全史料協調査・研究委員会 専門職問題セミナー(2/23)
基調講演「図書館専門職問題の来歴とその行方~ガバナンスの視点から~」の概要


1. 図書館における職員制度の概観
 設置が法定されている図書館は、①学校図書館、②大学図書館、③議会図書室、④国立
 国会図書館
 公的資格が存在するのは司書(公共図書館)と司書教諭(学校図書館)のみ
 ただし「司書」は他の館種での採用に際しても参照される例あり


2. 公立図書館~司書・司書補~
 公立図書館は必置ではないが 98%の地方自治体が設置
 資料費総額は過去 10 年で 10%以上減少
 司書有資格者は年間 1 万人程度誕生。しかし公立図書館で働く人は非正規職員を合わせ
 ても約 3 万 6000 人(正規職員は年々減少)
 講習や大学での科目の履修により資格付与(大学での科目の法定は平成 24 年度から)
 近年の動き(認定司書制度、LIPER)


3. 学校図書館~司書教諭~
 講習や大学での科目の履修により資格付与。年間 1 万 5000 人が有資格者に
 司書教諭は 12 学級以上の学校には必置
 法的根拠を持たない「学校司書」という存在


4. 大学図書館
 国公私の相異点
 国立大学における採用制度の変遷
 正規職員は減少傾向
 大学図書館政策の流れ、優れた人材の育成へのニーズの存在


5. その他の図書館
 基本的には各期間それぞれが自らの戦略に沿って人員を採用
 民間資格をめぐる動き(ヘルスサイエンス情報専門員、情報検索能力試験制度)
                                    )


6. 職員制度論の構造
 議論を規定してきた「館種」という枠組み
 公的資格縮小の流れ
 大学教員が制度論に及ぼす影響(認定司書制度と LIPER)
視座の提示~まとめに代えて~
 議論は既存の仕組み・制度に規定される
 資格制度と養成制度は密接に関係する?
 「資格による規制」の意義を再確認する必要性
 →図書館員・情報専門職をめぐる制度・議論は正当性を担保できているか?
 組織内専門職と古典的専門職との相異点

20120223全史料協専門職問題セミナー渡辺講演概要

  • 1.
    全史料協調査・研究委員会 専門職問題セミナー(2/23) 基調講演「図書館専門職問題の来歴とその行方~ガバナンスの視点から~」の概要 1. 図書館における職員制度の概観 設置が法定されている図書館は、①学校図書館、②大学図書館、③議会図書室、④国立 国会図書館 公的資格が存在するのは司書(公共図書館)と司書教諭(学校図書館)のみ ただし「司書」は他の館種での採用に際しても参照される例あり 2. 公立図書館~司書・司書補~ 公立図書館は必置ではないが 98%の地方自治体が設置 資料費総額は過去 10 年で 10%以上減少 司書有資格者は年間 1 万人程度誕生。しかし公立図書館で働く人は非正規職員を合わせ ても約 3 万 6000 人(正規職員は年々減少) 講習や大学での科目の履修により資格付与(大学での科目の法定は平成 24 年度から) 近年の動き(認定司書制度、LIPER) 3. 学校図書館~司書教諭~ 講習や大学での科目の履修により資格付与。年間 1 万 5000 人が有資格者に 司書教諭は 12 学級以上の学校には必置 法的根拠を持たない「学校司書」という存在 4. 大学図書館 国公私の相異点 国立大学における採用制度の変遷 正規職員は減少傾向 大学図書館政策の流れ、優れた人材の育成へのニーズの存在 5. その他の図書館 基本的には各期間それぞれが自らの戦略に沿って人員を採用 民間資格をめぐる動き(ヘルスサイエンス情報専門員、情報検索能力試験制度) ) 6. 職員制度論の構造 議論を規定してきた「館種」という枠組み 公的資格縮小の流れ 大学教員が制度論に及ぼす影響(認定司書制度と LIPER)
  • 2.
    視座の提示~まとめに代えて~ 議論は既存の仕組み・制度に規定される 資格制度と養成制度は密接に関係する? 「資格による規制」の意義を再確認する必要性 →図書館員・情報専門職をめぐる制度・議論は正当性を担保できているか? 組織内専門職と古典的専門職との相異点