1. 第６回プラチナ構想スクール発表資料
農業の６次化による地域活性化
∼有田みかんを事例として∼
和歌山県 企画総務課
副主査 佐々木 修

2. １．地域の課題・ねらい
関西国際空港
有田市の特徴
・人口：31,492人(H23.8）
和歌山ＩＣ
世帯数：11,777世帯
・（株）東燃ゼネラル石油か
有田ＩＣ
らの税収が市税の1/4
・市内観光客数（H22年）
日帰り客：26万2,000人
宿泊客：2万3,000人
南紀田辺ＩＣ
南紀白浜空港
地域に観光客を呼び込み
地域活性化を！

3. ２．和歌山県の果樹農業活性化取り組み
急傾斜園地再編整備推進事業
ICTを活用したミカン栽培の実証実験
（H22当初 120,325千円）
・（株）早和果樹園、富士通（（株）、県
・みかん等果樹園地の８割以上
による共同実験（H23.7∼)
は８ 以上の急傾斜地
・5,000本の苗木をID管理し、作業員
・県内725kmの荷物運搬用モノレ
がスマートフォンで作業・写真を記録
ールを乗用タイプに設備更新
・データー解析により、技術指導・作業
・高齢者の作業負担を軽減し、
マニュアル化を行う
耕作放棄の減少を目指す
出典：（株）富士通プレスリリース(2011.7.7)

4. ３．農業の6次化による活性化（１）
○みかんオーナー制度・体験農業事業
・ICTを導入した農業法人・出荷組合単位を事業主体として実施
・苗木の作業履歴をWebで公開
みかん農園
みかんオーナー
・地域情報・農業体験のメール送付
・３ヶ月毎に農業体験、収穫のため訪問
○事業効果
・みかん農家：安定収入確保 100本×1万円
・地域産業：観光入込数の増加 100本×1家族3人×年3回
・みかんオーナー：安心品質のみかんを安価で

5. ４．農業の6次化による活性化（２）
○生搾りジュース製造設備設置
・みかんオーナー制度では、概ね50∼80kg
を収穫保証
cf.１世帯あたりみかん消費
34.6kg(S62)→13.8kg(H21）
・ＪＡ直販所等に併設し、利用者が持ち
込む果実からオリジナルジュースを製造
出典：農業生産法人株式会社きてらＨＰ
（http://www.kiteraga.com/orenchi/）
○みかん残渣の活用
・果汁を搾った残渣の活用を産官学で研究
・県の研究補助を使い、地元大学・企業（ex.大日本除虫菊
（株）、（株）花王）と研究できないか？
cf.梅酢を飼料としたブランド鶏「紀州うめどり」

6. ５．事業目標
○観光入り込み客数
有田市日帰り観光客数(H22年）
・300人×年３回訪問で、
年間観光客数0.3%増
70,000 cf.２∼３月：剪定
60,000
50,000
６∼７月：摘果
40,000 １０∼１１月：収穫
30,000
20,000 ・観光産業のオフシーズン
10,000
0 対策に
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
月
月
月
10
11
12
○みかん農家の所得増加
・みかんオーナー制度、みかん残渣の有効利用による収入増加
cf.生価販売単価100∼200円/kgに対し、果汁加工用7∼15円/kg

7. みかん出荷量・産出額ともに日本一に
ご静聴ありがとうございました
和歌山県観光連盟ＰＲキャラクター「わかぱん」