More Related Content
Similar to ビジネスインテリジェンス入門~OSSでBIを始めよう~version2(公開版) (20)
More from Kensuke SAEKI (10)
ビジネスインテリジェンス入門~OSSでBIを始めよう~version2(公開版)
- 2. 一応自己紹介
● 佐伯 健介 (調布市在住)
● Twitterアカウント @masteryupa
● mixiネーム Yupa
(たぶん本名でも引っかかると思います。)
● Facebookもやってます。
(たぶん本名でも引っかかると思います。)
● 日本JasperServerユーザ会 管理人
- 5. 「BI」の定義
1989年 ハワード・ドレスナー
(Gartner社アナリスト)が提唱
「経営者や一般のビジネスパーソンが、
情報分野の専門家に頼らずに自らが
売上分析、利益分析、顧客動向分析などを行
い、
迅速に意思決定する」
@IT 情報マネジメント用語事典より
企業の持つデータ分析を専門家から実際にビジネスを
動かす現場に取り戻す仕組みがBI。
- 6. BI
Business Intelligence
もともとは政府の諜報機関が敵国の限られた情報を
様々な角度から分析し、自国に必要な情報を引き出す活動
インテリジェンス活動(Intelligence)と言っていた。
その考え方を民間活動(Business)に応用したのがBI
- 7. インテリジェンス(予備知識)
● 少ないデータを元に「そのデータのあらわす情
報とインテリジェンス(自分たちにとっての意
味)」を
導き出す
● 新しいデータが追加される毎に見直し
● 機械的に判断できる手法的な部分と
長年の経験に基づく人間的判断の部分がある
● データや情報(infomation)と区別するために
「知恵」という場合もある
- 8. 最近の「BI」の意味
ビジネス用途のデータから対話形式によっ
て重要な知識を獲得する、といった概念で
ある。
(IT用語辞典バイナリ)
ビジネス上の価値を引き出すことを目標と
して、企業内に蓄えたさまざまな情報を収
集して分析し、その結果を表示・配付する
仕組みの総称。
(情報システムハンドブック
2006)
- 11. Information:情報
データを整理して得られる傾向等。
「右下がりの減収」とか「指数関数的な急成長」
とか
単独のデータ群から得られるのはここまで。
誰でもできる一番簡単な分析(一面的)
- 13. Decision:意思決定
Action:行動
インテリジェンスを参考に最終的にどうするのか
を決め、実施するところ。
これは企業経営者や各担当責任者がおこなうべき
もの。
機械は意思決定はしません!
- 15. 業務システムごとに分断されているデータを
活用し、経営資産としたい!
ビジネスのスピード重視
グローバル化
✔ 蓄積されているデータを迅
速に分析・判断・共有する
経営者の責任増大 必要
複雑化する業務 ✔ データは企業共有の資産と
して活用されるべき!
会計 情報集めるだけ
でも一苦労!
どこに必要な情
報があるのかも
生産/在庫 分からない・・・。
/購買
販売/顧
客
- 17. ● BI=BIツールではない!
● 「経営情報システム」だけではない
● 「OLAP分析」だけでもない
● 決まった概念でもない
● 企業システム等で大量に蓄積されている
データを有効に活用・見える化するための
ツール
- 21. データ・マイニング
企業に大量に蓄積されるデータを解析し、
その中に潜む項目間の相関関係やパターン
などを探し出す技術。
•
IT用語辞典 e-Words
•
http://e-words.jp
- 22. テキスト・マイニング
定型化されていない文章の集まりを自然言
語解析の手法を使って単語やフレーズに分
割し、それらの出現頻度や相関関係を分析
して有用な情報を抽出する手法やシステ
ム。
•
IT用語辞典 e-Words
•
http://e-words.jp
- 23. ETL(DSAおよびODS)
企業にすでにある業務システムから
i. 蓄積されたデータを抽出(Extract)
ii.データウェアハウス等で利用しやすい形に加工(Transform)
iii.対象となるデータベースに書き出す(Load)
という一連の処理を行い、DWH(BIするためのデータベー
ス)に格納する処理
DSA
会計
ク
生産/在庫 抽 リ 変 ロ
/購買 DWH
出 換
ー ー
ニ ド
販売/顧客 ン
グ
CRM
ODS
- 24. データウェアハウス
経営分析を行うためにデータ集積を行う
「サイロ」にあったデータを集めてきて貯め
ておく「倉庫」
- 25. データウェアハウスのデータ構造
ファクトテーブルに対して、
製品キー ディメンジョンテーブルが複数連携した形
製品名
製品分類
になるのでスタースキーマと呼ばれる。
メーカ-
名
・・・・
時間キー 製品キー 地域キー 売上数量 売上金額 売上金額
地域キー
時間キー 所在住所
日 番地
月 市
四半期 県
半期 地方
・・・・ 国
- 28. ドリリング
目に見えている「ディメンジョン」を掘
り下げる操作
- 29. スライシング
目に見えてない「ディメンジョン」を絞り込む
操作
製品すべてが含ま
れている
ドリンクのみを集計
している
- 30. ダイシング
目に見えている「ディメンジョン」と見
えていない「ディメンジョン」を入れ替
える操作
- 31. R-OLAPとM-OLAP
SQL
RDBMS
データ
レスポンス:遅い
R-OLAP データ集約:早い
リクエスト
事前集計
(バッチ)
RDBMS
データ
レスポンス:早い
M-OLAP データ集約:遅い
- 32. その他の分析
✔ 統計分析
回帰分析、シュミレーション等
✔ マーケット分析
RFM分析、SWOT分析、バスケット分析等
BIツールで対応出来るものと、難しい物があ
る。
R等の統計ツールなどと組み合わせること
で、より高度な分析も可能になってくる。
マーケット分析はBI等からインテリジェンス
を抜いてきてさらに分析を進める手法といえ
る。
- 34. レポーティング
目的に応じたデータ集計、表現
分析結果を共有する
帳票(情報を受け手が望む形式で表示)
BIの場合、集計や解析結果といった
「データを分析した結果」をレポートとして表
示する。
- 36. ダッシュボード
ユーザの必要な情報を画面で一覧表示
一種のレポートだが、一目で知りたい情報
の概略がわかるように、KPIを設定して
トップ画面に配置する
問題が有りそうなところはドリルダウンし
て詳細を見る
ピ ッ
コ ク
経営 ト
- 38. JasperReports Serverとは
● フルオープンソースで実装されたBIツール
● Javaで実装
● コミュニティ版とプロフェッショナル版が
存在
● 周辺製品とあわせて、BIアプリケーション
をカバー(BI suite)
- 39. JasperReports Server
アーキテクチャー
多様な Ad hocレポー ダッシュボー データ分析/探査
レポート ト ド
iReport JasperAnalysis
JasperServer
JasperReports
JasperETL データマート /
オペレーショナルRDBMS データウェアハウス/
POJO、EJB、 XML、Hibernate、 ODS
MDX、Custom
- 49. 周辺製品
● JasperReports
● iReport
● JasperETL
- 50. JasperReports(1/2) レポート ライブラリ
JasperReports は、世界で最も支持されているオープン ソースの Java レ
ポート ライブラリです。あらゆる Java アプリケーションに容易に組み込
んで、洗練された印刷レポートや Web ベース レポートを作成できま
す。Excel などのアプリケーションのファイルにデータを出力して、さらに
処理を加えることもできます。
JasperReports のレポートは、JasperServer のインタラクティブ レポー
ト サーバへ容易にインポートできるので、高度なレポート管理要件にも十
分対応できます。
- 51. JasperReports(2/2) 仕組み
JasperReportsは、帳票出力を実現するためのJava用のレポートエンジンです。
同一のテンプレートから様々なファイル形式で帳票を出力することができま
す。
・PDF
・Excel
・HTML
・RTF(リッチテキスト形式)
・ テキスト
・CSV
・OpenOffice.org形式
・ダイレクト印刷
JasperReportsの仕組み (2007年現在、JasperForge公開ページより抜粋)
- 52. iReport(1/2) 帳票作成
●
iReportは、グラフィックな帳票テンプレートのデザインツール。
●
NetBeansベースのリッチクライアント()
グラフィカルな帳票レイアウトツールで簡単に帳票を
作成
- 54. JasperETL (1/3) データ統合
JasperETLは分散されているデータを集積し、必要なデータを帳票用DBに必要な形で蓄
積するためのツールです。
企業内データ
JasperServer
財務 データの収集・変換・蓄
積
購買
在庫
JasperETL 帳票用・分
析用DB
営業
・・
・
・
・
- 56. JasperETL (3/3) スケジューリング機能
JasperETLにはスケジューリング機能があります。
一度作成されたジョブは定期的に決められたタイミングで実行させることができます。
一度スケジュールを設定する
と・・・ 定期的に必要なデータを収集
し、帳票データへ蓄積しま
す。
(月次レポートの作成など)
- 58. 日本JasperServerユーザ会
● JasperReports Serverおよびその周辺製品の情
報を交換・共有すべく発足
● 基本はGoogleグループ上での情報共有
http://groups.google.com/group/japan-jasperserver-user-group
「JasperServer」(日本語のページを検索)でググると3番目
くらいに出てきます。
● Webサイト
http://sites.google.com/site/japanjasperserverusergroup/
● Twitterハッシュタグ
「#JJSUG」
- 60. まとめ
1. BIとは
→ データの山から自分たちに必要な
価値を導きこと
2.なぜBIが必要なのか
→ IT化が進んで蓄積されたデータを生かし、
企業が厳しい状況を打開するため
3.BIツールとは何か
→ BIすることを目的としたツール
4.JasperReports Serverについて
→ とにかく一度使ってみて!
5.日本JasperServerユーザ会について
- 61. ありがとうございました
日本JasperServerユーザ会(JJSUG)
Webサイト:
https://sites.google.com/site/japanjasperserverusergroup/about_jjsug
メーリングリスト
http://groups.google.com/group/japan-jasperserver-user-group
Japan Jasper Server User Group Qshu (JJSUG
Qshu)
https://sites.google.com/site/jjsugq/
● Twitterでも情報発信していきます。
● JJSUG本体のハッシュタグ #JJSUG
● JJSUG Qshuのハッシュタグ #JJSUG_Qshu
Editor's Notes
- 15 , 16 , 17 , 18 番スライドは一セットで、 19 、 20 , 21 番は一セットです。 15 , 16 , 17 , 18 番はプレゼン用で、 19 、 20 , 21 番は配布用です。