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雑誌B班PR企画案 文責:丸山、松浦、重田、喜屋武
ゴール(全体目標) 今後10年以内に日本の大学としての存在を超え、グローバルユニバーシティとしての 「WASEDA」を構築する。    その取り組みの中でPRに関連することとして以下の3点に注目する。  まず ①日本文化・アジア文化の国際的研究拠点を形成する。      ①を達成したのち、②全世界からトップレベルの学生や教員を獲得することによって、早稲田大学をグローバルな教育研究の場とし、地球市民の育成を可能とする。 そして①,②を達成したのちに③「近代日本の創造に貢献する人材の育成」から「世界の発展に資する人材の育成」へと早稲田大学の使命を広げて行く。
ゴール(全体目標) ①日本文化・アジア文化の国際的研究拠点を形成する。       ->「東西文明の調和」を基調とする「世界の中の早稲田大学」「アジアの中の早稲田大学」として、早稲田大学から世界に向けて日本研究を発信し、日本学・日本文化の世界的な研究拠点の形成をめざす。加えて、アジア学・アジア文化の研究・発信にも貢献する。
ゴール(全体目標) ②全世界からトップレベルの学生や教員を獲得することによって、早稲田大学をグローバルな教育研究の場とし、地球市民の育成を可能とする。 -> 今後5年間で、学部レベルで1学年1000人、大学院レベルで4000人の留学生を受け入れ、全学で合計8000人の外国人学生が学ぶことができる体制、また、外国人教員が全教員の2割を占める基盤を整備し、多様な学問・文化・言語・精神が交流する大学を形成する。
ゴール(全体目標) ③「近代日本の創造に貢献する人材の育成」から「世界の発展に資する人材の育成」へと早稲田大学の使命を広げて行く。  -> 多様な外国人学生への対応を含めて、学部教育を充実させ、学生自らが人間力(知性・感性・悟性)を養うことができる「学びの場」であり続ける。キャンパスのグローバル化とあわせて、このような教育の実践は、「日本から世界を考える」ことができる人材、「世界から日本を見る」ことができる人材すなわち地球市民の育成に通じる。
リサーチ&シチュエーションアナリシス
リサーチ&シチュエーションアナリシス  日本で一番留学生の多い大学である。*1   東アジア圏では、早稲田大学とは憧れの的である大学であり、多くの留学生が在校している。早稲田大学 は3,114人 (外学生数2,608人)で一番多い人数となっている『日本学生支援機構H20 5・1版』。
リサーチ&シチュエーションアナリシス    早稲田大学留学生数集計2008年5月1日では、中国951人、韓国653人、台湾189人とアジアの合計は2121人でアジアに対しては特に早稲田大学は認知されている。一方ヨーロッパと北米はアメリカ178人という人数だけで、他はほとんど留学生はいない。合計値も390人と韓国の留学者数にも満たない。
リサーチ&シチュエーションアナリシス  中国・韓国では知名度が高い。*2    *1で挙げた数字から、アジア圏では早稲田大学とは憧れの的である大学であり、多くの留学生が在校している。特に中国や韓国においてはソウル大学や北京大学に並ぶほどの評価を受けている。理由としては中国や韓国では多くの著名人が早稲田大学に留学経験があり、早稲田大学はエリート大学としてのブランディングができている。またこのことからわかることがある。それは韓国や中国の人は大学で何を学べるかということや、どんな資格が取れるかということより、大学の名前やブランド性を重視していることがわかる。事実様々な記事でもわかるように、韓国では受験に勝ち残れないと良い企業に就職できないため受験戦争が勃発しているし、中国でも同様に官僚はみんな高学歴や名家の出身である。
リサーチ&シチュエーションアナリシス  研究内容が外国にうまく伝わっていない。*3    ただこの事実を逆に考えてみると早稲田大学はエリートとしてのブランドは構築されているが、大学がどのような研究を行っているかとか研究結果はどうなのか等についてあまり知られていない可能性がある。
リサーチ&シチュエーションアナリシス  中国・韓国以外の外国において早稲田大学の知名度が低い。*4   また欧米諸国にとって早稲田大学はあまり認知されていない。先程の集計結果でもわかることだが、さらに2009年度のTHE-QS世界大学ランキングにおいて148位であった。研究成果等を考えれば、名古屋大学(世界92位)よりも早稲田大学の方が研究成果や経営面を見ても明らかに高いと言えるはずである。すなわち欧米からしたら早稲田大学はあまり知られていない可能性がある。   選考方法は抜粋すると、the subject level upwards, drawing on expert academic opinion at the detailed subject level and using citation analysis appropriate for each subject. There will be six subject tables: arts and humanities; life sciences; physical sciences; engineering and technology; social sciences; and clinical, pre-clinical and health とのことで専門家が各教科毎に分析・評価を行っているとのことである日本の大学ランキングでは早稲田大学は名古屋大学よりも同様の手法でのランキングでは全て優っている。海外では早稲田大学はあまり評価されていない、もしくは評価する以前にあまり認知されていない現状がある。
リサーチ&シチュエーションアナリシス  地域研究体制の強化 *5  国際日本研究機構(仮称)の設置  ->これにより、早稲田大学から 世界に向けて日本研究を発信し、日本研究   の世界的な拠点として内外の研究者を養成する。 欧州研究機構(仮称)の設置 インド・中東を包含することによるアジア研究機構の強化  ->これらにより、大学全体として地域研究体制の強化を図る。
PR目標設定 日本及びアジアの研究拠点としてのWASEDAの形成を実現し、世界中からトップレベルの学生・教員を獲得する 教育研究内容の世界的認知を強化することで世界中からトップレベルの学生・教員を獲得する
ターゲット設定 ◇ビジネス・ターゲット ・大学の研究者 ・海外の大学生 ◇コミュニケーション・チャンネル ・外国の総合ニュース系雑誌(TIME ・NEWSWEEKetc..) ・外国の学術系雑誌 ・早稲田大学のオンライン媒体(WASEDA ONLINE)
PR戦略の構築 雑誌媒体に限定した戦略構築へ向けて 1. 日本及びアジアの研究拠点としてのWASEDAを形成するために、アジア各国の大学の研究者と早稲田大学の研究者及び国内の他大学の研究者との間の連携を強化するメディアリレーションズ戦略を構築する。  2. 研究拠点としての情報を留学情報として編集して発信することで、全世界からトップレベルの学生を獲得するメディア・リレーションズ戦略を構築する。
PRプログラムの作成 1. アジアの様々な大学の研究と早稲田大学や日本の他の大学の研究に共通するテーマを設定して雑誌に特集として組んでもらい、WASEDAを通して報じられれば知名度が上がるという認識を研究者の間で広めることで、日本及びアジアの研究拠点としての存在感を示す。  2. 日本一の留学生数を誇る業界リーダーとして率先して他大学と連携して留学情報ネットワークを形成し、その情報をもとに必要な研究情報を留学生用に編集して雑誌に取り上げてもらう。
情報の分析・強化  1.雑誌読者から読売オンラインへのWeb誘導 2. CARMA 3.グローバル・ネットリサーチ
まとめ PR目標 日本及びアジアの研究拠点としてのWASEDAの形成を実現し、世界中からトップレベルの学生・教員を獲得する 教育研究内容の世界的認知を強化することで世界中からトップレベルの学生・教員を獲得する 全体目標 今後10年以内に日本の大学としての存在を超え、グローバルユニバーシティとしての 「WASEDA」を構築する。
ご清聴ありがとうございました。 雑誌B班一同

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Editor's Notes

  1. アジア研究機構、日米研究機構の設置、また各種大型研究費の獲得によって国際研究プロジェクトが充実し始めているが、それを基盤に新たに日本学・日本文化の世界的な研究拠点の形成をめざして国際日本研究機構(仮称)の設置を早期に検討する。これにより、早稲田大学から 世界に向けて日本研究を発信し、日本研究の世界的な拠点として内外の研究者を養成する。その他に欧州研究機構(仮称)の設置を模索するとともに、インド・中東を包含することによるアジア研究機構の強化を促進する。これらにより、大学全体として地域研究体制の強化を図る。
  2. -> 雑誌はジャーナリストの視点を取り入れることで社会の大きな動きに関連した企業活動を行っていることを主張できるPR強化ツールと考える。そのためには社会の大きな動きに関連したストーリー性のあるネタを提供する必要がある。特に雑誌に特集が組まれれば、社会の注目が一気に集まる。それにより、4つの経営資源を強化することができる。例えば、優秀な教員・学生が集まり(人)、研究に関連する書籍が売れ(モノ)、研究資金が調達がしやすくなり(金)、様々なメディアでの議論が活発になる(情報)。   また雑誌媒体の強みとして各雑誌社が広告やtwitter等のPRを行うので、雑誌の販促と共に早稲田大学の記事が掲載されていることを自然にアピールすることができるというのも利点である。 そこで、世界が注目する研究を行う研究拠点として、また世界が注目する教育を行う留学先としてのWASEDAを浸透させることで世界中からトップレベルの教員や学生の獲得するために以下の2点のPR戦略を構築する。
  3. 1. 大学の研究に関連して今の読者にとって関心が高いテーマは何かを各国の雑誌ジャーナリストにブリーフィングを行う。そのテーマに基づいてアジア研究に拡大できる可能性をもつ早稲田大学の研究はもちろんのこと、それに関連する研究が国内の他大学でもなされているかも調査する。ソーシャルメディアの中で対象とする研究を行う教員や学生が交流できる場を提供するとともに、世界中の人々とアイデアを共有できるコンテンツの充実を図ることで研究の奥行きを深める。雑誌の特性を考慮し、ストーリー性のある活動内容と研究成果を各雑誌メディアに発表する。国別、雑誌別に関心が異なる場合は個別に取材を要請し、関心が概ね一致している場合は一斉発表する。   2. 各国の提携先大学の留学関係者や学内の留学生にヒアリングを行い、留学生が留学先を決める上でどのような条件を重視しているのかを調査する。その内容をもとに国内の他大学と比べながら発信すべき情報を整理する。早稲田大学の前にまずは日本を留学先に選んでもらう必要があるので、国内の他大学と協力して留学情報ネットワークを構築し、情報を共有する機会をつくる。 日本全体の留学事情に関連するテーマで雑誌に取り上げてもらうことを狙ってストーリー性のある取り組みを雑誌メディアに一斉発表する。 条件の中に研究内容が含まれていれば、1.の情報を留学生向けに編集して発表する。
  4. 1. 雑誌読者から読売オンラインへのWeb誘導を行う。そして早稲田チャンネルからのデータ(通常時のPV数と雑誌掲載後のPV数の差、滞在時間、早稲田チャンネルの滞在時間、アクセス解析値等)+掲載記事についての読者の反響と売上の増減を出版社から収集し、それに伴って掲載記事がリリースした情報についての是非や早稲田大学にどれほど興味関心があるかを分析する。  2. CARMAを使用し、国内の他大学の報道状況を分析する。また、グローバル分析を実施して、国別の好意度を分析する。  3.専門家が分析を行うCARMAとは対照的に、グローバル・ネットリサーチを通じ海外で情報を受けっとった読者に対し直接リサーチを行う。PR活動を行った後、その成果である“読者の早稲田大学のイメージ・ブランド”を把握し、新たなPR活動の方向性を模索し修正していく。