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日本若者協議会_9月入学の議論に関する緊急提言20200522

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日本若者協議会_9月入学の議論に関する緊急提言20200522

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日本若者協議会_9月入学の議論に関する緊急提言20200522

  1. 1. 9月入学の議論に関する緊急提言
  2. 2. ・学習の遅れ ・学校間/地域間の学習格差 ・学校行事や部活動ができない ・受験への不安(格差や間に合うか) ・実習ができない 学校休校に伴って生じている問題とは?
  3. 3. 第二波、第三波を想定して ・オンライン学習環境の整備 ・サポートスタッフの増員 は必須 *仮に9月入学に移行しても、第二波が来て再休校中に十分な学習ができなけれ ば、再度終業時期をズラさないといけない *9月入学に伴う議論によってこれらへの対応が遅れてしまっては本末転倒 *withコロナは長期戦 議論の前提
  4. 4. 「9月入学」への移行で問題は解決できるか? ・学習の遅れ→半年間の時間確保 ・学校間/地域間の学習格差→半年延びても格差は埋まらない←要個別サ ポート ・学校行事や部活動ができない→withコロナで実施可否は不透明 ・受験への不安(格差や間に合うか)→準備期間は増やせる(来年は東 京オリンピックがあるため実質的には3か月程度?) ・実習ができない→withコロナで実施可否は不透明
  5. 5. 「9月入学」によって生じる問題も ・学習の遅れ→半年間の時間確保 →学習ができている人は時間を持て余す ・受験への不安(格差や間に合うか)→準備期間は増やせる →モチベーション低下、半年間の塾代(+アルバイト代の収入減) 既にそれぞれ状況が異なっており、一律での対応ではなく、 個別対応、選択肢の提供が必要ではないか? (個別最適化された学び)
  6. 6. 「9月入学」で副次的に生まれるメリット・デメリット ・留学生が増える?(基本的には高等教育) ・幼児教育の短縮 ・待機児童の増加(26万人?) ・教員不足(2.8万人?)、家庭への負担増加(約3.9兆円?)、家族計画 への支障。。etc. アウトカムに比して、 小中高大一律での「9月入学」への移行はデメリット大
  7. 7. 「9月入学」に関する当事者アンケート 「9月入学」の是非に関する学生アンケート結果(5月1日〜10日、718回答) ・小中学生-「賛成」18.6%、「反対」78.6%、「どちらとも言えない」2.8% ・高校生-「賛成」41.1%、「反対」39.0%、「どちらとも言えない」19.9% ・大学生・大学院生-「賛成」35.0%、「反対」53.5%、「どちらとも言えない」11.5% ・未就学児の保護者-「賛成」0%、「反対」99%、「どちらとも言えない」1%(回答数 からは除外) *10代の53%が「賛成」、47%が「反対」(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」)
  8. 8. 「9月入学」に関する当事者アンケート(主な意見) 賛成) ◯公立小学6年生・長野県 小学生最後の一年なのに、勉強も行事もちゃんと出来ないで終わってしまうからです。 ちゃんとやりなおしたいです。 ◯私立中学3年生・神奈川県 私は学校で学ぶべきものは勉強以外にも社会性もあると思います。オンライン授業では 学生同士のコミュニケーションを取るのは難しい現状にあります。 ◯公立高校3年生・東京都 受験生として、必要なカリキュラムをしっかり受けてから受験に望みたい。
  9. 9. 「9月入学」に関する当事者アンケート(主な意見) 賛成) ◯公立高校3年生・富山県 授業の遅れを取り戻せるから。残りの部活動の時間に勤しむ機会がもらえるかもしれないから。 ◯公立高校3年生・山口県 私の代から共通テストに変わるということだけでも不安があるのに、なかなか授業が行うことができ ない、予習は自分でということはさらに不安が積み重なり、気分転換の外出も控えなければならず、 正直ストレスばかりがたまる一方である。地方の学生や、オンライン体制が整っていないところに目 を向けてほしい。 ◯短期大学2年生・東京都 もしも実習に行けないとなると、残りの少ない時間で他の期間にずらす、又は他の実習先を探し実習 をさせていただく、もし見つからなければ私たちは資格を取れず留年することを余儀なくされます。
  10. 10. 「9月入学」に関する当事者アンケート(主な意見) 反対) ◯公立小学6年生・埼玉県 中学受験をする予定ですが、9月の入学は絶対に反対です。なんとか自宅学習でしのいで新学期が2ヶ 月過ぎてほっとしているところで、9月からふりだしにもどるなんて絶望しかないと思います。この 機会にオンラインの拡充に全力を注ぐことで、ゆくゆくは公立の学校も自宅学習スタイルと通室スタ イルを選べるようになると一番良いと思います。今やるべきことは全学生一斉留年ではなく全力で学 校のあり方をかえることだと思います。 ◯公立高校3年生・福島県 ただでさえセンター廃止など共通テストに関してゴタゴタしていたのに、これ以上振り回さないで欲 しいです。3月で高校を卒業し、大学へ進学して自立するつもりで必死で勉強してきたのに。僕は塾 にも行かず学校で配られた参考書のみで勉強しています。僕の場合ですが学校がある普段よりも勉強 している気がします。
  11. 11. 「9月入学」に関する当事者アンケート(主な意見) 反対) ◯私立高校3年生・神奈川県 私の家庭は決して裕福でなく、私立に何とか行かせてもらっています。 今9月入学になった場合、半年分の学費が出せるか、、もし出せなかったら、私は中卒になってしま います。9月入学するなら、その補償もセットでなくてははっきり言って無理です。 ◯大学4年生・東京都 時期の問題ではなく、オンライン設備が整っていないことが問題ではないのか。私は、本当は今年2 月からオーストラリアで留学していてコロナで強制的に留学が終了した。現地の大学はすぐにオンラ イン授業に切り替わり、すごく授業も充実している。それに比べて私の日本の大学は、非常に対応が 遅く、いつまで経っても授業が始まらない。これは、日本の教育がどれだけアナログであったかとい うことを語っているように思う。変えるべきものは時期ではなく、学ぶ環境の整備など教育体制では なかろうか。
  12. 12. 「9月入学」に関する当事者アンケート(主な意見) 反対) ◯会社員・愛知県 未就学児が2名います。 仮に9月入学が実行され、学年を決める基準日がずれることになると想定していた学年 が変わってきます。 多くの家庭では教育費や家庭環境、教育方針諸々で年の差を考えています。我が家でも 入学年に合わせて学資保険を準備していますが、学年がずれれば入学後半年以上経って 満期となります。それ以外にも想定していた学年が変わるのは大きな問題が出てくるは ずです。(年子が同学年や二つ差が年子、逆に想定よりも年の差が大きくなる、その結果 受験期が被るなど。) 確かに現役の学生の方も大変でしょう。けれど、今学校に行っていない子供たちにも大 きな影響があることもわかって欲しいです。
  13. 13. 「学習の遅れ」「格差」に対する対応策 ・学校再開後もオンライン学習環境の整備 *「最高の授業」をもとに教員はコーチング(学習状況等についてもっと1on1で話す機会を) フィンランド3月16日緊急事態宣言、地方自治体は遠隔授業のガイドラインを作成し各学校に配布。①3月18日から遠隔授業に切り替える、② 遠隔授業で毎日の学習環境を継続させること、③無理ない方法で授業を実施して欲しい、④授業方法は、各学校に任せる。リー・アンデルソ ン教育大臣「今までと同じ環境ではないのだから、無理をしないで、完璧をめざすことなくハードルを下げて取り組みましょう」 ・サポートスタッフの増員 ・早期の学校再開(そもそも学校休校がコロナ予防に有効なのかエビデンスは少ない,The Lancet Child Adolescent Health. 2020 Apr 6)特 に10歳未満は二次感染リスクが低い,NCIRS NSW Schools COVID_Summary_FINAL public_26 April 2020 ・土曜日授業+夏休み短縮(エアコンの整備)*夏休みも重要な学習期間のため内容の縮小も ・最終学年や小学校低学年を優先的に(他の学年は数年単位でカバー、中高大の初年度でも) ・学習内容の見直し
  14. 14. 「受験への不安」 ・学校によって授業進度の差がある ・塾の対応に差がある ・浪人生と差がつく ・部活やボランティア活動ができず自己推薦入試等に影響を与えないか不安 ・コロナの影響で家計収入が減っているので受験料や入学金の負担が大きい ・民間試験が中止や延期になって困っている(出願資格になっている) ・中間テストがなくなり評定がどうなるか心配、学校ごとに異なるのでは? ・都市圏だと感染リスクが高いので受験会場を分散化してほしい
  15. 15. 「受験への不安」への対応策 ・9月入学枠の拡大(4月と9月入学の複線化)*APUやSFC等100以上で実施済み ・AO/推薦入試での配慮(5/14)、民間試験活用の縮小、成績評価の指針(3年1 学期の成績を一律で調査書に含まない等)※米国ではSAT不要に ・試験範囲の縮小、選択式問題の増加 ・受験会場の分散化(地方会場の増設) ・受験料の負担軽減(来年度の入学金・授業料も含む) ・モデル映像授業の公開(スタディサプリ等) ・早めの対応策発表(遅くとも夏までに) *入学定員の緩和も
  16. 16. 「受験への不安」への対応策(オプション) 大学の9月入学パターン ・複線化(4月と9月両方) ・大学のみ9月入学に移行(早期卒 業は認める) 9月入学はせずに受験対策のみ ・試験範囲の縮小、選択式問題の増加 ・入試時期を1〜2ヶ月遅らせる(来年だけ5月 入学?) *中国や韓国等で2週間~1か月程度入試を遅らせている ・大学入学共通テスト、民間試験の活用縮小 ・AO/推薦入試での配慮 どのパターンでも必要 ・3密を避けるため会場の分散化 (地方会場の増設) ・受験料負担軽減 ×
  17. 17. 大学「4月入学」「9月入学」複線化によるメリット ・受験生にセカンドチャンス ・半年ギャップタームが生まれる ・留学生の受け入れ ・幼児教育の短縮などのデメリットがない(比較的少ないコストで実現 可能) ・就職する高校3年生や大学4年生などの既存生はそのまま3月に卒業で きる
  18. 18. 大学「4月入学」「9月入学」複線化に伴う課題 ・大学の事務負担増(入試・入学式・卒業式2回) →職員数の増加(元々大学の職員・学生比率が少ない) ・就職時期のズレ →秋採用や通年採用の拡大(すでに拡大方向)
  19. 19. その他 学びの個別最適化 ・休学の負担軽減(無償化) ・飛び級制度導入の検討 実態に即した議論、後世が検証できるように ・学生や保護者、教員を含めた有識者会議の設置
  20. 20. 最後に 今回の学校休校に伴う課題は、ITインフラ整備や教員数などの投資を先送り してきたツケが来ただけではないだろうか?(海外はそこまで大きな混乱 になっていない) 個別学習+協働学習は「想定されていた未来」=必要な時期が早まっただ け これを機に、物理的に登校して画一的な授業を聞くのではなく、生徒が主 体的に学ぶ形に(個別最適化された学び) →単なる「絆創膏」ではなく、未来を見据えた変化を(そこに惜しみない 投資を)

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