『JMRX勉強会 次世代MRネクストステップに向けて』   配布用資料
    =2011年上半期トピックスを振りかえる=


ネットリサーチ 『過去⇒現在⇒未来』を考える。




                              2011/07/23
                                 山崎 晴生
                                      1   1
僕がインターネット・リサーチの提案を始めたのは、
ITバブルがはじけた2001年頃。

調査会社、メーカー、広告代理店に提案するも、

 『ネットで調査ができる訳がない。』
 『ネットは、代表性がないので、調査は無理。』
 『ネット調査は、安かろう悪かろうで使えない。』

と言われ続けた。泣かされた。

『時代は来る!』と信じて、がむしゃらに突っ走った。

その頃と今は、とても似ている。

                            2   2
『ソーシャル・データは、ごみが多くて使えない。』
 『ソーシャル・データは、浅くてあくまでも2次データ。』

今更、そんなことを言う人はいない。
'たまにいますが・・・。(

この時代の変化を、
『成長の機会』と捉えるか、

ネットリサーチの時と同じように、
新興ベンチャーや異業種プレイヤーに、
『チャンス』を譲るのか。



                               3   3
これまでの10年は、ネット調査が、電話や郵送などのオフラインの
 定量調査からシェアを奪う形で、急速に発展・普及しました。

 その他
訪問面接

電話調査
郵送調査

会場調査
                                      32%   35%   36%
定性調査                            29%
        13%   14%   20%   28%
ネット調査

          '日本マーケティングリサーチ協会:調査手法別売上高構成比(



          オンライン定量調査
          発展期
                                                        4   4
これからの10年は、オンライン定性調査が、急速に発展・普及する
 ことが予想されます。

 その他
訪問面接

電話調査
郵送調査
                                            14%   15%
                                15%   15%
会場調査                      14%
                    15%
        14%   14%
定性調査
ネット調査

          '日本マーケティングリサーチ協会:調査手法別売上高構成比(



          オンライン定量調査                                     オンライン定性調査
          発展期                                           発展期
                                                                    5   5
Joan Lewis, P&G '2011.3.21, ARF Conference(


        2020年までにサーベイリサーチの
        重要性は劇的に低下するだろう。


        リサーチャーたちは、調査手法をイデオロギーのように信じ
        るのを止め、代表性がすべてといった独善的な思い込みを
        捨て去る必要がある。


        ソーシャルメディア・リスニングがサーベイに置き換わるだけ
        でなく、消費者行動や意識が変わったことでサーベイの実
        施自体が困難になるだろう。
                                              6   6
ネットリサーチ 『三種の神器』




                  7   7
ネットリサーチ : ビジネスインフラの変化
これまで、ネットリサーチには、以下のリソースが丌可欠でした。


            アンケート
            システム




   アンケート              サーベイ
   モニター               メソッド
                                 8   8
アンケートシステム               ※各社、Webサイトより。



※1000サンプル×30問×1ヶ月×5案件を実施する場合


                  費用 175万円
                  ※プロのリサーチャーによる調査票チェック、
                   画面作成費、データ作成費含む。




                  費用 ●●●万円
                  ※プロのリサーチャーによる調査票チェック、
                   画面作成費、データ作成費含む。



                  費用 78万円
                  ※システムのみの提供。
                  ※初期費用は、按分して加算。

                                        9   9
99%
    OFF
プロのアドバイスがないこと、
自分でアンケート画面を作る労力を
差し引いても、
圧倒的コストパフォーマンス。

    ■費用
     99,900円/年
      8,325円/月
       ※システムのみの提供。

                  10
                 10
・デジタルなものは、遅かれ早かれ無料になる。
・既存ビジネスは、遅かれ早かれフリーと競いあうことになる。
                 Google Analytics   Google Insights for Search




Chris Anderson

                   Open Office




                                                                  11
                                                                 11
サーベイモンキーでは、複雑な調査はできない?

・機能的には、これで十分だと思っています。

・画面は、できるだけシンプルに。
 ' ⇒回答者は、そんなにまじめに答えてはくれません。(
 ' ⇒画面が複雑になればなるほど、回答品質は悪くなります。(
・外部接続API'ソーシャルコネクト(は、秀逸。


・画面制御は、ほどほどに。

・ きれいなデータ ≠ 正しいデータ
・画面制御しすぎると、いいかげんな回答が見えなくなります。
・矛盾した回答の多いサンプルは、サンプルカット。

                                   12
                                  12
アンケートモニター             ※各社、Webサイトより。



※レアターゲット、大量サンプル回収 ⇒ 大規模パネルの必要性。



                  148万人'2011/06(



                  104万人'2011/07(
                       Yahoo !リサーチ・モニター
                        125万人'2011/04(




                  217万人'2011/07(

                                           13
                                          13
・企業が直接、顧客'ロイヤルユーザー(とつながり始めています。
・その企業が好きで、自発的に集まった母集団。
・調査モニターの利用コストとして考えると、実質0円。


本母集団では、使用実態や満足度の調
査は可能。
ただし、ポジショニングや競合比較などの
調査は難しい。                        0円

190,219   156,785   138,559   117,960   91,435
                                                  14
                                                 14
回答に要した時間は、必ずチェック!

・極端に回答時間の短いサンプルは、サンプルカット。
・最近、回答時間がどんどん短くなっているように感じています・・・。
' ⇒多すぎる質問数、安すぎる謝礼、適切なモニター品質管理(


■経験談
最近、MROCの参加者選定のため、
オンラインで募集した希望者と
直接、電話で話してみると・・・
このフェーズで約半数が脱落します。
謝礼目的の悪意的な嘘の回答ではなく、
ちゃんと質問文を読んでいない印象です。
                                     15
                                    15
サーベイメソッド




・使用実態'U&A(調査       ・コンセプト開発調査           ・商品コンセプト調査      ・顧客満足度調査
・ニーズ探査調査           ・コンセプト総合評価調査         ・広告コンセプト調査      ・広告効果測定調査
・スイッチ把握調査                                               ・プロモーション効果測定調査
・セグメンテーション調査
・ブランド力調査


      集計'クロス集計、加重平均、ウェイトバック集計、etc(            検定'T検定、カイ二乗検定、etc(




・因子分析         ・クラスター分析   ・重回帰分析       ・ディシジョンツリー分析 ・コンジョイント分析   ・PSM分析
・コレスポンデンス分析   ・因子分析      ・共分散構造分析     ・ポートフォリオ分析                ・コンジョイント分析
                         ・ディシジョンツリー分析 ・重回帰分析
                                      ・共分散構造分析

                                                                              16
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・次世代マーケティングリサーチ。
   =LISTENING/MROC/モバイル/エスノ/ニューロ・・・
・消費行動の変化、技術革新によって、新たな調査メソッドが誕生。




                          NEW!



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                                      17
ネットリサーチ : ビジネスインフラの変化

           アンケート
           システム    99%
                   OFF




                         次世代
 0円                      メソッド


   アンケート            サーベイ
   モニター             メソッド

●新たなビジネススキームの構築が丌可欠となっています。
                                 18
                                18
従来型調査の課題

 コモディティ化する        多様化する        複雑化する
  製品・サービス          生活者          ニーズ

ネット調査                 グルイン

・回答の理由を知りたい。          ・タテマエの域を出ない。
・回答を深掘りをしたい。          ・@15分/人では時間が足りない。
・回答者の顔'実態(を見たい。       ・初対面では、話せないことも。




●従来の手法だけでは、企業の課題解決が難しくなっています。
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エスノ? ニューロ?




 環境の変化に対応できる、
 新たなマーケティングリサーチ手法が
 求められています。

                      20
                     20
MROC




    MROC




様々な次世代リサーチの中で
僕は、『MROC』を選びました。
                       21
                      21
■MROCの今の売り方
 コミュニティメンバー:30名 / コミュニティ期間:2週間の場合


①調査企画費         20万円    【調査の目的】

②調査設計費         30万円    『●●●』 ロイヤルユーザー
                       を集めて、『▲▲▲』をテーマ
③リクルーティング費     30万円    にしたコミュニティを構築し、
④召集コール         20万円    その中での会話をリスニング
                       します。
⑤プラットフォーム利用費   30万円
⑥コミュニティ運営費     80万円    使用状況、購入決定要因、
                       満足度を把握すると共に、
⑦レポート作成費       60万円    『●●●』の新製品開発のヒ
⑧調査謝礼          30万円    ントを探ります。

     TOTAL     300万円
                                         22
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■MROCを3か月販売してみて

      『MROC』本来の強みを活かして、アイディア開発に
      フォーカスした提案は受け入れられませんでした。
       ⇒ 実績丌足のため、有効性が証明できない。
       ⇒ 出るか出ないか分からないアイディア開発に、
         300万円のコストは出せない。



      オンライン・エスノ的な実態把握にフォーカスした
      提案が受け入れられました。

       ⇒ 【実績】 ※3ヶ月で5件の受注。


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                                  23
■まとめ




       日本の『MROC』は、
       まだまだ多くの課題が残っていますが、
       その有効性には、確実な手ごたえ
       を感じています。




                             24
                            24
■まとめ




       『MROC』をきちんと体系化し、
       運用ノウハウ・リソースを確保できた
       企業が、一気に急成長を遂げる。
       そんな気がする今日この頃です。




                HARUO YAMASAKI '山崎 晴生(
       http://www.facebook.com/haruo.yamasaki
                                            25
                                           25

Jmrx講演資料0723(配布用)[1]