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『サッポロホールディングス』
の事業価値評価と提案
立命館大学政策科学部政策科学科 服部ゼミ
担当教員: 立命館大学教授 服部利幸
1
本分析は
サッポロホールディングスの「Speed150」を
学生の視点から解釈し、2020年の売上計画より推測した
2026年の売上目標達成のための企業戦略を提案し、
企業価値評価を行った。
2
<本日の発表の流れ>
1. 2020年・2026年売上高計画目標
2. コンセプト「サッポロ品質」
3. 国内外酒類事業について※
4. 食品・飲料事業について※
5. 外食・不動産事業について※
6. 不動産事業について※
7. 事業価値評価
※ ⒈セグメントの定義
⒉Speed150の解釈
⒊現状分析
⒋課題抽出
⒌目標売上高との差
⒍提案
3
1.2020年・2026年の売上高計画目標
全事業売上高計画と目標
現状維持の場合
(単位:百万円)
2020年(計画) 2026年(目標)
売上高パターン1
過去の実績ベース
609,399 742,131
売上高パターン2
計画ベース
640,000 923,327
計画との差額
‐30,601 ‐181,196
実績に基づく各セグメントの年平均成長率
※国内酒類、国際酒類は2011年~(国際事業開始)
※食品飲料事業も同様2011年~(ポッカ買収)
売上年平均成長率(GAGR) 2006 2016 2020 2026
国内酒類 268,189 288,000 304,897 332,120
国際酒類 25,888 36,121 84,457 125,958
食品・飲料 108,060 136,400 164,336 217,327
外食 26,995 28,200 32,571 43,074
不動産 22,468 22,800 22,934 23,137
全事業 451,600 511,521 609,196 741,616
0.15%
年平均成長率
1.44%
6.89%
4.77%
0.44%
1.25%
売上目標定義
2016年度見込み数値と2020年度目標数値における
年平均成長率が続伸すると仮定し算出。
※2016年度予測は2015年度決算短信より抜粋
※2020年度売上目標は、SPEED150の目標数値
売上目標 2016 2020 2026
国内酒類 288,000 315,000 360,319
国際酒類 64,700 79,000 106,589
食品・飲料 136,400 207,436 389,033
外食 28,200 32,000 38,681
不動産 22,800 25,000 28,704
全事業 540,100 658,436 923,327
年平均成長率
5.08%
2.27%
5.12%
11.05%
3.21%
2.33%
国内酒類事業売上高計画と目標
現状維持の場合
(単位:百万円)
2020年(計画) 2026(目標)
売上高パターン1
過去の実績ベース
304,897 332,120
売上高パターン2
計画ベース
315,000 360,319
計画との差額
-10,103 -28,199
国外酒類事業売上高計画と目標
現状維持の場合
(単位:百万円)
2020年(計画) 2026(目標)
売上高パターン1
過去の実績ベース
84,457 125,958
売上高パターン2
計画ベース
79,000 106,589
計画との差額
5,457 19,370
酒類事業全体(国内外)予測売上高
現状維持の場合
(単位:百万円)
2020年(計画) 2026(目標)
売上高パターン1
過去の実績ベース
389,854 458,078
売上高パターン2
計画ベース
394,000 466,908
計画との差額
-4,146 -8,830
飲料事業売上高計画と目標
現状維持の場合
(単位:百万円)
2020年(計画) 2026(目標)
売上高パターン1
過去の実績ベース
164,336 217,327
売上高パターン2
計画ベース
162,000 389,033
計画との差額
2,336 -171,706
外食事業売上高計画と目標
現状維持の場合
(単位:百万円)
2020年(計画) 2026(目標)
売上高パターン1
過去の実績ベース
32,571 43,074
売上高パターン2
計画ベース
32,000 38,681
計画との差額
571 4,393
不動産事業売上高計画と目標
現状維持の場合
(単位:百万円)
2020年(計画) 2026(目標)
売上高パターン1
過去の実績ベース
23,137 23,652
売上高パターン2
計画ベース
25,000 28,704
計画との差額
-1,863 -5,053
2.提案のコンセプト
14
15
生産者
サッポロ
原料
サプライヤー
16
3.国内酒類・国際事業について
17
セグメントの定義(国内酒類事業)
• サッポロビール株式会社のビール・発泡酒その他の酒類
の製造・販売、国産ワインの製造・販売
• 株式会社恵比寿ワインマートのワイン・洋酒等の店舗販
売及び通信販売
18
セグメントの定義(国際事業)
• サッポロインターナショナル株式会社の国際事業の管理・統括
• サッポロUSA社のアメリカ国内でのビールの販売
• スリーマン社のカナダでのビールの製造・販売
• サッポロベトナム社のベトナムでのビールの製造・販売
19
SPEED150の解釈
国内酒類・国際事業
20
国内酒類・国際事業で培った「ブランド価値の維持・向上」に努めつつ、
「『スピード』を重視した国際市場への投資」を推進していく。
既存事業の成長やM&A等含む新規開拓を推進
地道な営業手法による開拓の限界を迎えた
「その地域で最も愛されるビールをつくりたい」
海外戦略で最も難しいとされている
現地工場を設立し、事業を行って来た。
現状分析
21
国内酒類事業への高依存体質
22
52%
48%
売上高に占める酒類割合(アサヒ)
酒類
その他
64%
36%
売上高に占める酒類割合(サッポロ)
酒類
その他
38%
62%
売上高に占める酒類割合(サントリー)
酒類
その他
23
24
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
売上高 307,319 301,993 285,013 269,899 268,994 255,048 254,533 258,414 263,326 255,864
150,000
200,000
250,000
300,000
売
上
高
ビール売上高推移(SAPPORO)
百万
国内酒類事業に高い依存度があるが
ビール売上は減少傾向にある
他社に比べて酒類事業が占める割合が高い
ビール売上は減少傾向
25
市場の環境変化
26
国内酒類・国際事業の現状
「ビールは製品特性による差別化が困難」
27
「日本のビールメーカーは海外メーカーに
比べ、M&Aに一歩遅れている」
40%
32%
16%
12%
アサヒ
キリン
サントリー
サッポロ
28
ビールシェア(出荷量)2016年上期
市場環境(法規制)-酒税改革-
年/種類・350ℓ ビール 発泡酒 第3のビール
平成27年12月 77円 47円 28円
平成38年10月 54.25円
29
ビールの税率は下がり、発泡酒・新ジャンルの税率は上がる。
「発泡酒」や「新ジャンル」に強みを持つ競合他社
→ビールに注力していく可能性大
平成29年度税制改正大網https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/news/policy/133810_1.pdf
市場環境(トレンド)-ビール離れ-
30
7,086
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
平成6年 9年 12年 15年 18年 21年 24年
課
税
数
量
ビール課税数量の推移(平成6年~平成26年)百万ℓ
酒税課税数量-国税庁 http://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/shiori-gaikyo/shiori/2016/pdf/004.pdf#page=1
市場環境の変化
31
ビール類シェア4位 → 競争均衡・劣位
ビール離れ → 需要の減少
酒税改革 → 競合他社のビール製造への注力
国内の市場環境は、
より一層厳しくなっていくと推測する
現状維持の場合
(単位・百万)
2020(計画) 2026(目標)
売上予測 304,897 332,120
売り上げ目標 315,000 360,319
目標との差額 -10,103 -28,199
国内酒類事業予測売上高
国際事業予測売上高
現状維持の場合
(単位・百万)
2020(計画) 2026(目標)
売上予測 84,457 125,958
売り上げ目標 79,000 106,589
目標との差額 5,457 19,370
(再掲)
32
国内酒類・国際事業の課題と提案
33
課題 提案
国内酒類事業への
高依存体質
国際事業の
新規展開
国内ビール市場の
激しい競争
ビールの
ブランド維持・向上
提案
34
国内外酒類事業の課題と提案
35
課題 提案
国内酒類事業への
高依存体質
国際事業の
新規展開
国内ビール市場の
激しい競争
ビールの
ブランド維持・向上
国際事業の新規展開
36
市場概観
海外市場
日系人市場
新規市場
???
世界に
「サッポロ流」の
乾杯の輪を
どう広げていくか
「日系人」が多い国のビール市場
ブラジル市場の現状 アメリカ市場の現状 ペルー市場の現状
日系人:150万人
市場環境(内部):寡占
市場シェア:国内5ブラン
ド(スコール・ブラマ・ア
ンタルチカ・ホエミア・オ
リジナル)を保持する
Ambevが市場シェア70%。
キリンが20%。残りを地場
ビールが占めている。
日系人:120万人
市場環境(内部):寡占
サッポロはSAPPORO USA
で進出済み。北米において
国内メーカー売上高トップ。
ABインベブのバドワイザー
が市場シェア50%。SABミ
ラーが25%。
日系人:10万人
市場環境(内部):寡占
国内主力3ブランド(市場
シェア8割)いずれもUCPBJ
とゆう会社が保持
→コロンビアのババリア・
グループが買収
→世界最大手ABインベブも
同市場に参入
仮説:日系人が比較的多い地域であれば、「日系企業への理解」・
「日本文化の浸透」などから、事業展開はしやすいのではないか。
日系人の居住地域(人口は推定)
ブラジル ・・・約150万人 アメリカ ・・・約120万人 ペルー ・・・約10万人
寡占・独占状態
37
海外の新興市場への事業展開
国内外ビール市場
38
「ハラル食品」とは、イスラムの教えで禁じられている豚肉、酒などを使用しない食品を指す。
ハラル食品市場への進出
提案
ハラル(Halal)
アラビア語で「合法的なもの(こと)」
「許されたもの(こと)」を意味する。
飲食物においては、イスラム式で殺した
牛・鶏、魚介類、野菜、果物、ハラム以
外のもの。
ハラム(Haram)
ハラルの対義語で、「不法なもの(こ
と)」「禁じられたもの(こと)」を意
味する。具体的には、飲食物においては
死肉、(流れる)血、アルコール、肉食
動物、雑食動物(豚肉など)、猛禽など。
39
世界のハラル市場は5,800億ドル。東南アジアはその3分の1を占める。西アジアと
の合計では3,450億ドルで、世界全体のおよそ7割にあたる。
拡大するハラル市場と現状-農林水産省www.maff.go.jp/tohoku/kihon/yusyutu/.../tanaka-siryou.pdf40
+ ?
41
“POKKA”マレーシア工場でのハラル認証取得
本市場におけるサッポロの強み
生産能力
・500mlPET=460本/分
・1.5LPET=215本/分
・年間600万ケース
特徴
・最新鋭の無菌充填設備を導入
・自然環境に配慮した工場
・生物処理型排水処理
42
ハラル認証の
ノンアルコールビール製造
1.イスラム教で許されること
2.健康的で、安全・清潔であること
3.「高品質」を実現する技術力の高さ
43
245
255
265
276
288
300
320
340
360
平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年
万ℓ
Euromonitor www.euromonitor.com マレーシアのノンアルコールビール市場 http://halaljapan.jp/no-alcohol-but-is-this-beer-halal-
マレーシアにおけるノンアルコールビール市場
44
現在マレーシアで販売されているモルト飲料の主要銘柄
ババリア0.0%
(マレーシア)
Barbican
(サウジアラビア)
Istak
(イラン)
45
46
国内酒類・国際事業の課題と提案
47
課題 提案
国内酒類事業への
高依存体質
国際事業の
新規展開
国内ビール市場の
激しい競争
ビールの
ブランド維持・向上
《第三次ビール革命》
48
49
商標:ニホンビール
登録番号:第3267051号
出願日:1993年12月13日
登録日:1997年3月12日
存続期間満了日:2017年3月12日
権利者:サッポロホールディングス株式会社
50
ニホンビールの名称の復活!
51
第一次ビール革命
1987年〜
第二次ビール革命
2003年〜
第三次ビール革命
2017年〜
アサヒスーパードライ ザ・プレミアム・モルツ ニホンビール
・ビン→缶ビールへの移行
コンビニ・自動販売機発達
・マーケットイン
思考の導入
装置産業思考からの脱却
・「辛口・キレ・鮮度」
新ポジショニング確立
による差別化の成功
・「プレミアム」戦略
新たなカテゴリーの創造
・モンドセレクション効果
最高金賞受賞
という特別感の喚起
・「週末を特別な日に」
プレミアムの日常化
・ビールの歴史への懐古
日本の誇りをアピール
・国内大型イベント需要
公式応援飲料としてのPR
・新しい味覚の創造
「パレ」
のプロモーション成功
10,383万ケース(2015) 1,711万ケース(2014) ー
52
酒税法改革に
よる業界変化
への対応
2020年
国内大型公式応援
ドリンクに
日本の
ナショナル
ブランドへ
• ビール重視の流れ
• 業界全体の変化
• 国内大型イベント
の応援といえば
「ニホンビール」
• インバウンドへの訴求の
しやすさ
• 国内ビール売上で
2026年には
No.1を目指す。
53
酒税法改革に
よる業界変化
2026年に向けた段階的な酒税の統一でビールとその
他ビール類
の価格の差が縮まる。
⬇︎
各社が商品ラインナップの構成をビール中心に変え
ることで業界全体が動く
⬇︎
この変化にうまく対応することで
市場シェア獲得が左右される
可能性が高い
つまり…
54
55
目標との差額
28,199百万円
1函の値段
7,560円
目標年間販売数
373万函
57
4.食品飲料事業について
58
4.食品・飲料事業
4.1.セグメントの定義
4.2.Speed150の解釈
4.3.現状分析
現状ビジネスモデルの戦略分析と市場動向
4.4.課題抽出
4.5.目標売上高との差
4.6.提案
59
4-1.セグメントの定義
食品飲料事業では
ポッカサッポロフード&ビバレッジが飲料水・食品の製造、販売を行ってお
り、ポッカクリエイト(連結子会社)がカフェの経営を行っている。
また海外においては、
シンガポール、マレーシアで飲料水・食品の製造、販売を展開している。
国内 スタービバレッジサービス㈱
㈱ポッカクリエイト
フォーモストブルーシール㈱
沖縄ポッカ食品
ポッカサッポロフード&ビバレッジ㈱
海外 POKKA CORPORATION(SINGAPORE)PTE..LTD.
POKKA INTERNATIONAL PTE..LTD.
POKKA(MALAYSIA)SDN.BHD.
POKKA ACE(MALAYSIA)SDN.BHD.
PT.POKKA DIMA INTERNATIONAL
60
4-2.Speed150の解釈
あらゆる食シーンへの「おいしさ」「楽しさ」「豊かさ」の提供を通
じ、既存事業の強化と 新たな事業への参入で、
広く『食』分野におけるサッポログループのプレゼンスを高める。
炭酸飲料、缶コーヒー市場の頭打ちや競争激化のなかで、
既存のカップスープやレモン飲料でのシェア維持と、
健康志向の高まりを受け、豆乳や大豆の研究開発に注力し
市場シェア創造、拡大を目指す。
Speed150 成長戦略テーマより
61
4-3.現状分析
現状ビジネスモデルの戦略分析と市場動向
①国内飲料
②カップスープ
③カフェ事業
④海外飲料事業
62
①国内飲料
レモン飲料(国内飲料分野別販売数量2016/1~9月,12%)
美容を意識する女性を主要ターゲットとし、
近年は新たな需要の掘り起こしや、
安定した仕入れを実現するための戦略を図っている。
近年の動向
・2015年キレートレモン「エナジエ」の発売。
女性のエナジードリンクとしての立ち位置により新規顧客開拓。
・レモンの骨粗しょう症(推定1280万人)予防効果を受け、高齢者の取り込みを目指す。
・レモン関連商品として、料理に使える調味料などでも新商品の開発を行い、業務用へ展開。
・レモン産地(広島)のJAと業務提携
加工用に適した品種開発に取り組んでおり、安定した仕入れが見込めると考えられる。
参考:日経流通新聞2016/5/11
64
①国内飲料
コーヒー(国内飲料分野別販売数量2016/1~9月,23%)
ターゲットを明確にし、特定の層に愛飲してもらえることを目指す。
・コーヒー事業では「ポッカコーヒー」 「アロマックス」 の2ブランドを中心に展開
・アロマックスではリキャップ缶で女性ユーザーの獲得を目指すなど
特定層でのシェア拡大を図っている
・参考に主力商品の「ポッカコーヒーオリジナル」「アロマックス」の価格は115円。
資料プレジデント<http://210.129.208.170/pre/backnumber/2005/20050516/964/>
65
①国内飲料
豆乳・大豆(国内飲料分野別販売数量2016/1~9月,3%)
豆乳市場の広がりをうけて業界4位のトーラクを買収
同時に味噌市場業界5位の宮坂醸造や豆腐メーカーの日本ビーンズを買収し、
事業領域を拡大している。
現在は豆乳から作ったヨーグルトや豆乳飲料を主に販売している。
参考ポッカサッポロHP 66
国内飲料市場概況
矢野経済研究所によると、
2014年は炭酸飲料を始めとした多くのカテゴリーが前年度を下回る一方で、
豆乳は、健康・美容志向 の高まりを受けて好調を維持しており、
栄養飲料(エナジードリンク含む)ではビタミンなどの栄養補給や眠気覚ましなど
特定の効果・効能が期待される商品が増加している。
缶コーヒーは2005年をピークに減少傾向が続き、富士経済の調べによれば
2013年の市場規模は対前年比マイナス2%の7390億円となっている。
炭酸飲料やコーヒー飲料、ミネラルウォーター、果汁入り飲料、各種茶系
(日本茶、紅茶、ウーロン茶等)飲料、スポーツ・機能性飲料、栄養飲料
(エナジードリンク含む)、飲用牛乳類、乳酸 菌飲料、豆乳などを対象
2012年 2013年 2014年
4兆9420億円 5兆300億円 4兆9,350億円
参考:矢野経済研究所 飲料市場に関する調査結果 <http://www.yano.co.jp/press/pdf/1440.pdf>
67
②カップスープ
働く女性のランチや朝食としての需要を狙い、商品ラインナップを充実させ、
消費者を飽きさせないことでリピート率を高める。
(カップ入りスープだけで年間約10商品を新しく出している)
カップ入りのみならず、粉末や缶でも展開し、ブランド認知度を高めている。
日経POS(販売時点情報管理)データによる2014年12月29日〜15年1月4日の売れ筋
順位 商品名〓(メーカー) 平均価格(円)価格は調査期間中の平均
1 じっくりコトコト こんがりパン コーンポタージュ カップ(ポッカサッポロ) 116.1
2 クノールスープDELI まるごと1個分完熟トマトのスープパスタ 容器入り(味の素) 122.1
3 スープはるさめ ワンタン(エースコック) 118.6
4 クノールスープDELI ポルチーニ香るきのこのクリームスープパスタ 容器入り(味の素) 118.1
5 スープはるさめ かきたま(エースコック) 118.9
参考:日経流通新聞2014/3/21
68
インスタントスープ市場概況
(カップ入りなどで、粉末またはブロック状のフリーズドライ商品を対象)
株式会社富士経済によると
参考:日本スープ協会
1世帯あたりの食料消費支出額が
減少するなかでも、
乾燥スープの1世帯当たりの
年間支出額は年々増加している。
季節ごとのフレーバー商品に加えて
プレミアムや健康訴求など
消費者需要に合わせた商品が
発売されており、
市場は続伸する見込である。
2014年 2015年
774億円 791億円
820
840
860
880
900
920
940
960
980
1,000
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
2,000
2,200
2,400
2,600
2,800
3,000
(単位:円)
(単位:千円)
1世帯当たりの年間乾燥スープ支出額(二人以上の世帯)
1世帯あたりの食料消費支出額(二人以上の世帯)
(千円) (円)1世帯あたりの乾燥スープと食料消費支出額
資料:総務省統計局家計調査年報
2014201020062002
③カフェ事業(カフェ・ド・クリエ)
店舗出店に際し、現在の店舗のデータをもとに売上予測を行い、効率的に出店。
発注に関しては店舗のパソコンからオンラインで行い、365日の納品体制により必要な分だけを
素早く納品。
出店の増加によりドミナント化、新マーケットへの展開、ブランド価値の向上と成長を図る。
7,726
6,245
9,000
9,473
9,890
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
売上高
単位(百万円)
売上高推移
81 81 84
93 94
76 82
86
92 97
0
50
100
150
200
250
2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
店舗数
店舗数推移
直営 FC
参考<http://fc-g.jfa-fc.or.jp/misc/pdf/134-1.pdf> 70
④海外飲料事業
1977年飲料業界に先駆けて海外生産拠点ポッカコーポレーション・シンガポールを設立
シンガポールの茶飲料市場では約7割のシェアを握る。
マレーシアにも工場を作り、ハラル認証を取得
インドネシアで清涼飲料の生産、2016年春から緑茶や果汁飲料の生産を始める。
インドネシアの清涼飲料市場は7千億円規模(小売ベース)とみられ、年率10%近いペースで
伸びている。
参考ポッカサッポロHP 71
戦略分析のまとめ、将来売上推移の予測
セグメント 製品 現状の戦略や動向 市場概況 将来売上推移
国
内
飲料
(ポッカサッポロ
フード&ビバレッ
ジ売上高構成比
73%)
コーヒー 固定客の獲得 缶コーヒーは2005年をピー
クに減少傾向が続いている。
やや縮小
レモン 固定客及び新規獲得の戦略 栄養飲料は好調。 やや増加
茶系飲料 現状維持
食品
(同上構成比24%)
カップ
スープ
ラインナップの充実により
リピート率を高める戦略
増加傾向。
不景気の煽りを受けにくい。
やや増加
豆乳・大豆
(同上構成比3%)
トーラク、宮坂醸造を買収 豆乳は、健康・美容志向 の
高まりを受けて好調を維持。
増加
カフェ事業 「カフェ・ド・
クリエ」
新規出店の継続 現状維持
海外飲料 緑茶果汁飲料 生産拠点の設立 拡大傾向 増加
4-4.課題抽出
豆乳飲料や海外事業の売上高にでは、増加が見込まれるものの、
国内市場の頭打ちを考慮すると、今後において食品飲料事業を大きく伸ばしていくためには、
新たなセグメントへの参入が必要である。
72
食品飲料事業 2006 2007 2008 2009 2010
2011(ポッカを含
む)
2012 2013 2014 2015
売上(百万円 ) 58,730 52,239 36,848 30,745 33,937 108,060 129,017
130,67
1
133,439 135,670
営業利益 -426 -839 220 301 526 3,689 364 -1,483 121 434
減価償却費 285 425 272 384 677 5,053 6,653 6,776 6,785 6,185
合計(FCF) -141 -414 492 685 1,203 8,742 7,017 5,293 6,906 6,619
現状維持の場合 2020 2026
売上予測 164,336 217,327
売上目標 162,000 389,033
目標との差額(M&A:必要売上高) 2,336 -171,706
2026年において、
現状ビジネスモデルでの予測値と
目標値との差は約1700億円である。
4-5.目標売上高との差
73
指針 サッポロ基準の高品質で健康志向の食品を展開していく
①M&Aにより新たな技術の獲得を通して新事業部門を設立し、
将来を見据えた事業に育成する。
②M&Aにより新たな技術と販売チャネルの獲得に伴い、
既存の商品群の捉え方を変えることで、付加価値の高い事業に発展させる。
4-6.提案
74
75
①新たな技術の獲得を通して新事業部門を設立し、将来を見据えた事業に育成する。
食品部門の中に調味料部門を作り、販路の有効活用をする。
ポッカレモンを店頭では調味料売り場に陳列している
↓
調味料を販売するチャネルをすでに持っている
調味料販売も行う(既存の大豆やレモンから醤油やレモン酢)
76
調味料市場動向
・調味料市場は2014年1兆5388億円、2015年度は1兆5515億円が見込まれている。
(株式会社富士経済より)
堅調に推移するなかで合わせ調味料市場の成長が加速している。
・合わせ調味料市場規模
12年度から16年度にかけて40%伸びている。
これまでは中華用が主力だったが、醤油をベースとした和風や洋風系が伸びている。
57,800 58,500
78,700 78,900
81,000
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
90,000
2012 2013 2014 2015 2016(予測)
合わせ調味料市場規模(単位百万円)
資料味の素株式会社より 77
醤油や酢の技術獲得を目的としたM&Aを提案します
なぜ醤油の技術が必要か
・醤油の年間支出額は減少傾向ではあるが家庭ではめんつゆやタレ類の年間支出額が
増加(これらは醤油を原料としている)
業務用では醤油加工品類を作るために利用が増加(卵かけごはん専用醤油など)
・大豆事業を持っているため親和性が高い
・合わせ調味料においても和風系を出すのに醤油が必要
なぜ酢なのか
・レモン事業や醤油と合わせることで調味酢として打ち出せるため
・基礎調味料が市場縮小傾向のなかでも調味酢の市場は伸びていて
2008年と2011年を比べると63億円から82億円と30%の伸びである
参考:ミツカンHPより
78
JFLAは盛田株式会社や株式会社アルカンを中心とした企業グループ
醤油や味噌といった調味料や輸入ワイン等の販売を主としている
盛田株式会社はハラル認証を受けた醤油を作る技術を有する
JFLA連結経営成績(JFLAのHPより)
グループ企業事業内容
食品類・酒類事業:5社
輸入食品類・酒類販売事業:2社
水産加工販売事業:1社
中国関連事業:1社
グループ従業員数:572名(2015年9月)
ジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社(JFLA)
M&A提案
株価:38円(2016/12/21)
時価発行総額:4,647百万円
79
・特に盛田株式会社の技術(ハラル認証の醤油)や製造する体制の獲得を目的に行う
・サッポロが持つ調味料棚への販路を活かしてさらに販売量の増加が見込める
サッポロの販路 JFLAの製造体制
80
業務提携例
タマノイ酢株式会社 醸造酢、粉末酢、各種調味料の製造販売
主要製品:はちみつ黒酢ダイエット、穀物酢、粉末酢すしのこ
世界で初めて酢の粉末化に成功
二十四時間連続稼働可能な本社工場は医薬品も生産出来るレベルでの品質管理
中央研究所では大学との共同研究をはじめ、高いレベルで酢に関する研究が
おこなわれている
製品開発にも力を入れ積極的に新製品を生み出している
・業務提携によりタマノイ酢の製造、研究開発
サッポロの調味料棚への販路を活かして酢の販売
81
②新たな技術と販売チャネルの獲得に伴い、
既存の商品群の捉え方を変えることで、付加価値の高い事業に発展させる。
グルテンフリー市場へ販路を拡大させる。
小麦や大麦に含まれるタンパク質の一種で、グルテンを抜いた食品や調理法を指す。
小麦の代わりに米粉やでんぷんを使ったグルテンフリー食品は、
これまでアレルギー患者だけが対象だったが、米国ではアレルギーがない人も
「健康に良さそう」との理由で好んで食べるようになっているといい、
新たな成長分野として注目を集めている。 日本経済新聞2013/11/18
82
グルテンフリー市場概況
市場拡大、安定性が見込める
米調査会社パッケージド・ファクト社によると、
米国のグルテンフリー食品市場は2012年までの5年間に年平均28%成長している。
消費者調査では成人の18%がグルテンフリー食品の購入経験があり、
2017年の市場規模は66億ドル、12年比57%増を見込んでいる。
日本貿易振興機構(ジェトロ)の発表によると、
需要拡大の傾向については、これまでのグルテンフリーブームと呼ばれたような
需要の急増ではなく、安定した需要が見込まれるとの考えが多く見られる。
小売店で流通するグルテンフリー食品の価格は標準品と比較すると
2〜3割高で販売されることが多い。
パンやクッキーをグルテンフリーにすると味やパサつきが問題。
市場規模が急激に伸びる中、おいしさや食感の良い商品の開発に注力することはチャン
ス。
83
活かすべき現在保有する製品及び技術
ドラフトワン 麦芽や麦をまったく使わないアルコール飲料
豆乳・ヨーグルト
大豆技術
味噌汁 発酵技術
近年のM&Aで獲得
2015年トーラク株式会社の豆乳事業における飲料・ヨーグルトの販売事業を譲受
2016年宮坂醸造株式会社を買収 味噌・即席味噌汁・フリーズドライ製品の製造
販売を手掛けている
穀物に関する
蓄積された情報
ビール製造を通し、大麦はもちろんのこと、副原料として使用される
麦・米・コーン・こうりやん・ばれいしょ・スターチなどの
穀物に精通していると考えられる。
84
個別の製品群ではなく、総合的にグルテンフリー市場向けに販路を広げる。
豆乳・ヨーグルト
大豆技術
味噌汁 発酵技術
M&Aで獲得すべきもの
米粉技術
米菓子商品ブランド
販売チャネル
グルテンフリー市場への進出(まずは米国)
セグメントの拡大
目指す姿
健康に配慮する企業イメージ
自社のレストランやカフェでグルテンフリーメニュー展開
捉え方を変えれば
グルテンフリーの食品
ドラフトワン
関連多角化
85
M&A例
独自の製粉技術により、きめ細かくふっくらしたパンやお菓子を作ることが
できる新しい米粉を開発しており、米国での販売も行っている。
・米粉の製粉技術の獲得
グルテンフリー パンミックス
7大アレルゲン不使用。玄米粉の
風味のあるグルテンフリーパンを
ホームベーカリーや家庭のオーブ
ンで簡単につくることができる。
熊本製粉の新・米粉
用途:焼きから揚げ、チヂミ、ホワイト
ソースなどに。自の製法で微粉末に加工
した、料理や菓子・パンなどに適した新
しい米粉。2014年スーパーマーケットト
レードショー企画「スーパーで買いた
い!フード30選」選出商品。
①熊本製粉株式会社
事業内容:小麦粉・飼料の製造加工販売
従業員数:191名
2013 2014 2015
売上高(百万円) 9,343 9,74210,171
当期純利益(百万円) 609 757 430
参考:日経テレコン 企業検索
参考:熊本製粉HP86
業務用の米粉ラーメン、米粉うどん、米粉パスタなどを製造販売している。
米粉麺製造法の特許を取得し、米粉麺専用工場にて麺を製造。
完全に小麦等の混入を防ぎ、安心安全なグルテンフリー食品として
食物アレルギーの方と健康志向の方向けに提供している。
米国や欧米に輸出を行っている。輸出額:2011年約70万円、2012年約210万円
2018年までに輸出額を売上全体の30%に拡大するとしている。
M&A例
②小林生麺株式会社
・米粉の製粉技術の獲得 米粉パスタ 米粉ラーメン
参考:小林生麺HPより
<http://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/torikumi_zirei/pdf/25_jirei056.pdf>参考資料:小林生麵 グルテンフリーを世界の食卓へ
87
M&A例
・米菓子商品ブランドの獲得、販売チャネルの獲得
岩塚製菓株式会社
2012/3 2013/3 2014/3 2015/3 2016/3
売上高(百万円) 21,547 20,586 21,044 22,014 22,378
営業利益(百万円) △415 78 383 368 297
営業利益率 0.4% 1.8% 1.7% 1.3%
全国に11支店、18営業所あることから、
多くのスーパーのお菓子部門において
販売チャネルを持っていると考えられ
る。
企業の特徴
岩塚製菓は中国旺旺HDへの出資に伴う配当金によって、業績を維持している状態であり、
本業(米菓子)での業績は芳しくない。したがって業務提携としても受け入れられる可能性は高いと考える。
事業内容:米菓の製造販売 従業員:913名(2015年3月期)
上場市場:ジャスダック
代表商品:黒豆せんべい、田舎のおかき、大袖豆もち、
参考:岩塚製菓株式会社HP88
米穀事業(79%):精米の製造販売
食品事業(8%):加工食品(鶏肉)、米粉の製造販売
鶏卵事業(5%) 飼料事業(7%)
従業員数:連結427名(2015年12月期)
上場市場:東証JQスタンダード
・米の販売企業の買収により、外食産業での流通チャネルの獲得
木徳神糧株式会社
木徳神糧の米穀事業は、「精米販売」と「玄米販売」に大別され、精米には一般家庭で
消費される家庭用精米と、外食・中食産業で使用される業務用精米がある。玄米は、卸
会社への販売を中心に、小売店への販売を行っている。
付加価値商品として、植物性乳酸菌発酵技術を活用した、たんぱく質調整米の販売や
数種類の製粉機より高品質で特徴のある米粉を製造している
国産玄米の種皮、果皮、胚芽の栄養を活かした植物油「こめしぼり」を販売
M&A例
2012 2013 2014 2015
売上高(百万円) 109,218 115,547 106,099 100,724
営業利益 784 △912 1,131 1,385
営業利益率 0.7% △0.8% 1.1% 1.4%
自己資本比率 21% 20% 24% 28%
参考:木徳神糧株式会社HP
きとくしんりょう
89
他社事例
亀田製菓は三菱商事とともに、現地企業のTH FOODSに共同出資し、
グルテンフリー市場へ商品を供給している。
「クランチマスター」(米を原料にしたクラッカー)は、発売以降販売網を拡大してお
り、商品のウリは“グルテンフリー”である。
M&A,業務提携 例
・米国での販売チャネルの獲得
米国 現地の企業例
LanceKIND Bisquick Glutino
参考:東洋経済オンライン「日の丸食品メーカー、米国攻略の勝算」2013/9/30
90
提案のまとめ
M&A・業務提携による目標売上高への到達
JFLA売上高:238億円
熊本製粉:101億円
岩塚製菓:223億円
木徳神糧:1,007億円
①醤油や酢の技術を獲得し、調味料を新たなセグメントとして成長させる。
②米粉技術、米菓子商品を獲得し、豆乳、ヨーグルトなどと同時に
グルテンフリー市場に進出する。
現状維持の場合 2026
売上予測 217,327
売上目標 389,033
目標との差額(M&A:必要売上高) -171,706
M&Aの狙い
最低でも1,569億円以上の売上高増加+サッポロ品質による立て直し
91
5.外食事業について
92
セグメントの定義
93
• 事業会社:株式会社サッポロライオン
• 外食事業:ビヤホール・レストラン「銀座ライオン」に
加え「エビスバー」「くつ炉ぎうま酒かこいや」等、約
30業態各種業態の飲食店を経営する
SPEED150の解釈
SPEED150 グローバル展開の推進
外食事業においても海外での事業拡大を目指す
日本国内では高齢化と人口減少の進行により客数減少見込み
東南アジア等の新興国では人口増加、経済発展、新中間所得層の
大量出現により、市場拡大が見込まれる
94出典:サッポログループ長期経営ビジョン「SPEED150」
現状分析
95
事業戦略
経営理念 JOY of LIVING - 生きている喜び -
をもとに、安全・安心な商品提供
お客様へ100%満足の提供を目指す店舗づくり
サッポロ品質”おいしさ””こだわり”を
顧客に直接伝える役割
サッポロと最終消費者との貴重な接点の場
96
サッポロホールディングス株式会社第93期第3四半期報告書
事業戦略-国内-
サッポロを多彩に楽しんでもらう仕組み構築
厳選された立地での多様な店舗展開
• 2015年に不採算店舗20店舗を閉鎖
• 業態転換を含めた店舗改装
収益構造改革
• ガーデンテラスライオン大学構内初出店(立命館大学)
• 若者世代向け「ビヤケラー東京」出店
• 東京銀座に「ワインバートーキョー」出店
外食事業の高収益化
97
サッポロホールディングス第92期有価証券報告書
サッポロホールディングス第92期有価証券報告書
事業戦略-海外-
GINZA LION BEER HALL
業態の展開地域拡大
98
サッポロホールディングス株式会社
『サッポログループ中期経営計画2014-2016年』
ビヤホール
銀座ライオンの伝統技術と徹底した品質管理
で提供する最高の生ビールを味わってもらう
場所
サッポロビール株式会社HP『サッポロビール物語』
海外事業–シンガポール−
GINZA LION
RIVE GAUCHE PARISSERIE
TONKICHI
99
海外事業–シンガポール−
店舗数 人種比 顧客セグメント 年齢層 男女比
GINZA LION 2店舗
日本人80%
ローカル20%
ビジネス
友人
30/40代〜 男性60%
女性40%
とん吉 4店舗
日本人50%
ローカル50%
家族60%
友人20%
観光客15%
ビジネス5%
あらゆる
年齢層
男性50% 女性
50%
リヴゴーシュ 8店舗 ローカル100% 友人や家族 20〜30代
男性5%
女性95%
100
銀座ライオンは未だ
日本人客が大半
ローカルにも
受け入れられている
シンガポールで
日本食を求める
外国人観光客
日本貿易振興機構シンガポール事務所
『シンガポールにおける日本食レストラン出典状況及び日本食剤流通状況調査』
海外事業–シンガポール−
シンガポール人口構成比率
中華系
77%
マレー系
14%
インド系
9%
イギリス植民地としての歴史
異なる人種と文化が共存して
成り立っている
多様性ある文化を受け入れられる土俵
西洋文化をも共有する文化的背景
101
(ラッフルズホテル外観)
シンガポール市場の魅力
外務省シンガポール基礎データ
海外事業–シンガポール−
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
3,526 3,583 3,642 3,734 3,772
3,789
3,818
3,845
3,871
3,903
876 1,006 1,197 1,254 1,305 1,394 1,494 1,554 1,599 1,632
外国人人口
国民人口
(年度)
102
(千人)
外国人人口増加を背景に、
シンガポール人口構成の多様性は
より特徴的なものとなっている
海外事業–シンガポール−
103
多様性な文化が共存するシンガポール
食文化が多彩であり、シンガポールに住む人々は各
国の料理に慣れ親しんでいる
サッポロのビアホール業態もシンガポールでは
国籍を問わずに受け入れられる
外食事業–売上高予測−
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
2006年 2011年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年
26,995
24,091
28,200 28,323 29,674 31,089 32,571
34,124
35,752
37,456
39,242
41,114
43,074
(百万円)
(年度)
104
過去の成長率を維持すると仮定した場合
海外事業 - 課題 -
105
事業のローカライズ化
現地の人々の日常に寄り添った食の提供
手が伸ばしにくい価格
所得水準が高いシンガポールでは、日本と同程度の
高価格帯レストランもが受け入れられるが、
他東南アジア諸国において同じ価格帯での展開は困難である可能性
食事と飲料の壁
東南アジアでは食事を済ませてからバーへ向かうことが多い
実際の東南アジア生活から見た外食事業の特徴
外食事業予測売上高
(百万円) 2020年 2026年
現状維持売上予測 32,571 43,074
売上計画、目標 32,000 38,681
計画、目標との差額 +571 +43,93
提案①
107
サッポロがシンガポールで
「JOY of LIVING」を届けることが出来る場所が、
他にもあるのではないか?
108
フードデリバリーサービス
UBER EATS Hawker Today
DELIVEROO
109
フードデリバリーサービス
110
①アプリに掲載されているレストランから
メニューを選択し注文
②デリバリーサービス会社に登録している
ドライバーが指定場所まで届けてくれる
アプリの使い方
人気の理由
①買いに行く手間を省くことが出来る
②ドライバーの位置情報を確認出来る
③カードによる手軽な支払い
④頻繁に配信されるプロモーション
フードデリバリーサービス
“宅配”というツールを活用することで
より多くの東南アジアの人々に
JOY of LIVING を提供することが出来る
東南アジアの課題である食事と飲料の壁をサッポロが超える
• シンガポール人食費のうち外食が占める割合は64%
• フードデリバリーサービス利用の文化が定着済み
111
現地の人々の日常に寄り添った外食事業
M&A提案②
112
M&Aコンセプト
113
外食事業の更なる補強
M&A提案② - 株式会社グルメ杵屋 -
企業概要 (2016年3月31日時点)
114
• 設立:昭和42年3月18日
• 資本金:58億3,823万円
• 従業員数:4,877名(連結)、3,883名(パートタイマー)
• 店舗数:457店舗(委託・FC含む)
• 時価発行総額:22,588百万円、株価:999円
※YAHOO!JAPAN ファイナンス 2016年12月21日リアルタイム株価参照
• 事業内容:レストラン事業、業務用冷凍食品製造事業、
機内食事業、不動産賃貸事業、運輸事業
出典:株式会社グルメ杵屋公式HP『会社概要』
株式会社グルメ杵屋 – 売上高 -
115出典:株式会社グルメ杵屋第50期年次報告書
0
15,000
30,000
45,000
2013年 2014年 2015年
2016年
2017年
2020年
2023年
2026年
35,931 35,443 36,779 38,552 39,246 41,404 43,680 46,081
(年度)
(百万円)
3カ年
過去年平均成長率1.8%を維持すると仮定した場合
株式会社グルメ杵屋 – セグメント情報 -
セグメント構成
サッポロにとって魅力的な事業
①機内食事業
②そば(そば部門)
③サンドイッチ(洋食部門)
機内食事業
11%
業務用冷凍
食品事業
5%
不動産事業
2%
運輸
事業
1%
その他
8%
レストラン事業
73%
116出典:株式会社グルメ杵屋第50期年次報告書
①機内食事業
• 子会社エイエイエス
ケータリング株式会社が
事業を手掛ける
• 関西国際空港発着便での
機内食シェア5割
• 旅客にとって空旅での
唯一の楽しみが機内食
• 福岡空港国際線における
供給増加を見込み、
機内食新工場運営開始(2016年5月8
日)
117
(エコノミーオリジナル機内食)
(ビジネスクラス機内食)
出典:icotto『機内食が楽しめるカフェテリア!関空「レジェンドオブコンコルド」』
①機内食事業 - 関空航空機発着回数 -
118関西エアポート株式会社『数字で見る関西国際空港』
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
1995年 2000年 2005年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2020年 2025年
58,760 53,701
41,241 30,816 31,291
44,019 46,878 49,878 49,931
48,965 70,679
72,251
76,057 76500
84,710 86418
95,159
119,373 国際線
国内線
関空第4ターミナル設立計
画
羽田・成田空港の拡張は
ほぼ限界に達しており、
増加分の旅客機が今後、
関西国際空港に流れ込む
可能性がある
(回)
(年度)
世界中の人々が口にする「機内食」をツールに
サッポロ品質”おいしさ””こだわり”を世界へ発信する
①機内食事業
119
「世界の味覚」という情報・知識
「世界の味覚」を満足させる経験・ノウハウ
株式会社グルメ杵屋
サッポロ品質「おいしさ」「こだわり」
サッポロホールディングス株式会社
②そば - 和食事業 -
120
ハラル対応食を武器に、
サッポロ品質”おいしさ””こだわり”
世界のムスリム市場へ発信する
杵屋
• 国内160店舗、うちハラル対応店舗は
2016年度時点で、4店舗
• 訪日外国人からも好評
ムスリム向け外食事業の
成功経験
サッポロ
今後、東南アジア圏への
出店を目指している
東南アジアの約半数がムスリム
株式会社グルメ杵屋2016年3月期有価証券報告書 農林水産省『拡大するハラル市場と現状』
• 店舗数5店舗(千歳空港、那覇空港、大阪空港、阪急
三番街、あべのハルカス)
• 2015年時、1店舗閉鎖
• “Gourmet”ブランドは1964年開始
③サンドイッチ - 洋食事業 -
121
サンドウイッチ事業拡大の余地
株式会社グルメ杵屋
サッポロ品質
”おいしさ””こだわり”
サッポロホールディングス株式会社
「サッポロ」による
サンドイッチ事業のバリューアップ
サッポロの
ブランド力
在来農場との業務提携
122
123
在来農場 - ZAIRAI FARM -
野菜を育てる畑の人々と
食べている人々との橋渡し
に。
あらゆる世代の人々に野菜を
おいしく手軽に食べてほしい
無農薬無肥料、
固定種の野菜づくり
いのちを繋ぎ、
いのちを育む
124在来農場ホームページ
季節や天候で毎日変わる
色とりどりの野菜
薄くスライスしたライ麦
パン
素材そのものの甘み
美容とダイエット
1個¥500
125
2個¥850
在来農場ホームページ
#POTASTA
126
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
27,004 28,200 28,323 29,674 31,089 32,571 34,124 35,752 37,456 39,242 41,114 43,074
36,779 38,552 39,246 39,952 40,672 41,404 42,149 42,908 43,680 44,466 45,267 46,081
杵屋 サッポロ
(百万円)
(年度)
89,155
63,783
M&A後のサッポロ外食売上高
127
各社、過去年平均成長率を維持した場合
外食事業の今後の可能性
128
シンガポールにおける
銀座ライオンビヤホール文化の受容
東南アジアの食生活に根ざした
フードデリバリーサービス
機内食事業への参入
メニューのハラル対応化
サンドイッチ事業のバリューアップ
6.不動産事業について
129
セグメントの定義
• 事業会社:サッポロ不動産開発株式会社
• 事業内容:不動産の賃貸・管理・運営・開発
⇒恵比寿ガーデンプレイスとサッポロファクトリーの
2つの複合施設およびオフィスビルなどの運営のほか、不
動産開発事業を積極的に展開。
出典:サッポロHDHP事業内容
SPEED150の解釈
保有している不動産のブランドを高めて
収益拡大を目指すと推測
不動産事業はサッポロの安定した収益基盤
ブランド資産=成長の源泉
現状分析
19,500
20,000
20,500
21,000
21,500
22,000
22,500
23,000
23,500
2011 2012 2013 2014 2015
22,468
23,217
22,767
21,509
20,872
売上高
(百万円)
〈年度)
• 過去5年でみると、売上高は減少傾向
• 保有物件のオフィス稼働率はほぼ100%に近い
→伸びる余地がない
• 東京のオフィス平均賃料が微減傾向
出典:サッポロHD平成28年12月期ファクト
ブック
不動産事業予測売上高
(百万円) 2020 2026
現状維持売上予測 23,137 23,652
売上計画、目標 25,000 28,704
計画、目標との差
額 -1,863 -5,053
約50億円
足りない
大丸京都方式での
不動産事業拡大案
大丸京都出店戦略
出典:流通ニュース
〈https://ryutsuu.biz/store/f062822.ht
①百貨店の
面積拡大は困難
②周辺のビルを借り、
大丸の一部として
テナント貸出
③売上増加
を目指す
大丸の周辺店舗開発の目的
①大丸のある四条烏丸地区の価値を高める
②良質な商業環境の維持・育成に取り組み、大
丸京都店を取り巻く環境の劣化を阻止する
③周辺店舗において新たな顧客を獲得する
出典:大丸京都店 周辺店舗開発
〈http://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/cmsfiles/co
ntents/0000033/33882/daimaru.pdf〉
恵比寿ガーデンプレイスでの応用
• 恵比寿ガーデンプレイス周辺地区に新たな店舗を展開
↑ダブルブランドで店舗の価値を高める
周辺のビルなどを借り、
恵比寿ガーデンプレイスの一部としてテナント貸出
テナント収入増加
テナントに入るお店の
ブランド価値に
恵比寿ガーデンプレイ
スのブランド価値が加
わる
期待できる効果
保有不動産を活かしながら、
全体的に売上高増加が見込める
恵比寿地区の価値が高まる
→サッポロが保有している商業施設、オフィスの賃料が上がる
恵比寿ガーデンプレイスを中心として統一感のある店舗展
開
恵比寿駅近郊の物件事例
• テナント手数料-支払い賃料=サッポロの売上
• 恵比寿駅から徒歩2分のビル1階の16坪を借り、テナントに貸す場合
→支払い賃料:16坪×5万円=80万円、テナント手数料:売上500万円×0.16=80万円
⇒1ヵ月の売り上げが500万円以上のテナントに入ってもらえると、
利益が出る!
• 1日30万円の売上があると仮定すると、1ヶ月900万円の売上
⇒売上900万円×0.16=144万円
⇒144万円-80万円=64万円の利益
1坪=5万円売上の16%
テナントにとっても、
敷金を払わなくてよい上に、
サッポロのブランド力を借りて
店舗展開ができるメリットがある
セグメント別提案まとめ
140
酒類
ハラル市場進出 マレーシアにおけるノンアルコールビールの展開
ニホンビール ニホンビール復活で第三次ビール革命を起こす!
食品飲料
調味料部門 醤油や酢の技術を獲得し、調味料を新たな部門として成長させる
グルテンフリー 米粉技術などを獲得し、豆乳などと同時にグルテンフリー市場に展開する
外食・
不動産
シンガポール フードデリバリーサービスの展開
事業の多様化 メニューのハラル対応、機内食事業参入、サンドイッチ事業のバリューアップ
大丸京都方式 保有不動産を活かした成長 141
企業価値・株価算定
企業価値算定方法
• 手法・・・DCF法(ディスカウントキャッシュフロー法)
企業価値=将来にわたってどれだけのキャッシュを生むか。
FCF(フリーキャッシュフロー)の算出が重要
今回のFCFの定義
FCF=営業利益+減価償却費
FCFの算定にあたって(2026年度まで)
パターン1
→FCFが現状維持ベースで、生み出される場合
→FCFは過去(2015年度)の営業利益率、減価償却費率を使用
パターン2
→FCFがSPEED150の計画に沿って生み出され続ける場合
→FCFは2016年度から2020年度(計画)の年平均売上成長率
を使用
FCFの算定(2026年度以降の継続価値)
DCF法モデルに基づく計算方法によって企業価値の算出並びに株価を算
出する。
継続価値(TV)=FCF÷(r-g)
FCF:フリー・キャッシュ・フロー
r:WACC(加重平均資本コスト率)
g:FCFの成長率
※TVは2026年度以降のFCFの合計額を表す
※無限等比級数を基に算出される。
TV(継続価値)の算定にあたって…
パターン1 パターン2
FCF(2025年度) 59,551 66,647
WACC 4.19% 4.19%
FCFの成長率(2026まで) 1.39% 5.08%
FCFの成長率(2026以降) 1.00% 1.00%
TV(継続価値) 1,866,803 2,089,245
理論時価総額 1,476,622 1,649,895
株価算定
パターン1(過去の実績ベース)
市場株価
(2016/12/22)
理論株価
3035円 3748円
パターン2(計画ベース)
市場株価
(2016/12/22)
理論株価
3035円 4188円
参考文献
「サッポロビールの協働契約栽培」
http://www.sapporoholdings.jp/csr/materials/cultivation_2.html
「酵母やホップの香りがもたらすビールのリラックス効果を検証」
http://www.sapporobeer.jp/kenkyu/frontia/relax.html
【図解・経済】ビール類市場の動向
http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_seizougyo-beershare
平成29年度税制改正大網https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/news/policy/133810_1.pdf
酒税課税数量-国税庁 http://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/shiori-gaikyo/shiori/2016/pdf/004.pdf#page=1
拡大するハラル市場と現状-農林水産省www.maff.go.jp/tohoku/kihon/yusyutu/.../tanaka-siryou.pdf
商標権「ニホンビール」
http://www.jpo.go.jp/seido/s_shouhyou/chizai08.htm
アサヒ売上動向
http://www.asahigroup-holdings.com/ir/financial_data/monthly201512.html
「サントリーを業界3位に押し上げたプレミアムモルツのマーケティング戦略」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080805/1017374/?P=3
「関西2019・20・21委員会 提言概要 「関西は1つ〜2021年に向けて関西全体でビジョンを共有しよう〜」」
https://www.kouiki-kansai.jp/data_upload/1432857915.pdf
150

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Editor's Notes

  1. <背景> サッポロホールディングスの「Speed150」を学生的な視点から見た解釈を元に将来の2020の売上目標達成のための提案を僭越ながらさせていただこうと思います。 独自性や、新規性など学生ならではのアイディアも盛り込んでおりますので、お楽しみいただきながらお聞きいただければと思います。
  2. 本分析は
  3. 以上が本日の発表の流れになります。最終的な結論として事業ごとの価値を算出することを目的としプレゼンを進めていきたいと思います。
  4. 今回の提案を進めて行くにあたって一つのコンセプトあるいは軸としてサッポロホールディングスの強みを抽出し一つの言葉にしました。
  5. 「サッポロ品質」〜おいしさやこだわりをとことん追求する姿勢〜これこそがサッポロホールディングスの強みであり、軸であると考えています。 どういった要素からこのサッポロ品質という言葉を導き出したか3つの事例から説明します。 1つ目は「協働契約栽培」 “産地・生産者が明確であること”“生産方法が明確であること”“生産者との交流があること”を3つの柱とした世界でも類を見ないサッポロ独自の原料調達システムであり、サッポロの圧倒的な強みだと考えています。その中で栽培・加工・育種のスペシャリストであるフィールドマンを社内で育ていることからも社員を大切にしていることがわかります。 2つ目は日本最古のビールブランド「赤星・サッポロラガービール」を持つ企業であるということ。明治10年1877年創業の翌年に発売された、現存する最古のブランドであり、このブランドがいまだに現存しているということは顧客にずっと愛されて来たからであり、これからも愛され続けるものであると思います。 3つ目はコク・キレセンサーの発明をはじめとしたおいしさへの追求。いままでにないビールの評価基準を脳波の研究から導き出したりしながら“ビール”の良さを追い求める商品開発の姿勢がサッポロの強みだと感じています。 この3事例以外にもサッポロでは様々な取り組みから「おいしさ」や「こだわり」を追求し続ける姿勢があり、それこそが「サッポロ品質」であると捉えています。 「おいしさ」の概念≒しあわせ 下にかけ 5と6を一枚のスライドに おいしさのワード感 <サッポロ品質> サッポロホールディングスが大切にしていることをこのサッポロ品質という言葉に込めました。 次にこのサッポロ品質とはどこから導き出したかを説明します。 「サッポロビールの協働契約栽培」 http://www.sapporoholdings.jp/csr/materials/cultivation_2.html サッポロ品質をもう少しわかりやすく伝えるとしたら「おいしさ」と「こだわり」の追求する姿勢 であると感じました。 その根拠として3つの強みをあげています。 1つ目は「協働契約栽培」 “産地・生産者が明確であること”“生産方法が明確であること”“生産者との交流があること”を3つの柱とした世界でも類を見ないサッポロ独自の原料調達システムであり、サッポロの圧倒的な強みだと考えています。その中で栽培・加工・育種のスペシャリストであるフィールドマンを車内で育ていることからも社員を大切にしていることがわかります。 2つ目は日本最古のビールブランド「赤星・サッポロラガービール」を持つ企業であるということ。明治10年1877年創業の翌年に発売された、現存する最古のブランドであり、このブランドがいまだに現存しているということは顧客にずっと愛されて来たからであり、これからも愛され続けるものであると思います。 3つ目はコク・キレセンサーの発明をはじめとしたおいしさへの追求。いままでにないビールの評価基準を脳波の研究から導き出したりしながら“ビール”の良さを追い求めた商品開発の姿勢がサッポロの強みだと感じています。 以上3つのこと以外にもサッポロでは様々な取り組みから「おいしさ」と「こだわり」を追求し続ける姿勢があり、それこそが「サッポロ品質」であると捉えています。 「酵母やホップの香りがもたらすビールのリラックス効果を検証」 http://www.sapporobeer.jp/kenkyu/frontia/relax.html http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2015/150116/ 選ぶ理由一位:総合的に美味しい →1位プレモル 2位エビス 3位黒ラベル
  6. サッポロ品質はビールだけではなく、他の事業にも浸透し、おいしさやこだわりの追求に取り組んでおり 「サッポロ品質」がサッポロホールディングスのコーポレートブランドを構築していると考え、進めていきます。 サッポロ品質はサッポロビールだけではなく、他の事業にも浸透しており、おいしさとこだわりの追求に取り組んでいると考え、サッポロ品質がサッポロホールディングスのコーポレートブランドを司っていると考えここからのプレゼンを進めていきます。
  7. ここからは各セグメントごとに事業を分析し、売り上げ計画・目標の達成のための提案をさせていただきます。 まずはじめに国内酒類・国際事業について話を進めます。
  8. 次にサッポロホールディングスが発表した長期経営ビジョン「Speed150」の本事業における解釈について説明します。 サッポロは国際事業において「その地域で最も愛されるビールを作りたい」という考えのもと、海外戦略で最も難しいとされている 現地工場設立に取り組んできました。 しかし、現地での地道な営業手法による開拓の限界を迎えつつあることを感じ、既存事業の成長やM&Aを含む新規市場の開拓を推進 する方針です。 まとめると「国内外酒類事業で培った「ブランド価値の維持・向上」に努めつつ、「『スピード』を重視した国際市場への投資」を推進していく。」 ということが本事業における解釈になります。 画像:http://www.sapporoholdings.jp/company/business/img/international/pic_01.jpg
  9. このグラフを見てみると、サッポロホールディングスの全体の売り上げのうち酒類が占める割合が他者に比べて高いことがわかります アサヒは酒類のみのセグメントがないため省いている。 グラフがわかりにくい 字を大きくグラフを見やすく
  10. 次にサッポロのビール売上高の推移を見てみると2006年から減少傾向にあることがわかります 百万円単位をかく 波線表示 最悪1500億円 売上高の数字を大きく 売上高は2006年から減少傾向にある なお、ビール売上高は国内酒類売上高×ビール生産高比率で計算しています。
  11. 以上のことからサッポロホールディングスは他社に比べて酒類事業が占める割合が高く 高い依存度があるが、ビールの売上高は減少傾向にある現場にある。
  12. 国内外酒類事業の現状として、まずビールは味などの製品特性による差別化が困難であることが挙げられる。また、海外に目を向けると、ABインベブを始めとする大手海外メーカーによるM&Aが積極的に行われており、日本のビールメーカーはそれらの企業に一歩遅れていると言える。
  13. http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_seizougyo-beershare 全売上の6割を酒類事業が支えているサッポロ。 にもかかわらずビールのシェアは国内大手ビールメーカー4社では4番目である。依然、サッポロにとっては厳しい競争環境である。
  14. 市場の環境変化の大きな要因として、本業界においては政府の法規制、とりわけ「酒税」が挙げられる。12月8日に発表された「平成29年度税制改正大綱」において、ビール系飲料(「ビール」、「発泡酒」、「新ジャンル」)の税率が、平成38年10月1日に350㎖当たり54.25円に一本化されることが明らかになった。現行の税率は、「ビール」が350㎖当たり77円、「発泡酒」が350㎖当たり47円、「新ジャンル」が350㎖当たり28円。これは、ビールの税率は下がり、発泡酒・新ジャンルの税率は上がることを指す。このことから、キリンやサントリーなどの売上高に占める割合がビールよりも発泡酒・新ジャンルの方が大きい競合他社も今後、よりビールに注力していく可能性が大きいと言える。
  15. また、もうひとつ市場環境に大きく繋がることとして、消費者の「ビール離れ」が挙げられる。ビールの課税数量はピークであった平成6年の7,086万㎘から年々、減り続けており、平成26年時点で2,681万㎘である。この現象には、様々な要因が考えられるが、「飲酒機会の減少」、「低価格帯である発泡酒・第3のビールの隆盛」が主な要因として挙げられる。
  16. 以上のことから、今後、サッポロを取り巻く国内の市場環境は、「縮小していく市場で競合他社と限られた需要を取り合う」といった、より一層厳しいものとなっていくと推測する。
  17. 改めて、国内酒類事業・国際事業の予測売上高の差を見ると国内酒類事業において、2020年において目標との差額はマイナスおよそ101億円、2026年において目標との差額はマイナス281億円、国際事業においては目標との差額は2020年、2026年ともにプラスになっています。この差が生まれる要因である課題とこの差を埋める提案を表したものが、
  18. この図です。サッポロHDの国内外酒類事業の課題は「国内酒類事業への高依存体質」と「国内酒類市場の激しい競争」であると考えた。また、その脱却と更なる収益拡大のため、私たちはそれぞれの課題に対して「国際事業の新規展開」「ビールのブランド維持・向上」が不可欠であると考える。
  19. 先に述べたとおり、酒類事業においては収益源を国内酒類事業に依存していることが分かった。そのため、Speed150においても述べられている通り、国際事業における新規展開が急務であると考える。
  20. この項目においては、「世界に『サッポロ流』の乾杯の輪をどう広げていくか。」をコンセプトに、市場の概観から新規事業までを考察する。アプローチする市場の選別に関しては、現在の需要、将来的な需要などの観点から行う。
  21. 新規市場の開拓に関しては、需要の面から「観光客」や「駐在員」、「日系人」が多い地域とゆう切り口があると考えたが、その中でも今回は日系人が多い国のビール市場を概観する。仮説として、日系人が比較的多い地域であれば、「日系企業への理解」・「日本文化の浸透」などから、事業展開はしやすいのではないかと考えた。日系人の居住地域として、今回はブラジル、アメリカ、ペルーをピックアップした。人口は推定で、それぞれ150万人、120万人、10万人となっている。ブラジル市場の市場環境は寡占状態である。国内の主要5ブランドを保持するAmbevが市場シェア70%を誇っており、キリンが20%、残りを地場ビールが占めている。アメリカ市場においては、サッポロは既に進出している。SAPPORO USAは北米において、日系メーカー売上高トップである。市場シェアはバドワイザーが50%、SABミラーが25%となっている。ペルー市場においても、市場環境は寡占状態であり、コロンビアのババリア・グループの傘下、UCPBJがシェア8割、そこにABインベブが参入するなど激しい競争下にある。以上を踏まえると、これらの国の市場も他国同様、大手メーカーのM&Aにより市場環境が寡占、もしくは独占状態にある。
  22. 述べたように、現在、海外市場のほとんどがABインベブに代表される大手ビールメーカーがM&Aを行うことによって寡占・独占状態にある。よって国際事業においては、私たちはこういった市場とは別の新興市場にサッポロの高品質な製品を展開する提案を行う。
  23. そこで私たちは、「ハラル食品市場への進出」を提案する。「ハラル食品」とは、イスラムの教えで禁じられている豚肉、酒などを使用しない食品を指す。ハラルとは、アラビア語で「合法的なもの(こと)」「許されたもの(こと)」を意味する。飲食物においては、イスラム式で殺した牛・鶏、魚介類、野菜、果物、ハラム以外のものを指す。ハラムとは、ハラルの対義語で、「不法なもの(こと)」「禁じられたもの(こと)」を意味する。具体的には、飲食物においては死肉、(流れる)血、アルコール、肉食動物、雑食動物(豚肉など)、猛禽などである。
  24. また、農林水産省の資料より、世界のハラル市場は5,800億ドル。東南アジアはその3分の1を占める。これは、西アジアとの合計では3,450億ドルで、世界全体のおよそ7割にあたる。
  25. では、近年、伸びているハラル市場においてサッポロはどのような事業展開を行えるだろうか。
  26. 私たちはサッポロがPOKKAマレーシア工場においてハラル認証を取得したことが、この市場において最大の強みになると考える。工場の製造品目は果汁、スポーツドリンク、乳性飲料、お茶、ミルク入りコーヒー及び紅茶、果粒入りドリンクであり、生産能力は500mlPETは1分間に460本、1.5LPETは1分間に215本で年間600万ケースである。総工費は約29億円である。特としては最新鋭の無菌充填設備を導入していること、自然環境に配慮した工場であること、水・エネルギー再利用システムを導入していること、生物処理型排水処理を行っていることなどが挙げられる。
  27. また、マレーシアのハラル認証は世界的にも厳しい基準が設けられており、その厳しさゆえに他の地域においてもマレーシアのハラル認証は通用するほどである。また、この認証を受けたことは単に「イスラム教で許された」ということだけでなく、その工場で生産されるものが健康的で、安全・清潔であること、またそういった高品質を実現する確かな技術力とモノづくりの姿勢がサッポロにあるということが認められたと考えている。私たちはこのように国際的に認められたなサッポロの技術力を用いて、本当の日本のビールを知らない人たちに向け、【Enterキー】新たにマレーシア初のハラル認証のノンアルコールビールを【Enterキー】製造することを提案する。
  28. 実は、マレーシアにおけるノンアルコールビール市場は2013年時点で300万ℓで、2008年からおよそ年4%の割合で成長している。さらに、2013年から2016年までには年9%の割合で成長し、360万ℓになると予測されている。
  29. 現在、マレーシアにおいて販売されている代表的なモルト飲料はマレーシアのババリア0.0%やサウジアラビアのBarbican、イランのIstakなどである。いずれもハラル認証は受けていない。
  30. マレーシアの年9%に比べ、中東やアフリカ地域ではノンアルコール・ビールの売上は11.5%の割合で成長している。 そこで、マレーシアでのノンアルコールビール事業をきっかけにマレーシアをハブ(拠点)に東南アジア・中東の国々へ展開していくことが私たちの描くシナリオである。
  31. 以上のことからサッポロホールディングスは他社に比べて酒類事業が占める割合が高く 高い依存度があるが、ビールの売上高は減少傾向にある現場にあり他事業の割合を
  32. 国内酒類事業に対する提案のコンセプトは「第三次ビール革命」としています。 詳しい提案内容を説明していきます。
  33. サッポロホールディングスは日本で最も伝統のあるビール会社です。 開拓使麦酒醸造所、日本麦酒醸造所の源流を持ち、今のアサヒビールの源流である大阪麦酒との大合同で 一時期はシェアの7割を占める大日本麦酒として日本のビールの発展に努めてきました。 今求められているのはこの伝統を継承すると同時に、改めてここでビール業界に革新を起こすことだと考えています。 新たなビールの価値を創造するための施策を次に発表します。 伝統のある会社やからビールの味覚基準から離れられない 歴史を重要視するとともに、新たなイノベーションを必要としているのではないか 表す言葉(コンセプト)が生まれることでビールの新たな価値に気づくことができるはず なぜサッポロが第三次ビール革命を起こすのか 文字が見にくい、大きくして見やすく ロゴ:http://blogs.yahoo.co.jp/dogstar500ml/13354968.html
  34. それはニホンビールの復活です。 日本ビールとは〜〜〜 でありサッポロホールディングスが権利者となっている商標です。 この商標を用いて→ 次に開発するビールを日本ビールと名付けて アサヒスーパードライにぶつける! ・https://www2.j-platpat.inpit.go.jp/syouko/TM_DETAIL_B.cgi?S_FLAG=01&ITEM01=001&KEY01=%83%6A%83%7A%83%93%83%72%81%5B%83%8B&OPT01=01&ITEM02=001&KEY02=&OPT02=01&ITEM03=003&KEY03=&OPT03=01&ITEM04=002&KEY04=&OPT04=01&STIME=148116098478098021626940&HITCNT=28&HITCNT1=28&HITCNT2=0&TERMOPT=01&PAGE=01&LISTNO=2&DISP=1 ・
  35. 次に創るビールを「ニホンビール」と名付け、そのブランド復活とともに、競合商品にぶつけていくことを提案します。 その意図と流れを次に説明します。
  36. そのコンセプトが「第三次ビール革命です」 周期が似ている15年スパン オリンピック・パラリンピック 国内大型イベントスケジュール →ラグビーW杯、ワールドマスターズ →西低東高の流れをつくりたい アサヒ:http://zakkicho.g.hatena.ne.jp/task/9/48、https://allabout.co.jp/gm/gc/292632/3/ 月次情報http://www.asahigroup-holdings.com/ir/financial_data/monthly201512.html サントリー:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080805/1017374/?P=3 51万ケースから1,711万ケースhttp://www.suntory.co.jp/news/2015/12357-2.html 国内大型イベント https://www.kouiki-kansai.jp/data_upload/1432857915.pdf
  37. オリンピック→関西大型イベント 関空の伸び 一番重要な酒税法改正による業界変化
  38. 結論の文字が見にくい
  39. スーパードライ 10,383万箱 1箱=ビール瓶×20 1280万函 プレモル  47.43百万本 1函 12.66L 350ml*約36本 黒ラベル196万函
  40. 缶一本換算で何本売れたらいいのか!!! 日本ビールの本数の売上 210円で割る データとしてアサヒの本数、サントリーの本数、日本ビールの本数 ビール売上高=国内種類売上高×ビール生産高比率 2011 http://jp.reuters.com/article/tye80g00l-beer-shipping-down-asahi-top-idJPTYE80G00M20120117 2012 http://jp.reuters.com/article/tk0590893-2012-beer-idJPTYE90F01320130116 2013 http://jp.reuters.com/article/l3n0eh0qr-beer-sales-idJPTYEA0F00T20140116 2014 http://jp.reuters.com/article/beer-idJPKBN0KO06620150115 2015 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ14HRB_U6A110C1TI5000/
  41. サッポロホールディングスだからこそできるブランドづくり これが国内のブランド維持および向上のための提案です。 つづいて飲料食品事業に移ります。
  42. ポッカが得意とする特定の層への売り込み。 富士経済2015年食品マーケティング便覧No.4より
  43. JFLA総資産290億(2012年9月)、217億円(2016年9月)約25%減少している。PER46倍 株価38円(12/20始値) 2014年9月の会計よりも従業員数が71名減少しており、主な要因は自己都合退職にあわせて早期希望退職によるもの。 盛田設立2004年9月(創業寛文5年)  ヤマモリ設立昭和26年 創業明治22年 次スライド、クラフトビールの広がり、発酵の技術はビールとも親和性高く、味噌の酵母を使ったビールを考えているところもある。 (蔵つき酵母のような空中に浮遊している酵母でのビール作りに成功、ベルギーのランビックビール) 盛田株式会社 酒類、醤油、調味料、味噌、漬物、清涼飲料水の製造及び販売        醤油市場シェア第5位(3.8% 大手5社合計で約58%) ヤマモリ株式会社 しょうゆ製造、しょうゆをベースにした醸造調味料とレトルトをはじめとする調理食品          しょうゆ市場第8位、レトルト第3位          売上高225億円(平成28年3月期決算)  
  44. グルテンフリー単価600円
  45. 具体的には、恵比寿ガーデンプレイスと、、、
  46. グラフからわかるように、過去5年で見ると、、、 東京のオフィス平均賃料が微減傾向であることからも、既存オフィスの伸びは難しいと考えます。
  47. 不動産事業において、現状の売上高成長率のまま2026年まで売上高が増加すると予測した場合、売上高は236億5200万円となります。 しかし、SPEED150の目標値によると、売上目標は287億400万円となっており、差額として約50億円足りない計算になっています。 この50億円を埋める提案として、大丸京都店方式での不動産拡大を考えました。
  48. まず、百貨店一般の戦略として、売り場面積を広げて売上高増加を目指すことが挙げられます。 しかし、大丸京都は、既存建物において売り場面積の拡大が困難であったため、周辺ビルを借り、大丸の一部としてテナントを貸出することで売り場面積を広げる戦略を採っています。 周辺店舗として、2004年にルイ・ヴィトンストア、2005年にA.P.C.、2007年にエンポリオ アルマーニ、ナノユニバース、大丸リラクシングガーデン京都、ボッテガ・ヴェネタ、ジョゼフ ザ ストア、2009年にハウス オブ ジルスチュアートを展開している。2014年に東急ハンズ
  49. 大丸が周辺店舗開発を行っている目的として3点挙げられています。この3つを大きく分けると、京都大丸のある四条烏丸地区の環境を整えることで、地区の価値を高めるということと、店舗を増やすことで新たな顧客を獲得するという目的になります。
  50. この大丸京都方式をサッポロの不動産事業で応用する例として、恵比寿ガーデンプレイスの事業拡大を挙げます。具体的な内容としては、大丸と同じように、恵比寿ガーデンプレイス周辺のビルを借り、テナントを貸出します。そのテナント収入により売上高増加につながると考えています。また、テナントに入ってもらう店舗にとっても、もともとの店舗のブランド力に「恵比寿ガーデンプレイス」というブランド力が加わり、店舗の価値を高められるというメリットがあります。 ダブルブランドのところでサッポロ品質を推す
  51. さらに、期待できる効果として、恵比寿ガーデンプレイスを中心として統一感のある店舗展開をすることによって、恵比寿地区の価値が高まると考えられます。 その結果、サッポロが保有している商業施設、オフィスの賃料が上がり、保有不動産を活かした売上高増加が見込めると推測します。
  52. この事業拡大案を実行すると仮定した際の一事例を紹介します。 恵比寿駅近郊のビル1階16坪を借り、テナントに貸す場合の事例です。 サッポロの売上となるのは、テナントからの手数料から不動産の支払い賃料をひいたものです。 このとき、テナント手数料は店舗の売上の16%、支払い賃料は1坪5万円と仮定すると、この物件の賃料はひと月80万円なります。 この過程で行くと、1カ月の売り上げが500万円以上のテナントに入ってモもらえると利益がでるという計算になります また、もし1日30万円の売上があるテナントが入ると仮定すると、1カ月900万円の売上となり、サッポロの利益は64万円となります。