More Related Content Similar to 企業におけるタブレット導入のROIを高める活用法 (20) 企業におけるタブレット導入のROIを高める活用法1. インフォテリア株式会社
2015 年 8 月
White Paper
Copyright (C) 2015 Infoteria Corporation. All Rights Reserved.
企業におけるタブレット
導入のROIを高める活用法
タブレットのビジネス活用効果を
高めるベストプラクティス
2. 2
Copyright (C) 2015 Infoteria Corporation. All Rights Reserved.
はじめに
ペーパーレス会議や営業プレゼンテーショ
ン、現場での作業マニュアル閲覧など、タブ
レットのビジネス利用はもはや見慣れた風景
となりました。
IDC Japan の調査※によると、2014 年の時
点ですでにタブレットの企業導入率は 30.9%
と、約 3 社に 1 社は何らかの形でタブレット
を導入していることがわかります。
このようにタブレット導入企業が増える
中、企業の関心は「タブレットを導入すべき
かどうか」から「導入したタブレットをいか
に有効活用し、最大の効果を出すか」とシフ
トしつつあります。
そこで本ホワイトペーパーでは、市場シェ
ア No.1 MCM ※ 2(Mobile Contents Manage-
ment)である「Handbook」のご利用ユーザー
様がタブレット活用効果を最大限に高めるた
めにどのような活用促進の試みをされ効果を
あげられたのかをヒアリング、そのベストプ
ラクティスをまとめました。
企業タブレット導入の ROI
(投資対効果)を高める活用法
一般的に、業務改善を行う際、Plan(計画
する)→ Do(実行する)→ Check(評価す
る)→ Action(改善する)の 4 段階を繰り返
す PDCA サイクルを用いて改善していく企業
が多いですが、タブレットの利用効果を高め
る際にも同様にこの4段階を廻していくのが
効果的です。
※ 1 IDC 発行「国内モバイル/クライアントコンピューティング市場 産業分野別稼働台数 2014 年第 3 四半期までの
実績と 2014 年~ 2018 年の予測」
※ 2 ITR 発行「ITR Market View: エンタープライズ ・ モバイル管理 / スマートアプリ開発市場 2014」
○ ログ分析を実施
図 1 PDCA サイクル、STPD サイクル
3. 3
Copyright (C) 2015 Infoteria Corporation. All Rights Reserved.
タブレットは、営業利用、教育利用、業務
効率化のための利用など、企業内で様々な用
途で利用されていますが、いずれの利用用途
でも、クラウドサービスと組み合わせて利用
することにより、クラウドサービスが収集す
るログ(履歴)情報から、利用状況の把握、
利用に対する評価を行うことができます。
このログ情報が PDCA サイクルの「Check( 評
価する )」の段階の有効な手段となります。
また、最近では、See(見る)→ Think(考
える)→ Plan(企画する)→ Do(実行する)
という、まず最初に「See(見る)」から開始
する STPD サイクルを業務改善プロセスとし
て推奨する企業も増えています。この場合に
は、タブレットの利用状況のログは「See(見
る)」の手段となります。
ここでは STPD サイクルの順に、タブレッ
ト活用効果を高めるベストプラクティスを紹
介していきます。
See(見る)
タブレット活用効果を高めるログ情報とし
て、もっとも利用されるのが「アクセスログ」
です。アクセスログを参照すれば、配布した
タブレットが活用されているのかどうか一目
でわかります。しかし、漠然とアクセスログ
を眺めても改善策にはつながりません。では、
どのようにアクセスログを参照していけばよ
いのでしょうか。
アクセスログを活用するにあたっては、ま
ず始めにおおよその正常値を頭に入れておく
ことがコツとなります。
貴方が営業職であれば、通常月に 100 万円
売れるのか 10 万円しか売れないのか、季節
変動はどうなのかなどを常に頭に入れて行動
しているでしょう。そのため、月の中旬にな
ると、「今月は頑張らないとまずいぞ」とい
うようなことが直感的にわかるのです。同様
に、アクセスログについても「営業カタログ
は各営業が1日に 10 回程度アクセスする」
「ビデオは各営業が 1 日平均 1 回アクセスす
る」「4 月はあまりアクセスされない」など通
常の傾向値を把握しておくことで、単なる季
節変動でアクセス数が変動しているのか、あ
るいはなにか別な問題が発生しているのかな
どをすぐに判断できるようになります。
Think(考える)
正常値を把握した上で定期的にログを確認
すると、正常値からはずれた値を検出するこ
とができます。いつもと異なる値となったら、
まず、それが「異常値」なのかあるいは「変化」
なのかをその前後の値から推測し、いずれの
場合にもなぜそのような値となったのかの仮
説を立てます。