知的創造力を高める　マトリクス・リーダーシップ １. 責任と成長

1. 研究ノート近刊ご案内
知的創造⼒を⾼める マトリクス・リーダーシップ
１. 責任と成⻑
リーダーシップ研究大学教授 橋本壽之
概要： 現代日本の社会を風靡する、賛成か反対か、右か左かという 2 者択一的な思考に流され
ると、グローバル化した変革の時代を乗り越えることは難しい。今求められていることは、過去の
知識や経験に縛られることなく物事の本質を究め、抜本的に問題解決を図る「知的創造」である。
それには、マトリクスを用いて思考する方法が役⽴つ。この思考方法により、人はより広い「責任」
を自らに課すことにより、個人も組織も成⻑し、それがリーダーシップの発揮につながることを示
す。
マトリクス導入の効果：
視覚化し俯瞰することにより、
1. 自⼰との思考的対話が容易になり、思考の品質が
向上する
2. 他者との思考共有が容易になり、コミュニケーション⼒
が⾼まる
マトリクス導入の意義と目的：
「知的創造」を実現するには、
思考停止することなく、問題の所在
にいち早く気付く（問題意識の明確
化）
問題をよく洞察し、自分の頭で原
因・解決策を探る（仮説設定）
仮説をいろいろな角度から吟味し、
その信憑性を確かめる。それには、
表現が容易なマトリクスを用い、仮
説を視覚化して俯瞰することが役
⽴つ（仮説の検証）。