ロボット研究のためのコミュニケーション活動
Scientific Communication for Robotics Research
佐世保工業高等専門学校○ 槇田諭
S. Makita
発表概要
• 科学研究において科学コミュニケーションは必要か?
(研究に専念して素晴らしい成果を積むことが重要だろう?)
• ヒューロビントって何?
• このロボって何?
• 離島地区でICT?
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科学コミュニケーションの必要性
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科学研究においてコミュニケーションは必須
• 同分野の研究者・技術者と
• ジャーナルの編集者,査読者を含む
• 異分野の研究者・技術者と
• 新しい知見の獲得,学際研究の発展
• 一般市民と
• アウトリーチ活動 → 研究成果の普及,啓発
• 研究費を使用することの説明責任
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同分野の研究者とともに発展する
• 指導教員,先行研究
• ど真ん中の議論の相手,時には対立する,が乗り越えるべき
• 共同研究者
• 良きパートナーになるために,情報共有と率直な指摘
• 研究費を獲得するためのサポーター
• 査読者
• 論文の改良をともに目指す仲間?説き伏せるべき敵?
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査読者(reviewer)は敵か?味方か?
• ポジティブなコメント
• この図は改良したほうがいいよ
• ここの説明を補足してほしい
• この先行研究と比較したら?
• 条件を変えた実験結果ある?
• 英語の文法が間違っているよ
•ネガティブなコメント
• この図の意図がわからない
• この説明は何を言いたいの?
• サーベイ不足
• 実験が徹底されていない
• poor English
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基本的には著者に改良を求めている!
「おもしろい」の対義語は
「つまらない」ではなく「興味ない」
• 厳しいコメントや批判は興味があるからこそ(と思いたい)
• 改良の余地があって,がんばってほしいから
• 興味のない研究発表には質問が出ない
• 興味があるなら鋭くない質問でもしてほしい...
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異分野{へ,から}の参入はイノベーティブ
• 分野の拡大,学際領域の創出
• 適用範囲の拡大,連携研究の強化
• これまでにない手法の導入
• 例:文学研究におけるゲノム解析(福田 智子 氏(同志社大))
https://www.cis.doshisha.ac.jp/staff/fukuda/
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コミュニティ ≠なれ合い
• 近い分野で友人,知人をつくるのは良いこと
• 良き協力者であり,批評家である
→ 近い分野で生きていく以上,長い付き合いになる
• 知人が多いと査読や審査が通りやすい??
• 研究内容や人柄がわかっていれば,深く評価できる
• 応援したい気持ちからポジティブなコメントをかける
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で,アウトリーチ活動は必要?
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アウトリーチ活動は研究者の「義務」
• 科学研究費補助金:税金を使うことへの説明責任
• 論文のオープンアクセス化
• 成果の一般への公表,プレスリリース
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ひらめき☆ときめきサイエンス
https://www.jsps.go.jp/hirameki/
• 大学や研究機関で「科研費」(KAKENHI)に
より行われている最先端の研究成果に、
小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、
直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを
感じてもらうプログラムです。
• 申請資格:過去に科研費に採択されたことのある研究者
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社会との共生を目指す研究課題
• JST RISTEX(社会技術研究開発センター)
• JST 未来共創イノベーション活動
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社会課題から見えてくる研究課題や応用先は少なくない
というか,研究者は社会に求められているのではないか?
アウトリーチで得られる「非専門家の予想外の言動」
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テレプレゼンスロボットの背後に回り込む,だと?
• ビデオ通話(PC or スマホ)ではあまり起こりそうにない
→ わざわざディスプレイの裏に回り込むか?
• 移動機構を持つロボットならではの行動では?
→ ロボット(に映る操作者に)見られていることを強く意識している?
• 対人では普通にやってそう...
→ テレプレゼンスロボットに強い存在感(プレゼンス)を感じている?
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非専門家による予想外の言動
• 中学生に聞いた「欲しいロボット」
• 原正之,槇田諭,滝康嘉,瀬戸文美,清水正宏,菅原雄介,大武美保子:ロボット技術に対する中高生の意識調査,
第25回日本ロボット学会学術講演会予稿集,1B12,津田沼,2007年9月.
• 友達になってくれるロボット
• スポーツをするロボット
• 家事をしてくれるロボット
• 会話のできるロボット
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非専門家による予想外の言動
• 中学生に聞いた「欲しいロボット」
• 原正之,槇田諭,滝康嘉,瀬戸文美,清水正宏,菅原雄介,大武美保子:ロボット技術に対する中高生の意識調査,
第25回日本ロボット学会学術講演会予稿集,1B12,津田沼,2007年9月.
• 友達になってくれるロボット
• スポーツをするロボット
• 家事をしてくれるロボット
• 会話のできるロボット
• 車を運転してくれるロボット???
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→ 自動運転ではダメ??
ロボット系若手研究者コミュニティ
HUROBINT
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HUROBINT (HUman and ROBot INTeraction)
http://www.koj-m.sakura.ne.jp/hurobint/
• 2006年に前身の研究会をリニューアル(松下氏(岐阜大))
• 交流会を通じて同世代の研究者同士のネットワークを構築
• 2009年より日本ロボット学会ヒューロビント研究専門委員会
• 2015年より毎年,OF「このロボットがすごい」を企画
• 学生や若手研究者の「やりたい」を叶えたい
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HUROBINT (HUman and ROBot INTeraction)
ロボット系若手研究者の交流会
• 研究会
• ワークショップ
• 見学会
• 懇親会
• OS(オーガナイズドセッション),OF(オープンフォーラム)
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HUROBINT
「このロボットがすごい」 http://konorobo.main.jp/
• RSJオープンフォーラム(参加登録,参加費不要)
• 大学等研究機関の研究者
• 民間企業の研究者・技術者
• ROBO-ONE
• 個人のロボティシスト
講演の多様性が学術講演会の中では異色
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「このロボ」はインターネットで観れます
• 生放送
• ニコニコ生放送: http://ch.nicovideo.jp/konorobo
• Ustream: http://www.ustream.tv/channel/b2YaPkTVR6s
• YouTube (アーカイブも):
https://www.youtube.com/channel/UC9nhwffBfUQ3L0O38oUlUJA
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(VR配信にもチャレンジしてみたい)
アウトリーチ活動の一例
「離島地区 × ICT」
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JST科学技術コミュニケーション推進事業
その離島にしかない魅力を醸成,発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成
―ICTの利活用による低コストかつ効率的な科学・技術・相互交流コンテンツの提供―
http://science-islands.jp/
• 離島地区にいながらさまざまな情報に触れ,
イベントや活動に参加できるようにするプロジェクト
• 離島地区は交通機関が限定されている
→ インターネットを使えば“ある程度”解決できるのでは?
• テレプレゼンスロボット,ビデオ通話によるコミュニケーション
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サイエンスアゴラin福岡(フォーラム,展示会)の開催
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基調講演 & 異分野クロストークセッション
• 浅田 稔 (大阪大学 工学研究科)
• 松村 礼央(karakuri products) × 森田 藍(大牟田市動物園)
• 遠藤 謙(Xiborg) × 上岡 玲子(九州大学 芸術工学研究院)
• 児島 諒(三菱電機)× 平松 千尋(九州大学 芸術工学研究院)
• 多田隈 建二郎(東北大学) × 坂倉 真衣(宮崎国際大学)
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異分野クロストークセッション「ロボット×」
• ロボットの専門家と
他分野の専門家との対談
• 共通項の発見
• 多角的な視点
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このロボットがすごい展
• 全国から14団体が出展
• 大学等研究機関:9
• 民間企業:3
• 個人・団体:2
デモンストレーション,体験
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このロボットがすごい展
• 佐世保高専 × 北九州高専:高専ロボコン2017
• 旭川工業高等専門学校 以後研究室:U-bo MarkII(廃炉創造ロボコン)
• 今仙技術研究所:義足の展示と模擬体験
• 大阪大学 梅田尚輝,川節拓実,石原尚:子供アンドロイド Affetto の内部構造とコイル式柔軟皮膚センサ
• 九州ロボット練習会:二足歩行ロボットによるバトルデモ&操縦体験
• 佐世保工業高等専門学校 槇田研究室:遠隔操作できる対話用テレプレゼンスロボット
• 電気通信大学 田中研究室:1mの段差や階段も登れて作業もできるヘビ型ロボット
• 東北大学 多田隈研究室:ロボット機構(レスキューロボット機構,全方向移動・駆動ロボット機構)
• 広島大学工学研究科 栗田雄一研究室/コベルコ建機次世代先端技術共同研究講座:VRラジコンシステムによるショベルカー操作体験
• 真広(まひろ)・テクノロジー:女性型ロボット(小型2足歩行ロボット)「ST-00」,「ST-01」
• 三菱電機:Amazon Robotics Challenge(ビデオ)
• 山形大学 井上研究室:6脚作業移動ロボット
• karakuri products:コミュニケーションロボット
• 長崎総合科学大学:フリスビー乱舞ロボット(NHK学生ロボコン)
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今後の予定(やりたいこと)
ロボット系若手研究者の交流会
• 研究会,見学会 → つくば? まずは東京?
• RSJ2018 OF 「このロボットがすごい」 → 一般,研究者向け
• 科研費道場(申請書の相互査読,ディスカッション) → 研究者向け
• 学振DCに選ばれるためにすべきこと → 学部,修士向け
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ほかにもリクエストください!
<お願い>
• HUROBINTの活性化
• 活動機会の増大(企画リクエスト,幹事の担当)
(活動予算は支出できます!見学先へのアポ取りもできます!)
• 参加者の増大(多世代化:学部~中堅研究者)
• 見学会,交流会への参加
• このロボの運営
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