More Related Content Similar to Gov Akao2009 03 Similar to Gov Akao2009 03 (20) More from Akao Koichi (20) Gov Akao2009 036. 通信分野の標準化 ( 政府主
導)
国際電気通信 ( 無線通信 ) 主管庁
会議
CCITT
CCIR
標準化内容は ISO( 国際標準化機
関 ) に登録
国内では,主管庁 ( 日本では総
務省 ) が,標準に準拠したことを認
10. NIH 症候群
Not Invented Here
Syndrome
自前主義症候群
「他人が考えたことを実施す
るだけではやる気がおこらな
い」
OSI ・ MHS =ごく一部の専門
家が集まり,閉鎖的な会議で
12. RFC の内実
「誰もが」は潜在的可能性の話
であり,「誰もが」現実にコメ
ントできるわけではなく,専門
家集団の約束事
そもそも素人にはコメントは不
可能。その標準化に興味関心が
あり,一定レベルの技術を有し
,草案に対して的確な意見を
( 英語で ) 記述できること
15. IETF
1986 年、アメリカ政府はインタ
ーネット標準を開発・推進するた
め Internet Engineering Task
Force(IETF) を組織
当初, IETF は研究者によって組
織されていたが,その年の終わり
には所属に関係なく人員が集めら
れた。 IETF 内での意思の疎通は
メールにて行われた
16. ジョン = ポステル
南カリフォルニア大学 (USC) 情報
科学研究所 (ISI) のコンピュータ
ネットワーク部の部長
ネット草創期から 98 年の死まで,
IP アドレスの配分任務の監
督, DNS ルートサーバの管理を担
当。
ポステルの死後, IANA(Internet
Assigned Numbers Authority) に
17. RIR
地域インターネットレジスト
リ
American Registry for Internet N
(ARIN)
RIPE Network Coordination Centre
(RIPE NCC)
Asia-Pacific Network Information
(APNIC)
Latin American and Caribbean Int
18. インターネットと政治
IAHC
International AdHoc
Committee,1996
.com のドメイン名の爆発的増加に伴う
新たなトップレベルドメイン名
( TLD )の創設
ドメイン名の登録商標に伴うトラブル
.com , .org , .net の三つの TLD の
登録を担当していた Network
Solutions Inc. (当時)の目を見張
19. 中央集権的な決定
1997 年初め, gTLD-MoU と呼ばれ
る文書を含む一連の政策提言
1998 年には新しい TLD を創設す
る計画
アメリカ政府が電子商取引
で, Green
Paper(98.1) , White
Paper(98.6)
IAHC は破綻し, ICANN に舞台を
20. ICANN
The Internet Corporation for
Assigned Names and Numbers
カリフォルニア州認可の非営利団
体
理事は「指名委員会」が選任
新 TLD の創設 (00.11) ,ドメイン
名登録事業の独占に対する対策
( レジストリ・レジストラ制の導
入 ) 、商標権とドメイン名の対立
22. ISOC
1992 年, Internet Society
世界中の利用者のためインターネ
ットの開かれた開発・進化・利用
を保証
企業・団体・政府・大学・個人
会員資格はオープン
IAB , IETF を包含
2002 年以降は,企業メンバーの
23. 標準化作業
主な標準化活動は IETF と イン
ターネットアーキテクチャ委員会
(IAB) を通して行われる
ISOC は .ORG トップレベルド
メインを運用している Public
Interest Registry の親会社と
なっている
ISOC のオフィスはバージニア州
とジュネーヴにある
26. 反アメリカの風潮
アメリカ合衆国商務省がインター
ネットの管理者という地位を有し
てきた
ICANN の運営, DNS のルートサー
バレコードの管理権などはアメリ
カ政府がイニシアチブを握ってい
る
「アメリカによる実効的なインタ
ーネット支配は継続している」と
27. 民間団体でいいのか ?
世界の情報基盤になったインター
ネットを,一民間団体 (ICANN) に
管理を任せることは妥当なのか ?
中国や発展途上国を中心に、イン
ターネットの管理を国際電気通信
連合( ITU )や国際連合に新たに
専門組織を設けて委譲すべきとい
う意見もある
28. 日本の立場
民間主導を支持しており現状維持
派
ただし, IAJapan は「財団法人」
であり,監督官庁である「総務省
」の影響力がきわめて強い
例えば「有害コンテンツ・ブロッ
キングソフト」を開発する場合,
IAJapan が「純然たる民間団体」
か否かは疑問が残る
31. ブログ
コメント・トラックバックでスパ
ムが猖獗を極める。システムでブ
ロックしても,それをかいくぐっ
て侵入してくる
読者数が増えれば「粘着厨」と呼
ばれる批判的コメンテイターが登
場する。ブログ炎上が起これば,
ネットイナゴが集まる
コメント欄を閉じれば「チキン」
32. シスオペ
システムオペレーターの略
(sysop)
管理人。通常の利用者には制限さ
れた一部の操作を行う権限を持っ
た利用者グループ
コメント内容の審議 / 削除,利用
者に対する勧告や調停,投稿ブロ
ックの設定 / 解除,不服申請への
対応など広範囲
34. Wikipedia の利用者
IP 利用者
ログインせずに編集などの操作を行う利
用者
接続に用いた IP アドレスで識別。履歴や
ログにだれでも見られる状態で IP アドレ
スが表示
登録利用者
アカウントを作成して編集する利用者
操作履歴は利用者名で記録される
自動承認された利用者
35. Google 八分
個人・法人にとって都合が悪い ( 問題
を含む ) ページへのリンク
は, Google に申請すれば,リンクか
ら外す措置をとる
検索語を入れても,該当するはずのペ
ージが存在しない「 Google 八分」
申請主義であり,法人としての
Google がどんな基準で「八分」を決
定しているのか,プロセスがきわめて
不透明
36. mixi のコミュニティ
最初は「コミュニティを作った人」=
シスオペ ( 自発的に手を挙げた人 )
シスオペが放置したコミュニティを乗
っ取る事案があり,副管理人制度がで
きた ( 依嘱された / 自発的に手を挙げ
た)
2 ちゃんねるの「削除隊」も同様。「
自警団」として巡回し,多様な「問題
書き込み」を削除する ( 「あぼーん」
と表示 )
37. 出会い系サイト規制法
2009 年 2 月施行
サイト運営者は届出
18 歳未満の児童を性
行為目的で誘い出す書
き込みなどを禁じ,罰則化
mixi など SNS も対象に。 18 歳未
満の会員は「コミュニティ」から
除外など
38. 通信と放送の総合的な法体
系
不特定多数が大規模に集う
「 CGM 」などに,放送と同等の内
容規制を企図
総務省が直接に監理・指導するわ
けではなく,業界団体などの自主
規制に委ねるのが基本
しかし「届出」「認可」など総務
省が許認可権を掌握し,最終的に
は行政処分ができる権限を留保
39. 基本的対立
① アナーキズム原理
ネット上での「表現行為」は過剰に規制すべき
ではない。混沌状態にみえるのが活力の源泉
アラシ,スパム,権利侵害が頻発して,社会的
なノイズ ( 雑音 ) が増幅する危険性
② コントロール原理
当事者・利害関係者などが自分たちの立場を有
利にするために,管理に過剰に関与する
管理者が「超越的権限」を行使し,ネット内に
強制的に「秩序」を持ち込むべく奮闘する
40. 二つの原理の永遠の抗争
企業でも,自社の CGM の全リソースを
すべてコントロール下に置くのは不可
能
自発・自主的に管理に参加する人も,
どの原理をベースとするかはまちまち
どこかをコントロールしても,どこか
にアナーキズムのパラダイスはできる
アナーキズムによるマイナス効果は,
ネット社会で不可欠なコストなのか ?
41. ご静聴多謝。小リポート①
mixi , 2 ちゃんね
る, twitter , Wikipedia , OKWave
,ブログなど対象は何でもかまいませ
んが, CGM で起きている二つの原理の
対立のなかで,今後,管理者あるいは
利用者は,どんな管理 ( 利用 ) 法をし
ていくべきですか ? できれば,具体
的な事例に則して考えてください。シ
ステム的な改良,利用規則の改訂など
42. 小リポート②
分量 :400 字程度
締切 :8 月 4 日 ( 火 )23:59:59
方法 : 各自のブログにエントリ
ブログ演習の終了は 7 月 31 日
( 金 )23:59:59 ですが,この小リポート
と後述の「ブログ演習最終課題」につい
ては,それぞれ適用除外とします
繰り返しますが,小リポート ( メディア
スタディーズ演習含む ) に関するエント
リは当該科目での評価にのみ用い,ブロ
43. 「ガバナンス論」試験
7 月 28 日 ( 火 )78 限
(14:25-15:55)
情 24 教室
持ち込みはいっさい不可
試験範囲は 3 人の教員が授業で講述
したこと (+α =その応用 )
やむをえない理由で欠席した場合は
, 3 人の誰か ( 第一選択は吉田教員