Haptic と AI
三宅 陽一郎 @miyayou
2020.10.14 @FabCafe
https://www.facebook.com/youichiro.miyake
http://www.slideshare.net/youichiromiyake
y.m.4160@gmail.com
My Works (2004-2019)
AI for Game Titles
Books
Books
哲学塾 in FabCafe, 2019
人工知能のための哲学塾
未来社会篇 (2015-2020年)
第0夜 概観
第一夜 人と人工知能はわかりあえるか?
第二夜 人工知能はどのような社会を築くのか?
第三夜 人工知能は文化を形成するか?
第四夜 人と人工知能は愛し合えるか?
第五夜 人工知能にとって幸福とは何か?
第0夜 概観
第一夜 荘子と人工知能の解体
第二夜 井筒俊彦と内面の人工知能
第三夜 仏教と人工知能
第四夜 龍樹とインド哲学と人工知能
第五夜 禅と人工知能
第0夜 概観
第一夜 フッサールの現象学
第二夜 ユクスキュルと環世界
第三夜 デカルトと機械論
第四夜 デリダ、差延、感覚
第五夜 メルロ=ポンティと知覚論
人間の内面を頼りに
人工知能の内面へ深く迫る(作る)ことが目標
人間の社会を頼りに
人工知能の社会へ深く迫る(作る)ことが目標
http://www.bnn.co.jp/books/8210/
http://www.bnn.co.jp/books/9172/
https://miyayou.com/2017/11/11/philosophyeast/
http://www.bnn.co.jp/books/10544/
これからの人工知能研究
内側から
外側から
人工
知能
内側から外側を、
外側から内側をつなぐ
知能というのは、内側を探求して行くと外側へつながっていて、
外側を探求して行くと内側が見えるようになる。
世界を広がって行こうと
いうベクトル
外側から知能を制限しよう
というベクトル
主我(I)
客我(me)
自我
西洋の見る夢東洋の見る夢 人工知能の誕生
組み合わせ構造・水平的存在的混沌・垂直的
機械論・分解的存在論・生成的
問題特化型身体の上に立脚
情報的・世界の再構築身体的・世界と溶けあう
存在の理解
存在共生 機能連携
都市管理自然となる
言葉を外す 言葉で作る
人工生命 エージェント
人間拡張場の人工知能
機能理解
探求の方向
作り方
立脚点
世界とのかかわり方
相互理解
人とのあり方
環境としての人工知能
言語
未来
存在の形
人工知性 人工知能
自律型知能
人工精神
表面的に見える知的機能
知的機能そのものを生成する仕組み
人工知能
人工知性
人工精神
人工知能は環境となる。
世界
身体
知能
フレーム
その時々で身体が捉える世界
フレームを作る力
意識
身体と知能の境界面
世界と身体の境界面
世界
身体
部分知能
意識
世界に根を張る力
自我
人工知能
人工知性
人工精神
人工生物身体と知能の境界面
世界と身体の境界面
知能
人間の精神
意識
前意識
無意識
知能
言語による
精神の構造化
外部からの
情報
言語化のプロセス
シニフィアン
/シニフィエ
言語回路
(=解釈)
意識の形成
世界を分節化している
身体 身体
機械の精神=人工知能
意識
前意識
無意識
知能
言語による
精神の構造化
外部からの
情報
言語化のプロセス
シンボル/010100000
言語回路
(=プログラム)
身体 身体
人間の精神、機械の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
言語・非言語境界面
知覚の境界面
人工知能は、人間の知能を機械に移したもの。
身体 身体
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
外部から
の情報
言語・非言語境界面
知覚の境界面
人間 人間
意識的干渉
無意識的干渉
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成
他者の構成プロセス
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
言語・非言語境界面
知覚の境界面
人間 人工知能
意識的干渉
無意識的干渉
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成
他者の構成プロセス
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
言語・非言語境界面
知覚の境界面
人工知能 人工知能
意識的干渉
無意識的干渉
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成
他者の構成プロセス身体 身体
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
外部から
の情報
言語・非言語境界面
知覚の境界面
人間 人間
意識的干渉
無意識的干渉
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成
他者の構成プロセス
ゆったりとした強い同期の輪
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
ゆったりとした強い同期の輪
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
外部から
の情報
人工知能 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
ゆったりとした強い同期の輪
素早い同期の輪
身体 身体
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
外部から
の情報
人間 人間
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
情報的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
情報的実在性
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
外部から
の情報
人工知能 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
ゆったりとした強い同期の輪
素早い同期の輪
身体 身体
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
情報的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
外部から
の情報
人間 人間
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス身体的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス身体的実在性
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
外部から
の情報
人工知能 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉素早い同期の輪
身体 身体
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
身体的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
外部から
の情報
人間 人間
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
無意識的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
無意識的実在性
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
外部から
の情報
人工知能 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉素早い同期の輪
身体 身体
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
無意識的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
外部から
の情報
人間 人間
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
環境的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
環境的実在性
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
外部から
の情報
人工知能 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
身体 身体
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
環境的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
外部から
の情報
人間 人間
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
人と人は複数のリアリティ(実在性)で
結ばれている
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
ゆったりとした強い同期の輪
人間と人工知能は複数のリアリティ(実在性)
で結ばれている
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
言語・非言語境界面
知覚の境界面
人工知能 人工知能
意識的干渉
無意識的干渉
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成
他者の構成プロセス身体 身体
人工知能と人工知能は複数のリアリティ
(実在性)で結ばれている
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
情報的実在性
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
情報的実在性
AI=質量0の存在
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
情報的実在性
AI=質量0の存在
AIに質量を与えることは可能か?
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
情報的実在性
AI=質量0の存在
AIに仮想的に質量を与えることは可能か?
=触覚(Haptic)
人工知能は環境となる。
都市全体を監視・制御するAI
交通全般を制御するAI各エリアを監視・制御するAI
各ビルを監視・制御するAI 道路を監視・制御す
るAI
各広場を監視・制御す
るAI
人の流れを監
視・制御するAI
抑止・委任 報告 抑止・委任 報告
抑止・委任 報告
都市
監視
制御
監視
制御
人 ドローン ロボット
デジタル
アバター
報告命令
人
監視
制御
監視
制御
現実世界
デジタル
ツイン 相互作用
ミラーワールド
スマートシティ
センシング
AIによる干渉
情報空間の拡大
~人工知能の舞台が広がる
http://www.s-hoshino.com
• 街そのものが人工知能になる = スマートシティ
情報空間の拡大
~人工知能の舞台が広がる
http://www.s-hoshino.com
• 街そのものが人工知能になる = スマートシティ
→ 街そのものがゲーム機
→ ゲームはスクリーンから街全体へ
→ ゲームAIは、ゲーム世界から現実世界へ
現実世界
デジタル
ツイン 相互作用
ミラーワールド
スマートシティ
センシング
AIによる干渉
現実世界
デジタル
ツイン
相互作用
ミラーワールド
スマートシティ
センシング
AIによる干渉
重さを
持つ!
Haptic
身体 身体
環境
意識
前意識
無意識
(言語の網)
意識
前意識
無意識
(プログラム
言語の網)
外部から
の情報
人間 人工知能
外部からの
情報
物理的干渉
他者の構成プロセス
西洋の見る夢東洋の見る夢 人工知能の誕生
組み合わせ構造・水平的存在的混沌・垂直的
機械論・分解的存在論・生成的
問題特化型身体の上に立脚
情報的・世界の再構築身体的・世界と溶けあう
存在の理解
存在共生 機能連携
都市管理自然となる
言葉を外す 言葉で作る
人工生命 エージェント
人間拡張場の人工知能
機能理解
探求の方向
作り方
立脚点
世界とのかかわり方
相互理解
人とのあり方
環境としての人工知能
言語
未来
存在の形
人工知性 人工知能
自律型知能
人工精神
人工知能を精神的発達過程として作る
人工知能を発達過程として作る
知能は最初、生まれた時には、自分と世界の境界があいまいで、
全能感を持っている
人工知能を発達過程として作る
人工知能を発達過程として作る
人工知能を発達過程として作る
そこに他者が現れることによって、
世界に亀裂が入る=全能感を持った世界から撤退する
人工知能を発達過程として作る
人工知能を発達過程として作る
他者によって自分の存在を獲得する
= 他者と自分の境界を得る
= 他者によって自分を形成する
人工知能を発達過程として作る
他者に触れる
=自分の身体を感じる
メルロ=ポンティ
1908年 フランスに産まれる。
1925年 エコール・ノルマル・シュぺリュ-ル。
サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロース、
ポール=二ザン、と知りあう、
1928年 フッサールの現象学の講演を聴く。
1946年 サルトルと「レ・タン・モデルヌ」創刊
1948年 リヨン大学教授
1949年 パリ大学教授
1952年 コレージュ・ド・フランス教授
1961年 急逝
フランス現象学の牽引する。特に身体に対する現象学は、大きな影響を持つ。
サルトルが世界中を飛び回っていたのに対して、メルロ=ポンティは、フランスを
中心に活躍した。
メルロ=ポンティ「知覚の現象学」
(原著:1945, 翻訳:1967,竹内芳郎・小木貞孝訳)
• フランス現象学。
• 感覚と身体の現象学。
•
• 身体性の問題の名著。
http://www.msz.co.jp/book/detail/01933.html
身体の両義性
• 対象であると同時に自分自身であるという。
• 触れると同時に触れられる。
• あらゆる感覚の中で触覚だけは、生物同士で、双方向。
• 触れることは、同時に触れられること。
• 触れられることは、同時に触れること。
身体の両義性
• 身体の両義性
=物質であると同時に、
意識的に生きられるもの。
触覚
• 触覚、神経 = 世界を根を張ること
• 触覚がある = 世界に参加している、ということ。
• 人工知能が世界に参加する=世界に触れる
まとめ
• Haptic がAIと人の間に新しいチャンネルをもたらす
• AIを受容する=身体的存在感・質量・インタラクション
• HapticがAIに質量を与える
• Haptic は人工知能の精神的・身体的境界を形成する
• デジタルツインにも触感と質量を与える

Hapic と AI