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暗号通貨基礎
- 3. ⾃⼰紹介 ⼭本次郎（ヤマモト ジロウ) 1994年⽣ 東京⼤学理学部 中退 OpenReach Inc. 代表取締役 ITエンジニアとしてWebアプリやモバイルアプリ、ブロック チェーンの開発を⾏う。
- 4. そもそも暗号通貨とは？
- 11. 預⾦封鎖の歴史 従来の⾦融のリスク 1946年⽇本: 戦後の財政負担から、財産税徴収のために預⾦封鎖が断 ⾏される。(参考:https://youtu.be/WFxwFcuE5i0 ) 1993年アメリカ: ルーズベルト⼤統領のバンクホリデー(緊急銀⾏法) に伴う取り付け騒ぎ、預⾦封鎖 2013年キプロス: キプロスが保有していたギリシャ国債が債務不履⾏ になり、EUとIMFが融資の条件として課税を要求、取り付け騒ぎが 起き、預⾦封鎖へ
- 15. ハイパーインフレの歴史 従来の⾦融のリスク 1923年 ~ドイツ 2000年 ~ ジンバブエ 2015年 ~ ベネズエラ 1988年 ~ アルゼンチン 1982年 ~ ボリビア ... 多くの国がハイパーインフレを経験している！ 参考: https://youtu.be/6ANbS10TLaQ
- 21. コロナに伴う給付⾦ 出典: https://www.tokyo-np.co.jp/article/5965 出典: https://www.tokyo-np.co.jp/article/35249
- 29. ここまでのおさらい ・そもそもお⾦⾃体に価値はない ・中央集権的な従来の⾦融のリスク - 通貨発⾏益の独占 - インフレによる資産の⽬減り - 預⾦封鎖など⼀⽅的に国⺠がリスクを負う ・資産を守るために⾦や⼟地を買う ・分散型の通貨(ビットコイン)の登場
- 32. 分散型通貨に必要な要件 3. 特定の誰かが残⾼や⼝座情報を勝⼿に変更することはできない -> システムを作った⼈すら通貨の供給量を調整したり⼝座を差し⽌めできな 2. 誰でも通貨を受け取るためのアカウントを作りることができる -> ⼝座開設のための審査など、誰かの許可を必要としない 1. 他⼈の通貨を勝⼿に送⾦できない -> ⾃分のお⾦は⾃分だけが使える 1~3全てを満たすシステムが技術的に不可能だった
- 41. 暗号化は⾃分だけ、復号は誰でも出来る 秘密鍵 公開鍵 電⼦署名の仕組みを詳しく理解する 公開鍵暗号⽅式 この決済は私が 送りました XXXXXXXXXXX XXXXXXXXXX 元データ 暗号化
- 47. ビットコインも暗号を利⽤して送⾦を管理 秘密鍵 公開鍵 ビットコインの電⼦署名も暗号 公開鍵暗号⽅式 この決済は私が 送りました XXXXXXXXXXX XXXXXXXXXX 元データ 暗号化(署名)
- 55. トランザクション トランザクションとは暗号通貨の決済データのこと 太郎 -> 花⼦ 1BTC Tx1 健太 -> 太⼀ 0.5BTC Tx2 太郎 -> 次郎 1.2BTC Tx3 ・ ・ ・
- 57. 暗号通貨のデータ管理 暗号通貨ではTxをまとめて「ブロック」毎に管理する 太郎 -> 花⼦ 1BTC 健太 -> 太⼀ 0.5BTC 太郎 -> 次郎 1.2BTC ブロック
- 58. 暗号通貨のデータ管理 ブロックをHash関数という技術を使って連結 Hash関数 Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx ブロック Hash関数 ブロック
- 61. ブロックをHash関数で連結 新しいブロックハッシュには前のブロックの情報が含まれる Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック 新しいブロックを⽣成 する際に、前のブロッ クのハッシュ値を利⽤ 前のブロックのHash値 ＋ 新しいトランザクション 新しいブロックハッシュ aiefjiowaegeawasdgeoijia...
- 62. ブロックをHash関数で連結 ハッシュ関数を通して各ブロックは繋がる Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック1 Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック2 Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック3 ・・・
- 63. もしデータが改ざんされた場合 改ざんが起こるとHash値が変わるため、すぐにわかる Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック1 Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック2 Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック3 ・・・ ハッシュが変わる！ ブロックをHash関数で連結 ハッシュが変わる！ ハッシュが変わる！
- 70. 計算競争って具体的には?? Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック このブロックハッシュ を計算すること
- 71. ブロックハッシュの計算 Tx Tx Tx Tx Tx Tx ＋ ブロックハッシュ ブロック ・新しいトランザクション ・前のブロックのブロックハッシュ ・ナンス マイナーはナンスを調整することで条件を満たす ブロックハッシュを作る必要がある ランダムな値
- 73. ハッシュ計算の例 最初にナンスを⾒つけた⼈がブロックを⽣成し、報酬を獲得 TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ TX＋前のブロックハッシュ + 0 + 1 + 2 + 3 + 4 ナンス Hash計算 abwebsdalwegjw... 00sdafsdalwegjw... fweatwebsdalwegjw... 0abwebsdalwegjw... 0000bsdalwegjw... ⾒つけた！
- 79. Proof of Workの問題点 ・電気代がかかりすぎる ・処理性能が悪い 秒間3~5程度 秒間2000-3000程度
- 82. Proof of Stakeにおける承認作業 ブロック Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Txの検証・ブロックの⽣成を⾏う PoSにおけるブロックの⽣成・承認作業を「バリデート」という
- 83. Proof of Stakeの利点 現在、新規プロジェクトのほとんどがProof of Stakeを採⽤ ・維持コストが安い ・処理が⾼速