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第119回あやこcafe(鈴木あやこ区政報告座談会)〜財政・コロナ・オリパラ〜
- 15. 令和2年度 予算審査特別委員会 質問報告:1. 令和2年度予算を振り返って
(1)今後の特別区交付金の減収に対する対応
江東区の令和2年度予算については、納税義務者数増による区民税収入は増加したものの、
今後はコロナウイルスによる企業収入の悪化により個人所得減など税収減が予想される。
令和3年度については、区民税収入は減収見込みであり、ワクチン接種がはじまったとい
えども、コロナ収束時期も未確定なため、財調基金の繰入などを今後も行うことが予想さ
れ、安心はできない状況である。
特別区交付金については、来年度は交付金総額で546億6700万円、前年度比0.6%減となっ
ており、これまで堅調に推移してきた本区の歳入の根幹をなす、特別区税と特別区交付金
が減少に転じている。
ふるさと納税による減収や、コロナウイルスの収束が遅れた場合、さらなる歳入環境の悪
化が想定され、特別区交付金の減収も深刻なものとなる。
今後の特別区交付金の減収についての本区の対応について伺います。
【答弁(財政課長)】
特別区交付金は、景気動向などに大きく左右される脆弱な構造となっており、新型コロナ
ウイルス感染症の拡大に伴う景気悪化が、本区の財政運営にも深刻な影響を与えるものと
認識している。
具体的な影響としては、令和2年度では、再調整が行われず、令和3年度当初予算では、
前年度比減となるなど、厳しい状況。
このため、今後の財政運営については、引き続き、国や都の補助制度を最大限活用し、基
金や起債の有効な活用、積極的な事業の見直や再構築などを行い、必要な財源を確保する
ことで、安定的・継続的な区民サービスの維持・向上に取り組む。
- 18. 令和2年度 予算審査特別委員会 質問報告:1. 令和2年度予算を振り返って
(2)扶助費増加への対応
江東区を取り巻く財政状況の課題として、扶助費の増加がある。
令和2年度当初予算で724億、令和3年度当初予算で743億円であり、例年一般会計予算の3
分の1以上を占めている。
コロナ禍を受けた生活保護、住居確保給付金の支出、例年もあるが、保育園の運営費、障
害者への介護給付など扶助費も増加傾向にある。
財政環境が厳しい中で、増え続ける扶助費についてどう対応していくのか、区の見解は。
【答弁(財政課長)】
扶助費は増加傾向にあり、対象となる保育園の運営費は園児数の増により、障害者への
介護給付などについては障害者数の増や重度化により、今後もその傾向は続くものと見込
んでいる。
さらに、景気動向によっては、生活保護などさらなる増加が予見されることから、区財
政の硬直化を招くことのないよう、事業の見直しや再構築などの行財政運営の更なる効率
化、区民税等の収納対策の強化、新たな歳入の確保、といった取り組みが重要であると考
えている。
(参考)
3年度当初予算:扶助費 743億5,660万1千円(構成比34.3%)
対前年度比19億1,904万7千円、2.6%増
- 21. 令和2年度 予算審査特別委員会 質問報告:2. コロナ禍に伴う行事の中止や見直し
(1)コロナ禍による主要事業の中止や先送りが長期計画に与える影響について
新型コロナウイルスの感染拡大により、令和2年度は各種行事の見直しや先送りが続い
た。
令和2年度で中止・先送りになった事業については、都市計画マスタープラン、地域振
興の外国人調査、経済課の産業実態調査、施設改修の見送りなど様々あったと伺っている。
区の事業全体として、コロナの感染拡大状況や収束の遅れによってはさらなる事業の遅
れが想定され、結果的に長期計画の目標達成にも影響を与えていくと考える。
長期計画の主要事業において、新型コロナウイルスの影響で中止や先送りになったもの
も多くあるが、その影響をどのように見るか。
【答弁(企画課長)】
今後の財政状況を鑑み、主要ハード事業について、整備の中止や縮小のほか、改修時期
を後期に遅らせた事業がある。
中長期的な観点で、毎年計画的に改修を進めていかなくてはならない中で、先延ばしを
するということは、財政状況にもよるが、この先予定している改修計画も連鎖的に遅らさ
ざるをえないことも十分に考えられる。
また、設備の新設や、新たな施設を整備することによって得られる効果を区民が享受で
きず、ご不便をお掛けすることにもなり、大きな影響があると認識している。
ソフト事業についても、例えば、講座の中止により、区民の理解や認知が進まず、長期
計画の目標が達成できないという懸念もあると認識している。
- 22. 令和2年度 予算審査特別委員会 質問報告:2. コロナ禍に伴う行事の中止や見直し
(2)オリパラ関連事業の中止や先送りについて
①令和2年度、令和2年度のオリパラ関連事業は28事業・5億800万円であるが、
コロナ禍以降オリパラ開催準備にかかる事業はどのくらい中止や先送りがあったのか。
【答弁】
今年度実施した事業としては、パラアート計画やこうとう☆花いっぱい運動などの一
部の事業については実施時期や規模を縮小して行うことができた。
一方で、聖火リレー関連事業や江東区観光案内所の設置、学校連携観戦プログラムに
よる東京2020大会の観戦事業など多くの事業が令和2年度での実施をとりやめ、
来年度に延期となっている。
②令和2年度のオリパラ関連事業の実績(踏まえ、令和3年度はどのような事業展開を
行っていくか。
【答弁】
現時点では新型コロナの見通しは不明だが、延期となった聖火リレー関連事業や観光案
内所の設置などについて、感染症対策ガイドライン等に沿って、安全な形で事業展開を
行っていく。
- 26. 令和2年度 予算審査特別委員会 質問報告:2. コロナ禍に伴う行事の中止や見直し
(3)コロナ禍に伴う行事の中止・縮小について
②今後のイベント・行事開催の考え方について
令和2年度に区民まつり、こどもまつり、環境フェア、シーサイドマラソン大会、敬老の
集い、などなど様々な行事が中止になった。
人が集まる行事の開催については、国及び都のガイドラインに従うということになると思
うが、コロナウイルスの感染拡大が予見できなかった令和2年度と、新しい生活様式の実
践などコロナとの共存を意識した事業展開が行える令和3年度は大きな違いがあると感じ
る。
今後(令和3年度)の行事開催の考え方について伺う。
【答弁】
現在(3月1日)、コロナの新規感染者数は、減少傾向にあるが、今後感染者数がリバ
ウンドする可能性も否定できず、ワクチン接種は開始される見込みだが、広く区民に行き
渡るまでには、時間がかかるところである。こうしたことから、令和3年度の行事の開催に
あたっても感染対策を緩めてはならないと考えている。
行事の開催にあたっては、参加者の安全性を確保することを最優先とするが、これまで
得られた入場者の管理など様々な感染防止のノウハウや感染防止の技術を活用しながら、
前例にとらわれることなく要領を工夫して行事の目的を達成することが重要である。
- 27. 令和2年度 予算審査特別委員会 質問報告:2. コロナ禍に伴う行事の中止や見直し
③イベントのオンライン開催について
イベントに人を集めない手法として、ICT化によるライブ配信・オンライン開催などの選
択肢も出てきた中で、本区では成人式の式典を配信のみに切り替えるなどの実績も生まれた。
民間主催のイベントについては、感染拡大に考慮した上で集客とオンラインのハイブリッ
ド開催も行っており、インターネット配信や参加型・双方向型のイベントも定着している。
区主催のイベント・行事についても、会場開催の代替という意味合いだけでなく、今年度
は今までのような集客が難しいことをあらかじめ認識し、ある程度予算をかけて、有料でも
参加したいと思えるレベルにグレードアップしたオンライン開催・双方向)を行い、参加す
る区民の満足感を高めるべきだと考えるが区の見解は?
【答弁】
本区では新型コロナウィルス感染症のため、成人式をオンライン開催とし、特別記念番組
を配信するなどの取り組みを行ったが、民間企業等では、新商品紹介や講演会などで双方向
通信によるハイブリットイベントの活用例があると承知している。
オンライン開催はコロナを始めとする様々な理由からリアル参加が難しい方の参加が可能
となるなど利点がるが、映像配信技術などイベント企画の難易度が高く、オンライン端末等
の環境整備に係るコストや参加者のICTリテラシーの問題など課題も多い。
行事によっては人と人が直接触れ合える場を作ることを狙いとするものもある。
ICT化の推進に伴い、オンライン開催がイベント時使用の選択肢となると考えられるが、
必要によりそれぞれの行事を計画する中で検討されるものと考えている。
- 42. 令和2年度 予算審査特別委員会 質問報告:3.オリンピック・パラリンピックについて
(3)区の独自ボランティア 江東サポーターズについて
江東サポーターズとして、オリパラで活動を予定している区民の方々は、開催延期から
今までの間、色々不安なども感じていることと思う。
安心してご参加いただくために、機運の醸成や、適切な情報提供等のサポートも必要であ
るが、大会開催までどのように運営していくか。
【答弁】
新型コロナウイルス感染症の影響により、江東サポーターズは昨年4月より活動を休止
していましたが、サポーターズに対して競技会場の案内や英会話コラムなどを掲載した
「サポーターズ通信」を月に2回程度発信を続けていた。
12月にはオンラインでのセミナーをテスト実施し、約40名の参加があった。
今後は聖火リレーでのボランティア募集やオンラインを活用したセミナーなどを実施する。