OBS&Weninnar

1. ウェビナーコンテン
ツの疑似ライブ配信
疑似ライブ配信とは予め収録してある動画コンテンツをライブスト
リーミングに乗せて配信する方法で、ライブ配信におけるトラブルリス
クを極力小さくすることができます。
動画のオンデマンド配信と違って特定の時間に配信が始まり、終わる
ためリアルのセミナーのようなに受講者が一斉に各々の視聴環境で見る
形式です。
この配信方法手順を解説します。

2. 実際に配信するという段階で必要なものは
エンコードソフトをインストールしたPC
（ライブ配信コンテンツをライブ配信サービスのサーバーに送り込むPC)
配信に使用する収録済みのコンテンツ
この2つだけで、後は操作だけ。
また、 Youtubeのプレミア公開機能などの配信サイトの機能を使用する場合には、
事前に使用するコンテンツなどをアップロードし待つだけなので、配信時は特に何
も必要がなくなります。
配信時に必要な機材
ここからは配信するウェビナーコンテンツの手軽な作成方法
Youtubeでプレミア公開の設定をする方法
を解説していきます。

3. コンテンツを収録しよ
う！
コンテンツを作る、と聞くと非常に難しそう、コストが掛かりそう、と思いがちで
すが収録方法によって手軽にすることができます。
資料のパワーポイントに講師のワイプを乗せた動画を着地点とし、作成する方法を
考えてみましょう。
1.撮影をビデオカメラで行う
カメラから映像ファイルを移動させる方法も考えなければいけません
a.PCに搭載しているキャプチャカードやキャプチャデバイスに接続してカメラ映
像をソフトで録画する
b.録画したSDカードをPCに差しデータとして移動させる
2.撮影をノートPCに搭載されているカメラやPCに接続したWEBカメラで行う
ソフトにカメラデバイスとして認識させ録画します。
1.-aと2.では録画ソフト側からみた場合、ほぼ同じになります。
この方法から説明していきます。

4. 配信と録画、両方に使用するエンコードソフト
OBS Studioをダウンロードしてインストールします。
無償配布ソフトなのですべての機能を無償で使用できます。
今回は単純な配信、録画でしか使用しませんが様々な機能が備わっ
ています。
Download: https://obsproject.com/ja/download
録画/配信用ソフト

5. シーンを追加の設定
左下の［+］をクリックしシーンを追加します。

6. シーンに名前をつけます。
わかり易い名前をつけましょう

7. OBS Studioにおけるシーンとは画面に写すための素材の入れ物の
ようなものです。
このシーンという入れ物の中に映像ソースを設定、配置します。

8. シーンの右にあるソース欄の“+”をクリックしソースを追加します。
PCに接続されているカメラデバイスを選ぶので映像キャプチャデバ
イスを選択します
ソースの追加（キャプチャするカメラの設
定）

9. 新規作成にチェックを入れて
その下の入力フィールドに任意の名前を設定します。
［OK］を押して完了です。

10. 次にカメラを選択します。
映像デバイスが2台以上認識されている場合には上部のモニターに希望のカ
メラが表示されていないことがあるのでその場合には［デバイス：］の右側
のプルダウンメニューで希望のデバイスを選択します。
選んだカメラの映像が表示されます。
下部のメニューについてはとりあえず何もしないでOKです。

11. ソース欄に今作成した映像キャプチャデバイスの名称が表示されます。
同時に上部のモニターにも今選んだカメラの映像が表示されていると思いま
す。

12. 配信用の画面にカメラ映像が映っていますがサイズが小さい状態です。
右下のポイントをドラッグして引き伸ばすことができます。

13. これで全画面表示になりました。
カメラの設定は以上です。

14. OBS画面中央下に音声ミキサー領域があります。
マイクなどのコントロールをここで行います。
デスクトップ音声：PC内で再生される音声。動画音声、Windowsのシステ
ム音など
マイク：接続されているマイク
収録用カメラ：先に設定したカメラにマイクが付いている場合表示されます。
音声の設定

15. どの音声を使用するか、という設定ができます。
おすすめはマイクを単独でPC接続し、それを使用すること。ビデオカメラで
もPC内臓のマイクでも単独のマイクに指向性や音質ではかないません。
最初は全てON状態ですので使用したくない音声のスピーカーマークをク
リックすると赤くなり［X］がつきOFFICEになります。

16. 上部のメーターが音声レベルです。スピーカーから出る音声のレベル。
音のレベルが緑→黄色→赤の順で帯表示されます。基本的には赤の領域に入
ると音が割れたりするので、大きい音が出た時でも黄色で収まるくらい。
通常は緑の中に収まるように設定します。
メーターの下にあるスライダーを小→大と動かせば音声の出力レベルを調節
できます。

17. 録画設定
カメラ、マイクの設定が終わったら録画設定です。
右側にある設定をクリックし設定ウインドウを開きます。

18. 左ツリーの［出力］→［録画］タブを選択すると録画に関する設定が出てき
ます。
いくつか設定項目がありますが、録画ファイルパスの項目でPCのどこに録画
したファイルを保存するか場所を設定するだけでOKです。
これで録画設定が完了です。

19. パワーポイントのファイルを設定する
パワーポイントのスライドショーの設定を行います。
スライドショーをOBSでキャプチャするのですが通常のスライドショーだと
全画面表示なので録画操作、確認が難しくなります。それをウィンドウ表示
にする設定です。
スライドショーメニューからスライドショーの設定→設定ダイアログで［出
演者として参照する（ウインドウ表示（B）］を選択して［OK］
スライドショーを起動します。

20. カメラソースと同じようにソースを追加。
ウインドウキャプチャを選択します。

21. ソース作成ダイアログでソースの名前を決定し［OK］をおします。

22. 【ウインドウ：】の右のプルダウンでキャプチャするウインドウを選びます。
選んだウインドウがOSBの画面に映ります。
その下の項目はそのままで大丈夫です。
右下の［OK］をクリックします。

23. カメラ映像とパワーポイントのスライドショーが重なっている状態だと思い
ます。
ソース欄の順序はレイヤー状になっており、上段に来るものが画面の前面に
表示される、というルールです。パワーポイントと、カメラの順序を入れ替
えます。

24. ソース欄の順序を入れ替えるとカメラ映像が上に来るので、カメラ映像を一
度クリックしカメラ映像にアカい枠を表示させます。
左上から右下に向けてドラッグすることでカメラの映像を縮めることができ
ます。

25. PinP 表示にすることができました。

26. 録画開始ボタンを押すと録画が開始されます。

27. 録画が終わったら［録画開始］ボタンが［録画終了］になっているのでコレ
を推します。
設定でしていた場所に録画結果がH.264/AVCコーデックでMP4ファイルとし
て保存されています。
再生して確認してみましょう。

29. ソースに名前をつけOKをクリックします。
ソースは実際に配信する映像ファイルやカメラ映像のこと。
シーンの中に入れます。複数のメディアやテロップなど一画面に表示させ
ることが出来ます。このソースの塊が１シーンとして扱われます。

30. “ローカルファイル”にチェックを入れ“参照”をクリック 流したいメディアソースを指定して“開く”をクリック
右下のOKをクリックするとメディア設定完了です。 右側のスクロールバーでスクロールすると更に設定があります。

31. ソースの解像度と配信画面の解像度が合わない場合には赤枠
の角をドラッグして拡大します。