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山田 健太郎
(サイエンスコミュニケーター・農林水産省)
新潟の農業と地球科学
〜AgriをGeoから考える+α〜
2017年6月3日 第99回サイエンスカフェにいがた
自己紹介
◯かつては地球科学分野の研究者
(約5億年前の“カンブリアの大爆発”研究)
◯同時にサイエンスコミュニケーターとして活動
◯研究者を辞め、農業系公務員に転職
農業
地球
科学
サイエンス
コミュニケーション
ATTENTION! お願い!
本日の内容は、あくまで山田個人の見解で
あり、山田の所属する組織の見解を代弁す
るものではありません。
今日のテーマ
◯Agriculture(農業)
・新潟県は日本を代表する農業生産地
・農業を支える施設(農業インフラ)
◯Geology/Geomorphology/Geography
(地質学/地形学/地理学)
・新潟の「地球科学」的な背景
...
新潟県のAgriculture (農業)
土地改良事業とは・・・
・農用地の改良、開発、保全及び集団化に関する事業
・事業主体は土地改良区、国、都道府県、農協・市町村等
土地改良区(愛称:水土里ネット)とは・・・
①土地改良事業を行う団体
・公共投資による社会資本の形成である土地改良事...
新潟県のGeology (地質)
★ポイント★
①沈降場:日本の「割れ目」部が沈降。厚い堆積層を形成。
堆積層中の地下水には天然ガスが溶存。
②大河川:信濃川と阿賀野川が広大な蛇行帯と潟地を形成
③ 砂 :大河川に運ばれた大量の砂が砂丘を形成。海水が侵
入しにくく広大な平野が生...
AgriをGeoから考える
〜亀田郷を例として〜
◯農地の自然的背景(地質、地形など)を知る
⇒潟地が発達する理由がある
○水の流れを考慮した工事の重要性
⇒流路が変わると喜ぶ人と困る人がいる
○集落共同体水利(自分の集落だけの水利) から離れ、
地域内全体の用排水システムを整える
⇒広域で一...
少し考えてみましょう
Q.新潟平野の地盤沈下が進むと、農業に
どのような影響があると思いますか?
AgriをGeoから考える+α
新潟の農業はどうなる?
・新潟の主要作物である米は価格が下落傾向
・新潟県内の農家数は現象(おそらく高齢化も進行)
・農業地域の都市化
(例:亀田郷の農地転用面積3,637ha(平成26年度時))
新たな土地改良計画を
ふまえると・・・
・畑作...
考えてみましょう
① 新潟平野では稲作が盛んです。しかし、現在は米
価が下落し、畑作への転換等による収益力の強
化が図られています。それについてあなたはどう
考えますか?
② 農業排水施設の運営経費の一部は農家が負担
しています。しかし、実際に...
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第99回サイエンスカフェにいがた『新潟の農業と地球科学 ~AgriをGeoから考える+α~』(2017/06/03)

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第99回サイエンスカフェにいがた『新潟の農業と地球科学 ~AgriをGeoから考える+α~』(2017/06/03) http://www.ecosci.jp/n-cafe/yokoku99.html

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第99回サイエンスカフェにいがた『新潟の農業と地球科学 ~AgriをGeoから考える+α~』(2017/06/03)

  1. 1. 山田 健太郎 (サイエンスコミュニケーター・農林水産省) 新潟の農業と地球科学 〜AgriをGeoから考える+α〜 2017年6月3日 第99回サイエンスカフェにいがた
  2. 2. 自己紹介 ◯かつては地球科学分野の研究者 (約5億年前の“カンブリアの大爆発”研究) ◯同時にサイエンスコミュニケーターとして活動 ◯研究者を辞め、農業系公務員に転職 農業 地球 科学 サイエンス コミュニケーション
  3. 3. ATTENTION! お願い! 本日の内容は、あくまで山田個人の見解で あり、山田の所属する組織の見解を代弁す るものではありません。
  4. 4. 今日のテーマ ◯Agriculture(農業) ・新潟県は日本を代表する農業生産地 ・農業を支える施設(農業インフラ) ◯Geology/Geomorphology/Geography (地質学/地形学/地理学) ・新潟の「地球科学」的な背景 ◯+α ・新潟のこれからの農業について考える
  5. 5. 新潟県のAgriculture (農業)
  6. 6. 土地改良事業とは・・・ ・農用地の改良、開発、保全及び集団化に関する事業 ・事業主体は土地改良区、国、都道府県、農協・市町村等 土地改良区(愛称:水土里ネット)とは・・・ ①土地改良事業を行う団体 ・公共投資による社会資本の形成である土地改良事業を行政に 代わって実施する農業者の組織(公共団体) ・農業者の発意により都道府県知事の認可によって設立 ②3分の2の同意 ・土地改良事業は土地のつながり、水系により一定の地域を受益 地とする必要があり、地区内農業者の3分の2の同意で実施 ③事業地区内の農業者は当然加入 ・土地改良事業によって利益を受ける地区内の農業者は当然に 加入し、土地改良区が行う事業に要する経費を負担 ④費用の強制徴収 ・組合員は土地改良区が行う事業に要する経費を負担し、滞納が あった場合には、行政上の強制執行により徴収 (農林水産省HP)
  7. 7. 新潟県のGeology (地質)
  8. 8. ★ポイント★ ①沈降場:日本の「割れ目」部が沈降。厚い堆積層を形成。 堆積層中の地下水には天然ガスが溶存。 ②大河川:信濃川と阿賀野川が広大な蛇行帯と潟地を形成 ③ 砂 :大河川に運ばれた大量の砂が砂丘を形成。海水が侵 入しにくく広大な平野が生まれたが、湛水しやすい 状態に。 ④ 干 満 :太平洋側に比べ干満差が小さく、陸から海へ水が流 出しにくい。 ⑤断層帯:標高の変化に影響。 ⑥季節風:雪は田植えの時期の水資源に、稲作時期の局地風で 農作物に被害が出ることも。 地質・地形・地理的背景を踏まえながら、 新潟の農業について考えてみましょう。
  9. 9. AgriをGeoから考える 〜亀田郷を例として〜
  10. 10. ◯農地の自然的背景(地質、地形など)を知る ⇒潟地が発達する理由がある ○水の流れを考慮した工事の重要性 ⇒流路が変わると喜ぶ人と困る人がいる ○集落共同体水利(自分の集落だけの水利) から離れ、 地域内全体の用排水システムを整える ⇒広域で一斉に取り組まないと課題解決が進まない (そしてその間も水害は定期的に発生する) ○ソフト(営農・流通)を考慮したハード(ほ場整備・農業水利施設) の計画 ⇒ハード整備後の新たな営農体制にシフトできるよう、ソフト面 の 改善も必要 亀田郷の歴史から学ぶ
  11. 11. 少し考えてみましょう Q.新潟平野の地盤沈下が進むと、農業に どのような影響があると思いますか?
  12. 12. AgriをGeoから考える+α
  13. 13. 新潟の農業はどうなる? ・新潟の主要作物である米は価格が下落傾向 ・新潟県内の農家数は現象(おそらく高齢化も進行) ・農業地域の都市化 (例:亀田郷の農地転用面積3,637ha(平成26年度時)) 新たな土地改良計画を ふまえると・・・ ・畑作等の収益性の高い農作を増やす ・農業インフラに係る経費等、農家負担を低減 農業によって整備された地域インフラは、誰が維持していくべきか
  14. 14. 考えてみましょう ① 新潟平野では稲作が盛んです。しかし、現在は米 価が下落し、畑作への転換等による収益力の強 化が図られています。それについてあなたはどう 考えますか? ② 農業排水施設の運営経費の一部は農家が負担 しています。しかし、実際には農地だけでなく、都 市部を含む地域全体を守る役割を果たしています。 それについてあなたはどう考えますか?

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