で情報の受発信を    WEB上でも協働の相
                                               データベース
          行い、事例を蓄積していく                        協働の事例を蓄積し、発信し
                            談を受付ていく
                                                  ていく。

3)契約手法、
会計手法、評
価法の検討      研修会           協働研修会
            協働の事例や課題を    課題に応じて定期的
                                               最終提言
            もとに研修を実施、人
          く 材育成をはかる
                         に情報交換・スキル            シンポジウム
                         アップ
活動スケジュール2011年度

                              2月      3月

                   1 月24 日         3月13日
ネットワーク   全体会議     (火)18:00~         (火)




         相談窓口             2月
相談窓口                               3月13日
         ケース会議           2 月●日
                                    (火)




         WEB相談            作成
ホームページ
         データベース           作成



                                   3月13日
研修会      協働研修会                      (火)
活動スケジュール2012年度

        4月   5月   6月   7月   8月   9月   10月   11月   12月   1月   2月   3月


                            随時オープン
相談窓口
                                                                       制
WEB相談
                                                                       度
全体会議
                                                                       提
             ○              ○               ○                ○
 年4回
                                                                       案
ケース会議
                                                                       ・
        ○    ○    ○    ○    ○    ○    ○     ○     ○     ○    ○    ○
 年12回
                                                                       人
協働研修会
                                                                       材
                  ○              ○                ○               ◎
 年4回
                                                                       育
 データ
                                                                       成
 ベース                         データ蓄積
相談窓口とは

活動の分野を越えて、協働事業に特化した相談を受け付ける
窓口を設ける。
  ◎相談窓口として行うこと

  ・協働の相談窓口として看板を掲げてもらう。
  (窓口の看板掲示、HPでリンク、チラシ配布など→謝金対象)
   ↓
  ・協働の相談を受付けてもらう。
   ↓
  ・相談内容をシートで報告してもらう。
  (相談者内容、相談内容、対応、結果など)
   ↓
  ・相談内容をブログ用に書き換えてもらう。
   ↓
  ・ケース会議で確認後、謝金を支払う。

  *可能であれば、過去の事例もシートに落としてほしい。
相談対応シート案
協働事例
●協働事例①
子育て支援拠点の中で、公的施設を借りて拠点を運営している区が2か所ある。その場合、「公有
財産賃貸借契約書」を結ぶのであるが、その中に気になる項目があり、契約書を結ばずに事業を
すすめている。
 気になる項目とは、「物件の保全義務」に関わる条項である。
第12条 乙(受託者)は、善良な管理者としての注意をもって、貸付物件の維持管理につとめな
ければならない。
2 乙は、貸付物件が天災その他の事由によって損壊し、第三者に損害を与えた場合は、乙に求
償することができるものとする。
3 第一項の規定により支出する費用は、すべて乙の負担とし、甲に対しその償還等の請求をす
ることができない。

施設の賃貸借契約を結ばぬまま事業をすすめる、という異常事態であるが、第12条の特に下線
部分については、納得しがたい

●協働事例②
くびきのNPOサポートセンターは、上越市役所と協力し、2006年から「NPOと上越市の協働委託
契約書検討会」でNPOと行政の委託契約のあり方を議論してきた。その上で、「委託契約条項(
協働版)」を提言した。
 現在、上越市と委託契約を結ぶNPOは、この「協働版」を結ぶことが出来る。そのための支援
をくびきのNPOサポートセンターが行っている。
                                                  17
ホームページの3つの機能


1)ホームページ機能
・団体のホームページとして活動のタイムリーな受発信
 を行う。

2)ネットワーク機能
・相談窓口などのネットワークの見える化を行う。
 また、WEB上の相談窓口としても機能させる。

3)データベース機能
・データベースなどで、協働事例やノウハウなどを蓄積。
ホームページのコンテンツ

                              メイン写真
             トップページ
                              お知らせ★
           情報をタイムリーに発信する
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                               目的

            団体について            団体概要

          どういう団体なのかを見える化する    メンバー
ホームページ

                             これまでの実績
             活動内容
                             主な活動内容
          どういう活動をやっているのか。
          ブログで近況報告。           ブログ★
          イベントなどはアーカイブで残す
                              相談場所
             データベース
                             協働の事例紹介
            お問い合わせ
ホームページ機能




・団体概要、活動内容をわかりやすく伝える。
・ブログでは活動内容をタイムリーに発信していく。
ネットワーク機能




・協働の相談窓口を見える化する。
データベース機能




・事例→フォーマットを決めて、フリー記入型
・検索→タグをつけて検索。タグの検討
まとめ



• 相談窓口になってもらいたい

• 協働事例を集めてもらいたい

• WEBでの発信に協力してもらいたい

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