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20130226講演用
- 4. 出典:国連人口基金(UNFPA)東京事務所HP
http://www.unfpa.or.jp/p_graph/
世界の推定人口:2011年時点70億人
60年前の1950年には25億人、10億人を超えたのも18世紀に入ってから。
世界人口は2050年には93億人になる見込み。
僅か100年で4倍弱、300年で10倍近くに。 4
- 5. 原油価格の推移(1861-2011)
Chart of crude oil prices since 1861
OPECの時代
第二次世界大戦後の
世界的な経済成長の
源泉 IEAの時代
出典:BP統計 2012
http://www.bp.com/assets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2011/STAGING/local_assets
5
/pdf/statistical_review_of_world_energy_full_report_2012.pdf 5
- 7. わたくしたちの生活
炊事
洗濯
召使・家畜の代わり
掃除
にエネルギーを使う
冷房
事で成り立っている
暖房
給湯
移動
・
・
・
あらゆるところで
7
- 8. 一人当たりエネルギー消費を召使に換算すると
エネルギー消費/人 奴隷換算
(石油換算㌧/人)
アメリカ 7.05 324人
イギリス 3.39 146人
ド イ ツ 4.08 176人
フランス 4.28 185人
E U 2 7 3.51 152人
ロ シ ア 3.51 207人
日 本 4.79 167人
中 国 1.45 63人
ア ジ ア 1.01 44人
アフリカ 0.346 15人
世 界 1.69 73人
100W/人×3,600s/h×8h/日×365日/年=1,051,200,000Ws(J)/人・年
(100w/人=100J/s 人100J×3600s/h×24h/日=8640kJ
1cal=4.18605Jより8,640kJ=2064kcal←一日の食物摂取量に相当)
原油1㍑=39,340kJより 奴隷一人は26.72㍑/年に相当
原油の比重は、
特軽質油:0.8017未満、軽質原油:0.8107- 0.829、
中質原油:0.830 – 0.903、重質原油:0.904-0.965、
特重質原油:0.965以上
0.8665kg/㍑で計算すると
奴隷一人は26.72㍑ /年× 0.8665kg/㍑=23.15kg /年の石油の熱量に相当
一人当たり一次エネルギー消費は日本エネルギー経済研究所『エネルギー・経済統計要覧』 8
日本エネルギー経済研究所はIEA「Energy Balances of OECD Countries」「 Energy Balances of Non-OECD
Countries 」,World Bank「World Development Indicators」より推計
- 9. 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
出典:
• 濃縮している 石井『石油最終
争奪戦 世界を
資源とは • 大量にある 震撼させる
「ピークオイ
• 経済的な位置にある ル」の真実』
太陽定数(大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽のエネルギー量)が1366W/m2である
ので地球の断面積を127,400,000 km²をかけると地球全体が受け取っているエネルギーは
1.740×1017 W
本資料は日本工業新
1Ws=1J だから1年間に大気表面で受ける太陽エネルギーは
聞殿の承諾を得て転 1.740×1017 W×60s/m×60m/h×24h/d×365d/y=5.487×1024J
載しています。無断
での再複写・転載・ 人類が全世界で1年間に使うエネルギーの量は原油換算で
配布等は法律に反し 11,099.3×106t 1t=1.176kℓ 原油1ℓ=9,126kcal 1cal=4.2J
ます。
1.10993×1010t×1.176kℓ/t×103ℓ/kℓ×9,126kcal/ℓ×4.2J/cal×10
3cal/kcal=5.003×1020J
出典:BP統計 http://www.bp.com/sectiongenericarticle.do?categoryId=9023766&contentId=7044197
石油連盟 http://www.paj.gr.jp/statis/kansan.html
約1万倍 しかし広く薄くしか存在しない
過去の太陽からのエネルギー
を濃縮したものとしての化石
9
燃料に頼ることに
- 13. いまから2億年くらい前、
石油資源に限りが 世界の大陸は一カ所にまと
あり、中東に集中 まっていた。超大陸である。
これが分かれる過程でいま
している理由 の地中海、ペルシャ湾地域
に「テチス海」と呼ばれる
内海が出来、長い間赤道付
近に停滞した。二酸化炭素
は今より一桁も高く、気候
は温暖、活発な光合成が
作った藻類など、大量の有
機物がテチス海に沈殿した。
このテチス海が内海であっ
テチス海 たため酸欠状態であり、こ
れが石油生成に幸いした。
中東の超巨大油田群は、
このように地球史的な偶然
によるものである。このよ
うな場所は他にはない、つ
まり第2の中東は無いのであ
る。人類はこの億年単位の
地球遺産をたった百年、し
かも20世紀後半の2・3
0年で一気に使ったのであ
る。このようなことが長続
きするはずはない。「地球
は有限」なのである。
出典:石井吉徳
「石油が危ない:瀕死のガ
ワール油田」
http://www007.upp.so-
13
net.ne.jp/opinions/ghawar.htm
出典:『英和ビジュアルディクショナリー-分解博物館』同朋出版 13
- 19. 日本列島の地域人口:縄文早期~2000年
140000
現在
120000
歴史時代の人口
100000
120000
80000
江戸時代
人口3000万人台で停滞
60000
100000
40000
20000
80000
0
725 925 1125 1325 1525 1725 1925
600
60000
古代の人口 500
弥生時代
縄文中期
400
縄文後期
縄文晩期 300 40000
200
縄文前期
100
縄文早期 20000
0
-8800 -7800 -6800 -5800 -4800 -3800 -2800 -1800
0
-9000 -8000 -7000 -6000 -5000 -4000 -3000 -2000 -1000 0 1000 2000
西暦 出典:鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』講談社学術文庫より作成 19
本資料は講談社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等はご注意下さい
- 20. 貧しかった日本(胸まで浸かった田植えの様子)
昭和30年代の富山県
出典:養老孟司・竹村公太郎『本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー』2008年 PHP出版
20
20
本資料はPHP出版殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等はご注意下さい。
- 21. 豊かさにあこがれた日本
(洗濯機・冷蔵庫・テレビが「三種の神器」と言われた)
出典:坂本雄三編著 『省エネ・温暖化対策の処方箋』2006年 日経BP社
21
21
本資料は共同通信社殿・日経BP者殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等はご注意下さい。
- 24. 長期的な問題、脱原子力の影響
過度な原子力削減 エネルギー自給率の低下
省エネ拡大 再エネの拡大 火力発電依存増大 CO2排出の増加
化石資源輸入依存増大 エネルギー安全
保障低下
過度なエネルギー消費制限、需要管理 再エネ設備投資
系統安定化措置 燃料費高騰リスク
送電系の強化
家計や業務 固定価格買取増 電気代上昇 国際圧力
への影響 ユーザ負担増
ユーザによる付加
的な設備投資
生産制限や生産調整 生産コスト 膨大な資金の
上昇 海外流失
競争力低下
生活の質の低下 人件費制限 貿易収支、経
事業廃止 常収支の悪化
海外移転 利益減少
雇用の減少 産業の空洞化 生産移転
国富流出
国力の低下 GDPの減少 投資の減少
24
山名 元 京都大学教授 2012年8月4日シンポジウム資料より
- 25. 0.000
2.000
4.000
6.000
8.000
2001年1月 10.000
2001年5月
2001年9月
2002年1月
2002年5月
2002年9月
2003年1月
2003年5月
2003年9月
2004年1月
2004年5月
2004年9月
2005年1月
2005年5月
2005年9月
2006年1月
2006年5月
2006年9月
2007年1月
出典:財務省貿易統計(通関ベースの価格)
2007年5月
2007年9月
2008年1月
2008年5月
2008年9月
2009年1月
2009年5月
2009年9月
2010年1月
2010年5月
2010年9月
石炭
原油
発熱量(1kcal)当たりの燃料価格
2011年1月
LNG
2011年5月
2011年9月
2012年1月
2012年5月
2012年9月
25
- 26. 経常収支の推移
40,000
(出典:財務省 国際収支統計) 経常移転収支
所得収支
30,000 サービス収支
貿易収支
経常収支
20,000
億円
10,000
0
07 9月
08 月
08 月
08 月
08 月
0 月
08 9月
09 月
09 月
09 月
09 月
20 7 月
09 9月
10 月
10 月
10 月
10 月
1 月
10 9月
11 月
11 月
11 月
11 月
1 月
11 9月
12 月
12 月
20 3 月
12 月
1 月
12 9月
月
20 年1
20 年3
20 年5
20 年7
20 年1
20 年3
20 年5
20 年1
20 年3
20 年5
20 年7
20 年1
20 年3
20 年5
20 年7
20 年1
20 年5
20 年7
20 11
20 11
20 11
20 11
20 11
11
20 7 年
20 8 年
年
20 年
20 0 年
20 1 年
年
20 2 年
年
年
年
年
年
年
09
12
0
20
-10,000
貿易収支=輸出-輸入
経常収支=貿易収支+サービス収支+所得収支+経常移転収支
-20,000
サービス収支:国境を越えた(居住者と非居住者の間の)サービスの取引を計上する。サービスとは、輸送、旅行、通信、建設、保険、金融、
情報(コンピュータ・データサービス、ニュースサービス等)、特許権使用料、その他営利業務、文化・興行、公的その他サービス
所得収支:国境を越えた雇用者報酬(外国への出稼ぎによる報酬の受取等)および投資収益(海外投資による利子・配当金収入等)の支払い。
経常移転収支:政府間の無償資金援助、国際機関への拠出金など、資産の一方的支払い。
26
- 30. 30 30
本資料の目的外利用や複写による配布はご注意下さい。
- 34. ガス灯主体の時代
本資料の目的外利用や複写による配布はご注意下さい。
34
- 39. 運輸部門が全て再生可能エネルギーだった時代?
鉄道馬
車
電車
1890年(明治23年)
東京市内での電車運転は、東京電車鉄道(元の東京
馬車鉄道)が1903年(明治36年)に架空線方式に
よって新橋-品川間の運転を開始したのが最初。
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39
- 45. 1923年
(大正12年)
45
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- 49. 49 49
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- 50. 黒部川第三発電所 出力81000kW(柏崎刈羽原子力発電所821.6万kWの101分の1) 50
- 53. 53 53
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- 58. 58 58
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- 61. 日本最大の一般水力発電所
奥只見発電所
(Jパワー)
1961年の完成当初の認可出力は360,000kW
2003年6月に560,000kWリニューアル
(それまでは田子倉ダムの380,000kW)
黒部川第四発電所 最大出力33万5000kW
(1963年完成当初の認可出力25万8000kW) (柏崎刈羽原子力発電所821.6万kWの15分の1)
(柏崎刈羽原子力発電所821.6万kWの25分の1)
61
- 66. 66 66
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- 69. 原
子
力
へ
の
当初コールダーホール改良型を導入したの
取
はアメリカの軽水炉が濃縮ウランを使用す
るのに対し、英国のガス炉である同型は天
り
然ウランを使う事がウラン資源のない我が 組
国に有利であり、イギリスですでに商業運
転が始まっていて完成度が高かったことが み
最大の理由。
昭和56年1月文芸春秋刊
「生存への契約」を改題
69
- 75. 75 75
本資料の目的外利用や複写による配布はご注意下さい。
- 76. 76 76
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- 91. (参考)発電設備の被災状況(当社、原子力・火力)
• 地震・津波により、太平洋側の発電設備に大きな被害
• 原子力発電だけでなく、火力発電にも大きな被害
【 】内は発電所の出力
柏崎刈羽原子力【821万kW 】
福島第一原子力【470万kW】
福島第二原子力【440万kW 】
広野火力【380万kW】
品川火力 千葉火力
大井火力 五井火力
川崎火力 姉崎火力
東扇島火力 袖ヶ浦火力 常陸那珂火力【100万kW】
横浜火力 富津火力
南横浜火力
横須賀火力
鹿島火力【440万kW 】
2011年5月時点
※
地震により停止中の発電所
地震停止後、復旧した発電所(一部復旧含む)
地震による停止がなかった発電所 91
※休止中