サービス工学（サービスサイエンス）を活用し新たなグローバルサービスを設計と開発するにあたり、サービスビークル（モノ）の表現方法としてウェアラブルデバイスを利用するときの開発体験が必要と考えスライドを作成した。教育目的であれば本資料の再利用は自由です。ご連絡も不要です。

1. Windows 8.1 で OpenCV を使った
Android 4.0 (BT-200)開発体験したい
公立大学 産業技術大学院大学 産業技術研究科
創造技術専攻 (M2) 斉藤之雄
公開日 2014/07/06

2. インデックス (※既に 64bit版 Java開発環境を導入していること)
0. MOVERIO Apps Market 概要と利用規約の事前確認（BT-200をターゲットにしなければ不要）
1. Eclipse ADT with the Android SDK for Windows (64bit版)導入
2. Android NDK (64bit版)導入
3. OpenCV 導入
4. Eclipse 環境設定
5. Android SDK Manager 環境設定 ・・・ Android 4.0(API 14), 4.0.3(API 15), Intel HAXM
6. Eclipse 環境設定 (OpenCV導入)
7. OpenCV Library – 2.4.9 をビルド
8. サンプルアプリのビルドおよび MOVERIO BT-200 へアプリ転送
9. まとめ（総括）
この手順でも導入が困難な方は、どこで躓いているのかを校内(AIIT)、 あるいは Infotalk懇親会でお知らせください。

3. 0. MOVERIO Apps Market
(契約しなければ開発者登録もアプリネット配布もできない）
大学院など産業技術研究においてエプソンから
どのように評価機器のレンタル貸与を受けるか
についてはここでは言及しない。
Android アプリ開発そのものが未経験の場合は、
BT-200(AV) を使用しなくても問題はない。
Google Play 公開を視野に企画、設計、開発、
運用フェーズのシナリオを考え実践すればいい。

4. 1. Eclipse ADT with the Android SDK for Windows
(64bit版)導入
※既に環境をお持ちの方はスルーしてください。
■Android SDK 含め導入
①入手
http://developer.android.com/sdk/index.html
②adt-bundle-windows-x86_64-20140624.zip を
‘C:¥adt’ へ圧縮解除（展開）する。
※操作方法に不安がある方はこちらのスライドをご参照ください。
（2014-06-04時点でカンタンにandroid開発環境を導入する）
http://www.slideshare.net/kermit123/20140604android
クリック＆同意で
ダウンロード

5. 2. Android NDK (64bit版)導入 1/2
※既に環境をお持ちの方はスルーしてください。
■Android NDK (64bit版) 導入
①パッケージ入手
http://developer.android.com/tools/sdk/ndk/index.html
②android-ndk-r9d-windows-x86_64.zip を
‘C:¥android-ndk-r9d’ へ圧縮解除（展開）する。
③ユーザー環境変数を設定する。（詳細は次のスライド）
クリックで
ダウンロード

6. 2. Android NDK (64bit版)導入 2/2
Windows ユーザー環境変数（パス指定）
ユーザー環境変数
↓
新規
↓
変数名：NDKROOT
変数値：C:¥android-bdk-r9d
↓
OK

7. 3. OpenCV 導入
■OpenCV 導入
OpenCV 2.4.9 (Windows用ではなく android用）
① http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/files/opencv-android/2.4.9/
② 展開 OpenCV-2.4.9-android-sdk.zip を
C:¥ へ圧縮解除（展開）します。
→ C:¥OpenCV-2.4.9-android-sdk
※Windows 用 OpenCV は、Visual Studio で
Windows アプリを開発する用途に利用します。
クリック＆展開

8. 4. Eclipse 環境設定
■①C:¥adt¥eclipse¥eclipse.exe を起動します。
■②起動時、ワークスペース指定において特に環境依存が
なければ、このまま [OK] をクリックします。

9. 5. Android SDK Manager 環境設定
■① Eclipse – Window – Android SDK Manager をクリックし、開発パッケージを選定し導入します。
開発状況によって適用するパッケージは異なります。MOVERIO BT-200(AV) 標準は Android 4.0 です。

10. 6. Eclipse 環境設定 1/2 (OpenCV導入）
■③OpenCV をインポートします。
Eclipse – File – Import → General – Exsiting Projects into workspace → C:¥OpenCV_249¥opencv

11. 6. Eclipse 環境設定 2/2 (OpenCV導入）
■④使用可能状態を確認します。
CDT Build Console ペインのボトムが **** Build Finished **** で終わっていること。

12. 7. OpenCV Library – 2.4.9 をビルド
■①パッケージを右クリックし「Properties」を選択し、ビルドターゲットを ‘Android 4.0’ を選択し [OK]をクリックする。

13. 7. OpenCV Library – 2.4.9 をビルド
■②パッケージに bin (バイナリ）ディレクトリが生成されたことを確認します。
これはメイン関数セットなので、単体では動作しません。

14. 8. サンプルアプリのビルドおよび
MOVERIO BT-200 へアプリ転送
■①今度は「OpenCV Sample – 15 puzzule」のプロパティを開き、先ほどビルドした OpenCV Library 2.4.9 を
ターゲットにします。

15. 8. サンプルアプリのビルドおよび
MOVERIO BT-200 へアプリ転送
■②OpenCV Sample -15 puzzle パッケージに bin (バイナリ）ディレクトリが生成されたことを確認します。

16. 8. サンプルアプリのビルドおよび
MOVERIO BT-200 へアプリ転送
■③OpenCV Sample – その他パッケージ（一部を除き）ビルド完了を予めさせておいてもいいでしょう。

17. 8. サンプルアプリのビルドおよび
MOVERIO BT-200 へアプリ転送
■③MOVERIO 本体に「HMD」と「Eclipse開発PCホストケーブル」を接続します。
※ヘッドフォン端子は何も挿さず。

18. 8. サンプルアプリのビルドおよび
MOVERIO BT-200 へアプリ転送
■④Eclipse よりアプリ転送を行います。
Run As → Android Application

19. 8. サンプルアプリのビルドおよび
MOVERIO BT-200 へアプリ転送
■⑤いきなり、15 パズルが MOVERIO BT-200 で起動します。（開発者モードになっていること）
→ この画面は
MOVERIO 以外の
Android 端末によるもの。
MOVERIO でも、ほぼ
同じ挙動でした。

20. 9.まとめ （総括）
■特に何もない。
本ウェアラブルデバイスに特化したものではなく、ただ Windows 8.1マシンで OpenCV サンプルをビルドし、Android 実機へ転送した
だけ。
留意するのは、Google Play でアプリ配布を行えない。Kindle 同様に。
本スライドの作成背景を・・・
AIIT （公立大学 産業技術大学院大学 産業技術研究科 創造技術専攻） 川田PT(2Q) では新たなグローバルサービスの設計と
開発を実現するため、サービス工学をもとにした【コトツクリ（サービススキーム）＋モノツクリ（デバイス介在）】のそれぞれが最大効果と
なるように日々設計を繰返し研究している。
現在は設計の段。基本設計→詳細設計→シミュレーション（プロトタイプ）・・・ と遷移していく。
モノを調達してそれを組み合わせて使うといっただけであれば、大学院で研究することではない。
モノとコトのハーモニーを実現させ、人間へ対する新しいグローバルサービスを追求したい。
以上