Medical Markup Language version 5の設計、開発の進捗報告

1. MML 5.0
小林慎治
京都大学 EHR 共同研究講座
MedXML コンソーシアム
日本 openEHR 協会
IMIA OSWG

2. 2
医療標準概観
HL7
– International: FHIR
– Japan: SSMIX1/2
MML

3. 3
の とはなにか医療標準 特性
相互運用性のため
– 標準プロトコル、標準概念モデル
開発効率の向上
– 標準データモデル
ステークホルダーによる合議により醸成される
– ISO, HL7, MML

4. 4
MML4 の欠陥
スキーマの肥大化
– XSDを大量に読み込む必要がある。
拡張に対して閉じていて、変更に対しても閉じている
– スキーマへのタグの追加がコストが高すぎる。
– 概念モデルベースで切り分けられていないため、同じ概念、用語
に一貫性がない。

5. 5
HL7 FHIR のよいところ
一貫して一貫性がない
– Resourceの変遷が速い。後方互換性にしばられていない
– 正しさにはこだわらない
仕様書が薄くて実装が熱い
– GitHubからソースコードを拾ってすぐに動くものができる
HL7 のブランド力

6. 6
“Worse is better”, R. P. Gabriel, 1991
Lisp(MIT/Stanford)
– 標準(Common Lisp)
– 効率の良さ
– 優れた環境
– 統合性
– オブジェクト指向(CLOS)
C/Unix(New Jersey)
– 単純さ
– 実装の単純さ
– 犠牲にしても構わない
● 正しさ
● 一貫性
● 完全性
–
●

7. 7
HL7 better/worse
HL7 CDA
– Unified document design
– General
– Consistent
– Object Oriented
– XML base
– Big industries /Academics
lead
HL7 FHIR
– Resource base
– JSON, XML, Ttl
– Simple
– 80% rule
– REST API/Atom
– Community lead

8. 8
MML5.0 の は意義 ？
FHIR に移行していいんじゃないだろうか。
– MML由来のタグとFHIR本来のタグの区別がつけられない
openEHR に移行してもいいんじゃないだろうか。
– 後方互換性を完全には捨てられない
– モデル分割は一つのアイデアだが、Message/storage
日本での標準規格開発
– 国際的な標準開発に日本からの貢献が少ない
開発経験を蓄積して人材を育成する意義はある。

9. 9
設計方針
後方互換性は維持しない。
– Xpath
概念モデルベースでの再構築。
– コンテンツモジュールに繰り返し出てくる
多形式に対応
– XML, JSON, 他

10. 10
進捗状況
Schema
– XML Schema, JSON Schemaは一通り完成した。
– 各インスタンスでの整合性が取れるようにADLでの定義を要する
インスタンス
– 概念モデルの再設計

11. 11
MML4/5 instance
<mmlNm:Name mmlNm:repCode = "A"
mmlNm:tableId = "MML0025">
<mmlNm:family>Araki
</mmlNm:family>
<mmlNm:given>Kenji
</mmlNm:given>
</mmlNm:Name>
{
cluster: {
“name”: “Name”,
“items”: [
“element”: {
“name”: “family”,
“value”: “Arakii”
},
“element”: {
“name”: “given”,
“value”: “Kenji”
}
]
}