【ことはじめ】運用管理はリモート化できるのか？IT運用高度化、ことはじめ (Oracle Cloudウェビナーシリーズ: 2021年2月10日)

2021年2月10日
日本オラクル株式会社
テクノロジー事業戦略統括
清水美佳子・リャンジェニー
Oracle Cloud ウェビナー
エントリーシリーズ
運用管理はリモート化できるのか？
IT運用高度化、ことはじめ

1. システム運用の仕組みとして考慮すべきポイント
2. IT運用高度化を実現するオラクルの運用管理ソリューション
3. トラブルシューティング対応デモ
今日ご紹介する内容
Copyright © 2021, Oracle and/or its affiliates
2

システム運用の仕組みとして考慮すべきポイント
3

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O‘Reilly
入門監視
引用：
入門監視モダンなモニタリングのためのデザインパターン
原書: Practical Monitoring
Mike Julian 著、松浦隼人訳
2019年01月発行
株式会社オライリー・ジャパン
ISBN978-4-87311-864-2
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118642/
4

システム運用の仕組みとして考慮すべき3つのポイント
5
1．何のために監視するのか
2．何を監視するべきなのか
3．通知されたあとのアクション

システム運用における監視の目的は
「問題が発生した場合に周知」であって、監視で「問題が修正されるわけではない」

監視において重要なのは
監視項目が多いことではなく、
専門化されたツールを組み合わせて監視「プラットフォーム」を作る
「なにを修正すれば良いのかを速く知れること」
デメリット：
ツールが増える
アーキテクチャが複雑
メリット：
柔軟性が高い
ロックインされない

優先的に監視すべきなのは、
ユーザー、ユーザー影響の発生有無
監視対象を増やすときも、「このメトリックはユーザへの影響をどう教えてくれるのか」を意識
8
2．何を監視するべきなのか
データベース
#1
データベース
#2
ウェブサーバー
#1
#2
#3
ロードバランサー
#1
#2
ロードバランサーデータベース
Web / アプリケーション
サーバー
何かが問題で、ユーザー影響が
発生していることは分かる
ユーザー

トラブル対応の初動は、事象の把握のための情報収集
事象発生時のみだけではなく、原因分析のために比較用の発生前の正常データが必要
・メトリックデータ
・取得間隔・保存期間
・ロールアップ（データの間引き）
9
3．通知されたあとのアクション
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
・ログデータ
・保存期間・コスト
・ログ出力レベルと可読性
障害発生時
0%
20%
40%
60%
80%
100%
障害発生時障害発生時
この状態が正しいのかどうか判断できない障害発生前と同じ傾向にあると分かる障害発生時からいつもと異なる状態と分かる

監視の目的は
「問題が発生した場合に周知」
監視で重要なのは
「なにを修正すれば良いのかを速く
知れること」
専門化されたツールを組み合わせる
監視「プラットフォーム」
ユーザー・ユーザー影響
を優先的に監視する
トラブル対応を見据えた
継続的な情報収集
オラクルのIT運用高度化クラウドソリューション
10
1．何のために監視するのか 2．何を監視するべきなのか 3．通知されたあとのアクション
Logging
Analytics
Application
Performance
Monitoring
Database
Management
Operations
Insights
Oracle Cloud
Observability and
Management Platform

IT運用高度化を実現する
オラクルの運用管理ソリューション
11

オラクルの運用管理ソリューションの特徴
12
OCIのみでなくオンプレミスと他社クラウドの
OS・データベース・ミドルウェア・アプリケーション
IT資産全体を可視化
より完全
事前定義されたAIや機械学習機能により
運用データの絞り込み分析に高度な運用管理を実現
より高い価値
オープンスタンダード技術採用により、
データ収集や管理分析を拡張可能
3rdParty製品との相互運用に対応
よりオープン

Oracle Cloud Observability and Management Platform
エンタープライズシステム管理の向上、DevOpsのさらなる進化をクラウドで実現
13
Logging
Logging
Analytics
Application
Performance
Monitoring
Database
Management
Operations
Insights
Service
Connector
Hub
クラウド
アプリケーション
ミドルティア
データティア
仮想ティア
エンドユーザー
経験/ 行動高度な運用管理
DevOpsサイクル
を高速化
エコシステム
相互運用性向上
フルスタック
ハイブリッド
環境
マルチ
クラウド
Oracle Cloud
Observability and
Management Platform 情報を集約することで、
開発と運用を連携させ
サイクル全体を向上
・ITスタック全体を完全
な可視性を提供する
階層横断ビュー
・機械学習により異常
なシステム動作を識別
Slack
pagerduty
Grafana
目的別
開発環境
C/C++ Python
JavaScript…
ログ収集
ログ横断分析
性能監視
データベース
一元管理
システム
長期傾向分析
データ連携
オンプレミス
Monitoring Notifications
OS
Management

Logging・Service Connecter Hub
ログの取り込み／管理／分析を容易にするプラットフォーム・ OCIとのデータ連携を容易にし、エコシステムを拡大
14
Logging は、Oracle Cloud Infrastructureリソースのログの一元化されたビューを提供します。
OCI サービスのログ
監査ログ
アプリのログ
セキュリティのログ
OCIサービス
ユーザー側
生成
Logging
Functions
の呼び出し
Object Storage
への書き込み
検索／分析
収集／管理
アクション
Notifications
✓ シンプルでワンクリックで資産全体でロギングを有効化
✓ 監査・インフラ・データベース・アプリケーションログを集約
✓ Service Connecterを利用してログ毎にアクションを実行
✓ 3rd Party製品を含む任意の宛先にシームレスにログを連携
✓ ログ収集に fluentd を活用
✓ CNCF cloudevents 1.0 に準拠

何かが起きていることを検知する効率的なフロントエンド監視
15
インフラ監視ではアプリケーション提供状態は分からないユーザー体感性能から何かが起きていることは分かる
#1
#1
#1
#2
#3
データベース
#1
データベース
#2
#1
#1
#1
#2
#3
データベース
#1
データベース
#1
？
パフォーマンス監視
シンセティック
テスト

Application Performance Monitoring
アプリケーション性能とユーザーエクスペリエンスを可視化し、満足度を導出
16
アプリケーションの性能をユーザー体験からアプリケーションロジック、データベースに至るまでエンドツーエンドで可視化します。
ユーザーが実際に体感したパフォーマンスを理解し、サービスレベルの改善に役立てることができます。
✓ エンドユーザー性能監視・・・
Javascriptを使用してブラウザからアプリまでのエンドユーザー
のパフォーマンスを測定
各セッションレベルでの情報取得
✓ シンセティック監視・・・
アプリケーションの可用性をスケジュールしてモニタリング
✓ 他OCIサービスとの統合ダッシュボード機能
Oracle Cloud Infrastructure
Application Performance Monitoring
性能監視
監視
提供予定

これらのメトリック値はOK？NG？
17
82
CPU使用率
87
メモリ使用率
3000
IOPS
92
キャッシュヒット率
現状値だけでは、評価できない

トラブル対応時こそ、平常時のメトリックデータが必要
18
82
CPU使用率
87
メモリ使用率
3000
IOPS
92
キャッシュヒット率
CPU使用率メモリ使用率
IOPS キャッシュヒット率
83
82
86
87
3000
3000
99
92
現状値だけでは、評価できない比較することで、現状を評価できる

将来のリソース需要とデータベースのパフォーマンスに関する洞察を提供
長期の履歴データに基づいてデータベースリソースの使用状況を分析および予測機能を提供します。
保有資産全体を使用傾向から無駄なく活用できる様に投資計画の最適化を図ります。
Operations Insights
19
✓ キャパシティ分析
最も規模が大きく、最も利用され、最も急速に成長しているデータベースをすばやく特定
運用コストを削減に向けた十分に利用されていないサーバーを転用するために特定
✓ SQL Warehouse
リソース使用量の多いSQL・パフォーマンスが低下または予測不可能なSQLを特定し、トラブルの未然防止
メトリック
情報収集
Operations Insights
キャパシティ分析・傾向分析用
ダッシュボード

ハイブリッド環境における複数データベースの使用状況を一元管理
オンプレミスとクラウド全体でOracle Databaseフリートを監視および管理するための統合ビューを提供します。
データベース管理者がよく利用するOracle Enterprise Managerの機能を提供します。
Database Management
20
✓ 簡単なパフォーマンス分析のための負荷状況の視覚化
✓ Performance Hub・・・
データベースアクティビティに関するシステム全体とセッション固
有情報の統合ビュー
✓ リアルタイムSQL監視・・・
パラレル・長時間実行処理等重要なSQL処理を監視と分析
✓ データベース管理・・・
初期化パラメータ・Resource Manager構成・データベース
ストレージ等の管理機能
Exadata
オンプレミス
データベース
Exadata Cloud
Autonomous Database
Database Cloud
一元監視・管理
オンプレミスとクラウド全体で
OracleDBフリートを監視および管理
するための統合ビュー
2021/1/27 リリース
提供予定
Database Management

生ログから得られる情報は読み手のスキルレベルに依存
21
Errors in file /u01/app/oracle/diag/rdbms/<database
name>/<instance name>/trace/<instance
name>_dbrm_pppp.trc (incident=680300):
ORA-04031: unable to allocate nnn bytes of shared memory
("shared pool","unknown object","KGSKI schedule","KGKP cache")
Incident details in: /u01/app/oracle/diag/rdbms/<database
name>/<instance name>/incident/incdir_680300/<instance
name>_dbrm_pppp_i680300.trc
<date and time>
Dumping diagnostic data in directory=[cdmp_20140709203001],
requested by (instance=N, osid=pppp (DBRM)),
summary=[incident=680300].
Use ADRCI or Support Workbench to package the incident.
See Note 411.1 at My Oracle Support for error and packaging details.
Errors in file /u01/app/oracle/diag/rdbms/<database
name>/<instance
Oracle Database
経験10年
Oracle Database
経験1か月
Oracle Databaseアラートログ
ORA-4031
共有プールの断片化だな、きっとここから何が分かるのだろう？
読み手によって得られる情報に大きな乖離

担当者のスキルレベルの差を埋めるログ分析ツール
22
読み手によって得られる情報に大きな乖離スキルに依存せず対応を標準化
Errors in file
/u01/app/oracle/diag/rdbms/<datab
ase name>/<instance
name>/trace/<instance
name>_dbrm_pppp.trc (incident=6803
00):
ORA-04031: unable to allocate nnn
bytes of shared memory ("shared
pool","unknown object","KGSKI
schedule","KGKP cache")
Incident details in:
/u01/app/oracle/diag/rdbms/<datab
ase name>/<instance
name>/incident/incdir_680300/<inst
ance name>_dbrm_pppp_i680300.trc
ベテラン社員新人社員
？
ベテラン社員新人社員

機械学習を適用して、パターンや外れ値を発見しシステムの異常を特定
Logging Analyticsは、システムのログを収集・分析し、脅威や新しい知見を検出します。検知された内容は、ビジュア
ライズされた管理画面より詳細を確認することが可能です。
Logging Analytics
23
✓ Management Agentインストール直後からログ分析可能
✓ GUIベースでインタラクティブにログ分析
✓ すべてのログを横断した検索＆可視化が可能
✓ 機械学習を活用した大量ログの高速分析
✓ OCIサービスとシームレスな統合
✓ ポリシーでアクセスを制限
Logging Analytics
運用者・開発者
ログ視覚化・分析ログ収集

トラブルシューティング対応デモ
24

◼分かっていること
•時刻：2月4日午前9時30分から10時の間
•インスタンス名：“VM_TEST“
•ネットワーク名：“VCN1“
①VMインスタンスにSSHで接続できない
25
VCN1
VM_TEST

◼分かっていること
•時刻：2月8日(最後の接続確認は2月3日)
•DBインスタンス名：”DBDemo”
②APサーバーからDBに接続できない
26
DBDemo

OCI O&M Logging Analyticsを用いたお客様のOracle Cloud早期活用をご支援
目的
• オラクルクラウド環境を活用した異常行動、脆弱設定、攻撃、管理者不正等のリスク可視化
• オラクルクラウド環境を活用したシステムログの網羅的可視化
• 構築作業無しで大量ログを格納、事前解析
• 構築済みログ分析プラットフォームによるログの定常監視と可視化
• 機械学習による異常データの自動発見
概要
• Oracle Cloud Infrastructure 上ですぐに利用できるOCI O&M環境の評価に向けた初期構築作業を弊社エンジニア
が支援(無償範囲:有償範囲)
• 時間とコストがかかる初期スキル習得期間を圧縮、短期で利用開始
• クラウド型サービスのメリットを活かし、環境構築および既存システムへの影響を押さえたスモールスタート
• 利用停止する場合は環境消去により即時課金ゼロに
Observability and Manageability Startup支援
27
• セキュリティログ(OS系、ネットワーク機器系…)
• データベースログ(Oracle, MS SQL Server, MySQL…)
被監視対象(例)
• OSログ (オンプレミス・クラウド(他社クラウド含む)…)
• アプリケーションログ(Apサーバー、HTTPサーバー…)

作成するログ分析やダッシュボードサンプル
28
セキュリティインシデント
• 外部サイトへの不正アクセス
• Webサイトへの不正アクセス
• 不正接続ユーザー
• マルウェア感染など
システムの稼働状況
• DBのシステムエラー(ストレージ容量不足、バックアップ
失敗、データベース接続激増など)
• アプリケーションエラー分析
• ネットワークデバイスのシステム障害など

Week1 Week2 Week3 Week4 Week4
準備作業
ログ投入とレポート
作成(Oracle)
監視事項の評価
運用の標準化
(Option)
Observability and Manageability Startup支援スケジュール例
有効性の確認
操作性の確認
調査・分析対象
ログの精査
ログパーサー等
の作成
エージェントの設定
Kickoff 環境説明
弊社ご支援内容
ログアップロード
分析方針検討分析詳細確認
29
インスタンス作成
分析レポート/画面作成
ログファイル投入
監視視点に応じたinsightとレポート作成
ログ自動投入
&実運用開始

無償支援の詳細
対象となるお客様: Oracle Cloud有償環境をご利用のお客様向けメニューです
• Oracle Cloud Infrastructure (PaaS and IaaS Universal Credit) をご契約のお客様が対象です
• 無償環境(Oracle Cloud Infrastructure Free Tier)のみご利用のお客様は対象外です
• OCI Observability and ManagementまたはOracle Management Cloud(リブランディング前の製品名称)
を活用してのメニューとなります
その他: 注意事項
• 利用するOCI Observability and Management またはOracle Management Cloudのインスタンス作成ま
ではお客様にて実施いただく事を前提にします。
• 無償支援であり、成果物責任、瑕疵担保責任はおいません。その他実施条件については別途お打ち合わせの上協
議いたします。
• 希望される全てのお客様への支援ができるわけではありません。リクエストされるお客様が多数の場合、または営業上、
業務上の理由によりお断りさせていただく場合があります。
有償支援
• 別途オラクルコンサルティングサービスによる有償支援(OCS Rapid Start)もございますのでご検討ください
30

31
本日お伝えしたこと

監視の目的は
「問題が発生した場合に周知」
監視で重要なのは
「なにを修正すれば良いのかを速く
知れること」
専門化されたツールを組み合わせる
監視「プラットフォーム」
ユーザー・ユーザー影響
を優先的に監視する
トラブル対応を見据えた
継続的な情報収集
オラクルのIT運用高度化クラウドソリューション
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1．何のために監視するのか 2．何を監視するべきなのか 3．通知されたあとのアクション
Logging
Analytics
Application
Performance
Monitoring
Database
Management
Operations
Insights
Oracle Cloud
Observability and
Management Platform
アプリケーション性能と
ユーザーエクスペリエンスを可視化
長期の履歴データを収集・分析
データベースの一元管理
ログの機械学習分析

監視 SaaS 活用のメリット
監視の仕組みは、
運用状況や技術の進歩によって見直すことで改善し、高度な監視になる
33
4．監視の仕組みを作りこまない
簡単かつ
すぐに使える
ツール自体の
運用が不要
各監視項目の
高い専門性
安い

サービス紹介サイト・ドキュメント
Oracle Cloud Observability and Management Platform
https://www.oracle.com/jp/manageability/
技術参考情報
弊社エンジニアによるOracle Cloud Infrastructureのセキュリティや運用管理に
関するサービスを紹介している記事まとめ
https://qiita.com/western24/items/4824e4b3799b824197c6
オラクルのIT運用高度化クラウドソリューション関連情報
34
SlideShare オラクルエンジニア通信
オラクルの運用管理ソリューションご紹介(2021/02 版)
各サービス機能と価格情報
https://www.slideshare.net/oracle4engineer/202102
Oracle Blogs オラクルエンジニア通信
弊社プロダクトマネージャーによるサービス発表ブログの翻訳投稿
Oracle Cloud observability and management platform発表
Oracle Cloud Infrastructure Logging Analytics 提供開始
Oracle Cloud Infrastructure Operations Insights 提供開始
Oracle Cloud Infrastructure Database Management 提供開始
Logging Analyticsを利用したログ分析方法
IDCS 監査ログのOCI Logging Analyticsへの送信とインサイトの獲得方法
Oracle Cloud InfrastructureのWeb Application Firewallログを
Logging Analyticsに送信してセキュリティ情報を取得する方法とは

ご視聴
ありがとうございました
35

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