LT駆動開発 #10 で発表した、簡単な PowerShell の紹介です。

1. PowerShell 紹介
LTDD #10
@tsuda_ahr

2. PowerShell とは
• Microsoft の Shell Script のようなもの
• コマンドプロンプトの後継
(WSH/VBScript の後継)
• Windows 7 以降は標準搭載。
• 専用エディタもついてくるよ！
PowerShell ISE
(Integrated Scripting Environment)

3. 利点
• .net のライブラリが Script のように使えること。

4. 個人的にはこれ一択！

5. 例
$tcp = New-Object System.Net.Sockets.TcpClient
try {
$tcp.Connect("localhost", 445)
Write-Host ("成功")
} catch {
Write-Host ("失敗")
} finally {
$tcp.Close()
$tcp.Dispose()
}
対象の host の TCP ポートを
開いてみる Script
.net の
ライブラリ

6. ちまたで言われている利点
• pipe に Object を渡せる
• コマンドプロンプト (cmd.exe) とは比較にならない制御が可能
(= 一般的な言語ができることができる)
• コマンドプロンプトの後継。
• Azure API などが操作できる。
• Windows Server では一部 PowerShell Script に変換する機能が
ある(らしい)

7. 例) object が pipe を渡っているの図
Get-Content .¥sample.csv |
ConvertFrom-Csv -Header @(1..50) |
Where {$_."3" -ge 1989} |
select "1","2","16","26","30" |
Out-GridView
sample.csv を読み込み、
csv ファイルとして解釈し
3列目が 1989 以上の行の
1列目,2列目,16列目,26列目,30列目を
GridView で表示する

8. 残念な点

9. 1.拡張子とインストールフォルダ

10. 最新のPSのバージョンは現在 “4”
順調に進化しています

11. しかし拡張子は.ps1のまま

12. インストールフォルダも v1.0 のまま

13. 2.関係演算子

14. PERL の場合
$a = 100;
if ($a > 1) {
print "True";
}

15. PowerShell の場合
$a = 100;
if ($a –gt 1) {
Write-Host "True";
}

16. FORTRAN かよ！

17. 参考) FORTRAN 77 の場合
00010 I = 100
00020 IF (I .GT. 1) THEN
00030 PRINT *, "True"
00040 END IF
00050 END

18. 3.セキュリティ縛り
ポリシーがデフォルトのままだと、
Scriptファイル(.ps1) を実行できません

19. 4.コマンドプロンプトに劣る面がある
屈辱の
cmd /c mklink
たとえば シンボリックリンクを
作るコマンドレットは存在しない。

20. 5.Windows の設定は、変わらず難儀
たとえば、
ここのチェックを入れるための
API とかは存在しない

21. 6.コマンドが長い

22. まとめ
• Windows の設定がらみのところでは、まだまだコマンドプロン
プト有利なところが結構ある。
• 自前 Script を書く場合は、PowerShell になれるとコマンドプ
ロンプトには戻れない。
• テキスト処理とかも PERL を使ったりすることはなくなった。

23. みんな PowerShell を使おう！

24. セッション中にあった質問と回答

25. 質問1) pipe で渡ったオブジェクトの型はわかるのか？
一応わかりますが、パターンマッチとはまではできません(多分)

26. 質問2) PowerShell で Excel は操作できるのか？
• できないことはないけれど、Powershell で実施することによる
メリットはあまりないよ。何より遅い（汗
powershell
# Excelの起動ほか
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
$excel.Visible = $false
$book = $excel.Workbooks.Open("D:¥sample.xlsx")
$sheet = $book.Worksheets.Item("sheet1")
# 書き込み
$sheet.Range("A1").Cells.Item(1, 1) = "AAA"
# 読み込み
$a = $sheet.Range("A1").Cells.Item(1, 1).Text
Write-Host $a
# 閉じる
$book.Save()
$excel.Quit()
# Excel.exe がプロセスに残るのを防ぐために Powershell ごと終了する(ぉぃ
exit

27. 質問3) あるフォルダにファイルができたことをトリガーに処
理することができるか？
できないことはないです…
(実現にはやはり .net のライブラリの力を借ります。
また以下のコードだと複数のファイルが同時に操作された場合に取りこぼします）
$watcher = New-Object System.IO.FileSystemWatcher
$watcher.Path = "D:¥test"
while ($true) {
$result = $watcher.WaitForChanged([System.IO.WatcherChangeTypes]::All)
Write-Host $result.ChangeType $result.Name
}

28. ステマ。
来る 2015/2/14 (土) オープンセミナー広島が開催されます。
http://osh-web.github.io/

29. PowerShell のセッションもあるよ!

30. この本を書かれた方が来られます！

31. この機会に是非ご参加ください！