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稲葉「宇宙倫理学」は地球にとらわれすぎている。
- 3. あらすじ1： 何が問題なのか提示 できない 「はじめに」： 基本的な狙いは、「有人宇宙ミッションの理念的正当化」 → すみません、理念的に正当化できないという議論があるんです か？ 宇宙開発とかが哲学倫理学に寄与する可能性 → sorry, not my problem!! 「第1章：倫理学・政治哲学と宇宙開発」： 宇宙開発を公的にやっていいかをリベラリズムの哲学＆倫理で …… → え？公共事業の話がしたいだけ？民間の宇宙開発は埒外？ 考えたいのは宇宙植民の問題
- 4. あらすじ2：でも有人宇宙旅行って無理筋だよ ね 「第2章：スペースコロニーの倫理学」 オニールのスペースコロニー構想の解説 でも、作る理由もなく技術的にも問題ありそう → 結局、倫理学は出番ないです！ 「第3章：宇宙植民に意味はあるか」：一言、ない！ 有人宇宙飛行は、コストもリスクも高杉 → duh. 変な肉体改造やロボット化とかするキＸＸイがたくさんいたら、 そいつらは宇宙にでかけるかも。これは宇宙倫理学とかの出番 だ！ → それって……宇宙、関係なくね？ それと、そんな肉体改造する連中 が精神改造しないはずないでしょ。
- 5. あらすじ3：ロボットちゃんがかわいそうか も！ 「第4章：恒星間航行」 これやるには、ロボットや人工知能いるかも 人間と同等の人工知能がもし必要であるならそれを宇宙に送り 出すと倫理的問題が！ → あまりに迂遠な話ではありませんこと？ 「第5章：自律型・人格的ロボット」 できるかどうかはわからん。 → あんまし空論ふかされましても…… 知性を持ったロボットちゃんに3K労働させたらかわいそうで ちゅ！ → へえ。そんな仮定100の話をしていいんなら、連中がそれを喜び自己犠 牲に幸せを感じるようプログラミングしとくようにしたら？それで問題解 決でしょ。
- 6. あらすじ4：肉体改造やＡＩは 「人間とは何か」を問いかける 「第6章：宇宙SFの現在」 最近のＳＦは、地上やサイバー空間でいろいろ変なヤツに会う ので宇宙でウチュージンに会わなくてもいいみたい。 → それで？ 「第7章：リベラリズム再審」 人間改造とか知能ロボットとか出てきたらいろいろ面倒。 → いろんな哲学の人格とか人とかの話だけど、宇宙どうでもよくね？ ただし現状を所与にしすぎると宇宙に出る意味がない。アーレ ントは、新しい人間の条件を作り出す可能性を述べるけど、す ると人間って何？ → (yawn). ポイントはかすってるけど、このために一冊いるの？
- 8. 山形的感想：「自然」がないものに自然 を適用しようとする時点で筋が悪すぎ！ 地球環境（と西洋文明）を前提に進化してきた「人間」概念とか「倫理」を、地球環境外に 適用できんの？ 倫理とか哲学は、自分が他の分野の上にあるような顔をしたがるけど、それ自体が環境経済物質の制 約の中での適応として発達した行動規範でもあるでしょ？宇宙に出たら変わって当然じゃない？ 宇宙に出て恒星間旅行するほどの肉体改造ができる連中は、当然それに伴う精神改造もしてるはずだ けど。それだけはできない、という前提自体が変だろ。 スターリングのシェイパー／メカニストとか、まさにそれがテーマ。（『ガンダム』すら！） イスラム国にすら適用できない話を、はるか遠い未来の存在にどう適用するか論じたところで…… 動物とかがカワイソーというのは、進化の過程で自己保存欲求が組み込まれているからこそ 正当化される。でもロボットや人工知能は人間が作る。そこまですごいものができるのであ れば、「データ集めのために死んでもうれしー」「殴られてしあわせー」的なプログラミン グだってできるはず。 本書では、それは人間が神になろうとすることとかいって否定したがるけど、別に全然かまわないで しょー。だって実際作ってるんだし！