劉備、定軍山の戦いで曹操の軍を破る
- 2. 第 56 集 定軍山(孔明、黄忠を奮起させ、定軍山を占拠)2009.08.21 更新
―「3時間で~」第 56 話参照
チャプター① 解説「劉備は張飛と馬超を巴西と下弁に駐屯させ、漢中の動きを窺いながら出撃
の時を待っていた。一方、夏侯淵と張郃に不安を覚えた曹操は、曹洪に 5 万の兵
を与え、漢中支援に送り出した」~
チャプター② 劉備、諸将に向って「曹操が数十万の軍を率いて南鄭(漢中の中心)に進軍してい
るそうだ」と語る~
チャプター③ 曹洪が曹操に「張郃は連戦連敗です」と言いつける~
チャプター④ 黄忠の指南役となった法正、黄忠に「定軍山の西にある山を押さえた方がよい」
と提案~
~法正の旗振りによって見事、夏侯淵を討ち取った黄忠ら、大喜びする。
本第 56 集では、孔明が黄忠のことを「老いぼれて使い物にならない」といい、それに激怒した
黄忠は、発奮して対張郃戦、対夏侯淵戦に出かける。そして張郃には快勝、夏侯淵を討ち取ると
いう快挙をなすところを描いている。
さて対夏侯淵戦だが、孔明は力と力での戦いでは負けると考えたのか、名参謀である法正を黄忠
につけて送り出している。そしてその法正が出した策がなかなか振るっている。
つまり「先ず、敵陣のある定軍山が見渡せる対面の山を占拠し、その頂上から敵の動きを観察。
敵の士気が落ちた時を見計らって奇襲をかける」というもの。そしてその頂上には法正が陣取り、
山の中腹に黄忠と軍隊が待機。敵の士気が高揚している時、法正は白旗を掲げてそれを示し、敵
の士気が緩むと見るや赤旗に変えて、黄忠に合図を送る。法正曰く「兵書に『朝は生気にあふれ、
昼は落ち込み、夜は元に戻る(朝気鋭、昼気堕、暮気帰)』という言葉があります。我々は士気の
落ちた昼に奇襲をかけることにしましょう」
法正が言った通り、夏侯淵軍は昼になるとだらけ始め、夏侯淵自身も昼の暑さに耐えかねてヨロ
イを脱ぎ、昼寝をすべく横になってしまう。