More Related Content
Similar to 「やさしい日本語」のための語彙制限の検討
Similar to 「やさしい日本語」のための語彙制限の検討 (6)
More from 長岡技術科学大学 自然言語処理研究室
More from 長岡技術科学大学 自然言語処理研究室 (20)
「やさしい日本語」のための語彙制限の検討
- 6. 制限方法 6
1. ChaSenによる分かち書き
2. 全内容語を日本語WordNetと照合
3. 日本語WordNetに記載されていた
場合、上位語への置き換え
※複合名詞・・・記載されていない場合は形態
素を削り、組み合わせて照合
※多義性・・・人手で最も近い語義の上位語を
選択
- 9. 評価例 9
分類 評価文 評価① 評価②
原文
本 人 確 認 済 み の [ 口 座 ] を
利用した送金や送金の受領を
除きます
× 3
出力文
個人判定済みのアカウントを
使い行った支払金額や支払金
額の取得を消去します
○ 1
逐語訳
本 人 確 認 済 み の 口 座 を
使った送金や送金のもらいは
問題ない
○ 2
※ [ ] は評価③意味がわからない語彙
- 10. 評価①の結果 10
評価①それぞれの意味がわかるか
やさしい 変化なし やさしくない
出力文 17.1% 15.2% 67.6%
逐語訳 33.3% 22.9% 43.8%
評価者の半数以上が「意味がわかる」と判断
した文は、原文は40%、出力文は13.3%、
逐語訳は73.3%であった。
置き換えることによって33.3%の文が
「意味がわかる」と判断されるが、
個人差が大きい。
- 11. 評価②の結果 11
やさしい 変化なし やさしくない
出力文 24.8% 46.7% 28.6%
逐語訳 51.4% 46.7% 1.9%
評価②やさしいと感じる順位
出力文は人手でつくられた
逐語訳より評価が低いものの、
置き換えの効果はあった。