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長崎市:宮田
- 2. 1 背景 ~①高齢者を取り巻く長崎市の現状~
区分 数値 順位等 出典
高齢化
平均余命 82.65歳
中核市で平均余命が長い方から30番目で下位
※1位長野市84.15歳、最下位 青森市80.85
H22年 三菱総合研究所
高齢化率 25.0%
中核市で7番目に高い
※参考:H25.10.1現在 27.0%(長崎市統計課)
H22年 国勢調査
健康・自立
特定健診受診率 31.1% 中核市で高い方から23番目で中位
H23年度 特定健診・特定保
健指導実施結果総括表等
非要支援・要介護高齢者比率 75.7%
中核市でワースト1位
※最も自立度が高い柏市86.4%より
約10.7ポイント低い
H23年度 三菱総合研究所
医療
人口10万人当たり医師数 427.5人 中核市で3番目に多い
H22年 医師・歯科医師・薬剤
師調査
人口10万人当たり病床数 2347.6床 中核市で4番目に多い H24.10 中核市市長会HP
前期高齢者1人当たり医療費 699,328円
中核市でワースト1位
※最も低い岡崎市408,382円の約1.7倍
H23年度 国民健康保険事業
状況報告書
後期高齢者1人当たり医療費 1,283,404円
都道府県で最も高い福岡県より高く、最も低い新潟
県の730,061円の約1.7倍
H24年度 国保連合会HP
社会・地域との関わり
65歳以上有業者比率 15.4%
中核市で4番目に低い
※最も高い豊橋市27.1%より11.7ポイント低い
H24年 就業構造基本調査
地域活動に関するアンケート
(抜粋)
参加してない
48.3%
約半数が地域活動に参加していない
長崎市高齢者保健福祉計画・
介護保険事業計画でアンケー
ト実施 H23.7~8
財政基盤
財政力指数 0.55 中核市で5番目に低い☛財政力は弱い H23年度 三菱総合研究所
経常収支比率 94.9% 中核市で7番目に高い☛財政は硬直化 H23年度 三菱総合研究所
≪アンケート概要≫ ~市内65歳以上対象、有効回収7,535通、有効回答率68.5%~
医療基盤は整備
されている
財政基盤
は弱い
- 9. 3 計画内容・実施体制・必要条件・資金計画
③ 【生きがい就労】生きがい農業
【事業概要】長崎市北部のいこいの里の一部を使って、生きがい農業を実施する。
生きがい農業
【背景】 長崎市の北部に位置する「いこいの里」は230haを有し、市
民参加により人と繋がりを思い出し体感する場などをコンセプトに、自
然体験や動物とのふれあい、料理教室などを実施しているが、未利
用地も多い状況である。
行 政
NPO
法人
④土地貸与
■初期投資 5,000千円(市)
・倉庫、水の確保等の設備投資
■ランニングコスト(年間)1,700千円
・水道代、肥料代など(※利用料にて賄う)
資金計画
【土地1ha】
↓
農園に整備
↓
農作物等栽培
↓
収穫
③利用料
(施設維持
管理費)
あぐりの丘
◆売店
◆あぐり食堂
※高齢者雇用
⑤販売⑦収益
(運営費)
■市民への農業指導や経理処理を確実に行
うことが出来るNPO法人の参加・協力
■高齢者の参加(事業の周知徹底)
■行政と参加者(NPO法人・高齢者)間での
ルールづくり(管理責任の所在や経費負担等)
必要条件
市内在住
の高齢者
①参加募集②申込
いこいの里
(230ha)
維持管理
入
場
者
⑥購入
・食事
あぐりの丘
- 11. 3 計画内容・実施体制・必要条件・資金計画
⑤ 【交流・趣味等】コミュニティ農園
【事業概要】空き家撤去後の活用による地域の連携強化を目的としたコミュニティ農園
事業計画・実施体制
【背景】 長崎市の空き家率は14.1%(全国13.1%~H20年度住宅・
土地統計調査)であり、特に斜面地は、長崎市の総人口の約45%
約20万人が居住している。また斜面地の高齢化率は、市全体の
1.7%高い(平成24.12末住民基本台帳)。
■地域住民の参加
・農作業を通じたコミュニティ形成の必要性を理
解してもらう
・参加を呼び掛ける地域リーダーの存在
・子ども会など地域の子どもたちとの交流
■年間12,000千円(市)
撤去・農園整備費 @4,000千円×3件
地域住民
空き家撤去後のコミュニティ農園の整備
【コミュニティ農園】
~農作物の栽培~
行
政
既成市街地
空き家所有者
①土地・家屋を寄付、維持管理を地元で行う
③農園設置の要望
④農園設置、
無償貸与
【地域】
(例)多世代での
収穫祭
必要条件
資金計画
②撤去
⑤地域活動
イメージ図
老朽危険空き家
急傾斜の階段道
急傾斜面地
- 13. 4 成果(アウトプット)
主な取組み 成 果
【きっかけづくり】
社会・地域活動を担う人
材育成
社会・地域活動の参加に対する市民意識の向上と社会・地域参加メニューの見える化に伴
うマッチングの強化による社会の支え手となるアクティブシニアの増加
【生きがい就労】
地域ごとの課題に
対応した地域経営
自主財源の確保による持続可能な地域経営の確立と多様な団体・人材のネットワーク化に
伴う地域コミュニティ力の強化によって、少子化や高齢化などの社会変化から発生する様々
な地域課題を解決する地域力の創出
【生きがい就労】
生きがい農業
≪直接効果≫農作業を通じた仲間作りによる生きがいづくりと体を動かすことでの健康維持
≪間接効果≫いこいの里の利用者増加
【生涯学習】
歴史の学校
≪直接効果≫歴史の学習や市民講師、ゲストティチャー、さるくガイドを通じた生きがいづくり
≪間接効果≫長崎の歴史の継承と観光客受入体制の強化
【交流・趣味】
コミュニティ農園
≪直接効果≫空き家の解消と農作業を通じた健康づくりと生きがいづくり
≪間接効果≫コミュニティ強化による地域力向上
(※特に高齢化が進行している斜面地で、高齢者が外出の機会を増やすきっかけづくり)
【認められる場の創設】
自慢大会
≪直接効果≫社会・地域参加などの取組みが認められることによる生きがいづくり
(※承認欲求を満たす)
≪間接効果≫他の参加者の活動を知ることによる更なる意識の向上と新たなネットワークの
形成による社会・地域活動等の活性化
≪間接効果≫社会・地域活動へ参加していない市民の社会や地域へ参加するきっかけづくり
- 14. 5 スケジュール
主な取組み H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度~
【きっかけづくり】
社会・地域活動を
担う人材育成
【生きがい就労】
地域ごとの課題に対
応した地域経営
生きがい農業
【生涯学習】
歴史の学校
【交流・趣味】
コミュニティ農園
【認められる場の
創設】
自慢大会
地域カル
テ作成
地区ごとに地域課題の把握・共有
コミュニティビジネスの検討(事業、実施体制、財源確保)
実施可能な地域からコミュニティビジネ
スの本格実施
コミュニティ農園の周知・希望団体の把握 ⇒ 空き家解体となった地区から随時農園へ
開校の
周知
開校
エリア、料金設定
等のしくみの検討
利用者の募集
倉庫など整備 大型農園の利用開始 (開墾 → 栽培 → 収穫)
地域・社会参加メ
ニューの把握と整理
企業訪問(協力依頼)
退職前セミナー開催(年1回)・随時情報は更新
パンフレット作成
広報活動(広報紙、テレビ、ラジオ、HP)
既存事業との調整、
整理
表彰制度基準作成
参加者
募集
自慢大会開催(年1回)
実証実験・準備会
モデル地区で実施