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中高一貫校の校長に応募
する際の企画案
西澤 篤央
2021/08
元のお題
西澤の回答は
【全員が、存在目的に対して、自主的に行動する。】
になります。
西澤の回答は
【全員が、存在目的に対して、自主的に行動する。】
• 全員は誰?
• 関係者全員
• ①生徒
• ②教師
• ③親
• ④校長等の経営者
• 自主的に行動できる
とは?
• 全てを選択できる
• 全てを創る・創り直
す・廃棄する・継続
する・保留すること
ができる
状態になること
• 存在目的は何?
• ここはみんなで創
り直すべき
• 西澤のたたき案は
「社会課題改善に
貢献する」
• 原因仮説:教育内容が生徒の人生とつながっていない
• →以下の3つが必要
• ①各自の人生に合わせた教育を選択できる状態になる
• ②自分の理解度に合わせた教育を選択できる・相談できる
• ③指導要領に捉われない、時代に合った知識・体験を得る
• 原因仮説:2つ考えられる
• ①教育内容が社会で活躍することに貢献していない
• ②成績が良いことが教育になっていない
• →以下の3つが必要
• ①ー1:社会に意義がある教育
• ①ー2:社会を理解できる教育
• ②:正攻法が意義がある状態にする
• ルール的不正が成立しない状態にする
• ルールの意義を理解し行動している
• ルール不正は本人にとって得しない状態にする
• これは自由回答に近いため、幾らでも回答がある。
• 例えば以下の回答になる
• ア
• いじめが存在する
• イ
• 各自の恐れへの生存戦略
• 多様性の理解の欠如
• ウ
• 自分の深い理解(恐れを受け入れること)
• 共創における多様性の価値の理解
• 以下一段解詳細
社会課題の改善に貢献する(背景編)
存在目的は
教育を受ける立場の人(主に生徒を想定)が社会で活動をする際に軸となる価値観に沿ったもの
であるべきであると考える
その観点で考えられるテーマは
社会課題、SDGs、少子高齢化社会、脱大量生産・大量消費社会、サイバネティック社会等
幾つか考えられる。
→ 一旦表題の通りの案としている。
実際の決め方は上記のような初期インプットを元に数人で議論し昇華させるのが良いと思われる
周期的に見直す設計にし、初期インプットの精度が多少粗くてもいいのでまずは回せる状態にするこ
とを重視して進めるのが良い
理想的には、近いタイミングで、見直すメンバーに生徒も参画している位、全員が目的を自分事化し
て考えられている状態が良い(ただし、いきなりは難しいので、少しずつその方向に経営・体制が進
めるという方針だけ早々に伝え、実際にその方向への歩みを止めないことが良いと考える)
社会課題の改善に貢献する(詳細編)
各自が社会課題に対して誠実に行動し、また、活動に感謝している状
況になれば改善またはそれに貢献している状態と言えると考える
その為には以下の2つが必須である
• 社会課題の構造を理解する
• 社会課題自体の理解を深める
• 現代の状態を理解する
• 知識的理解を深める
• 科学的知見を深める
• 人間的知見を深める
• 責任を持って行動をする
• 「ずるをする人」が社会課題を増長させている状態を示す
• 「ずるをする人」が得をしない状態を体験する
• 「ずるをする人」が得しない体制を体験する
理解する・理解を深める
実現するためには以下のような手法を入れていくのが良いと考える
• 兆候や状況を知覚する
• 構造を理解する
• 事実と解釈を分けて判断する
• 判断しやすいように伝える技術をつける
• 情報や会話を事実と解釈を分けて理解する技術をつける
• 体験を通して理解する
• 「百聞は一見に如かず」の通り体験を重視する
• 現場を見るだけでなく、実際に行動する機会をもつ
• 深い理解をしている人、現場で活躍している人の情報を得る機会をもつ
• 対話を通して理解を深める
• 日頃の情報の質を見直す
• 有益でない情報を正面から捉え、不要なら距離を置く習慣をつける
• 関係者の理解も深め、日頃の共創や対話が発生する頻度を上げる
人生の目的を共有する
• 組織としては確かな価値を共通の目的とし、共有する
• 各自の人生の目的は各自で異なる。
• 各自の人生の目的と組織の目的に沿った関わりしろで活動している状
態が最適
• 各自の人生の目的を可視化する
• 各自が人生の目的が何であるかの問いをもつ
• 人生の目的を公開する心理的安全性のある場を作る
• 各自が好きなことを学べる状況を作る
• 生徒が何を学ぶかを選択できる
• 教師や親も含めて好きなことを学べる
• 学びたい事から授業を創れる状況にする
• 各自が組織内の活動(含む学び)以外の行動ができる状況にする
• 全員が副業や特定の学校に捉われない学びができる状態にする
移行計画案
• 詳細の目的などが詰められていないのでたたき台である
• 「現在」についても含めて、実際の関係者と対話して更新する必要がある
• アプリケーション(個別課題)ではなく、OS的な所(統合的な課題)が根源なので、移行難度は高い。着実に変革するのが重要
• 期日を定めると目的や目標が歪められるので、設けない
• 見えるかして、状態、状況がわかるように腐心するが、「目的達成」を目指すより「どうやったら存在目的に近づけるのか」を大事にする
現在 短期目標 中期目標 長期目標
責任構造・体制 ヒエラルキー構造 一つ上の階層に提
案・共創している
階層は残すものの
権力を削る
行政上の役割的意
味のみを残す
自主性 なし 生徒が学ぶ内容を
選択できる
ルールも含めて創
れる
(同じ)
ルールリテラシー ルール→守れ 教師はルールリテ
ラシーを体現
生徒もルールリテ
ラシーを体現
(同じ)
教育内容 指導要領に従う 指導要領以外の教
育も提供する
誰もが欲しい教育
を創れる状態
生徒に限らず学べ
る
世界観 大量生産・消費時
代の世界観に最適
効率
生徒が社会で活躍
できる場にFocus
する
生徒の周囲も含め
て学べる状態
生徒の環境も含め
て学べる状態
短期目標を達成するために考えること
• 全ての常識や教育、指導要領等「定められていること」と思っていることを疑う
• 本質的に不要な時間を減らす
• 不要な授業を減らす
• ビデオなどで「同期時間」を減らす
• 生徒が自分に適切な時間に学べるようにする
• 相談や質問、対話等の時間を増やす
• 不要な管理を減らす
• 本質や本質に寄与する活動を増やす
• 知見がためやすい・共有しやすい状況にすることを通して、本質の解像度を上げる
• 様々な経験や情報について、理解を深める機会や対話を増やす
• 葛藤や道に迷っている人に対して、相談を受ける機会を増やす
• ここで答えを伝えないのは肝(答えは相手の思考力の成長する機会を奪うこととなる)
• ルールリテラシーを上げる
• ルールを破るのはルールを破るのが得だから。そのシステムを壊す
• 現代社会に適応できるシステムを作る
• 「興味が無い」学びを捨てた結果、本人がその未来を想定せず、社会に出て困る状態は避ける(例:大学入学するための必要単位が何かが可視化されてい
る)
• 学年の垣根を崩す設計を作る
• 本人が何が本質的であるかを自己責任で選べる状態にする
• 制度によって、自己責任が持てない状況を改める

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