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Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 1
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node
OpenStack
バージョン:0.9.0 (2015/07/23作成)
日本仮想化技術株式会社
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 2
変更履歴
バージョン 更新日 更新内容
0.9.0 2015/07/23 Kilo対応
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 3
目次
1. 構築する環境について
1–1 環境構築に使用するOS
1–2 ベースとなっているドキュメントについて
1–3 サーバーの構成について
1–4 ネットワークセグメントの設定
1–5 Ubuntu Serverのインストール
1–6 Ubuntu Serverへのログインとroot権限
2. Ubuntu OpenStack Installerのセットアップ
2–1 事前に必要なパッケージのインストール
2–2 リポジトリーを追加
2–3 Ubuntu OpenStack Installerのインストール
3. OpenStackのデプロイ
3–1 OpenStackのデプロイ
3–2 Computeの設定を変更
4. OpenStackへのアクセス
4–1 iptablesを設定
4–2 Dashboardへアクセス
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 4
1. 構築する環境について
1–1 環境構築に使用するOS
本書はCanonicalのUbuntu ServerとUbuntu OpenStack Installerを使って、LXC上でOpenStack Kiloを動作
させる手順を解説したものです。
OSはUbuntu Server 14.04.2 LTS(以下Ubuntu Server)を使用します。以下のURLよりイメージをダウンロー
ドし、各サーバーへインストールします。
http://releases.ubuntu.com/14.04/ubuntu-14.04.2-server-amd64.iso
1–2 ベースとなっているドキュメントについて
本書は下記のドキュメントの2015年7月23日時点の内容をベースとして、日本語で手順を記述したもので
す。
http://ubuntu-cloud-installer.readthedocs.org/en/latest/single-installer.guide.html
1–3 サーバーの構成について
本書はOpenStack環境を1台のサーバー上にLXCベースで構築することを想定しています。LXCは事前にイ
ンストールする必要はありません。Ubuntu OpenStack Installerによって自動的に必要なパッケージをイン
ストールできます。
次のスペックを満たすサーバーが必要です。
8Core以上のCPU
12GB以上のメモリー
100GB以上のストレージ
1–4 ネットワークセグメントの設定
事前に必要なネットワーク設定は、管理用のネットワークだけで構いません。Ubuntu OpenStack Installer
によって構築されるOpenStackの各コンポーネントは、LXCのネットワーク上で稼働するためです。各コ
ンポーネントにSSH接続する場合は、ホストマシンから接続してください。
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 5
1–5 Ubuntu Serverのインストール
1–5–1 インストール
まず、Ubuntu Serverをインストールします。要点は以下の通りです。
パッケージ選択ではOpenSSH serverのみ選択
OSは最小インストールします。
【インストール時の設定パラメータ例】
設定項目 設定例
初期起動時のLanguage English
起動 Install Ubuntu Server
言語 English - English
地域の設定 other→Asia→Japan
地域の言語 United States - en_US.UTF–8
キーボードレイアウトの認識 No
キーボードの言語 Japanese→Japanese
優先するNIC eth0: Ethernet
ホスト名 それぞれのノード名(controller, network, compute1)
ユーザ名とパスワード フルネームで入力
アカウント名 ユーザ名のファーストネームで設定される
パスワード 任意のパスワード
Weak password(出ない場合も) Yesを選択
ホームの暗号化 任意
タイムゾーン Asia/Tokyoであることを確認
パーティション設定 Guided - use entire disk and set up LVM
パーティション選択 sdaを選択
パーティション書き込み Yesを選択
パーティションサイズ デフォルトのまま
変更の書き込み Yesを選択
HTTP proxy 環境に合わせて任意
アップグレード No automatic updatesを推奨
ソフトウェア OpenSSH serverのみ選択
GRUB Yesを選択
インストール完了 Continueを選択
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 6
筆者注:
Ubuntuインストール時に選択した言語がインストール後も使われます。
Ubuntu Serverで日本語の言語を設定した場合、標準出力や標準エラー出力が文字化けしたり、作成されるキーペア名
が文字化けするなど様々な問題が起きますので、言語は英語を設定されることを推奨します。
1–5–2 カーネルの更新
Ubuntu Server 14.04.2はLinux Kernel 3.16系のカーネルが利用されます。次のコマンドを実行すると、
Ubuntu 15.04と同等のLinux Kernel 3.19系のカーネルをUbuntu 14.04 LTSで利用することができます。
Linux Kernel 3.19系ではサーバー向けに様々なパフォーマンスの改善が行われています。必要に応じてアッ
プデートしてください。詳細は 「Ubuntu Wikiの記事
(https://wiki.ubuntu.com/VividVervet/ReleaseNotes/Ja#Linux_kernel_3.19)」 をご覧ください。
# apt-get install -y linux-headers-generic-lts-vivid linux-image-generic-lts-vivid
Linux Kernel 3.16系のカーネルのアップデートが不要の場合は再起動後に実行します。
# apt-get remove -y linux-image-generic-lts-utopic
必要に応じてLinux Kernel 3.16系のカーネルを削除してください。
1–6 Ubuntu Serverへのログインとroot権限
Ubuntuはデフォルト設定でrootユーザーの利用を許可していないため、root権限が必要となる作業は以下
のように行ってください。
rootユーザーで直接ログインできないので、インストール時に作成したアカウントでログインする。
root権限が必要な場合には、sudoコマンドを使用する。
rootで連続して作業したい場合には、sudo -iコマンドでシェルを起動する。
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 7
2. Ubuntu OpenStack Installerのセットアップ
Ubuntu Serverのインストールが終わったら、次の手順でUbuntu OpenStack Installerのセットアップを行
います。PPAの追加、システムアップデートを行います。
2–1 事前に必要なパッケージのインストール
PPAの追加を行うコマンドの実行に必要なパッケージと、iptablesの設定を永続化するためのパッケージを
インストールします。
$ sudo apt-get install software-properties-common python-software-properties iptables-pers
istent
2–2 リポジトリーを追加
リポジトリーはstable、latest、testingがありますが、kiloを導入するにはlatestを利用する必要がありま
す。
$ sudo apt-add-repository ppa:cloud-installer/experimental
リポジトリーを追加したら、aptコマンドでパッケージをインストールできるようにするため、リポジトリ
ーパッケージ情報の更新とシステムアップデートを実施します。
$ sudo apt-get update && sudo apt-get -y upgrade
2–3 Ubuntu OpenStack Installerのインストール
次のように実行して、Ubuntu OpenStack Installerをインストールします。
$ sudo apt-get install -y openstack
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 8
3. OpenStackのデプロイ
Ubuntu OpenStack Installerのインストールが終わったら、次の手順でOpenStackのデプロイを行います。
インストールはコマンドを実行するだけなので簡単です。
3–1 OpenStackのデプロイ
次のように実行して、Ubuntu OpenStack InstallerでOpenStackをデプロイします。デプロイする
OpenStackのバージョンを指定することができます。現時点でサポートされるのはicehouse、juno、kiloで
す。
$ sudo openstack-install --openstack-release kilo --upstream-ppa
デプロイ中はアニメーションでデプロイ中の状況が表示され、終わると各ノードのIPアドレスやサービス
のデプロイ状況などが表示されます。
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 9
Ubuntu OpenStack Installerダッシュボード
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 10
3–2 Computeの設定を変更
Ubuntu OpenStack Installerによるシングルインストールでは、OpenStackの各サービスがLXCベースで構
築されます。LXC上でKVMは動作しないため、Ubuntuのnova-compute用のパッケージの設定をkvmから
qemuに修正する必要があります。次のように実行します。
3–2–1 Computeノードへのアクセス
Computeノードはsshコマンドでアクセスします。IPアドレスをUbuntu OpenStack Installer Dashboardで
確認し、ubuntuユーザーでsshコマンドでログインします。
$ ssh ubuntu@ComputeノードのIPアドレス
Ubuntu OpenStack Installer Dashboardが表示されていない場合は、openstack-statusコマンドを実行しま
す。
$ openstack-status
3–2–2 プロセスの確認
Nova-Computeの設定を変更にnova-computeプロセスを再起動するために、プロセスを確認します。実行
中のプロセスをコピーしてエディターなどにメモしておきます。
Compute$ ps ax|grep nova
....
5372 ? Sl 0:01 /usr/bin/python /usr/bin/nova-compute --config-file=/etc/nova/no
va.conf --config-file=/etc/nova/nova-compute.conf ← これをコピー
5614 pts/3 S+ 0:00 grep --color=auto nova
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 11
3–2–3 設定変更と反映
仮想マシンタイプの設定を書きかえます。
$ sudo vi /etc/nova/nova-compute.conf
...
[libvirt]
virt_type=qemu
先ほど3–2–2で確認したプロセスをkillコマンドで停止します。そのあとコマンドをペーストし、Novaプロ
セスを再起動します。
Compute$ sudo -i
Compute# /usr/bin/python /usr/bin/nova-compute --config-file=/etc/nova/nova.conf --config-f
ile=/etc/nova/nova-compute.conf & ← バックグラウンドで実行
Compute# ps ax|grep nova ← プロセスを確認
....
6655 ? Sl 0:01 /usr/bin/python /usr/bin/nova-compute --config-file=/etc/nova/no
va.conf --config-file=/etc/nova/nova-compute.conf
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 12
4. OpenStackへのアクセス
4–1 iptablesを設定
OpenStackはLXC Network上でノードが稼働しているため、Publicからアクセスできるようにするため、
iptablesにNAT転送を設定します。ホストのIPアドレスが172.17.14.9で、DashboardのIPアドレスが
10.0.6.100の場合は、次のように実行します。
$ sudo -i
# iptables -t nat -A PREROUTING -p tcp -d 172.17.14.9 --dport 9000 -j DNAT --to-destination
10.0.6.100:80
# service iptables-persistent save
4–2 Dashboardへアクセス
NAT転送を設定したら外部PCからOpenStack Dashboardにブラウザーでアクセスできるようになります。
http://172.17.14.9:9000/horizon
Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack
日本仮想化技術 13
管理ユーザーとしてadminユーザー、一般ユーザーとしてubuntuユーザーが登録されています。パスワー
ドはUbuntu OpenStack Installer実行時に最初に設定したパスワードが設定されています。
Ubuntu OpenStack Installerダッシュボード

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  • 2. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 2 変更履歴 バージョン 更新日 更新内容 0.9.0 2015/07/23 Kilo対応
  • 3. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 3 目次 1. 構築する環境について 1–1 環境構築に使用するOS 1–2 ベースとなっているドキュメントについて 1–3 サーバーの構成について 1–4 ネットワークセグメントの設定 1–5 Ubuntu Serverのインストール 1–6 Ubuntu Serverへのログインとroot権限 2. Ubuntu OpenStack Installerのセットアップ 2–1 事前に必要なパッケージのインストール 2–2 リポジトリーを追加 2–3 Ubuntu OpenStack Installerのインストール 3. OpenStackのデプロイ 3–1 OpenStackのデプロイ 3–2 Computeの設定を変更 4. OpenStackへのアクセス 4–1 iptablesを設定 4–2 Dashboardへアクセス
  • 4. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 4 1. 構築する環境について 1–1 環境構築に使用するOS 本書はCanonicalのUbuntu ServerとUbuntu OpenStack Installerを使って、LXC上でOpenStack Kiloを動作 させる手順を解説したものです。 OSはUbuntu Server 14.04.2 LTS(以下Ubuntu Server)を使用します。以下のURLよりイメージをダウンロー ドし、各サーバーへインストールします。 http://releases.ubuntu.com/14.04/ubuntu-14.04.2-server-amd64.iso 1–2 ベースとなっているドキュメントについて 本書は下記のドキュメントの2015年7月23日時点の内容をベースとして、日本語で手順を記述したもので す。 http://ubuntu-cloud-installer.readthedocs.org/en/latest/single-installer.guide.html 1–3 サーバーの構成について 本書はOpenStack環境を1台のサーバー上にLXCベースで構築することを想定しています。LXCは事前にイ ンストールする必要はありません。Ubuntu OpenStack Installerによって自動的に必要なパッケージをイン ストールできます。 次のスペックを満たすサーバーが必要です。 8Core以上のCPU 12GB以上のメモリー 100GB以上のストレージ 1–4 ネットワークセグメントの設定 事前に必要なネットワーク設定は、管理用のネットワークだけで構いません。Ubuntu OpenStack Installer によって構築されるOpenStackの各コンポーネントは、LXCのネットワーク上で稼働するためです。各コ ンポーネントにSSH接続する場合は、ホストマシンから接続してください。
  • 5. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 5 1–5 Ubuntu Serverのインストール 1–5–1 インストール まず、Ubuntu Serverをインストールします。要点は以下の通りです。 パッケージ選択ではOpenSSH serverのみ選択 OSは最小インストールします。 【インストール時の設定パラメータ例】 設定項目 設定例 初期起動時のLanguage English 起動 Install Ubuntu Server 言語 English - English 地域の設定 other→Asia→Japan 地域の言語 United States - en_US.UTF–8 キーボードレイアウトの認識 No キーボードの言語 Japanese→Japanese 優先するNIC eth0: Ethernet ホスト名 それぞれのノード名(controller, network, compute1) ユーザ名とパスワード フルネームで入力 アカウント名 ユーザ名のファーストネームで設定される パスワード 任意のパスワード Weak password(出ない場合も) Yesを選択 ホームの暗号化 任意 タイムゾーン Asia/Tokyoであることを確認 パーティション設定 Guided - use entire disk and set up LVM パーティション選択 sdaを選択 パーティション書き込み Yesを選択 パーティションサイズ デフォルトのまま 変更の書き込み Yesを選択 HTTP proxy 環境に合わせて任意 アップグレード No automatic updatesを推奨 ソフトウェア OpenSSH serverのみ選択 GRUB Yesを選択 インストール完了 Continueを選択
  • 6. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 6 筆者注: Ubuntuインストール時に選択した言語がインストール後も使われます。 Ubuntu Serverで日本語の言語を設定した場合、標準出力や標準エラー出力が文字化けしたり、作成されるキーペア名 が文字化けするなど様々な問題が起きますので、言語は英語を設定されることを推奨します。 1–5–2 カーネルの更新 Ubuntu Server 14.04.2はLinux Kernel 3.16系のカーネルが利用されます。次のコマンドを実行すると、 Ubuntu 15.04と同等のLinux Kernel 3.19系のカーネルをUbuntu 14.04 LTSで利用することができます。 Linux Kernel 3.19系ではサーバー向けに様々なパフォーマンスの改善が行われています。必要に応じてアッ プデートしてください。詳細は 「Ubuntu Wikiの記事 (https://wiki.ubuntu.com/VividVervet/ReleaseNotes/Ja#Linux_kernel_3.19)」 をご覧ください。 # apt-get install -y linux-headers-generic-lts-vivid linux-image-generic-lts-vivid Linux Kernel 3.16系のカーネルのアップデートが不要の場合は再起動後に実行します。 # apt-get remove -y linux-image-generic-lts-utopic 必要に応じてLinux Kernel 3.16系のカーネルを削除してください。 1–6 Ubuntu Serverへのログインとroot権限 Ubuntuはデフォルト設定でrootユーザーの利用を許可していないため、root権限が必要となる作業は以下 のように行ってください。 rootユーザーで直接ログインできないので、インストール時に作成したアカウントでログインする。 root権限が必要な場合には、sudoコマンドを使用する。 rootで連続して作業したい場合には、sudo -iコマンドでシェルを起動する。
  • 7. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 7 2. Ubuntu OpenStack Installerのセットアップ Ubuntu Serverのインストールが終わったら、次の手順でUbuntu OpenStack Installerのセットアップを行 います。PPAの追加、システムアップデートを行います。 2–1 事前に必要なパッケージのインストール PPAの追加を行うコマンドの実行に必要なパッケージと、iptablesの設定を永続化するためのパッケージを インストールします。 $ sudo apt-get install software-properties-common python-software-properties iptables-pers istent 2–2 リポジトリーを追加 リポジトリーはstable、latest、testingがありますが、kiloを導入するにはlatestを利用する必要がありま す。 $ sudo apt-add-repository ppa:cloud-installer/experimental リポジトリーを追加したら、aptコマンドでパッケージをインストールできるようにするため、リポジトリ ーパッケージ情報の更新とシステムアップデートを実施します。 $ sudo apt-get update && sudo apt-get -y upgrade 2–3 Ubuntu OpenStack Installerのインストール 次のように実行して、Ubuntu OpenStack Installerをインストールします。 $ sudo apt-get install -y openstack
  • 8. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 8 3. OpenStackのデプロイ Ubuntu OpenStack Installerのインストールが終わったら、次の手順でOpenStackのデプロイを行います。 インストールはコマンドを実行するだけなので簡単です。 3–1 OpenStackのデプロイ 次のように実行して、Ubuntu OpenStack InstallerでOpenStackをデプロイします。デプロイする OpenStackのバージョンを指定することができます。現時点でサポートされるのはicehouse、juno、kiloで す。 $ sudo openstack-install --openstack-release kilo --upstream-ppa デプロイ中はアニメーションでデプロイ中の状況が表示され、終わると各ノードのIPアドレスやサービス のデプロイ状況などが表示されます。
  • 9. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 9 Ubuntu OpenStack Installerダッシュボード
  • 10. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 10 3–2 Computeの設定を変更 Ubuntu OpenStack Installerによるシングルインストールでは、OpenStackの各サービスがLXCベースで構 築されます。LXC上でKVMは動作しないため、Ubuntuのnova-compute用のパッケージの設定をkvmから qemuに修正する必要があります。次のように実行します。 3–2–1 Computeノードへのアクセス Computeノードはsshコマンドでアクセスします。IPアドレスをUbuntu OpenStack Installer Dashboardで 確認し、ubuntuユーザーでsshコマンドでログインします。 $ ssh ubuntu@ComputeノードのIPアドレス Ubuntu OpenStack Installer Dashboardが表示されていない場合は、openstack-statusコマンドを実行しま す。 $ openstack-status 3–2–2 プロセスの確認 Nova-Computeの設定を変更にnova-computeプロセスを再起動するために、プロセスを確認します。実行 中のプロセスをコピーしてエディターなどにメモしておきます。 Compute$ ps ax|grep nova .... 5372 ? Sl 0:01 /usr/bin/python /usr/bin/nova-compute --config-file=/etc/nova/no va.conf --config-file=/etc/nova/nova-compute.conf ← これをコピー 5614 pts/3 S+ 0:00 grep --color=auto nova
  • 11. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 11 3–2–3 設定変更と反映 仮想マシンタイプの設定を書きかえます。 $ sudo vi /etc/nova/nova-compute.conf ... [libvirt] virt_type=qemu 先ほど3–2–2で確認したプロセスをkillコマンドで停止します。そのあとコマンドをペーストし、Novaプロ セスを再起動します。 Compute$ sudo -i Compute# /usr/bin/python /usr/bin/nova-compute --config-file=/etc/nova/nova.conf --config-f ile=/etc/nova/nova-compute.conf & ← バックグラウンドで実行 Compute# ps ax|grep nova ← プロセスを確認 .... 6655 ? Sl 0:01 /usr/bin/python /usr/bin/nova-compute --config-file=/etc/nova/no va.conf --config-file=/etc/nova/nova-compute.conf
  • 12. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 12 4. OpenStackへのアクセス 4–1 iptablesを設定 OpenStackはLXC Network上でノードが稼働しているため、Publicからアクセスできるようにするため、 iptablesにNAT転送を設定します。ホストのIPアドレスが172.17.14.9で、DashboardのIPアドレスが 10.0.6.100の場合は、次のように実行します。 $ sudo -i # iptables -t nat -A PREROUTING -p tcp -d 172.17.14.9 --dport 9000 -j DNAT --to-destination 10.0.6.100:80 # service iptables-persistent save 4–2 Dashboardへアクセス NAT転送を設定したら外部PCからOpenStack Dashboardにブラウザーでアクセスできるようになります。 http://172.17.14.9:9000/horizon
  • 13. Ubuntu OpenStack Installerを使った1Node OpenStack 日本仮想化技術 13 管理ユーザーとしてadminユーザー、一般ユーザーとしてubuntuユーザーが登録されています。パスワー ドはUbuntu OpenStack Installer実行時に最初に設定したパスワードが設定されています。 Ubuntu OpenStack Installerダッシュボード