NRIでは、社内のプロジェクト管理ソリューションとしてのwikiツール""Confluence""やchatツールの""mattermost""などが用いられています。 それら数百台の効率的な運用や障害時の迅速な原因切り分けを行うために、Kibanaを活用してログ情報を監視しています。 具体的なエピソードを踏まえ、NRIのLogstash, Elasticsearch, Kibanaを用いた事例を解説します。

1. NRIのプロジェクト管理ソリューションにおける
Kibanaを用いたログ活用事例紹介
野村総合研究所 渡辺圭祐

2. 2
自己紹介

3. マルチクラウドインテグレーション事業本部所属
• 2019年入社
• プロジェクト管理ソリューション(aslead)の開発、展開活動、運用
渡辺圭祐
3
lambdaECS

4. 4
目次
•はじめに
•活用事例
1. 1. プロジェクト管理ソリューション aslead
2. 2. システムの安定運用ソリューション ZeroOps
3. 3.社員情報検索システム (社内)
•まとめ

5. 5
はじめに

6. 本発表の位置づけ
6
管理 運用 開発
プロジェクト管理ソリューション システムの安定運用ソリューション 社員プロフィール検索システム
Elastic StackがNRIの様々なサービス
で活⽤されていることをお話します

7. 7
プロジェクト管理ソリューション
asleadの活用事例

8. とは
8
Team Management
Team Management
既存資産のファイル横断検索
Search
開発業務の標準化・⾃動化
DevOps
ナレッジの蓄積と共有
コミュニケーション活性化 業務⽣産性向上
ソースコードビルド・配布リリース管理
ファイル横断検索
会議管理
ノウハウ蓄積/共有 ノウハウ ⼈材スキル
議事録 会議アジェンダ課題
ファイル⼀覧
開発管理
設計成果物 ⼿順書
不具合情報 ノウハウ集
⼈材情報ファイル横断検索
課題作成/連携
タスク管理 課題
分析/レポート
NRI製プラグイン
NRI製プラグイン
NRI製プラグイン
1 2
3
チャット管理 チャット
https://aslead.nri.co.jp/
機能連携
通知連携
通知連携

9. とは
9
Team Management
Team Management
既存資産のファイル横断検索
Search
開発業務の標準化・⾃動化
DevOps
ナレッジの蓄積と共有
コミュニケーション活性化 業務⽣産性向上
ソースコードビルド・配布リリース管理
ファイル横断検索
会議管理
ノウハウ蓄積/共有 ノウハウ ⼈材スキル
議事録 会議アジェンダ課題
ファイル⼀覧
開発管理
設計成果物 ⼿順書
不具合情報 ノウハウ集
⼈材情報ファイル横断検索
課題作成/連携
タスク管理 課題
分析/レポート
NRI製プラグイン
NRI製プラグイン
NRI製プラグイン
1 2
3
チャット管理 チャット
https://aslead.nri.co.jp/
機能連携
通知連携
通知連携

10. 運用上の課題
10
1. 集約
2. 柔軟なストリーム
3. 永続的な保存
4. 分析可能
1. 社内の膨⼤なツールを管理する
2. 社内や社外で求められるニーズの多様化
3. 会社の特性上、本部ごとにサーバが存在
課題
による運⽤・障害対応コストの増⼤
利用者：17000人以上
サーバ：140台以上

11. 活用事例: aslead Streaming
11
Amazon MSK

12. 活用事例: aslead Streaming
12
Amazon MSK
1. 集約
(アプリケーションに依存しない)

13. 活用事例: aslead Streaming
13
Amazon MSK
2. 柔軟なストリーム
(inputとoutputの分離)
1. 集約
(アプリケーションに依存しない)

14. 活用事例: aslead Streaming
14
Amazon MSK
2. 柔軟なストリーム
(inputとoutputの分離)
3. 永続的な保存(SLO準拠)
4. 分析可能
1. 集約
(アプリケーションに依存しない)

15. 活用事例: データソース解析
15
# 分類 実施予定内容 ソースとするデータ
1
可視化
Mattermost上でのコミュニケーション量をグラフ図で可視化
Mattermost
• 会話履歴データ
2 各サービスやプラグインへのアクセス量をリアルタイムに可視化
JIRA/Confluence/Mattermost/認証⽤サーバ
• アクセスログ
3 認証⽤サーバのアサイン状況を⽇次で可視化
認証⽤サーバ
• 監査ログ
• アカウント情報
4
分析
ユーザ毎にアクセスパターンを学習させた上で通常とは異なる
振る舞いを検知する、UEBA（ユーザー⾏動分析）を⾏う
JIRA/Confluence/Mattermost/認証⽤サーバ
• アクセスログ
認証⽤サーバ
• ログインイベントログ
• アカウント情報
5
社内ファイルサーバのメタデータからプロジェクトの進捗状況を分
析する
aslead Search (ElasticSearch)
• メタデータ
6
各サービスのアクセスログを部署ごとに分析して類似度が
⾼い部署を特定する
JIRA/Confluence/Mattermost/認証⽤サーバ
• アクセスログ
認証⽤サーバ
• アカウント情報
解析対象データ
*社内展開のみ

16. まとめ
16
ログの集約化から可視化まで⼀貫してシステムを構築可能
2万⼈が利⽤する⼤規模環境にも耐えうる仕組みの提供
aslead ✕ Elastic
https://aslead.nri.co.jp/
詳細はこちら

17. 17
システムの安定運用ソリューション
ZeroOpsの活用事例

18. 18
システムの安定運⽤に関わる
「インシデント対応業務」を包括的にサポートする運⽤サービス
とは

19. 特徴
19
ナレッジベースのインシデント対応で継続的改善を実現
属⼈化排除 → 効率化・⾃動化 の実現

20. 20
ナレッジ管理 統合ログ参照 デジタル
ダッシュボード
インシデント対応のノウハウを
集約
システムで発⽣したログを集約 システムのステータス等の状態を
可視化
提供機能
Elastic stackを使用している主な機能

21. 21
ナレッジ管理 統合ログ参照 デジタル
ダッシュボード
インシデント対応のノウハウを
集約
システムで発⽣したログを集約 システムのステータス等の状態を
可視化
提供機能
Elastic stackを使用している主な機能

22. 22
l インシデント対応のノウハウをZeroOpsで規定する「ナレッジ」という形
式で集約し、発⽣アラートに応じたレコメンドすることが可能
l ナレッジレコメンド機能でESのStandard Analyzerを活⽤
ナレッジレコメンド機能︓どのナレッジを利⽤すべきかスコア付き
で表⽰
活用事例1: ナレッジ管理
ナレッジ表⽰︓インシデント対応に必要なノウハウを形式的に表⽰

23. 23
ナレッジ管理 統合ログ参照 デジタル
ダッシュボード
インシデント対応のノウハウを
集約
システムで発⽣したログを集約 システムのステータス等の状態を
可視化
提供機能
Elastic stackを使用している主な機能

24. 24
l システムで発⽣したログを集約し、横断的にログを⾼速検索
l ログの収集・可視化には、ELKを活⽤
・社内のクラウド基盤(IaaS/PaaS)
・統合NW系(産業系・⾦融系・その他)
などの⼤規模システム基盤のログを集約
直近24時間で
約1億件以上のログを蓄積
活用事例2: 統合ログ参照
システム横断でログの検索が可能になり、維持管理
で⼿間となっていたログ管理が効率化された

25. 25
ナレッジ管理 統合ログ参照 デジタル
ダッシュボード
インシデント対応のノウハウを
集約
システムで発⽣したログを集約 システムのステータス等の状態を
可視化
提供機能
Elastic stackを使用している主な機能

26. 活用事例3: デジタルダッシュボード
26
l 統合ログ参照で集約したログをベースに、⼈が認識しやすい形で、
ダッシュボードとして提供
DC2
DC3
DC1
サービスView
本部ごとの複数社内サービスの監視
地震View
DCのファシリティ×地震情報影響範囲の調査が不要で、原因調査から⼊ることができる

27. 27
ナレッジ管理
統合ログ参照
デジタル
ダッシュボード
まとめ
各運⽤機能を統合利⽤することで、より⾼度な運⽤が実現可能

28. 28
社員情報検索システム
のログ分析事例

29. 社員情報検索システムとは
29
関わったプロジェクト
取得している資格情報
部署経歴
etc..
社員のプロフィール
社員
人名、プロジェクト名など
知りたい情報を持った⼈へすぐにアプローチ可能

30. 社員情報検索システムの目的
30
NRI社員が、業務の中で社内の知⾒を得るために
有識者にたどり着くことを⽬的としたシステム
l 知⾒やノウハウの共有による業務スピード、品質の向上
l 協業⾵⼟の醸成、イノベーションの創造
副目的
主目的

31. ログ分析基盤構成図
31
APサーバ 可視化サーバ
l 検索ワードの統計、分析
l 社員プロファイル別アクセス数統計
l アクティブユーザー数統計
l ページ別アクセス数統計
etc…
ユースケース
社員情報システム
運用部門

32. 解決したこと
32
本番⽤の監視・分析が運⽤チームだけ
で完結可能に
社員情報システムを
運用している部門
生産性向上ツール開発部門
可視化によって、
運用コストの削減
アクセス数推移監視
社内情報で何が注⽬されてい
るかを気づくことができる

33. 活用例
33
ほぼ人名で検索されている
プロジェクト名や技術名が
多く検索されるのでは？
当初の想定
ファクトを共有
有識者にたどり着く手段が
乏しいのではないか
人と人をつなげて有識者で
あることを紹介する新機能
を開発してほしい

34. 活用例
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関わったプロジェクト
取得している資格情報
部署経歴
etc..
新規システムとの融合
社員
人名、プロジェクト名など ＋技術名
より使いやすいシステムへ向上
社員のプロフィール

35. まとめ
35
運⽤者と開発者の時間効率化された関係性の構築が可能
ログ監視から新たなビジネス的な価値を⽣成可能
⼈材情報 ✕ Elastic

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まとめ

37. 全体まとめ
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無料かつオープンなElastic Stack
ログの集約化から可視化まで⼀貫してシステムを構築可能
⼤規模環境にも耐えうる仕組みの提供
誰でも扱える画⾯設計
ログ監視から新たなビジネス的な価値を⽣成できる
Elastic stackによって

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