Googleの配色を参考にした
症例報告用テンプレートの検討
関東医科大学総合内科
東京 一郎,埼玉 次郎,群馬 三郎,◎栃木 四郎
発表者のCOI開示
演題発表に関連し,発表者らに開示すべき
COI関係にある企業などはありません
緒言
 Microsoft PowerPoint用のテンプレートは数多く存在
するが,その多くは過度な色彩や装飾があり症例報
告などのフォーマルな場には適さない
 かといって,まったく色彩がないスライドも単調になり
がちである
 今回,Googleの配色を参考に症例報告用のテンプ
レートを試作したので報告する
 なお登場する症例はフィクションであり,実在の人物
や団体とは関係ない
症例:31歳男性
 主訴:胸痛
 現病歴:
来院前日に彼女と大喧嘩した後から胸痛を自覚,
当院総合内科を受診した.
 既往歴:男性型脱毛症,前立腺肥大症
 服薬歴:プロペシア®錠1mg1錠/朝食後
 生活歴:喫煙歴なし,機会飲酒
 アレルギー:なし
初診時身体所見
 バイタルサイン:
意識:GCS E4V5M6,体温36.8℃,
心拍数90回/分 整,血圧135/81mmHg,
呼吸数30回/分,SpO2 100%(room air)
 頭頸部:眼瞼結膜蒼白なし,眼球結膜黄染なし,
頸部リンパ節腫大なし,咽頭発赤なし
 胸部:呼吸雑音なし,過剰心音なし,心雑音なし
 腹部:平坦・軟,圧痛なし,腸蠕動音正常
 四肢:浮腫なし
白血球分画
Neutro 56 %
Lympho 35 %
Mono 5 %
Eos 3 %
Baso 1 %
凝固系
PT-sec 11.0 秒
PT-INR 1.0
APTT-sec 32 秒
APTT-% 100 %
Fib 275 mg/dL
FDP <5.0 μg/mL
D-dimer <1.0 μg/mL
動脈血ガス(room air)
pH 7.58
pCO2 20 mmHg
pO2 99 mmHg
HCO3
- 26 mmol/L
BE 2 mmol/L
Lac 10 mg/dL
SatO2 100 %
血算
WBC 6500 /μL
RBC 495万 /μL
Hb 15.2 g/dL
Ht 45 %
MCV 90.9 fL
MCH 30.4 pg
MCHC 33.5 g/dL
Ret 12.1 ‰
Plt 25.0万 /μL
初診時血液検査所見
生化学
TP 7.5 g/dL
Alb 4.5 g/dL
AST 22 U/L
ALT 26 U/L
LDH 173 U/L
ALP 219 U/L
γ-GTP 38 U/L
CK 153 U/L
T-bil 0.9 mg/dL
BUN 14 mg/dL
Cre 0.86 mg/dL
Glu 96 mg/dL
Na 141 mmol/L
K 4.2 mmol/L
Cl 104 mmol/L
Ca 9.4 mg/dL
CRP <0.03 mg/dL
胸部単純X線写真
Heart break sign
診断
 過呼吸状態で落ちつきがないこと,胸部単純X線写
真で特徴的な所見(heart break sign)がみられたこと
から,Severe acute heart break
syndrome(SAHBS)と考えた
 精査加療目的で入院とした
治療経過
恋しさ
せつなさ
心強さ
はげますなだめる会話
お酒
Day 1
入院
Day 7
退院
彼女から返信
Day 5
考察
 Severe acute heart break syndrome (SAHBS)は若年
に好発する良性疾患
 恋愛がうまくいけば自然軽快する
 年間の報告数は50人程度であるが,
わざわざ病院を受診するのはまれであり,実際の
患者数は5万人との試算もある1)
 10-20歳代で多く,本例のように30歳代での発症は比
較的まれである
1) Kotaro H, et al.BAKA Intern Med 2020;168(13)1985-2016.
結語
 思いつきでGoogleのロゴの配色を参考にスライドを
作ってみた
 明るくて自分としては結構気に入った
 本領域では「見やすいプレゼン資料の作り方」がゴー
ルドスタンダードとなっているが,色がくすんで見える
との意見もある
 Googleなど企業のロゴを参考にすることにより,鮮や
かでかつバランスのとれた配色をスライドに導入で
きる可能性が考えられた

Googleの配色を参考にした症例報告用テンプレートの検討