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AIをめぐるグローバリズム
- 13. 日本のAI政策群
国際的な議論のためのAI開発ガイド
ライン案 (総務省, 2017)
AI開発原則
1. 連携の原則
2. 透明性の原則
3. 制御可能性の原則
4. 安全の原則
5. セキュリティの原則
6. プライバシーの原則
7. 利用者支援の原則
8. アカウンタビリティの原則
T. JITSUZUMI@NTTCom Tokyo, 2023/6/6)
勉強会(
AI戦略2022 (内閣府, 2022)
◦ 「⼈間尊重」、「多様性」 、「持続可能」の3つの理念
のもと、Society 5.0を実現し、SDGsに貢献。
◦ 3つの理念の実装を念頭に、5つの戦略⽬標(⼈材、産
業競争⼒、技術体系、国際に加え、差し迫った危機への
対処)を設定。
◦ 特に、AI戦略2022においては、社会実装の充実に向けて
新たな⽬標を設定して推進するとともに、パンデミック
や⼤規模災害等の差し迫った危機への対処のための取組
を具体化。
◦ なお、AIに関しては、経済安全保障の観点の取組も始ま
ることを踏まえ、政府全体として効果的な重点化を図る
ための関係施策の調整や、量⼦やバイオ等の戦略的取組
とのシナジーを追求すべきことを提⽰。
この他にも、
• AI・データの利用に関する契約ガイドライン (経済産業省, 2019)
• プラント保安分野AI信頼性評価ガイドライン (経産省、厚生労働省、消防庁, 2020)
• 機械学習品質マネジメントガイドライン (産総研, 2020)
• AI原則実践のためのガバナンス・ガイドライン ver. 1.1 (経産省, 2021)
AI利活用ガイドライン (総務省,
2019)
AI利活用原則
1. 適正利用の原則
2. 適正学習の原則
3. 連携の原則
4. 安全の原則
5. セキュリティの原則
6. プライバシーの原則
7. 尊厳・自律の原則
8. 公平性の原則
9. 透明性の原則
10. アカウンタビリティの原則
- 20. 失敗を繰り返さないために
T.Jitsuzumi@ July 10, 2023
群馬県立中央中等教育学校( )
ラッダイト運動は、1811年から1817年頃、イギリス中・
北部の織物工業地帯に起こった機械破壊運動である、産
業革命に伴う児童労働や低賃金などの労働問題や、粗悪
品の量産への抗議のパフォーマンスとして、工場の機械
を破壊した。(出典:ウィキペディア)
赤旗法は、19世紀後半に英国で施行された法律。
郊外では6 km/h、市街地では3 km/hの速度制限を
定める。車両の55メートル前方を歩く赤い旗かラ
ンタンを持った人は、歩く速度を守り、騎手や馬
に自動車の接近を予告。 (出典:ウィキペディア)
(画像出典: Peter Jackson Look and Learn)
- 23. 必要な規律はそんなに多くないかも
T.Jitsuzumi@ July 10, 2023
群馬県立中央中等教育学校( )
生産プロセス 生産された製品・サービス
AIを使わない伝統的な生産
AIによる生産プロセスの効率化
AIで可能になった新製品・サービス
既にある規制を使えば消費者を守
ることが可能。AIの利用について
は提供者が責任を持てばOK。
これまでにない新しい製品・サー
ビスについては「新しい」が故に
新しい規制が必要。AIが関わるか
どうかは本質的な問題ではない。
- 32. 一方、企業側は「信頼」を得るための努力が必須
T.Jitsuzumi@ July 10, 2023
群馬県立中央中等教育学校( )
重要なのは、「継続的なリスク検
証(Continuous Validationと呼
ぶ)」の体制を整えることだ。AI
モデルは通常のソフトウエアと異
なって、データドリフトのように
運用後のデータの変化にも対応す
る必要がある。開発時だけでなく
運用時まで一貫してリスク検証を
実施することが重要だ。
「継続的なリスク検証」がこのリスクへ
の対処においても重要だ。その際、「テ
ストベース」のアプローチを用いること
が特に有効。学習済みのAIモデルに対し、
さまざまな入力を試験的に行って、AIモ
デルの課題を割り出すことを指す。
• ChatGPTなどの大手のサービスをプラグ
インなどで活用する場合にも、ストレステ
スト(健全性審査)による検証などを通じ
てセキュリティー対策を進めるべきだ。
• 社内の関係部署全体に上記の意識を浸透さ
せることだ。
(出典:https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00548/041400001/)