統計解析ソフトMinitab 18による正規データに対する工程能力分析を紹介します。ある電線メーカーが製造するケーブルの直径が、顧客からの要求を満たせているかを定量的に評価します。 Minitab 18の製品情報やセミナー情報はこちら http://www.kke.co.jp/minitab/

1. 株式会社 構造計画研究所
Minitabスタッフ
株式会社 構造計画研究所
Minitabスタッフ
Minitab 18による
工程能力分析
http://www.kke.co.jp/minitab/

2. 工程能力分析とは
• 工程が規格に十分おさまっているかを把握することができます。
• 工程の変動の大きさと規格の幅を比較して評価します。
※ 事前に管理図を使って工程が安定していることを確認する必要があります。また、正規
データのための工程能力分析を使用する場合、データが正規分布に従っていることが必要で
す。

3. ストーリー
あるケーブルメーカーが、ケーブルの直径が仕様を満たしている
かどうかを評価します。
電線が設計仕様を満たすには、その直径が0.55 + 0.05cmである
ことが必要です。分析者は、工程能力を評価し、Ppk=1.33とい
う顧客の要求を満たしているかを確認します。
1時間ごとに、連続する5本のケーブル線のサブグループを生産
ラインから取り、直径を記録します。

4. Minitab試用版 ダウンロード
データ
サンプルデータ ダウンロード
• 直径
ケーブルの直径
http://www.kke.co.jp/minitab/data/CapabilityAnalysis.MTW
http://www.kke.co.jp/minitab/support/downloads/index.html

5. 操作
1. Minitabメニューから、
統計 > 品質ツール >
工程能力分析 > 正規
を選択

6. 操作
2. 単一列に‘直径’ 、サブグ
ループサイズに 5 を入力
3. 下方規格格限界に 0.50 、
上方規格限界に 0.60
チェック
4. オプションボタンをク
リック

7. 操作
5. 目標（Cpmを表に追加）
に 0.55 を入力して、各画
面でOK をクリック

8. 結果の解釈
工程能力レポート
ヒストグラムは、正規曲線よく
当てはまっているようです。
工程能力を評価するため、工程
能力指標を確認します。

9. 結果の解釈
工程能力指標
規格に対するデータのおさま
り具合を評価する指標です。
工程性能指数Ppの計算方法
9
𝑃𝑝 =
𝑈𝑆𝐿 − 𝐿𝑆𝐿
6𝜎
𝑃𝑃𝐿 =
平均値 − 𝐿𝑆𝐿
3𝜎
, 𝑃𝑃𝑈 =
𝑈𝑆𝐿 − 平均値
3𝜎
𝑃𝑝𝑘 = min 𝑃𝑃𝐿, 𝑃𝑃𝑈

10. 結果の解釈
工程能力指標
ISOやJISでは、以下のように
評価されます。
• Pp < 1.00 不可
• 1.00 ≦ Pp < 1.33 可
• 1.33 ≦ Pp < 1.67 良
• 1.67 ≦ Pp 良
（規格の見直しも視野に判断）
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11. 結果の解釈
工程能力指標
今回の場合、Ppk=0.80です。
このケーブルの直径の工程能
力は不十分です。ヒストグラ
ムを見ると、ばらつきから改
善する必要があるようです。
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12. まとめ
• 工程性能指数 Ppk = 0.80となり、このケーブルの直径の工程能
力は不十分である（顧客の要求を満たしていない）ことが分か
りました。
• メーカーは、工程の変動を減らすことによりその工程を改善す
る必要があります。

13. 追加の考察
公式トレーニング:
プライベートトレーニング:
もっと詳しい話は… Minitabトレーニングで
この工程能力分析では、正規分布に従うデータを分析することが
できます。しかし、現場のデータが正規分布に従わないことがあ
ります。その場合、どうのように工程能力分析を行えば、正当な
評価を行うことができるのでしょうか？
http://www.kke.co.jp/minitab/seminars/public.html
http://www.kke.co.jp/minitab/seminars/private.html

14. 株式会社 構造計画研究所 Minitabスタッフ
E-mail:
お問い合わせ
Minitab 18試用版ダウンロード
KKE Minitabホームページ
http://www.kke.co.jp/minitab/support/downloads/index.html
minitab@kke.co.jp
http://www.kke.co.jp/minitab/