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NPO活動の課題、ソーシャルビジネスとしての展望
- 5. 理事会
現組織体制図
※プログラム運営は、
各プログラムごとに
担当(=現場リー
ダー) を配置する
役割は、集客、現場
進行、ブログ報告
総会
異業種
交流
フット
国際
交流
バレー&
バスケ
親子ス
ポーツ
広場
監事
渉外
広報
イベン
ト企画
※イベントを実
施するごとに
チームをつくる
事務局(データ管理・IT管理運営・帳簿管理)
- 6. 事業内容
【事業内容】
1.交流型スポーツ事業
異業種交流フットサル/国際交流バレーボール等
2.ファストスポーツ事業
公園・広場でも実施可能な
⻤ごっこ遊び、リングビー、縄跳びなど
3.その他
子ども向けイベント、勉強会
料理イベントなど
- 8. <スポーツ>
異業種交流×フットサル
国際交流×バレーボール
親子交流×ファストスポーツ
(鬼ごっこやリングビーなど)
バスケットボール
バドミントン
卓球
ソフトバレーボール
ブラインドサッカー
運動会(大縄跳び・ムカデなど)
球技大会
・ドッジボール
・ビーチボールバレー
・インディアカ
・ポートボール
ミニテニス
タグラグビー
大人の体力テスト
<スポーツ以外の企画>
スポーツ観戦
写真撮影×ウォーキング
料理教室(スポーツ弁当)
BBQ&公園遊び
コミュニティ勉強会
あそつく(子ども向けイベント)
なかまほいく(保育)
イベント(ブース)出店
心理学セミナー
ランチ会
3.活動の全体像
- 9. 3.実施事例1 異業種交流×フットサル
ビジネスに関する情報交換の場や
生まれたつながりから新しい事業、やりたいことを実現
<概要>
●⽇時︓平⽇夜/祝日夕方2時間
●場所︓川⼝屋内フットサル場
●⼈数︓10〜20名/回
●参加費︓2500円/回
参加者の交流を促すため名
簿作成/配布。職業や共通
項を⾒つける/後日FBで繋
がりなどの助けに。
2011年4月スタート
発展系として他チームと合同でプチ大会の実施や
ブラインドサッカーの体験、講座の開催
- 10. 3.実施事例2 国際交流×バレーボール
川口市は外国籍の方が2万人以上いるにも関わらず、
⽂化交流の機会がないのはもったいない︕
<詳細>
月2〜3回の定期的に開催、外国籍の方は全体
の1〜2割程度。
英語のみチームや、休憩時間にお題(海外で役⽴つフレー
ズ、⾏ったことある国、川⼝市在住の外国籍ベスト5
など)に対して話し合う時間を設けています。参加者から
バスケットや、バトミントン、卓球などの希望があり、
準定期開催になりつつあります。
バスケット
ボール
バトミントン
卓球へ発展
<概要>
●日時︓土日午後/平日夜
2〜4時間
●場所︓主に並⽊公⺠館
●⼈数︓10〜20名/回
●参加費︓1000円/回
バレー→2011年7月スタート、バスケ→2012年8月スタート
- 11. ウォーミングアップ(アイスブレイク)
1.リレー(競争)形式のウォーミングアップ
2チームか3チームに分けて競わせます。
例)フットサル・・・ドリブルリレー
バスケ・・・時間内に何点入るかというシュート競争
バドミントン・・・ラケットの上にシャトルを載せた状態で走るリレー形式
2.⻤ごっこ形式のウォーミングアップ
⻤ごっこそのものは推定500種類以上あるそうですが、うまくドリブルや
パスを絡ませて⻤ごっこの形態をとるとまた盛り上がります。
例)フットサルの場合は、逃げ役の皆さんにビブスを腰に垂らすようにつけてもら
って、ビブスを⻤役にとられないように逃げるという「しっぽとりドリブル」と
いわれるものがあります。
3.その他
自己紹介とウォーミングアップを混ぜた形式
- 15. 学⽣受け入れ(PBL)
上智大学経済学部川西ゼミのゼミ生を受入
PBL( Problem Based Learning/問題解決型学習)
<概要>
●期間:2012年10月より3カ月間
●場所:団体の活動場所
●人数:2名(ゼミ生)
受入ゼミ生の発表の様子ゼミ生主体企画/大学バレー部vs当団体
<詳細> エキシビジョンマッチ/技術講習会
「ゼミの学生が見習コンサルタントとして、3カ月間、当団体の
事業について調査分析等を行い事業改善を提案する」
という新しい試みに協力しました。ゼミ生には実際に2つのイベ
ントを主体的に実施してもらい、問題点、事業を加速するため
の提言をしていただきました。
- 16. 3.実施事例3 親子交流×ファストスポーツ
親子で一緒に体を動かす機会
⼦どもが総合的に体⼒を⾝につける機会
保護者同士が情報交換をする機会
<概要>
●⽇時︓休⽇2時間程度
●場所︓春・秋は屋外
(夏・冬は並⽊公⺠館)
●⼈数︓5組前後/回
●参加費︓600円/回
<詳細>
公園での球技禁止により、運動の基本動作(投げる/蹴る)の減
少、ゲームの普及により、みんなで何かをやる/コミュニケー
ションを取る機会が少なくなってきています。
新聞を使ったボール投げ、リングビー(スポンジ状でできたフ
リスビー)など、遊びながら色々な動作をする、親子で遊べる
ゲームなどをしています。
※”ファストスポーツ”のファストはファストフードやファス
トファッションで使うファストと同義です
ユーチューブよりプロモーション
ビデオがご覧いただけます
2011年9月正式スタート
- 17. ※地域活動団体での実施も
普段の活動の参加者の所属団体がメイン
■栄町1丁目町会子ども会
お子様の人数30名、本町小学校体育館内で実施、
リングビーを使った遊びや縄とび、ドッジボールなどで
楽しんでいただきました。
■飯仲小学校子ども放課後教室
小学校の放課後教室で実施、体育館や校庭でリングビーを
楽しんでいただきました。
■PTA主催イベント
柳崎小や足立区鹿浜西小のイベント内で他のブースもある中、
リングビーでも楽しんでいただきました。
※その他の団体
・埼玉県トラック協会川口支部主催トラックの日祭り内にて
・さいたま市・日本ブラインドサッカー協会主催
ノーマライゼーションカップ内にて
・その他NPO関係:スポーツサンクチュアリ川口・AsMama川口
民間学童など
- 18. これまでの主な連携事例
【行政】【企業】
【NPO・任意団体】【地縁団体】
◆スポーツ・サンクチュアリ・川口(イベント協
力)
◆AsMama川口(イベント協力)
◆多文化共生協働センター(イベント協力&協
力依頼)
◆リングビー協会
◆ブラインドサッカー協会・埼玉T.Wings
(イベント協力・体験会依頼)
◆商工会議所青年部(交流試合)
◆アズ企画設計(交流試合の実施)
◆UPSET(勉強会の共催)
◆串屋横丁(イベント共催)
・マンション
・フィットネスクラブ・・・
◆栄町一丁目町会(子ども会レクリーエーション
活動に協力)
◆栄町ママさんバレーチーム(交流試合)
◆足立区鹿浜西小PTA(PTA主催の催しでイベン
ト協力)
◆川口市市民生活部
青少年ボランティア育成委員会
(学生受け入れ、イベント運営協力)
◆川口市生涯学習課(子ども放課後教室)
◆埼玉県共助社会づくり課
◆その他(川口市子育て支援課、広報課な
ど)
- 19. (1)多世代
幼稚園児〜60代まで幅広いご参加
(自分たちの子供を参加させたいと思った親の存在)
業種も国籍も様々
17%
(2)参加交流型
・オープンで気軽に参加できる雰囲気づくりを心掛ける。
開催頻度⽉2回が適切、1回〜参加OK(常に初参加者がいる状態)
「気さくに話しかけていただいてありがとうございました」
・常連の方にはより参加型のスタイルに
技術を教える人、初参加の方をもてなす人
チームリーダー役、子どもと一緒に遊ぶ人
(3)地域密着
地域団体との連携を常に模索
(セクター問わず)
4%
6%
35%
35%
3%
10歳未満
10代
20代
30代
40代
50代
4.特徴︓多世代・参加交流型・地域密着
- 20. 参加者の感想・意識の変化
・住んでいる地域に友人がいなかった⇒活動への参加を重ねることで地域の
友人が増え、地域の生の情報も増えた(40代男性)
・業種や年代など⼀定の友⼈しかいなかった⇒業種や年代、国籍など幅広い
方たちと付き合えるようになった(50代男性)
・遊びの友人の出会いが皆無だった⇒スポーツを一緒に楽しめる友人ができ
た(40代男性)
・社外の交流にはあまり参加しなかった⇒異業種交流など積極的に参加する
ようになったし、社内の⼈と⼀緒に参加することでより仲良くなった(30代
男性)
・子どもが大きくなるにつれてそれまで子どもを通してあった学校や地域そ
してまま友とのつながりが薄くなっていた
⇒今までと違った形の地域での交流を持ち沢⼭の⽅と知り合って⾃分の世界
が広がった(50代⼥性)
・子どもが内向きだった⇒⼦どもが⼈⾒知りしなくなったし、様々な年代の
人と接する貴重な機会になっている(30代⼥性)
・運動する機会がなかった⇒定期的に運動するようになった(+健康的にも
なった・ストレス解消できるようになった)
- 21. プチ運動会&球技大会
オープンイベントとして年1〜2回ずつ実施
<概要>
●日時:運動会⇒6月・11月
球技大会⇒9月・2月
いずれも4時間
●場所:公民館体育館
●人数:30~40名
<詳細>
・運動会は大道具なし、体育館の大きさでできる種目に特化して
実施(大縄跳びやムカデ競争、鬼ごっこなど)
・球技大会はドッジボールなど普段行わない種目中心に実施
幼稚園児~50代大人まで幅広い世代の方にご参加いただく
・いずれも最後はフォークダンスで締める
- 28. 難しさ・課題の全体像
◆ヒト
・ニーズがバラバラ(種目、運動の強度など)
・出口づくり(関わりの継続性、主体性を発揮できる居場所感)
・ボランティアスタッフのモチベーションのバラバラ感
(責任から避ける傾向)
※最終的には人のせいにしない
・「忙しいから来れない」は理由ではなく単純に魅⼒がないことを⾃覚する
・面白がっている人のところに人は集まる
◆カネ
・ビジネスにならない場合の基準
⇒広報的に意味があるか/人を(担い手側に)巻き込めているか
・ニーズがあってもビジネスとして成り⽴つ⾒込みがなければ継続は難しい
- 29. 出番の与え方(出口づくり)
個々の特徴・強みを活かす
・アイデアを出すのが得意
・写真が得意
・絵本を読むのが得意
・町会に所属している(運動会の経験)
・⼼理カウンセラー
・サッカー経験者
・料理が得意
・機械系が強い人
・スポーツインストラクター(目指している学生)
・法律(ルールづくり)に強い⼈
・facebook投稿に抵抗がない
・子どもがいる・子育て経験者
・ボランティア経験が豊富
・バドミントン経験者
⇒自分で強みだと思っていないことも多い
多様な⼈がいるために⾃⼰発⾒の機会になる
企画立案
スピーカー
ライター
- 30. 仲間集めについて
<求める人物像>
当団体のビジョンや活動に共感していただける方
協調性、チームワークを大事にし、責任感をもって業務にあたれる方
パソコンの基本操作やメールでの連絡がスムーズにできる方
◆通常活動
・mixiやtwitterでの告知(主に指導者)
・参加者の中から(半スタッフという位置づけ)
⇒参加者からの信頼を集める必要性
◆運営委員・理事
・現場に来る人・来ない人(スタートアップ期にふさわしい
のは両方できる人)
・役割期待確認シート
◆イベント
・マンツーマン(料理・フォトウォーク・芋掘り)
・チーム体制(運動会・あそつく)
- 32. 発信媒体&web活用法
Facebook((((個人)))) twitter mixi
◆Web活用の全体像
Facebookページ
「きゅぽらスポーツコミュニティ@川口」
Facebookグループ
約250名(公開設定、90%は
参加したことのある人)
youtube
活動の様子(動画数約150)
「ネット型スポーツin川口」
mixiコミュニティ
約130名(約50%は参加したこと
のある人)
Facebookページスポーツ×地域振興
×社会起業
スポーツナビ
ブログ機能
「地域スポーツ×ソーシャルビジネス」
Facebookグループ
「きゅぽらスポーツコミュニティ」
ホームページ
アメブロ
メルマガ
(こむすぽ通信))))
((子ども向けイベントコンテンツ))))
いいね数約540
メルマガ
((川口&&&&きゅぽら
スポーツ情報))))
バドミントン専用
ホームページ
こむすぽ
こむすぽ
Facebookページ
- 33. 模範例のイメージ
参考書籍
(1)世界を変える偉大なNPOの条件
(レスリー・R・クラッチフィールド, ヘザー・マクラウド・グラント著)
(2)社会をよくしてお⾦も稼げるしくみのつくりかた
(小暮真久著)
(3)コミュニティが顧客を連れてくる〜愛される店・
地域のつくり方(久繁哲之介著)
※その他ソーシャルビジネス共通の考え方
・思い・共感だけでは収益化できない⇒ノウハウ構築
・動いてみて少しずつ修正(リーンスタートアップ)
・事業のヒントは異業種にある
- 34. 偉大なNPOになるために
6つの条件
1.政策アドボカシーとサービス提供の両輪で取り組む
2.市場の⼒の活⽤
3.熱烈な⽀持者、エバンジェリストとの関係構築
4.NPOのネットワークを育てる
5.環境に適応する技術を身につける
6.権限を分担する
非営利経営の神話(世界を変える偉大なNPOの条件より)
(1)完璧な経営(4)不変のミッション
(2)ブランド⼒(5)従来の評価基準による高評価
(3)画期的な新アイデア(6)巨大な予算
- 36. ビジネスとしての方向性(市場の⼒)
1.支援者を増やす
企業のスポンサー/個人寄付
2.スポーツ以外のコミュニティビジネスにも取り組む
具体的な分野例
福祉/環境/情報サービス/観光・交流/まちづくり/ものづくり/
就労⽀援/⼦育て⽀援/⽣涯学習/芸術⽂化振興/公益施設管理/科
学技術振興を図るものづくり/コミュニティビジネス支援(中間支
援)
3.他地域にも展開していけるソーシャルビジネスモデルを構築する
オリジナルのコンテンツ(強み)をつくる
それを起点に他地域へ広げることが可能です。またここでの強みとい
うのは種目に限らないと思ってますので、広げ方もただ広げていく
ケースもあれば、異なる形に変えて広げていく(現地に合わせてカス
タマイズするなど)ケースも考えられます。また現地のコミュニティ
ビジネスと融合させられればより望ましいと言えます。
- 37. ③スタッフ④支援者
②協働・連携
①新たなコミュニティの形成
異業種交流/国際交流
/親子交流・子育て交流
・認知の拡大(現在の参加者延べ人
数300名ほど)
・外国人とファミリー層との接点増加
・交流を通じた課題解決・成果
①顧客
各ステークホルダー
への配慮
③担い手の拡充
・法人化に向けて正会員10名
・事務局運営
・コミュニティリーダー
・多様な役割名称
・その他プロフェッショナル人材
②多様なセクターとの連携、
新たな価値を生み出す
・NPO、町会、業界団体、
大学ゼミなど約20の団体との
多様な連携
・月1で新規イベント
④支援者を増やして、収益を安
定化
・現状月の売上10万、それを2
倍、3倍に(一つの活動で月3万
の利益)
・寄付者/企業スポンサー
→コミュニティづくりや
運営サポートの実績づくり、
ファンドレイジング企画