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6章 哲学的見地
  


      認識論:認識、知識や真理の性質・起源・範囲(人が理解できる限界など)について考察する。
      存在論:さまざまに存在するもの(存在者)の個別の性質を問うのではなく、存在者を存在させる存在なるものの意味や根
      本規定について取り組むもので、形而上学ないしその一分野とされ、認識論と並ぶ哲学の主要分野



              K1             K2           K3
              形式知:状況(コン      暗黙知:状況(コン    自己を超越する「根
              テクスト)から独立      テクスト)の中に置    源知」:まだ具現化   哲学者、システム論者の思考も(S1、K1)から(S2、
                             かれている        されていない      K2)へそして(S3、K3)へと移り変わっている
S1
線形システム                       状況的行為:全て
              「古い主流」:従来
単純なシステム                      の知はある状況(コ
              のシステム理論
                             ンテクスト)で発生
                             する                       ここからさらに究明を広げていくのは
S2                                        盲点:出現の源
                                                      我々に対しての宿題らしい(なんと勝手な。。。)
                             「新しい主流」:出現
非線形、動的なシステム   非線形、動的システ      と状況(コンテクス
自己創出的システム     ム理論:出現の現       ト)におかれている                    そのために哲学者や思想家たちは、書斎を離れ、
              象を説明           ことの両方を説明
                                                          現実世界へ身を沈めざるを得なくなっている
S3
深い出現の源                    盲点:出現の源
自己超越的システム

                                                         ヒントは、、、、    愛
7章 敷居
個人のレベルでは、盲点のたとえとして炎を引用してきた。それは古いアイデンティティを焼き払い、自己の
未知の側面に出会う場を拓いてくれる炎だ。

集団のレベルでは、チームとしての盲点に対峙してきた。過去から学ぶ古い学習法からは、何も得ることは
なかった。そこで、次の問いが出てきた。「未来の可能性という捉えがたい領域につながるには何が必要なの
か。どうすれば出現する未来から学びうるのだろうか?」

組織レベルでは、盲点は新しいタイプのリーダシップの課題として扱われるに至った。リーダーは、出現する
複雑性が非常に高いために今までの問題解決方法では解決しえない差し迫った問題に直面している。そこで、
次の問いに発展する・。「慣れ親しんだ世界が消失し、空白のキャンバスと化していく状況の中で、どうすれば
効果的に活動できるのか。足元の地面が消えていくときに組織の仕組みをどう組み立て直せばよいのだろう
か?」

                                             etc….




個人レベルでも、チームでも、組織でも、グローバルな社会システムでも、盲点を避ける
ことの出来ない事象が増え、超えるべき重要な敷居が目の前に現れる時代になる

その超えるべき敷居を前にして、立ち止まり、今までのやり方から脱却して、如何に状
況に対応して変化していけるかが、これからのリーダー、社会には必要になる

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