数学的思考とは
~数学を通して、『頭の働かせ方』を身につける~
本日の授業は……
本日の授業は、「所得倍増計画」を例に、
 ・数学的とは、どういうことか?
 ・数学的問題とは?
 ・数学的思考とは?
について、一緒に実践していきます。
「所得倍増計画」(1960年,池田内閣)
1961年から10年間で、
国民所得(国民総生産)を2倍にする。
そのために、年率7%の成長を目標とする。
  1960年のGDPは約13兆円なので、1970年に
  約26兆円にする
1 13+13×0.07 13.91(=13×1.07)
2 13.91+13.91×0.07 14.88(=13.91×1.07)
3 14.88+14.88×0.07 15.93(=14.88×1.07)
4 15.93+15.93×0.07 17.04(=15.93×1.07)
5 17.04+17.04×0.07 18.23(=17.04×1.07)
6 18.23×1.07 19.51
7 19.51×1.07 20.87
8 20.87×1.07 22.33
9 22.33×1.07 23.90
10 23.90×1.07 25.56(=13×1.0710)
問1.年率10%では、10年後どうなるでしょうか?
解答
 年率7%の場合…13×(1+0.07)10=25.48
(兆円)
より、
 年率10%の場合…13×(1+0.10)10=33.67
(兆円)
(1.0710=1.96 と  1.110=2.59 は、用いて良い)   
問2.年率7%では、20年後どうなるでしょうか?
解答
 10年後…13×(1+0.07)10=25.48(兆円)
より、
 20年後…13×(1+0.07)20=50.18(兆円)
(1.0720=3.86 は、用いて良い)   
<所得倍増計画>
1961年から10年間で、GDPを2倍にする。そのために、
年率7%の成長を目標とする。
10年間で 7%成長すると GDPが 2倍になる
13×(1+0.07)10=25.48
10年間で 10%成長すると GDPが 2.6倍になる
13×(1+0.10)10=33.67
20年間で 7%成長すると GDPが 4倍になる
13×(1+0.07)20=50.18
数学的思考とは?
数学的な問題に対する「頭の働かせ方」
・年率10%では、10年後どうなるか?
・年率    7%では、20年後どうなるか?
「所得倍増計画」に関する数学的な問題を作ろう!
問.10年後に3倍にするには、何%成長すれば良いか?
10年間で A%成長すると GDPが 3倍になる
13×(1+A×0.01)10=13×3
解答 (1+A×0.01)10=3 となればよいから
1.110=2.59, 1.1110=2.83,1.1210=3.11
より、
   ∴ 11~12%成長すれば、3倍となる
「所得倍増計画」に関する数学的な問題を作ろう!
問.年率10%で2倍にするには、何年かかるか?
N年間で 10%成長すると GDPが 2倍になる
13×(1+0.10)N=13×2
解答 (1+0.10)N=3 となればよいから
1.110=2.59, 1.18=2.14, 1.17=1.94
より、
   ∴ 7~8年後に、2倍となる。
「所得倍増計画」を一般化してみましょう!
○年間で △%成長すると GDPが □倍になる
(1+△×0.01)◯=□
1961年から○年で、
国民所得(国民総生産)を□倍にする。
そのために、年率△%の成長を目標とする。
N年間で A%成長すると GDPが T倍になる
(1+A×0.01)N=T
数学的思考とは?
数学的な問題に対する「頭の働かせ方」
・ 「問題が何か?」を吟味する
・ 「問題となっていること」を整理・整頓する
・ 解くための方法を探索し、計画する
・ 解答までの計画を実行する
・ 問題を一般化する
本日のまとめ
1.所得倍増計画を数学的な問題として捉える
2.問題に対する解答を計画し、実行する
3.問題を一般化する
「所得倍増計画」を数学的に思考すると…

1.数学的思考とは