Generative AI system according to categorization of library operation

1. 図書館業務の四象限と
生成AI
図書館業務での生成AIの使いどころは？
高橋菜奈子（東京学芸大学附属図書館）
2023/9/3 1
Code4lib Japan Conference2023LT

2. あらためて、生成AIとは
• 与えられた情報やデータをもとに新しいデータを生成する能力
を持つ人工知能（AI）の一種。
• 自然言語処理・画像生成・音声合成などさまざまな応用例があ
る。
• 大規模言語モデル（LLM）では、膨大なテキストデータを使用
して、統計的手法による学習を行い、言語に関する多様なタス
クに対して、高度な応答を提供できる。
• 2022年11月 Open AIのChatGPT3.5リリース
• https://openai.com/
• 2023年2月 Microsoft Bing Chat リリース
• https://www.bing.com/new
• 2023年3月 Google Bard リリース
• https://bard.google.com/
2023/9/3 Code4lib Japan Conference2023LT 2

3. 生成AIに向き合う図書館
• IFLAのAI分科会によるGenerative AI for library and information
professionals（draft）（2023.6.30）
• https://www.ifla.org/generative-ai/
• 図書館学の学会・研究会でのテーマ
• 大学図書館研究会 京都ワンディセミナー「大学図書館と生成AIについて考える」
（2023.7.22）https://www.daitoken.com/kyoto/event/20230722.html
• 三田図書館・情報学会第191回月例会（2023.7.29）「生成AIと研究・教育へのイン
パクト」https://www.flet.keio.ac.jp/events/2023/7/29/64-139657/index.html
• 図書館情報学会研究大会（2023.10.8）「生成AI時代における図書館員の役割」を
テーマとして開催https://jslis.jp/events/annual-conference/
• 実践的取り組み
• カーリル社ChatGPTによる蔵書検索サポーターの実装
https://blog.calil.jp/2023/07/chatgpt-2.html（2023.7.26）
• 信州・学び創造ラボ(ラボ・デザイン会議 #13)「生成AIと図書館であそんでみる？」
https://blog.nagano-ken.jp/library/2023/08/15/labodesignmeeting13_202307/
• 芦北卓也（九州大学附属図書館）GakuNin RDMとChatGPTを使ってプログラミン
グを手軽に業務に活用する一試案
https://wiki.code4lib.jp/wiki/C4ljp2023/presentation
2023/9/3 Code4lib Japan Conference2023LT 3

4. 図書館業務の四象限
レファレンス
検索・予約
利用者教育
広報・展示
イベント
学習支援
経理・蔵書管理
（目録分類）
選書
館内サイン
企画書作成
2023/9/3 Code4lib Japan Conference2023LT 4
サービス向上
業務効率化
創造性
正確性

5. 従来のシステムの適用範囲
レファレンス
検索・予約
利用者教育
広報・展示
イベント
学習支援
経理・蔵書管理
（目録分類）
選書
館内サイン
企画書作成
2023/9/3 Code4lib Japan Conference2023LT 5
サービス向上
業務効率化
創造性
正確性
図書館システム
リポジトリ
HP、SNS
財務会計システム
ディスカバリ

6. 新しい技術の適用可能性
レファレンス
検索・予約
利用者教育
広報・展示
イベント
学習支援
経理・蔵書管理
（目録分類）
選書
館内サイン
企画書作成
2023/9/3 Code4lib Japan Conference2023LT 6
サービス向上
業務効率化
創造性
正確性 生成AI
RPA
チャット
ボット

7. 生成AIの業務利用に関する私論
＜業務効率＞
• 正確性よりも創造性を求められる（正解がない）業務で、生成AIを利用する
ことが吉
• 単純作業の業務効率化はRPA(Robotic Process Automation)が向いている
• 画像作成やプログラミングなど、自分が不得意な創作活動をやらせると、個
人的な業務効率化になりそう
＜対人サービス＞
• 滑らかな言語応答が生成AIの得意分野
• インターフェースだけ生成AIを利用するとサービス向上の可能性あり
• APIを活用して、内容の正確性を別の方法で担保する
＜セキュリティ＞
• 機密情報・個人情報を記録しない（学習させないモード）が前提。学習しな
くてもよい業務を選ぶ
2023/9/3 Code4lib Japan Conference2023LT 7

8. 図書館業務の四象限と生成AI（私案）
レファレンス
検索・予約
利用者教育
広報・展示
イベント
学習支援
経理・蔵書管理
（目録分類）
選書
館内サイン
企画書作成
2023/9/3 Code4lib Japan Conference2023LT 8
サービス向上
業務効率化
創造性
正確性 生成AI
図書館システム
リポジトリ
RPA
HP、SNS
財務会計システム
ディスカバリ
チャット
ボット