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ICT 環境整備に関する海外1:1 推進・BYOD と
我が国での取り組みとの比較考察
国際大学GLOCOM 豊福晋平
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“タブレット導入は20年ぶりの教育大変革”らしい。
1:1とかBYODというらしい。
タブレットを導入して教育は変わったのか?
日本の教育情報化は最先端なのか?
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51
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Rank
Total
Quality of educational system
Quality of math & science education
Internet access in schools
世界経済フォーラム Global Information
Technology Report の日本順位
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TALIS2013プロジェクトや教室作業で
生徒がICTを利用する年間頻度
0% 20% 40% 60% 80% 100%
Australia
Denmark
Finland
Japan
Korea
Sweden
total
Never or almost never Occasionally
Frequently In all or nearly all lessons
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PISA2012学校外で宿題のために
インターネットを使う頻度
0% 20% 40% 60% 80% 100%
Australia
Denmark
Finland
Korea
Sweden
Japan
OECD Average
Never or hardly ever Once or twice a month
Once or twice a week Almost every day
Every day n/a
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1:1 Initiative
 学習者を対象とした個人用ICT端末の配布貸与
 365日24時間のネットワークアクセス
 知的生産ツール(ワープロ・表計算等)
 補助的教育コンテンツ
 OLPC : One Laptop Per Child
 同一機種の提供と学習者の日常的利用
 低廉PC (100ドルPC)の開発
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1:1 Initiative
 政策目的
 学習者のICTスキル獲得
 デジタルデバイド解消
 教育実践と学力向上
 大規模ICT投資と並行して他領域のコスト削減
 教育的効果
 記述力とICTスキルへの効果
 知識スキルの改善は弱い相関
 ICTは直ちに教授学習方略を変えるわけではない
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BYODとSOID
 BYOD:Bring Your Own Device
 学習者家庭使用機材の学校持ち込み
 機種はさまざま
 機種依存仕様の排除
 学校での基礎操作練習が不要
 SOID:School Owned Internet Device
 授業利用機材を個人利用できる形で提供・購入させる
 統一機種が前提
 1:1 Initiative・佐賀県立高校・袖ケ浦高校etc.
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3つの海外事例
Sweden Finland Denmark
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スウェーデン
 教育庁が1:1推進 多くの自治体で推進中
 ソレントゥナ市
 スウェーデン初の1:1決定
あわせて紙教科書廃止・デジタル教材への転換
 iPad / Windows ノートPCの貸与
 PDF教科書の利用
 Google Apps For Education
 Karn Academy (7学年以上反転授業)
 5つの能力(21世紀型スキルに準拠)
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ストックホルム市オールシュタ校
 ストックホルム市のモデル推進校
 1学年からiPad活用(低学年は2名1台)
 物語創作活動
 イメージマッピングから9章25頁強の本作りへ
 EPUBによる電子書籍出版
 TED流プレゼンテーション
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フィンランド
 2012年までICT予算は抑制的
2013年から積極方針へ転換
 最新機材タブレットは少ない
 問題解決型学習以外に講義型でも利用
 カウニアイネン 2011~ Dream School Proj.
 学校は社会の一部・生徒満足度の高い学校づくり
 リースバックPC+Linux+Google Apps for Edu
 独自開発LMS
 携帯電話・スマホの授業利用は慎重
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デンマーク
 小2~3年の子どもに
PC・タブレットを与えることに積極的
 2013年以上BYODを基本政策
 持ち込み機材を前提にしたWiFi
 機種依存のないウェブベースの教材サービス
 持ち込みしない児童生徒分を学校側が保障
 1990年代から学校SNSを運用
 IWBのみの教室もある
 雑多な持ち込み機材
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学習者ICT利用の日常化が共通点
前提として
 一斉指導用教材提示設備は完備
 校内Wi-Fiと教育用PC環境の充実
日常化を支えるサービス
 電子メール・校内SNS・LMSの日常的利用
 知的生産ツール、汎用クラウドサービスの積極活用
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日本の一斉指導型と北欧の個別協働型
短時間
単純タスクが多い
長時間のレポート作成
プロジェクトワークが多い
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北欧と日本との1:1の違い
北欧 日本
学習者機材
文具扱い:学習者に管
理が任される
教具扱い:学校教師が
管理制御する
利活用
知的生産ツール、汎用
クラウド利用
授業でも宿題でも利用
教材提示・配信・単純
回答集約が中心
授業内で閉じている
コミュニケー
ション
校内外でメール・SNS
を日常的に利用
校内に日常的双方向
サービスがない
教科書
数年おき更新
補助教材
無償給付
依存度高
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各国ICT環境整備と段階的イシュー
スウェーデン
1:1/SOID
貸与
デンマーク
1:1/BYOD
持込
スウェーデン・デンマーク
1:1 (一人一台)の実現
フィンランド 問題解決・プロジェクト型活用(知的生産手段)
Wi-Fi・教育用PC充実・メール/SNS/クラウドの日常利用
データモビリティの提供
日本 一斉指導と部分的協働(学習統制手段)
教材提示機材・PC教室的限定的利用
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まとめ
日本の一人一台はいまだPC教室発想の延長に過ぎない
なぜなら…
 教材提示機材と学習統制手段として使われている
 学習者の利用時間は短く、作業が単純
 知的生産とデータモビリティが想定されていない
 Wi-Fi・教育PC・メール/SNS/クラウドの日常利用
 教師の教具であって、学習者の道具でない
 自分の機材を自分で管理できない
タブレットを配っただけでは1:1/BYODではない…

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