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Fundamentals of design
- 2. 自己紹介 • Tnohito (Twitter ID @Tnohito1) • 桑沢デザイン研究所、東京デザイナー学院にてデザインを学ぶ • 建築、営業、接客などに携わるもデザインを職業にしたことはない
- 3. デザインのイメージ • おしゃれなこと、もの • 洗練されていること • 見た目が美しいこと • パッと目を引くもの デザインという言葉からはどの様なイメージが想起されますか？
- 5. デザインとは • 「計画を記号に表す」 • デザインとは「ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを 行いそれを様々な媒体に応じて表現すること」 • デザインは思考というプロセスを経た結果としての表現
- 7. デザインとアート • 自己の表現である • 機能や倫理は不要 • 意思の発信を行う • 他人表現である • 問題の解決を図る • 機能的で理論的 デザイン アート
- 9. デザインの中心 • デザインは誰のモノであるのか「ヒト」「ユーザー」「社会」 • 「そのヒトには何が必要だろうか?そして、何を設計するべきか?」 • 「常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成する計画 を行い実現化する。」
- 11. モノとコト • モノ「Tangible(有形)」とコト「Intangible(無形)」は往々にして二 項対立のように語られることが多くある • デザインにおいてモノとコトは「何に着目しているのか?」の違い、 モノは「コトを成す手段」のひとつであり、コトは目的である • 「歩きながら音楽を聴きたい」という目的をコトとすれば携帯型音楽 プレーヤーというモノを提供することによってコトが達成できる • 「コトをモノという手段を用いてデザインした」
- 13. デザインとエンジニアリング • 目的の先にユーザーが想定されるものはデザインであり、技術的解決、 進化を目指しているモノはエンジニアリングであるといえる • 目的の先にユーザーが想定されているものはエンジニアリングではな いのではなく、デザインでありエンジニアリングでもあるといえる • 「デザインであるか否か」は目的、つまりプロセスの中に境目がある ため「成果物のみをみてもそれがデザインであるか否かの判断はつか ない」逆に言えばデザインは「何を見据えたか?」も重要である
- 14. ジョン・マエダ “デザインとは、美しいテクスチャのボタンを作って、素晴ら しいアニメーション効果をつけることではない。 デザインとは「このボタンを丸ごと無くすことができないか」 と工夫することだ。”
- 15. デザインの基礎テクニック
- 16. デザインの基本原則 • 近接 Proximity • 整列 Alignment • 反復 Repetition • コントラスト Contrast
- 17. 近接 Proximity • 近接とは、関連する項目をまとめてグ ループ化すること • 関連する項目は空間的に近づけ、逆に 関連しない項目は離して配置する • 視線の流れを意識し、どこから見始め てどういう道筋をとり、どこで見終わ るのかを考える • 見終わった後どこに目が行くのかも考 慮する
- 18. 整列 Alignment • ページ上のものを右揃えのように意識的に 配置すると、目に見えない透明な線が生ま れる • 意図的に文字を整列させることにより強い 透明な線が生まれ、レイアウトに「強さ」 が与えられる • 整列を用いることで内容に一体感が生まれ 組織化につながる • 意識的な強い整列によって、洗練された、 格調ある表現が可能になる
- 19. 反復 Repetition • 反復はデザイン上のある特徴を作品全 体を通して繰り返すこと • 反復させるものは、太字体、罫線、色、 アイコンなど様々なものがある • 要素を繰り返して用いることで作品全 体に一貫性や統一感が生まれる • 反復では必ずしも完全に同じものを繰 り返す必要はないが「変化のある一体 性」を心がける
- 20. コントラスト Contrast • コントラストとは２つの要素が異なる場合に見 た目をはっきりと異ならせること • 見出しと本文を例に取ると見出しの文字サイズ を大きく太く、本文の文字サイズは小さく細く すると要素が解りやすい • コントラストがはっきりするとデザインにメリ ハリが生まれ、目が自然と引き込まれていく • コントラストには情報の組織化を支援する効果 があり、情報の組み立て（＝論理的な流れ）が 見る人にとってわかりやすくなる
- 21. デザインの基本原則 • デザインの基本原則は、近接・整列・反復・コントラストの４つ • 近接は情報をグループ化すること • 整列は透明な線をつくること • 反復はデザイン上のある特徴を繰り返すこと • コントラストは臆病にならず違いをはっきりさせること • これら４つをうまく組み合わせることで、説得力のあるデザインが可能になる
- 22. • 氏名 • 連絡先 適切に相手に伝える • 近接 • 整列 • 反復 • コントラスト テクニックの取捨選択 デザイン的に 優れた名刺 名刺をデザインするプロセス
- 23. 名刺をデザインするプロセス • 「名刺」を例に取ると名刺の機能は「自分の名前と連絡手段を相手に伝える」ことになります • 「適切に自分の名前と連絡手段を相手に伝えるにはどうすればよいか」名刺のデザインを考えるというこ とはこういうことです • ここでさらにデザインのテクニックが登場します • 要素がばらばらに配置された名刺ときちんと整列された名刺では、間違いなく後者が見やすいです • デザインの概念を理解していても、こうしたテクニックを知らなければ適切なデザイン表現はできません • 重要なのは問題解決のための手段として、どのようなデザインのテクニックを使い表現するかになります • 思考というプロセスの中でテクニックを使い、その結果として洗練されたデザインが出来あがります • デザインの概念を理解することと、テクニックを理解することは相互に関連しています • 概念やその時々のデザインの目的を把握しテクニックを使い、状況にあった適切なデザイン表現を心がけ ましょう
- 24. 改めてデザインとは • デザインとは「ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行いそれを様々 な媒体に応じて表現すること」 • デザインは問題への解決策であり、アートは、問題への問いかけである • 常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成する計画を行い実現化する • デザインにおいてモノとコトは「何に着目しているのか?」の違い、モノは「コト を成す手段」のひとつであり、コトは目的である • 成果物のみを見ても「それはデザインであるか？」の判断は付かない、何を見据え ていたのかが大事である
- 26. ご清聴ありがとうございました