統計解析ソフトウェアMinitab 17を使った検出力分析の方法を紹介します。ここでは、1サンプルt検定を実施する前に、どの程度のサンプルサイズを収集しておく必要があるかを計算します。 Minitab 17の製品情報やセミナー情報はこちら http://www.kke.co.jp/minitab/

1. 株式会社 構造計画研究所
スタッフ
による
検出力分析

2. 帰無仮説
真 偽
判
定
を
棄却しない
正しい判断
α
第 種の過誤
β
を
棄却する
第 種の過誤
α
正しい判断
β
検出力とは
ある検定において、（例えば、 検
定において ）平均間にある一定の
差が本当に存在する場合に、それ
を正しく検出できる能力が検出力
です。
検定の結果では、以下の 通りの
いずれかを取りますが、検出力は
そのうち右下の象限を検出する確
率として定義されます。

3. 検出力分析とは
検出力分析を使うと、ある検定を
行った後に、その検定がある差を
検出するのにどの程度の検出力を
持っていたかを調べることができ
ます。
もしくは、事前に検出力から逆算
して検定に必要なサンプルサイズ
を求めることができます。
検出力
分析
検出力
サンプル
サイズ
差

4. ストーリー
ある乳製品の工場では、アイスクリームを生産しています。
国の規定を満たすため、アイスクリームの充填量を厳密に管理する必
要があります。 オンスの容器の場合、アイスクリームの充填量が
オンスずれてはいけません。この充填機械の標準偏差は、経験的に
オンスであることが知られています。
検出力 に対し、信頼水準 （α ）で、平均充填量が目標
（ オンス）から オンスずれていたらその差を検出する検定を実施
するには、どれくらいのサンプルを収集する必要があるでしょうか。

5. 試用版 ダウンロード
データ
サンプルデータ ダウンロード
• なし
なし

6. 操作
メニューから、統計
検出力とサンプルサイズ
サンプル を選択

7. 操作
サンプルサイズは空欄（これ
から求めるため空欄）
差に検定で検出したい差（言
い換えると、許容できる差）
を入力
検出力に差を検出させたい
確率 を入力
標準偏差に、工程の標準偏差
を入力
をクリック

8. 結果の解釈
検出力曲線
横軸に検出したい差の大きさ
と、縦軸に計算された検出力
を表したグラフです。
黒い点は、今回検出したい差
（ オンス）に対する検出力
を表します。

9. 結果の解釈
検出力曲線
今回の場合、 オンスの差を
検出力 で検出するために
必要なサンプルは つです。

10. まとめ
アイスクリームの充填工程において、目標（ オンス）から オ
ンスの差を検出力 で検出するために必要なサンプルは つであ
ることが分かりました。

11. 追加の考察
公式トレーニング
プライベートトレーニング
もっと詳しい話は トレーニングで
検出力分析は、今回のように事前に使用するケースから、検定の
事後に検出力を確認し、報告するために使用されるケースもあり
ます。この分析では、工程の標準偏差が重要なパラメータとなり
ます。

12. 株式会社 構造計画研究所 スタッフ
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