1. 今日の夕食はパンにするか！
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2. 疑問：何故夕食にパンを食べる人が少ない
のか
主な要因として以下の５点に集約した （項目ごとに説明）
• ディナータイムの競合相手
• 日本の食文化 おふくろの味
• 現代人の食生活
• 消費者が求めるディナーとして“パン”
• 外食に弱い

3. ディナータイムの競合相手
• 夕食として考えられる膨大なメニューの中でパンを選ぶだろうか。
• 夕食として有力な競合相手が数えきれないほど存在する（例：和食
チェーン店、焼き肉、ラーメン、バイキング、ファミレス、寿司な
ど）
⇒夕食としてパンという選択肢のバリュー（価値）及びプレゼンス（存
在感）を高めなければならない

4. 日本の食文化
おふくろの味
•
•
日本の主食は言うまでもなく米である。二番手は麺である。
•
島国という閉鎖された環境のもとで米を昔から毎食取ってきた日本の米文化
に割り込むことは難しい。
•
おふくろの味など懐かしく思う食べ物としてパンの存在はない。
⇒
コストパフォーマンスを極める牛丼チェーン店が麺でも、パンでもなく米を
選んでいるのには理由がある。
パンを日本人の文化として受容させるアイデアが必要である。

5. 現代人の食生活
•
現代人の特徴として、下のピラミッド（摂取量）のように、朝食はパンなど
で軽くサッと済ますか、取らない。昼は朝ほど軽くはないが、弁当や定食な
どで済ます傾向がある。最後に、夕食で少しお金を出して豪華に食べるとい
うのが現代人の食に対する考え方である。
•
朝食としてパンを食べると、夕食連続してパン類を食べることになる。
⇒夕食パンは現代人が期待するボリューミーな、
かつ、豪華で、かつ連続して食べても良い
なものでなければならない。

6. 消費者が求めるディナーとして“パン”
• 夕食として知名度の高いパンの商品がない。
• パンが好きな消費者は夕食としても食べられるパン屋・パンのメ
ニューに関する知識を持つが、一般消費者は知らず、夕食としてパン
を食べることを考えない。
⇒一般人にも浸透する夕食パンとした確固とした商品・イメージが必要
である。

7. 外食に弱い
• 外食専門のパン屋が圧倒的に少ない。
• 外食業界として重要な顧客誘導の要である駐車場のスペースがない。
• ベーカリーではないが、パンを使っている各種大手バーガーチェーン
店やsubwayが存在し、ある程度のパンが既に食べられている。
⇒ベーカリーのパンが外食として成立する必要性がある。

8. 改善ヒントのまとめ
• パンのバリュー及びプレゼンス
• 日本人の文化として受容
• ボリューミーな、かつ、豪華で、かつ連続して食べても良い
• 一般人にも浸透する 確固とした商品・イメージ
• 外食として成立

9. 解決アイデア
• パンに一つのテーマを決める。ヘルシー、ガツガツ、多様性（味の種
類）、外国など。例えばガツガツ（価値）を選んだら肉や魚（フィッ
シュ）などの材料を豊富（連続性）に取り入れたパンのバイキング式
（ボリューム・外食）運営を始める。バイキングであるので、価格設
定は少し割高にする（豪華）。夜限定のバイキングにするなど存在感
を高め、一般人にも知り得る話題性をつくる。
• 朝から昼の仕事として、日本大手の弁当チェーンと提携する。日本文
化に受容されるパンを考える場合、弁当に盛り込むならどんなパンな
ら良いか考えるのが得策である。シンプルなレーズンパンとジャムな
どもいいが、いわゆる不思議なパン、例えば生地が緑色など目を引き
付けるパンを小さなお楽しみとして付け加え、評判がある程度出てく
ると、パンのサイズを徐々に大きくし、収益率を拡張する。

10. 私見
• 私がベーカリーの店長であるとして、夕食時にもどうにか自分のパン
を売りたいという問題意識を持っているとしたら、夜のバイキングと
午前の弁当・通常営業でもって挑戦するだろう。そのために、私は自
分と同じように悩んでいる他のパン屋と相談して、提携相手を最低１
０店舗はつくる。そうした得ることができた「パン屋の共同体」でバ
イキングを運営する。仕入れなどは各店舗一番効率良いやり方を採用
する。
• だんだんベーカリーの店長となって夕食をパンで攻略したくなりまし
た（笑）