SlideShare a Scribd company logo
けんみん会議 政治教育調査報告vol.2
参院選目前!
リアルの選挙を活用した政治教育を!
2019年6月
けんみん会議
1
© けんみん会議 2
まとめ
⚫ 「18歳選挙権」初の国政選挙となった2016年の参議院議員選挙で
は、10代・20代の若者の投票率が向上したが、その効果は一時的な
ものにとどまった。地方選挙やその後の選挙では若者の投票率は低調
なものとなっている。
⚫ 海外でも「若い世代の低投票率」は問題で、その解消は様々な資源を
用いて丁寧に取り組むべき難しい課題である。
⚫ 一方、教育現場では選挙時以外でも政治的中立性に配慮しながら実践
できる「現実の政治・政策課題を扱う授業」が実践され、生徒たち
の主権者意識の向上に役立っている。
⚫ けんみん会議よるワークショップでも、現職議員と学生が同じ立場で
話し合いを行うことで、参加した学生からまちづくりに対する好意的
なコメントが寄せられた。
⚫ 若者たちの主権者意識向上を促すには「生きた政治=リアルな政治・
選挙情報に触れること」「政治家やほかの世代との交流」が重要。
⚫ 2019年の参院選に向けた取組は、実際の選挙の情報を取り扱った
取り組みを推進すべき。
© けんみん会議 3
10代有権者が積極的に参加した2016年参院選
⇒熱は次回衆院選につながらず、また地域へ波及していない
ここが問題!
事例② 「地方選挙とわかもの」
⚫ 山口県知事選挙(2018年)では、
20歳の投票率は10%!
(全体は36%)_資料④、⑤
⚫ 例:2016年参院選以降に行われた
埼玉県内の首長選挙での若者の投
票率は20~25%_資料⑥
事例① 「国政選挙とわかもの」
⚫ 衆院選(2017)では、30代以上の
世代の投票率が軒並み上昇_資料①
→10代有権者は参院選ほど上がらず
⚫ 参院選で「初めて投票」した18歳の
1/3が衆院選で投票していない_資料②
⚫ 【なぜ?】
参院選での18歳有権者の多くはすで
に高校を卒業しており、衆院選での投
票率の低下に住民票問題を持ち出し
ても説得力は低い_資料③
※参考 「18歳選挙権への関心の低下」
⚫ 主権者教育の実施状況に関する調査
なども、平成28年度ごろを最後に減少
若者が政治に興味を持つきっかけづくりへの課題は多い!
© けんみん会議 4
若者の低投票率に悩むのは、ほかの国でも同じ
⇒他国の優れた事例を取り込みながら、改善していこう!
そもそも海外では?
事例① 「世代別投票率の“格差”」
⚫ OECD加盟国の「55歳以上有権者」と
「35歳以下有権者」の投票率を比べて
みると、ほとんどの国で若者の投票率が
低い_資料⑦
⚫ 日本は2番目に差が大きい
(3番目はイギリス、4番目はアメリカ)
事例② 「地方選挙での低投票率」
⚫ イギリスの地方自治体選挙の投票率
は国政選挙の約半分_資料⑧
⚫ アメリカの30大都市の市長選挙で投
票率が20%を越えたのは半分_資料⑨
⚫ ラスベガスでは、若者と高齢者の投票
率に19倍の差が生じている
政治に多様な声を反映するためにも、
参院選を前にもう一度若者への働きかけを!
他国の優れた取組 「リアルの政治の活用、選挙に参加する文化づくり」
⚫ オランダでは、カフェで政治家と若者が対話集会を開催
⚫ イギリスでは実際の選挙を用いた学校対抗模擬選挙コンテストをSNS上で開催。各政
党に扮した選挙運動、公開討論会、候補者を招いての対話集会など
⚫ オーストラリアでは投票所の近くの屋台で食事をするのが習慣に(投票のイベント化)
© けんみん会議 5
「教員による教員のためのワークショップ」開催。
⇒政治的中立性に配慮された優れた事例を多数紹介
けんみん会議の取組
講師 勉強会タイトル
第1回 千葉県立津田沼高等学校 杉田孝之先生 投票に参加する意欲を向上させるための有権者教育
第2回 東京都立高島高等学校 大畑方人 先生 憲法改正、その前に。~アクティブ・ラーニングで学ぶ立憲主義~
第3回 筑波大学附属駒場中・高等学校 山本智也 先生 議論につながる「問い」を活かした政治学習
第4回 座談会形式 「政治教育の障壁」についての教員座談会
第5回 埼玉県立いずみ高校 華井裕隆 先生 政策に着目した選挙学習
第6回 筑波大学附属駒場中・高等学校 小貫篤 先生 法的な考え方を用いて、政策を提案する学習
第7回 東京都立高島高等学校 大畑方人 先生 望ましい社会参加とは?
第8回 株式会社POTETOMedia/東京学芸大学大学院
古野香織 様
選挙プランナーになろう
第9回 筑波大学附属駒場中・高等学校 山本智也 先生 制度の学習を面白くするには?
⚫ 意欲ある先生の下で実践事例が積み重ねられている
⚫ 「リアルの政治・政策課題」を扱うことで、より多面的で
深みのある授業実践を行うことができる
© けんみん会議 6
⚫ リアルな政治・政策課題を授業で扱うことを、生徒たちの多くが好意的に
受け止めていることが報告されている
⚫ 生徒たちの間で教育の政治的中立性を侵すような事例も生じていない
© けんみん会議
大学生
7
学校の外、まちの中で、若者と大人が対等の立場でまちづく
りに必要なマインド・リテラシーを育む機会も生まれている
まちづくりでの実践
• 自分の中の世界観が広がる
• “先を見て考える” というのは思いのほか、難しかったで
す。また、知識の量の違いというのはとても大きくて、考
え方を広げるのに大きな役割をもつんだなと感じました
高校生
• 住みたいまちをつくるためには、自主的
に働きかけて、行動していくことは大切
だと思った。
• 生まれてからずっと住み続けていた埼玉
のことを、全然知らなかったこと。様々な
立場の人のことを考えたり、何十年先
のことを考えて政策を打ち出すことの
難しさを改めて感じた。
⚫ 仕組があれば、政治的中立性に配慮しながらも政治家と若
者がともに学ぶことができる
© けんみん会議 8
• 機会があれば、若者も他の世代の有権者と同様に主体的に
政治やまちづくりのこと、必要なマインドを学ぶことがで
きる
• 実践における生徒たちの様子からは、まちづくり・投票に
必要な情報を得ることができれば、情報を読み解き、自ら
の行動に取り込んでいけることが窺える
• 現実の政治を題材にすることや、実際に政治に関わる大人
との接点を作ると、参加した学生のまちづくりや政治に対
する意識、想像力が高まる
point!
⚫ 主体的に政治やまちづくりに参画する若者を育んでいくた
めにも参議院議員選挙を題材に、模擬選挙や主権者教育の
実践が期待される
© けんみん会議
参考資料
9
© けんみん会議 10
順
位
年齢
衆院選
投票率
〔①〕
参院選
(2016
年)投票
率〔②〕
①-②
(衆院選投
票率-参院
選投票率)
8 40~44歳 51.19% 50.30% 1.61%
9 80歳~ 46.83% 47.16% -0.33%
10 35~39歳 46.78% 46.37% 0.41%
11 30~34歳 42.46% 41.85% 0.61%
12 18~19歳 41.51% 45.45% -3.94%
13 25~29歳 36.90% 37.91% -1.01%
14 20~24歳 30.74% 33.21% -2.47%
出所 : 総務省「第48回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料 『6.年齢別投票状況について』」、(抽出調査を使用)
順
位
年齢
衆院選
投票率
〔①〕
参院選
(2016
年)投票
率〔②〕
①-②
(衆院選投
票率-参院
選投票率)
1 70~74歳 74.16% 73.67% 0.49%
2 65~69歳 73.42% 71.65% 1.77%
3 60~64歳 70.33% 68.16% 2.17%
4 75~79歳 70.26% 70.13% 0.13%
5 55~59歳 65.51% 65.00% 0.51%
6 50~54歳 61.12% 61.51% -0.39%
7 45~49歳 55.17% 55.13% 0.04%
 多くの世代で投票率が微増する中で、10代、20代前半では投票
率の落ち込みが大きい
資料①_衆議院議員選挙(2017年)における年齢別投票率
© けんみん会議 11
年齢
参院選投票率
〔①〕
衆院選投票率
〔②〕
②-①
(衆院選投票率-
参院選投票率)
衆院選投票率
-参院選投票率
(年齢加算分反映)
18歳 51.17% 50.74% -0.43% -
19歳 39.66% 32.34% -7.32% -18.83%
20歳 34.75% 29.52% -5.23% -10.14%
21歳 32.68% 29.27% -3.41% -5.48%
参院選時の18歳有権者が衆院選では
1歳年長になっていることを踏まえ
た比較(赤矢印の比較)
出所 : 総務省「第48回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料 『6.年齢別投票状況について(抽出調査)』」 より作成
 衆院選での19歳有権者は、参院選の時(1年3か月前)は18歳か17歳
 参院選で投票した有権者の1/3(18.83%/51.17%)は衆院選で投票していない
資料②_参院選(2016年)と衆院選(2017年)での若年有権者投票率
© けんみん会議 12
都道府県
自県進学率
(順位:昇順)
衆院選19歳投票率-
参院選18歳投票率
(順位:降順)
順位 進学率 順位 投票率
和歌山県 1位 11.38% 21位 -18.64%
島根県 2位 14.75% 22位 -18.20%
奈良県 3位 14.90% 25位 -17.84%
鳥取県 4位 14.94% 23位 -18.19%
佐賀県 5位 15.20% 33位 -16.17%
東京都 45位 65.98% 2位 -22.50%
北海道 46位 67.20% 47位 -8.80%
愛知県 47位 71.95% 28位 -17.26%
 自県での進学率が低いほど、国政選挙での投票率の差が大きくなるといったような関係は
ほとんど見られない=他県に移動した若者が増えたから投票率が下がったとは言えない
自県進学率と投票率差 自県進学率と投票率差の散布図
0
10
20
30
40
50
60
70
80
-25 -20 -15 -10 -5 0
自県進学率
投票率差
相関係数 0.16868
出所 : 総務省「第48回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料 『6.年齢別投票状況について(全数調査)』」 、「第24回 参議院議
員通常選挙 発表資料 『7.年齢別投票状況について(全数調査)』」、文部科学省「学校基本調査(平成29年度)」 より作成
資料③_自県進学率と投票率
© けんみん会議 13
都道府名 投票日
投票率
(%)
10代投票率
(%)
投票率
(%)
10代投票率
(%)
鹿児島県 7月10日 60.71 38.53 55.86 38.94
新潟県 10月16日 53.05 32.04 59.77 42.52
岡山県 10月23日 33.91 28.78 50.86 39.53
富山県 10月23日 35.34 23.84 55.61 41.25
栃木県 11月20日 33.27 23.81 51.38 42.35
【参考】
東京都
7月31日 59.73 - 57.50 57.84
全国 54.70 46.78
参議院議員選挙
(投票日:7月10日)
知事選挙
出所 : 各選挙管理員会へのヒアリング及び総務省「第24回 参議院議員通常選挙 発表資料 『7.年齢別投票状況について』 」 より作 成。なお、
知事選挙の投票率について、富山県の10代投票率以外は推計値によるもの。参議院議員選挙の投票率は全数調査結果を使用している。東
京都知事選挙における10代投票率については本稿執筆時点(2017年2月5日時点)で公表されていないため参考情報とした。
特徴①
10代の投票率は全年
代の投票率よりも低く
なっている
特徴②
参議院議員選挙と同日
に行われた選挙の投票
率は高くなっている
資料④_都道府県知事選挙と参議院議員選挙の投票率
© けんみん会議 14
0
10
20
30
40
50
60
10
代
20
~
24
歳
25
~
29
歳
20~24歳 投票率
20歳 10.00%
21歳 15.64%
22歳 10.30%
23歳 13.62%
24歳 18.06%
出所 : 山口県「平成30年2月4日執行山口県知事選挙に係る18歳、19歳の投票率及び年齢別投票率について」より作成
 全年代の中で、20代前半の投票率が最も低くなっている
 20歳と22歳の投票率は約10%となっている
 全年代投票率は37.31%(抽出調査)
投票率
(%)
30
~
34
歳
資料⑤_山口県における年齢別投票率
© けんみん会議 15
県知事選挙、市長選挙を問わず、ほとんどの選挙で10代有権者よりも20
代有権者(特に20代前半)の投票率が低くなっていることがわかる
出所 : 各選挙管理員会へのヒアリングを基に作成
0%
20%
40%
60%
80%
100%
18~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~74 75~79 80~
鹿児島県知事選挙 新潟県知事選挙 岡山県知事選挙 富山県知事選挙
栃木県知事選挙 新座市長選挙 富士見市長選挙 入間市長選挙
年齢
(歳)
特に20代前半(20~24歳)有権者
の投票率が低くなっている
資料⑥_2016年地方選挙での年齢別投票率の推移
© けんみん会議 16
-5
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
 2012年頃に実施された国政選挙において、ほとんどの国で35歳以下の
投票率は55歳以上の投票率よりも低くなっている。
 日本の投票率の差は他国と比較しても大きい水準にある
出所 : OECD 「Society at a Glance 2016」、総務省「第31回~第48回衆議院議員総選挙年齢別投票率調」 より作成
55歳以上投票率 ー 35歳以下投票率
※値がプラスの場合、55歳以上投票率が35歳
以下投票率よりも大きい
資料⑦_OECD加盟国における35歳以下投票率と55歳以上投票率の差
© けんみん会議 17
(55歳以上の推定投票率)
(18歳~34歳の推定投票率)
(全年代投票率)
出所 : The Electoral Commission 「Voting in 2017」 より引用(凡例訳のみ筆者追記)
 総選挙(UKPGE)に比べて、いずれの地方選挙も投票率が低くなっている
資料⑧_イギリスにおける各種選挙(2017年)の投票率
© けんみん会議 18
出所 : Portland State University “Who Votes for Mayor?” 〔http://www.whovotesformayor.org/】
ワシントンD.C.やロサンゼル
ス、ニューヨーク等、30都市
の内、半分の都市で投票率が
20%に達していない
資料⑨_アメリカの大都市における市長選挙投票率

More Related Content

More from kazunori haraguchi

埼玉県政クイズ_埼玉県に暮らす人たち
埼玉県政クイズ_埼玉県に暮らす人たち埼玉県政クイズ_埼玉県に暮らす人たち
埼玉県政クイズ_埼玉県に暮らす人たち
kazunori haraguchi
 
Parenting issues in saitama
Parenting issues in saitamaParenting issues in saitama
Parenting issues in saitama
kazunori haraguchi
 
Safe and secure policy at saitama
Safe and secure policy at saitamaSafe and secure policy at saitama
Safe and secure policy at saitama
kazunori haraguchi
 
Saitama prefecture's economy
Saitama prefecture's economySaitama prefecture's economy
Saitama prefecture's economy
kazunori haraguchi
 
Medical care at saitama
Medical care at saitamaMedical care at saitama
Medical care at saitama
kazunori haraguchi
 
埼玉県の待機児童
埼玉県の待機児童埼玉県の待機児童
埼玉県の待機児童
kazunori haraguchi
 
埼玉県に暮らす人たち
埼玉県に暮らす人たち埼玉県に暮らす人たち
埼玉県に暮らす人たち
kazunori haraguchi
 
【実践報告】SIMによるシティズンシップ教育
【実践報告】SIMによるシティズンシップ教育【実践報告】SIMによるシティズンシップ教育
【実践報告】SIMによるシティズンシップ教育
kazunori haraguchi
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県における待機児童
【茨城県知事選挙2017】茨城県における待機児童【茨城県知事選挙2017】茨城県における待機児童
【茨城県知事選挙2017】茨城県における待機児童
kazunori haraguchi
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県の医療を取り巻く環境
【茨城県知事選挙2017】茨城県の医療を取り巻く環境【茨城県知事選挙2017】茨城県の医療を取り巻く環境
【茨城県知事選挙2017】茨城県の医療を取り巻く環境
kazunori haraguchi
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県における若者と選挙
【茨城県知事選挙2017】茨城県における若者と選挙【茨城県知事選挙2017】茨城県における若者と選挙
【茨城県知事選挙2017】茨城県における若者と選挙
kazunori haraguchi
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県の財政について学ぼう
【茨城県知事選挙2017】茨城県の財政について学ぼう【茨城県知事選挙2017】茨城県の財政について学ぼう
【茨城県知事選挙2017】茨城県の財政について学ぼう
kazunori haraguchi
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県に暮らす人たち
【茨城県知事選挙2017】茨城県に暮らす人たち【茨城県知事選挙2017】茨城県に暮らす人たち
【茨城県知事選挙2017】茨城県に暮らす人たち
kazunori haraguchi
 
【主権者教育副教材@茨城県知事選挙】Work 投票ってどこでするの?
【主権者教育副教材@茨城県知事選挙】Work 投票ってどこでするの?【主権者教育副教材@茨城県知事選挙】Work 投票ってどこでするの?
【主権者教育副教材@茨城県知事選挙】Work 投票ってどこでするの?
kazunori haraguchi
 
【主権者教育副教材】Work 選挙の情報を集めよう
【主権者教育副教材】Work 選挙の情報を集めよう【主権者教育副教材】Work 選挙の情報を集めよう
【主権者教育副教材】Work 選挙の情報を集めよう
kazunori haraguchi
 
【東京都議会議員選挙2017】東京都のお金の使い方を知ろう
【東京都議会議員選挙2017】東京都のお金の使い方を知ろう【東京都議会議員選挙2017】東京都のお金の使い方を知ろう
【東京都議会議員選挙2017】東京都のお金の使い方を知ろう
kazunori haraguchi
 
【東京都議会議員選挙2017】東京に暮らす人たち
【東京都議会議員選挙2017】東京に暮らす人たち【東京都議会議員選挙2017】東京に暮らす人たち
【東京都議会議員選挙2017】東京に暮らす人たち
kazunori haraguchi
 
【主権者教育副教材】Work 投票ってどこでするの?
【主権者教育副教材】Work 投票ってどこでするの?【主権者教育副教材】Work 投票ってどこでするの?
【主権者教育副教材】Work 投票ってどこでするの?
kazunori haraguchi
 
【東京都議会議員選挙2017】東京都の財政について学ぼう
【東京都議会議員選挙2017】東京都の財政について学ぼう【東京都議会議員選挙2017】東京都の財政について学ぼう
【東京都議会議員選挙2017】東京都の財政について学ぼう
kazunori haraguchi
 
【主権者教育副教材】Work 18歳選挙権のルールを学ぼう(簡易版)
【主権者教育副教材】Work 18歳選挙権のルールを学ぼう(簡易版)【主権者教育副教材】Work 18歳選挙権のルールを学ぼう(簡易版)
【主権者教育副教材】Work 18歳選挙権のルールを学ぼう(簡易版)
kazunori haraguchi
 

More from kazunori haraguchi (20)

埼玉県政クイズ_埼玉県に暮らす人たち
埼玉県政クイズ_埼玉県に暮らす人たち埼玉県政クイズ_埼玉県に暮らす人たち
埼玉県政クイズ_埼玉県に暮らす人たち
 
Parenting issues in saitama
Parenting issues in saitamaParenting issues in saitama
Parenting issues in saitama
 
Safe and secure policy at saitama
Safe and secure policy at saitamaSafe and secure policy at saitama
Safe and secure policy at saitama
 
Saitama prefecture's economy
Saitama prefecture's economySaitama prefecture's economy
Saitama prefecture's economy
 
Medical care at saitama
Medical care at saitamaMedical care at saitama
Medical care at saitama
 
埼玉県の待機児童
埼玉県の待機児童埼玉県の待機児童
埼玉県の待機児童
 
埼玉県に暮らす人たち
埼玉県に暮らす人たち埼玉県に暮らす人たち
埼玉県に暮らす人たち
 
【実践報告】SIMによるシティズンシップ教育
【実践報告】SIMによるシティズンシップ教育【実践報告】SIMによるシティズンシップ教育
【実践報告】SIMによるシティズンシップ教育
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県における待機児童
【茨城県知事選挙2017】茨城県における待機児童【茨城県知事選挙2017】茨城県における待機児童
【茨城県知事選挙2017】茨城県における待機児童
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県の医療を取り巻く環境
【茨城県知事選挙2017】茨城県の医療を取り巻く環境【茨城県知事選挙2017】茨城県の医療を取り巻く環境
【茨城県知事選挙2017】茨城県の医療を取り巻く環境
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県における若者と選挙
【茨城県知事選挙2017】茨城県における若者と選挙【茨城県知事選挙2017】茨城県における若者と選挙
【茨城県知事選挙2017】茨城県における若者と選挙
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県の財政について学ぼう
【茨城県知事選挙2017】茨城県の財政について学ぼう【茨城県知事選挙2017】茨城県の財政について学ぼう
【茨城県知事選挙2017】茨城県の財政について学ぼう
 
【茨城県知事選挙2017】茨城県に暮らす人たち
【茨城県知事選挙2017】茨城県に暮らす人たち【茨城県知事選挙2017】茨城県に暮らす人たち
【茨城県知事選挙2017】茨城県に暮らす人たち
 
【主権者教育副教材@茨城県知事選挙】Work 投票ってどこでするの?
【主権者教育副教材@茨城県知事選挙】Work 投票ってどこでするの?【主権者教育副教材@茨城県知事選挙】Work 投票ってどこでするの?
【主権者教育副教材@茨城県知事選挙】Work 投票ってどこでするの?
 
【主権者教育副教材】Work 選挙の情報を集めよう
【主権者教育副教材】Work 選挙の情報を集めよう【主権者教育副教材】Work 選挙の情報を集めよう
【主権者教育副教材】Work 選挙の情報を集めよう
 
【東京都議会議員選挙2017】東京都のお金の使い方を知ろう
【東京都議会議員選挙2017】東京都のお金の使い方を知ろう【東京都議会議員選挙2017】東京都のお金の使い方を知ろう
【東京都議会議員選挙2017】東京都のお金の使い方を知ろう
 
【東京都議会議員選挙2017】東京に暮らす人たち
【東京都議会議員選挙2017】東京に暮らす人たち【東京都議会議員選挙2017】東京に暮らす人たち
【東京都議会議員選挙2017】東京に暮らす人たち
 
【主権者教育副教材】Work 投票ってどこでするの?
【主権者教育副教材】Work 投票ってどこでするの?【主権者教育副教材】Work 投票ってどこでするの?
【主権者教育副教材】Work 投票ってどこでするの?
 
【東京都議会議員選挙2017】東京都の財政について学ぼう
【東京都議会議員選挙2017】東京都の財政について学ぼう【東京都議会議員選挙2017】東京都の財政について学ぼう
【東京都議会議員選挙2017】東京都の財政について学ぼう
 
【主権者教育副教材】Work 18歳選挙権のルールを学ぼう(簡易版)
【主権者教育副教材】Work 18歳選挙権のルールを学ぼう(簡易版)【主権者教育副教材】Work 18歳選挙権のルールを学ぼう(簡易版)
【主権者教育副教材】Work 18歳選挙権のルールを学ぼう(簡易版)
 

けんみん会議_政治教育調査報告vol1_リアルの選挙を活用した政治教育を

  • 2. © けんみん会議 2 まとめ ⚫ 「18歳選挙権」初の国政選挙となった2016年の参議院議員選挙で は、10代・20代の若者の投票率が向上したが、その効果は一時的な ものにとどまった。地方選挙やその後の選挙では若者の投票率は低調 なものとなっている。 ⚫ 海外でも「若い世代の低投票率」は問題で、その解消は様々な資源を 用いて丁寧に取り組むべき難しい課題である。 ⚫ 一方、教育現場では選挙時以外でも政治的中立性に配慮しながら実践 できる「現実の政治・政策課題を扱う授業」が実践され、生徒たち の主権者意識の向上に役立っている。 ⚫ けんみん会議よるワークショップでも、現職議員と学生が同じ立場で 話し合いを行うことで、参加した学生からまちづくりに対する好意的 なコメントが寄せられた。 ⚫ 若者たちの主権者意識向上を促すには「生きた政治=リアルな政治・ 選挙情報に触れること」「政治家やほかの世代との交流」が重要。 ⚫ 2019年の参院選に向けた取組は、実際の選挙の情報を取り扱った 取り組みを推進すべき。
  • 3. © けんみん会議 3 10代有権者が積極的に参加した2016年参院選 ⇒熱は次回衆院選につながらず、また地域へ波及していない ここが問題! 事例② 「地方選挙とわかもの」 ⚫ 山口県知事選挙(2018年)では、 20歳の投票率は10%! (全体は36%)_資料④、⑤ ⚫ 例:2016年参院選以降に行われた 埼玉県内の首長選挙での若者の投 票率は20~25%_資料⑥ 事例① 「国政選挙とわかもの」 ⚫ 衆院選(2017)では、30代以上の 世代の投票率が軒並み上昇_資料① →10代有権者は参院選ほど上がらず ⚫ 参院選で「初めて投票」した18歳の 1/3が衆院選で投票していない_資料② ⚫ 【なぜ?】 参院選での18歳有権者の多くはすで に高校を卒業しており、衆院選での投 票率の低下に住民票問題を持ち出し ても説得力は低い_資料③ ※参考 「18歳選挙権への関心の低下」 ⚫ 主権者教育の実施状況に関する調査 なども、平成28年度ごろを最後に減少 若者が政治に興味を持つきっかけづくりへの課題は多い!
  • 4. © けんみん会議 4 若者の低投票率に悩むのは、ほかの国でも同じ ⇒他国の優れた事例を取り込みながら、改善していこう! そもそも海外では? 事例① 「世代別投票率の“格差”」 ⚫ OECD加盟国の「55歳以上有権者」と 「35歳以下有権者」の投票率を比べて みると、ほとんどの国で若者の投票率が 低い_資料⑦ ⚫ 日本は2番目に差が大きい (3番目はイギリス、4番目はアメリカ) 事例② 「地方選挙での低投票率」 ⚫ イギリスの地方自治体選挙の投票率 は国政選挙の約半分_資料⑧ ⚫ アメリカの30大都市の市長選挙で投 票率が20%を越えたのは半分_資料⑨ ⚫ ラスベガスでは、若者と高齢者の投票 率に19倍の差が生じている 政治に多様な声を反映するためにも、 参院選を前にもう一度若者への働きかけを! 他国の優れた取組 「リアルの政治の活用、選挙に参加する文化づくり」 ⚫ オランダでは、カフェで政治家と若者が対話集会を開催 ⚫ イギリスでは実際の選挙を用いた学校対抗模擬選挙コンテストをSNS上で開催。各政 党に扮した選挙運動、公開討論会、候補者を招いての対話集会など ⚫ オーストラリアでは投票所の近くの屋台で食事をするのが習慣に(投票のイベント化)
  • 5. © けんみん会議 5 「教員による教員のためのワークショップ」開催。 ⇒政治的中立性に配慮された優れた事例を多数紹介 けんみん会議の取組 講師 勉強会タイトル 第1回 千葉県立津田沼高等学校 杉田孝之先生 投票に参加する意欲を向上させるための有権者教育 第2回 東京都立高島高等学校 大畑方人 先生 憲法改正、その前に。~アクティブ・ラーニングで学ぶ立憲主義~ 第3回 筑波大学附属駒場中・高等学校 山本智也 先生 議論につながる「問い」を活かした政治学習 第4回 座談会形式 「政治教育の障壁」についての教員座談会 第5回 埼玉県立いずみ高校 華井裕隆 先生 政策に着目した選挙学習 第6回 筑波大学附属駒場中・高等学校 小貫篤 先生 法的な考え方を用いて、政策を提案する学習 第7回 東京都立高島高等学校 大畑方人 先生 望ましい社会参加とは? 第8回 株式会社POTETOMedia/東京学芸大学大学院 古野香織 様 選挙プランナーになろう 第9回 筑波大学附属駒場中・高等学校 山本智也 先生 制度の学習を面白くするには? ⚫ 意欲ある先生の下で実践事例が積み重ねられている ⚫ 「リアルの政治・政策課題」を扱うことで、より多面的で 深みのある授業実践を行うことができる
  • 6. © けんみん会議 6 ⚫ リアルな政治・政策課題を授業で扱うことを、生徒たちの多くが好意的に 受け止めていることが報告されている ⚫ 生徒たちの間で教育の政治的中立性を侵すような事例も生じていない
  • 7. © けんみん会議 大学生 7 学校の外、まちの中で、若者と大人が対等の立場でまちづく りに必要なマインド・リテラシーを育む機会も生まれている まちづくりでの実践 • 自分の中の世界観が広がる • “先を見て考える” というのは思いのほか、難しかったで す。また、知識の量の違いというのはとても大きくて、考 え方を広げるのに大きな役割をもつんだなと感じました 高校生 • 住みたいまちをつくるためには、自主的 に働きかけて、行動していくことは大切 だと思った。 • 生まれてからずっと住み続けていた埼玉 のことを、全然知らなかったこと。様々な 立場の人のことを考えたり、何十年先 のことを考えて政策を打ち出すことの 難しさを改めて感じた。 ⚫ 仕組があれば、政治的中立性に配慮しながらも政治家と若 者がともに学ぶことができる
  • 8. © けんみん会議 8 • 機会があれば、若者も他の世代の有権者と同様に主体的に 政治やまちづくりのこと、必要なマインドを学ぶことがで きる • 実践における生徒たちの様子からは、まちづくり・投票に 必要な情報を得ることができれば、情報を読み解き、自ら の行動に取り込んでいけることが窺える • 現実の政治を題材にすることや、実際に政治に関わる大人 との接点を作ると、参加した学生のまちづくりや政治に対 する意識、想像力が高まる point! ⚫ 主体的に政治やまちづくりに参画する若者を育んでいくた めにも参議院議員選挙を題材に、模擬選挙や主権者教育の 実践が期待される
  • 10. © けんみん会議 10 順 位 年齢 衆院選 投票率 〔①〕 参院選 (2016 年)投票 率〔②〕 ①-② (衆院選投 票率-参院 選投票率) 8 40~44歳 51.19% 50.30% 1.61% 9 80歳~ 46.83% 47.16% -0.33% 10 35~39歳 46.78% 46.37% 0.41% 11 30~34歳 42.46% 41.85% 0.61% 12 18~19歳 41.51% 45.45% -3.94% 13 25~29歳 36.90% 37.91% -1.01% 14 20~24歳 30.74% 33.21% -2.47% 出所 : 総務省「第48回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料 『6.年齢別投票状況について』」、(抽出調査を使用) 順 位 年齢 衆院選 投票率 〔①〕 参院選 (2016 年)投票 率〔②〕 ①-② (衆院選投 票率-参院 選投票率) 1 70~74歳 74.16% 73.67% 0.49% 2 65~69歳 73.42% 71.65% 1.77% 3 60~64歳 70.33% 68.16% 2.17% 4 75~79歳 70.26% 70.13% 0.13% 5 55~59歳 65.51% 65.00% 0.51% 6 50~54歳 61.12% 61.51% -0.39% 7 45~49歳 55.17% 55.13% 0.04%  多くの世代で投票率が微増する中で、10代、20代前半では投票 率の落ち込みが大きい 資料①_衆議院議員選挙(2017年)における年齢別投票率
  • 11. © けんみん会議 11 年齢 参院選投票率 〔①〕 衆院選投票率 〔②〕 ②-① (衆院選投票率- 参院選投票率) 衆院選投票率 -参院選投票率 (年齢加算分反映) 18歳 51.17% 50.74% -0.43% - 19歳 39.66% 32.34% -7.32% -18.83% 20歳 34.75% 29.52% -5.23% -10.14% 21歳 32.68% 29.27% -3.41% -5.48% 参院選時の18歳有権者が衆院選では 1歳年長になっていることを踏まえ た比較(赤矢印の比較) 出所 : 総務省「第48回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料 『6.年齢別投票状況について(抽出調査)』」 より作成  衆院選での19歳有権者は、参院選の時(1年3か月前)は18歳か17歳  参院選で投票した有権者の1/3(18.83%/51.17%)は衆院選で投票していない 資料②_参院選(2016年)と衆院選(2017年)での若年有権者投票率
  • 12. © けんみん会議 12 都道府県 自県進学率 (順位:昇順) 衆院選19歳投票率- 参院選18歳投票率 (順位:降順) 順位 進学率 順位 投票率 和歌山県 1位 11.38% 21位 -18.64% 島根県 2位 14.75% 22位 -18.20% 奈良県 3位 14.90% 25位 -17.84% 鳥取県 4位 14.94% 23位 -18.19% 佐賀県 5位 15.20% 33位 -16.17% 東京都 45位 65.98% 2位 -22.50% 北海道 46位 67.20% 47位 -8.80% 愛知県 47位 71.95% 28位 -17.26%  自県での進学率が低いほど、国政選挙での投票率の差が大きくなるといったような関係は ほとんど見られない=他県に移動した若者が増えたから投票率が下がったとは言えない 自県進学率と投票率差 自県進学率と投票率差の散布図 0 10 20 30 40 50 60 70 80 -25 -20 -15 -10 -5 0 自県進学率 投票率差 相関係数 0.16868 出所 : 総務省「第48回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料 『6.年齢別投票状況について(全数調査)』」 、「第24回 参議院議 員通常選挙 発表資料 『7.年齢別投票状況について(全数調査)』」、文部科学省「学校基本調査(平成29年度)」 より作成 資料③_自県進学率と投票率
  • 13. © けんみん会議 13 都道府名 投票日 投票率 (%) 10代投票率 (%) 投票率 (%) 10代投票率 (%) 鹿児島県 7月10日 60.71 38.53 55.86 38.94 新潟県 10月16日 53.05 32.04 59.77 42.52 岡山県 10月23日 33.91 28.78 50.86 39.53 富山県 10月23日 35.34 23.84 55.61 41.25 栃木県 11月20日 33.27 23.81 51.38 42.35 【参考】 東京都 7月31日 59.73 - 57.50 57.84 全国 54.70 46.78 参議院議員選挙 (投票日:7月10日) 知事選挙 出所 : 各選挙管理員会へのヒアリング及び総務省「第24回 参議院議員通常選挙 発表資料 『7.年齢別投票状況について』 」 より作 成。なお、 知事選挙の投票率について、富山県の10代投票率以外は推計値によるもの。参議院議員選挙の投票率は全数調査結果を使用している。東 京都知事選挙における10代投票率については本稿執筆時点(2017年2月5日時点)で公表されていないため参考情報とした。 特徴① 10代の投票率は全年 代の投票率よりも低く なっている 特徴② 参議院議員選挙と同日 に行われた選挙の投票 率は高くなっている 資料④_都道府県知事選挙と参議院議員選挙の投票率
  • 14. © けんみん会議 14 0 10 20 30 40 50 60 10 代 20 ~ 24 歳 25 ~ 29 歳 20~24歳 投票率 20歳 10.00% 21歳 15.64% 22歳 10.30% 23歳 13.62% 24歳 18.06% 出所 : 山口県「平成30年2月4日執行山口県知事選挙に係る18歳、19歳の投票率及び年齢別投票率について」より作成  全年代の中で、20代前半の投票率が最も低くなっている  20歳と22歳の投票率は約10%となっている  全年代投票率は37.31%(抽出調査) 投票率 (%) 30 ~ 34 歳 資料⑤_山口県における年齢別投票率
  • 15. © けんみん会議 15 県知事選挙、市長選挙を問わず、ほとんどの選挙で10代有権者よりも20 代有権者(特に20代前半)の投票率が低くなっていることがわかる 出所 : 各選挙管理員会へのヒアリングを基に作成 0% 20% 40% 60% 80% 100% 18~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~74 75~79 80~ 鹿児島県知事選挙 新潟県知事選挙 岡山県知事選挙 富山県知事選挙 栃木県知事選挙 新座市長選挙 富士見市長選挙 入間市長選挙 年齢 (歳) 特に20代前半(20~24歳)有権者 の投票率が低くなっている 資料⑥_2016年地方選挙での年齢別投票率の推移
  • 16. © けんみん会議 16 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45  2012年頃に実施された国政選挙において、ほとんどの国で35歳以下の 投票率は55歳以上の投票率よりも低くなっている。  日本の投票率の差は他国と比較しても大きい水準にある 出所 : OECD 「Society at a Glance 2016」、総務省「第31回~第48回衆議院議員総選挙年齢別投票率調」 より作成 55歳以上投票率 ー 35歳以下投票率 ※値がプラスの場合、55歳以上投票率が35歳 以下投票率よりも大きい 資料⑦_OECD加盟国における35歳以下投票率と55歳以上投票率の差
  • 17. © けんみん会議 17 (55歳以上の推定投票率) (18歳~34歳の推定投票率) (全年代投票率) 出所 : The Electoral Commission 「Voting in 2017」 より引用(凡例訳のみ筆者追記)  総選挙(UKPGE)に比べて、いずれの地方選挙も投票率が低くなっている 資料⑧_イギリスにおける各種選挙(2017年)の投票率
  • 18. © けんみん会議 18 出所 : Portland State University “Who Votes for Mayor?” 〔http://www.whovotesformayor.org/】 ワシントンD.C.やロサンゼル ス、ニューヨーク等、30都市 の内、半分の都市で投票率が 20%に達していない 資料⑨_アメリカの大都市における市長選挙投票率