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1. 目次
テレビ視聴者の半数が PC やケータイを同時使用.......................................................................................... 2
モバイルゲーム市場 14 年は前年 2 倍の 240 億元予測 ................................................................................ 2
2012-2014 年 モバイルブラウザ市場勢力図................................................................................................... 3
携帯電話向け地図情報サービス 利用者 3 倍に急増...................................................................................... 4
第三者決済サービス 3 年後には 18 兆元に拡大予測..................................................................................... 4
新浪の 13Q3 業績 広告が好調、微博広告は 125%増 ................................................................................... 5
自動車情報サイト運営の易車 13Q3 純利益 112%増 .................................................................................... 6
メーカーオプションナビ 42 万台出荷、国産車中心に伸び............................................................................. 7
ナビ地図情報 2 社のシェア均衡.................................................................................................................... 8
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易観国際 中国 IT マンスリーニュース
2014 年 1 月

2. News Flash – Analysys International Monthly News 2
テ レ ビ 視 聴 者 の 半 数 が PC や ケ ー タ イ を 同 時 使 用
易観智庫がこのほど発表したデータによれば、テレビを見る人の半数が同時にパソコンや
携帯電話を使用していることがわかった。このうちテレビを見ながらパソコンと携帯電話
の両方を使っている人は 30%を越えている。
2013 年はインターネット企業のサービスが家庭のリビングへと進出する事例が目立った。
小米や楽視網がテレビにつなげば大画面で動画が楽しめるセットトップボックスを発売し
たほか、インターネット機能を持つインターネットテレビ、パソコンに差し込めばテレビ
が見られる電視棒などが登場し、若者を中心に人気を集めている。
易観智庫のまとめによれば、一般的な消費者は毎日平均してパソコンを 5 時間、タブレッ
トやスマートフォン、フィーチャーフォンを含むモバイル機器を 6 時間、オフィスビルや
ショッピングセンターなどにある電子メディア端末を 1 時間も触っている。テレビは毎日
平均で 2 時間見ているが、その間多くの人はパソコンをやったり、携帯電話で友達にメッ
セージを送ったりしているようだ。このような状況を背景にブランド広告を検討する広告
主の 97%がメディアミックスを選択している。消費者、メディア、通信端末、広告主のい
ずれにも変化が訪れたことで新たな商機が生まれている。
(易観国際アナリスト：龐億明)
モ バ イ ル ゲ ー ム 市 場 14 年 は 前 年 2 倍 の 240 億 元 予 測
易観智庫のまとめによれば、2014 年の中国ゲーム市場はさらに拡大する見通しで、特にモ
バイルゲームの市場規模は 2013 年の 120 億元から 200 億元超に膨らむことが予想される。
テレビのみ
50%
テレビ＋PC
11%
テレビ＋携帯
電話 9%
テレビ＋PC＋
携帯電話
30%
テレビ視聴時の他端末利用状況
Source: Nielsen,Enfodesk, AnalysysInternational - www.eguan.cn
317.04 365.12 466.05 551.39 631.66 696.30 767.5840.80 52.50
97.95
169.47
224.26
285.03
330.30
32.90 41.29
54.28
120.92
237.56
338.43
427.05
0
300
600
900
1,200
1,500
1,800
2010 2011 2012 2013(F) 2014(F) 2015(F) 2016(F)
2010-2016年中国ゲーム市場規模予測
クライアント型ゲーム Webゲーム モバイルゲーム
(億元)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com

3. News Flash – Analysys International Monthly News 3
易観智庫の分析によると、中国のゲーム市場にとって今年は全面的な調整期間となりそう
だ。PC 向けオンラインゲームの分野では、この数年に渡ってゲーム会社の多くが、開発リ
ソースをモバイルゲームにつぎ込んでおり、この傾向は今年も続くと予想される。
一方のモバイルゲーム分野では、様々なバックグラウンドや豊富なリソースを持つ企業が
ゲームパブリッシングに参入したことで、2013 年までにしっかりとした産業チェーンが完
成した。しかし 2014 年は競争がさらに激しくなることが予想されるため、パブリッシャー
の実力と価値が試される時期となりそうだ。また中国では地域によって 2.5G、3G、4G の
通信回線の普及水準がまちまちなため、通信回線を問わない微信ゲームのようなカジュア
ルゲームがいっそうシェアを伸ばすだろう。
市場全体ではモバイルゲーム産業に新規参入した中小企業を中心に続々と淘汰が進む見通
しだ。ゲームの運営にかかるコストの上昇に加え、新作タイトルの開発費用が以前に比べ
莫大な額になっているためだ。一方で、今年はゲーム業界に第 2 次上場ブームが訪れる可
能性が高い。2004 年から 2007 年にかけてはパソコン向けオンラインゲーム開発会社が 10
社以上も上場したが、今年は Web ゲーム会社やモバイルゲーム会社を中心に上場すること
が予想される。
(易観国際アナリスト：薛永鋒)
2012-2014 年 モ バ イ ル ブ ラ ウ ザ 市 場 勢 力 図
易観智庫はこのほど、2013 年の中国モバイルブラウザ市場について独自の分析による市場
勢力図を発表した。図の縦軸は各社の総合的なビジネス実行能力、横軸は各社のイノベー
ション能力として、モバイルブラウザを運営する主要な 9 社について分析した。
易観智庫によれば、中国のモバイルブラウザ市場は産業の発展周期から見ると成熟期に差
し掛かっている。各社ともスマートフォンでの利用拡大を狙っているが、この時期はユー
ザー数と商業化能力の差が市場における企業の実力そのものを表している。
モバイルブラウザ市場で先駆的な立ち位置にいるとされるのは、手機 QQ 瀏覧器、UC 瀏覧
器、百度手機瀏覧器で、いずれもインターネットサービス大手が提供していることからユ
ーザー数も多く、大きな市場シェアを握っている。実用主義に分類される欧明瀏覧器や 360
瀏覧器は、技術的な強みを武器に市場での存在感を強めている。特に 360 瀏覧器は、モバ
イノベーション能力
先駆的
創造的補完的
実用主義的
手機QQ瀏覧器
UC瀏覧器
欧朋瀏覧器
百度手機瀏覧器
海豚瀏覧器
遨游瀏覧器
360手机瀏覧器
GO瀏覧器
猎豹瀏覧器
実
行
能
力
低
低
高
高
2012年 2013年 2014年の発展予測
2012-2014年モバイルブラウザ市場勢力図

4. News Flash – Analysys International Monthly News 4
イル向けポータルサイトの「360 手機助手」やモバイル向けセキュリティソフト「360 手
機衛士」をきっかけに利用する人が増えており、今後もユーザー拡大が見込めそうだ。
また創造的とされる海豚瀏覧器や猟豹瀏覧器は、製品や技術開発に多大な投資を行ってい
るのが特徴で、ビジネスモデルやサービスレベルについても独特の強みを持つが、市場で
は十分な結果が出せていない。一方で補完的な立場にいるのは傲遊瀏覧器や GO 瀏覧器で、
いずれもパソコンでのブランド知名度を武器にユーザーを集めている。なかでも GO 瀏覧
器は、親会社の久邦数碼が 2013 年 10 月の米株式市場上場で 8000 万ドルの資金調達に成
功しており、今後の動向が注目される。
(易観国際アナリスト：王健)
携 帯 電 話 向 け 地 図 情 報 サ ー ビ ス 利 用 者 3 倍 に 急 増
易観智庫がこのほど発表したデータによれば、2013 年末時点の携帯電話向け地図情報サー
ビスの利用者数は 1 日平均 2679 万人だった。2012 年末は 890 万人だったが、わずか 1 年
で 3 倍に増加した。利用者は今後も増加の一途をたどるとみられ、2016 年には毎日 1 億人
以上が利用するようになりそうだ。
易観智庫の分析によると、少なくとも今後１-２年の間は O2O サービスの発展が市場の成
長をけん引し、オンライン上でのサービス品質が新規ユーザーの獲得を左右すると予想し
ている。
(易観国際アナリスト：尹晶雪)
第 三 者 決 済 サ ー ビ ス 3 年 後 に は 18 兆 元 に 拡 大 予 測
2013 年は中国の第三者決済サービスにとって、さらなる急成長のきっかけとなる年だった。
以前はインターネットショッピングの支払いにしか利用されていなかったが、今ではクレ
ジットカードの返済や公共料金の支払い、モバイル決済にまで応用領域が広がっており、
第三者決済サービス企業の業務範囲はインターネット関連分野だけにとどまらず、銀行、
大型小売チェーン、中小規模の商店などへと拡大しており、特にモバイル決済サービスの
取引規模が爆発的な増加をはじめている。
890
2679
4579
7690
11249
0
4000
8000
12000
2012 2013(F) 2014(F) 2015(F) 2016(F)
(万人)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com
2013-2016年 携帯電話向け地図情報 １日平均利用者数

5. News Flash – Analysys International Monthly News 5
易観智庫のまとめによれば、第三者決済サービスが急速な成長を続けているのには以下の
４つの理由がある。1：EC の取引規模が拡大を続けており、なかでも大手 EC モールが頻
繁にセールやキャンペーンを行ってユーザーの購買欲をあおっている。2：保険、ファンド、
教育機関、銀行といった IT 以外の分野が新興市場として開拓されている。3：第三者決済
サービス会社の多くはオンラインとオフラインのそれぞれのサービスを一体化した戦略を
進めている。4：モバイル決済の主要サービスである遠距離決済サービスの利用者が増えて
いる。
(易観国際アナリスト：張萌)
新 浪 の 13Q3 業 績 広 告 が 好 調 、 微 博 広 告 は 125%増
新浪の 2013 年第 3 四半期(7-9 月)の売上は 1.846 億ドルで、前年同期に比べて 21%増加し
た。純利益は 2540 万ドルで、同 157%の増加となった。
1.1
2.2
3.8
5.9
8.8
12.7
17.7
0
5
10
15
20
2010 2011 2012 2013(F) 2014(F) 2015(F) 2016(F)
2013-2016年 第三者決済サービス市場規模予測
(兆元)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com
442 742 1445
8543
16231
27192
40988
0
10000
20000
30000
40000
50000
2010 2011 2012 2013(F) 2014(F) 2015(F) 2016(F)
2013-2016年 モバイル決済サービス市場規模予測
(億元)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com
1.01 1.037
0.785
1.031
1.206
1.107
0.943
1.206
1.516
0
0.5
1
1.5
2
11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3
11Q3-13Q3 新浪の広告事業売上高
(万ドル)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com

6. News Flash – Analysys International Monthly News 6
このうち広告売上は 1.516 億ドルで、前年同期の 1.206 億ドルに比べて 26%増加。微博の
広告売上は 4370 万ドルで、こちらも同 125%の増加となり、売上全体に占める広告事業の
割合は 82.1%に達した。新浪はライバルの騰訊、網易といったポータルサイトに比べてメ
ディアとしての特性が強く、特にブランド広告を収益の柱としていることが分かる。
一方でポータルサイト事業は成長が鈍化し、微博の成功が売上を支えている状況だ。微博
の同期間中の売上は 5340 億ドルで、このうち広告売上が 4370 万ドルを占める。付加価値
サービスの売上は 970 万ドルでこちらも同 121%増加したが、ポータルサイト全体の広告
売上は前年に比べわずか 6%の成長にとどまり、好調な微博が全体をけん引する構図となっ
ている。
易観智庫の分析では、微博は大手ブランドを主な広告主としてきたが、先日のアリババと
の提携をきっかけに中小インターネット関連サービス業者の広告が増えると予想される。
新しい広告サービスがこれまでとは違う層の広告主を開拓できれば、利益率の高い微博関
連事業の売上が、利益率の低いポータルサイト事業を上回る可能性は十分にある。
しかし単純な広告表示や情報を画面の下端に繰り返し流すような従来の手法は容易にユー
ザー体験を損なうため、広告ビジネスとユーザー体験のバランスをとることが最大の課題
となるだろう。さらに嘘のクチコミや嘘のユーザー評価を書きこむ行為を禁止したり、ゾ
ンビアカウントと呼ばれる偽アカウントや捨てアカウントをきちんと取り締まることも、
新浪のさらなる成長に欠かせない状況となっている。
(易観国際アナリスト：靳晴)
自 動 車 情 報 サ イ ト 運 営 の 易 車 13Q3 純 利 益 112%増
易車がこのほど発表した 2013 年第 3 四半期(7-9 月)決算によれば、同期間中の売上は 3.782
億元（約 6180 万ドル）で、前年同期に比べ 36.8%の増加だった。純利益は 7770 万元（約
1270）で同 112.4%の伸びとなった。
易観智庫の分析では、同期間中の売上は前期に比べ 11.9%増加し、安定した成長が続いて
いることがわかる。ユーザーがより専門的なコンテンツを求めていることを受け、同期間
中の研究開発費は同 76.1%増の 2740 万元(約 450 万ドル)で、支出全体の 28.3%を占めた。
前年同期に比べると 7 ポイント上昇しており、同社が研究開発を重視しはじめたことが伺
える。
1.78
2.48
2.76
3.55
2.39
3.38
3.78
0
1
2
3
4
5
12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3
12Q1-13Q3 易車の四半期売上高
(億元)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com

7. News Flash – Analysys International Monthly News 7
また広告売上が好調で、Bitauto.com の広告売上が同 42.6%増の 1.824 億元となったが、コ
ストも同 40.7%増の 0.255 憶元と著しく増加している。イベントやキャンペーンにかかる
費用を除くと、コスト上昇の大きな要因はコンテンツプロバイダーとの提携にあると考え
られる。易車は提携によって容易にユーザーを獲得できる上、アクセス量が増えれば広告
を使ったイメージ戦略の成功も期待できる。しかし自らへの投資不足に注意し、発言力を
失わないよう努めなければ、健全で長期的な発展にはつながらないと認識するべきだ。
自動車関連のインターネットサービスは O2O を次の発展のすう勢としており、この 1-2 年
の間に多くのサイトが続々とインターネット上での自動車販売事業に着手している。売れ
行きはおおむね好調で、2013 年 11 月 11 日の「双十一」に易車が行ったセールでは、開始
から 12 時間で 1 万台を越える注文があったことは記憶に新しい。一方で、インターネット
での自動車販売は、信用、物流、アフターサービスなど様々な課題が残る。メーカーと販
売店それぞれの利益もバランスが取れておらず、自動車の O2O モデルは今後もしばらく模
索が続くと予想される。
メ ー カ ー オ プ シ ョ ン ナ ビ 42 万 台 出 荷 、 国 産 車 中 心 に 伸 び
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 3 四半期（7-9 月）中国メーカーオプションナビ
市場季度監測報告」によれば、同期間中のメーカーオプションナビの出荷台数は 42 万台で、
前期に比べ 5.5%、前年同期に比べ 34.2%それぞれ増加した。一方で地図情報の売上高は
2.2 億元で、前年同期に比べ 8.3%の減少となったが、前期比では 15.8%増加した。
22.8
25.4 26.5
29.8 29.3
36.1
31.3
34.2
38.0 39.8
42.0
0
10
20
30
40
50
11Q1 11Q2 11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3
11Q1-13Q3メーカーオプションナビ出荷台数
(万台)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com
2.2
2.5 2.5
2.1 2.1
2.7
2.4 2.3
1.6
1.9
2.2
0
1
2
3
11Q1 11Q2 11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3
11Q1-13Q3メーカーオプションナビ地図情報売上高
(億元)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com

8. News Flash – Analysys International Monthly News 8
易観智庫の分析によれば、今年第 3 四半期も市場は引き続き好調に推移し、全体的には前
期を上回る結果となった。国産車を中心にメーカーオプションナビの搭載率が上昇してい
るが、国産車は地図情報のライセンス単価が下がっており、地図情報の売上高は前年同期
より大幅な減少となっている。
(易観国際アナリスト：尹晶雪)
ナ ビ 地 図 情 報 2 社 の シ ェ ア 均 衡
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 3 四半期（7−9 月）中国メーカーオプションナ
ビ市場季度監測報告」によれば、メーカーオプションナビに最も多く採用されているのは
高徳の地図情報で、出荷台数ベースの市場シェアは 47.0%に上った。2 位は四維図新とな
ったがシェアは僅差の 46.9%だった。一方売上額からみたシェアは高徳が 54.1%、四維図
新は 43.8%だった。
易観智庫の分析によると、中国は世界最大の自動車市場となっており、2011 年からは成長
率が 2.5%程度の安定した成長期に突入している。しかし中国自動車工業協会の予測では
2013 年の自動車販売数は 7%の成長となる見通しで、新車購入時にオプションで選択する
メーカーオプションナビの搭載率はすでに全体の 10%を越えるまでになっている。特に国
産の自主ブランド車では搭載率が 35%を越える状況となっている。
(易観国際アナリスト：尹晶雪)
高徳
47.0%四維図新
46.9%
その他
6.1%
高徳 47.0%
四維図新 46.9%
その他 6.1%
13Q3メーカーオプションナビ 市場シェア(出荷台数ベース)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com
高徳
54.1%
四維図新
43.8%
その他
2.1%
高徳 54.1%
四維図新 43.8%
その他 2.1%
13Q3メーカーオプションナビ 市場シェア(売上額ベース)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com