地域情報のデジタル化と“オープン”であることの意義 〜文化資料やWikipediaの活用と地域協働〜
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2017年2月の品川区オープンデータセミナーでの講師資料
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地域情報のデジタル化と“オープン”であることの意義 〜文化資料やWikipediaの活用と地域協働〜
- 1. 地域情報のデジタル化と“オープン”であることの意義 〜～⽂文化資料料やWikipediaの活⽤用と地域協働〜～ 株式会社 共同CEO・会⻑⾧長 NPO法⼈人Linked Open Data Initiative 関⻄西⽀支部⻑⾧長 ODI Osaka, OpenGLAM Japan 総務省省 地域情報化アドバイザー 2017年年2⽉月24⽇日 第３回 品川区オープンデータセミナー オープンデータで描く官⺠民協働の価値づくり
- 2. 今⽇日の内容 • ⾃自⼰己紹介 • “オープン”とは？ • 地域情報のデータ化・市⺠民協働事例例 – ウィキペディアタウン – ちずぶらり（Stroly） • 地域⽂文化資源のオープン化 • まとめ
- 3. • 株式会社 共同CEO・取締役会⻑⾧長 • NPO法⼈人 関⻄西⽀支部⻑⾧長・理理事 • OpenGLAM Japan メンバー • オープンデータ京都実践会 発起⼈人 • ODI Osaka リードチームメンバー • 地域情報化アドバイザー ⾃自⼰己紹介
- 4. ⾃自⼰己紹介 • 名前：⾼高橋 徹 • ⾝身⻑⾧長：190cm • 株式会社 共同創業者, 共同CEO, 会⻑⾧長 – 今年年2⽉月に株式会社 ATR Creativeより社名変更更 – 古地図アプリの「こちずぶらり」が年年間約10万DL • 元 研究者 – 奈奈良良先端科学技術⼤大学（NAIST）情知能情報処理理学講座 博⼠士 – 博⼠士後期課程１年年よりATRのインターンリサーチャーに – そのまま就職（〜～2015年年） ＠けいはんな学研都市
- 5. 〜～関⻄西⽂文化学術研究都市〜～ （愛称：けいはんな学研都市） けいはんな（京阪奈奈）＝ 京都 & ⼤大阪 & 奈奈良良 京都 大阪 奈良
- 6. （株）国際電気通信基礎技術研究所 • けいはんな学研都市の最初の研究所 – 1986年年創⽴立立、1989年年 けいはんな に開所 • NTTやKDDIなどの⺠民間企業のほか、京都府、⼤大阪府、 奈奈良良県なども出資 • 脳科学、ロボット⼯工学、電磁波⼯工学などの研究・開発を ⾏行行う学術総合研究機関
- 7. ⾃自⼰己紹介（ATR就職後） • ATRメディア情報科学研究所 専任研究員（2002） – ⽶米スミソニアン博物館に博物館ガイドシステムを売り込み（2002） – 蘭Eindhoven⼯工科⼤大学⼯工業デザイン学部 客員研究員（2004） • ATR認知情報科学研究所 専任研究員（2006） – ATR⼦子会社内に「ミュージアムメディア事業部」起ち上げ（2006） – IPO未踏ソフトウェア事業 採択（2007） – 「ちずぶらり」プロトタイプ制作 実証実験（2010） • ATR知能ロボティクス研究所 専任研究員（2012） – 株式会社 ATR Creative 起ち上げ（2012） – NPO法⼈人Linked Open Data Initiative 起ち上げ（2012） – Osaka Innovation Hub事業に参画（2013） – 英Open Data Instituteの⽇日本初Node, ODI Osaka起ち上げ（2014） • MBOによりATR Creative独⽴立立（2016） • 株式会社Strolyに社名変更更（2017） • 研究所内に社内ベンチャーを起ち上げ • 研究を続けながらビジネスを模索索 • オープンデータの共同研究からNPO活動 • OIH等でLOD推進活動や起業家コミュニティ活動 • 本格的Start upを⽬目指してMBO
- 11. “オープン”とは？
- 12. オープンデータとは • “Open data and content can be freely used, modified, and shared by anyone for any purpose” • “オープンデータ・オープンコンテンツとは、 誰でも、いかなる⽬目的にでも⾃自由に利利⽤用し、 改変し、共有できるものです。” The Open Definition http://opendefinition.org
- 13. なぜ、“オープン”が必要なのか？
- 15. ⼯工業化時代と知能化時代 • ⼯工業化時代 → 情報化時代 – 産業システムによる⼤大量量⽣生産、⼤大量量消費 – モノに囲まれた豊かな⽣生活 – マスマーケティング • 情報化時代 → 知能化時代 – 情報システムによるスマホやロボットやIoTサービス – サービスに囲まれた豊かな⽣生活 – ビッグデータマーケティング システム中⼼心の時代から、データ中⼼心の時代へ
- 17. システム中⼼心社会からデータ中⼼心社会へ • システムがデータを規定する時代 – 特定のシステムのためのデータフォーマット • Microsoft Officeのための.docファイルや.xlsファイル • 組織が定める紙の書類項⽬目 オープンフォーマットのデータを⾊色々なシステムで利利活⽤用 • データに基づいてシステムを構築する社会へ • 市⺠民によるデータ活⽤用による市⺠民協働社会へ
- 19. そのための“オープン”なデータ • 申請なしで⾃自由に使いたい • 使った後で怒怒られないように⾃自由なライセンスで公開し てほしい • いつも決まった⽅方法で⾃自動的に取得したい • ⼈人間にわかりやすい形式よりも機械的に処理理しやすい形 式で公開してほしい • 決まったオープンフォーマットで公開してほしい • データの構造を説明したドキュメントがほしい • どのようなデータが公開されているかがわかる検索索サイ トがほしい • いつ必要になるかわからないので、公開できるものは全 て公開してほしい
- 24. ウィキペディアタウン
- 25. Wikipedia編集ワークショップ （通称：ウィキペディアタウン） • 内容 – あらかじめWikipediaに記事のない（少ない）場所でコースづくり – 地域の史跡や歴史的建造物等についてガイド付きでまち歩き取材 – 取材の結果をもとに⽂文献を調べてWikipediaを編集する • 関係する⼈人々 – 企画者・ファシリテーター／まちのガイド／ウィキペディアン／ 市⺠民の参加者 • 特徴 – ガイド付きツアーの知⾒見見を世界に向けて発信 – ⽂文献を所有し案内できる⽂文化機関と連携して開催 – エンジニアでなくても参加可能 Wikipediaへの参加・ 編集経験が豊富な⼈人た ちで、Wikipedia編集 についての講師担当者
- 26. ウィキペディア記事の新規作成
- 27. オープンデータ京都勉強会
- 28. http://blog.goo.ne.jp/kazu013057/d/201 オープンデータ京都実践会 International Open Data Day 2014 in Kyoto
- 30. http://blog.goo.ne.jp/kazu013057/d/20140225 オープンデータ京都実践会 International Open Data Day 2014 in Kyoto
- 32. http://blog.goo.ne.jp/kazu013057/d/201 オープンデータ京都実践会 International Open Data Day 2014 in Kyoto
- 33. ウィキペディアタウンの効果 • 全国に開催地拡⼤大中 – 2014年年の横浜初開催から2017年年度度までに約30地域 – 2017年年3⽉月5⽇日にサミット開催予定（京都府⽴立立図書館） • 効果 – 地域情報をオープンデータでウェブに公開 • 記事だけでなく、⼤大量量の写真も – 参加者の情報リテラシーの向上 • ウィキペディアの編集⽅方法 • 情報リテラシーの習得（著作権、オープンデータ、⽂文献参照など） • 公⽴立立図書館での地域資料料の閲覧と活⽤用 – コミュニティの醸成 • 地元の知識識のある年年配者とITに親和性のある若若⼿手との交流流
- 34. ちずぶらり（Stroly）
- 38. こちずぶらり（⻑⾧長崎・出島）
- 41. こちずぶらり（⻑⾧長崎・出島）
- 43. 絵巻でまち歩き(⾼高遠ぶらり)
- 44. ちずぶらり ✖ オープンデータ
- 61. ⼤大坂冬の陣・真⽥田丸 現在地
- 67. 地域⽂文化資源のオープン化
- 68. G: 美術館 L: 図書館 A: ⽂文書館 M: 博物館 ⽂文化施設のオープンデータ
- 69. OpenGLAM Principles http://openglam.org/principles/ 1. デジタルなメタデータをパブリックドメインで公開する 2. 著作権の切切れたデジタル表現に余計な権利利を加えずに パブリックドメインで公開する 3. 公開した全てのデータの再利利⽤用や別⽬目的利利⽤用に対しての尊 重の意思を明確で⼒力力強い形で表明する 4. 機械判読なオープンファイル形式で公開する 5. ⾰革新的な⽅方法で観客をWebに引き付ける⽅方法を追求し 続ける
- 70. 国内のOpenGLAM事例例 • 国会図書館 – 書誌データ（国⽴立立国会図書館サーチ） – 典拠データ（Web NDL Authorities） – 震災関係データ（国会図書館東⽇日本⼤大震災アーカイブ） • 横浜市芸術⽂文化振興財団 – 横浜美術館 – ⼤大仏次郎郎記念念館 – ヨコハマ・アート・LOD • 京都府⽴立立総合資料料館 「東寺百合⽂文書」 • ⼤大阪市⽴立立図書館 デジタルアーカイブ • 福井県⽂文書館 • LODAC Museum • カーリル（国内図書館データの横断検索索）
- 71. 海外のOpenGLAM代表的事例例 • The Rijksmuseum （オランダ） – https://www.rijksmuseum.nl/en/api/terms-and-conditions-of- use • The British Library （イギリス） – http://www.bl.uk/catalogues/illuminatedmanuscripts/reuse.asp • The Walters Art Museum （アメリカ） – http://thewalters.org/rights-reproductions.aspx • National Library of New Zealand（ニュージーランド） – http://natlib.govt.nz/about-us/strategy-and-policy/collection- use-and-reuse-policy • Europeana（欧州連合） – http://www.europeana.eu/
- 75. まとめ