ツール導入のお話
2015/4/21
DMM.comラボ
佐々木 健
Atlassianユーザ会発表資料
自己紹介
名前:
佐々木 健
所属:
DMM.comラボ
お仕事:
ブログ書いてます。
かき氷配ってます。
http://tsuchinoko.dmmlabs.com/
自己紹介 その2
Atlassianユーザー会に来るのは、2回目。
やさしくしてください。
前に参加したのは、5年ほど前
2010-02-17 #02 Atlassian ユーザーグループ @ISID
https://confluence.atlassian.co.jp/pages/viewpage.action?pa
geId=9076744
その時の自己紹介スライド↓
http://www.slideshare.net/sasakipochi/20100729atlassian
Ubuntu生活はじめました。
JIRAを使いはじめました。
Confluenceって良いの?
自己紹介 その3
今の会社で11社目。
いくつかの職場で私が使ってたチケットツール、Wikiを貼ってみた。
職場 チケットツール Wiki
A send-pr、自作
T 影舞、自作 yapw、FSWiki、Hiki
Y pukiwiki
S yapw
A RT、Redmine、trac pukiwiki
B RT MediaWiki
S JIRA、Redmine、backlog MediaWiki
DMM.comラボ JIRA、backlog Confluence、MediaWiki、FSWiki
自己紹介 その4
いくつかの参加コミュニティでもチケット、Wikiを使ってみた。
コミュニティ チケットツール Wiki
オーケストラD yapw、Hiki
LL event 謎のツール、GitHub pukiwiki
JANOG JIRA、redmine Confluence、yapw、pukiwiki
CONBU JIRA Confluence
※JANOG
JApan Network Operators Group
http://www.janog.gr.jp/
ネットワークオペレーターのコミュニティ
※CONBU
COnference Network BUilders
http://conbu.net/
カンファレンス会場に無線LAN接続環境を提供するコミュニティ
今日のアジェンダ
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自己紹介
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ツールの利用履歴
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ツールの導入
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壁の突破方法
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導入事例
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便利な使い方等
私のツール導入時のスタンス
● 自分が便利になればとりあえずそれでOK
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誰かにありがとう、って言ってもらえればラッキー
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押しつけなくても良いものは浸透するさ
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時間がかかるのは仕方ない
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新しいものや流行ってるものはとりあえず使ってみよう
あんまり肩肘を張ると疲れるので、ゆるく行こう!!
ツールの導入
大きく2パターン
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トップダウンで導入
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偉い人を説得して全員で使うように指示してもらう
● 勝手に導入して全員で使う(自分が偉い場合等)
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ボトムアップで導入
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最初は身の回りの仲間で利用開始、じわっと拡げる
ツール導入の壁
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トップダウンでの壁
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偉い人がわかってくれない。頭が固い。
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自分が偉くない。
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誰も言うことを聞いてくれない。
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ボトムアップでの壁
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仲間がいない
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拡がらない
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他の人に抵抗される
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偉い人に気付かれて止められる
どう突破するか??
突破方法1 人徳を高める
普段の行ない大事
徳が高いとやりたいことがやりやすくなる
@ibucho. やりたい事
をやるには、やりたくな
い事をその倍以上しな
ければならない
突破方法2 理詰めで説得
トップダウンでやりたいなら
こういう資料は作っておくと便利
導入効果をちゃんと説明
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現状の問題説明
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ツールの導入効果説明
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導入手順説明
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コスト説明
突破方法3 欲求を満たす
ツールを使って現場の欲求は満たしてやる
マズローの欲求段階説
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生理的欲求
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安全の欲求
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所属と愛の欲求
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承認(尊重)の欲求
●
自己実現の欲求
突破方法3 欲求を満たす 具体例
欲求を満たしてやれば抵抗は減る
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所属と愛の欲求
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ツール上で自己紹介を書いてもらう
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コミュニケーションツールとして活用
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承認(尊重)の欲求
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ツール利用の統計情報を見える化する。
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働いている人をねぎらえるような仕組みを作る
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自己実現の欲求
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マニュアルや作業記録を書いてもらうようにする。
●
どんどん仕事が効率的になっていく。
突破方法4 デメリットもちゃんと説明する
そうだね、そのとおりだよ。
でもちょっとずつ前に進もうじゃないか。
カオスからしかイノベーションは産まれないしね。
等々の、だまくらかす対話は必要
新しいツールを導入するとデメリットは必ずある。
現場から以下のような声は必ず上がる。
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一時的にクオリティは下がる
●
一時的にコストも上がる
●
現場も苦労する
●
ツールを変えただけじゃ駄目だ
突破方法5 やり方を変える
導入するコミュニティによって文化は違う。
そのコミュニティによって最適なやり方で導入する。
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強力なトップダウンが効く現場ならトップダウンで。
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現場が強いところなら現場の意見を聞きながら。
●
コミュニティ自体が弱いところはまずは仲間作りから
Atlassian製品導入事例
職場、Community Atlassian製品
S社 JIRA
DMM.comラボ JIRA、Confluence、HipChat、Stash
JANOG JIRA、Confluence
CONBU JIRA、Confluence
事例1: S社
24時間365日運用監視する部署(MSP)に、インシデ
ント管理、タスク管理ツールとしてJIRAを導入
効果
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全体の作業量を定量的に把握できるようになった。
●
過去事例を検索できることで、クオリティ向上。
●
誰が沢山タスクを持っているか見えるようになった。
苦労したところ
●
最初は誰も使ってくれなかった。
●
ツールの使い方に関する不満が結構あった。
事例2: DMM.comラボ
ネットワーク、サーバインフラを構築運用するチームに
JIRA、Confluence、HipChatを導入
効果、良かったこと
●
ナレッジが効果的に溜まるようになった。
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効率的なミーティングができるようになった。
● 他のチケット管理ツール、Wikiを使ってたので、スムーズに移
行できた。
● 他のチームもJIRA、Confluenceを使いはじめたので、情報の
連携ができそう。
苦労したところ
●
「これ、いいね、明日からこれで」というトップダウンでのスター
トだったので導入前準備が満足にできなかった。
事例3: JANOG
イベントスタッフの情報共有用にJIRA、Confluence
を導入
効果、良かったこと
● スタッフのリテラシーがわりと高かったので、Confluence
は、サポートなしで、すぐに活用できた。
● pukiwikiに比べて、これいいね、という声が多かった。
苦労したところ、問題点
● JIRAは、サポートなしでは使えなかった。
事例4: CONBU
イベントスタッフの情報共有用にJIRA、Confluence
を導入
効果、良かったこと
●
情報の集積場所ができた。
苦労したところ、問題点
●
みんな勝手にうまく使えるよね、と放置したら、そんなこと
なかった。やっぱりちゃんとケアしないと駄目だ。
Tips
使ってて評判が良かった機能やカスタマイズの紹介
● JIRA Calendar Plugin
● Confluenceのwiki記法、ショートカット
● PowerUser権限グループ
● Reporting Plugin
● Poll Plugin
JIRA Calendar Plugin
無料プラグイン。
ダッシュボードの表示しておくと便利。
期限切れの確認等が容易にできるようになる。
Confluence のwiki記法、ショートカット
「-」を入力後スペースキーを押す → 箇条書き
「h2.」を入力後にスペースキー → 段落2
シフト+tab を押してキャンセル
「{」からマクロ呼び出し
PowerUser権限グループ
Administrator権限がないと設定できないことも多い。
でも、Administratorグループに所属すると、閲覧制限
をかけたページも見れちゃう。
閲覧制限をかけつつ、様々な管理権限を与えたい。
↓
新しいグループ(PowerUser)を作って、そのグループ
に全権限を与えればOK
Reporting Plugin
誰がどのぐらい編集したか、とかがわかって便利。
でも、使い方がいまいちわかりにくい。
データ量が増えるととっても遅くなったりサーバ負荷
が上がったり。
うまく使ってる人いる???
→DBを直接見るのが今のベストプラクティスかも
Poll Plugin
簡単にアンケートがわかって便利。
でも、機能的にいまいちなところもある印象。
うまく使ってる人いる???
もっと便利なものがある???
おしまい
質問等あれば遠慮なく聞いてくださいませ

ツール導入のお話