下山・神村 2014 認知行動療法 一般財団法人 放送大学教育振興会

1. 所在 期間 価格 評価
本全体・各章の構成
【読書記録】
下山晴彦・神村栄一 2014 認知行動療法
通読 手元 2017/2/20～3/9 ￥2,700 C: 並書
1. 認知行動療法とは何か
2. 認知行動療法を支える原理
とその活かし方
3. 認知行動療法のﾌﾟﾛｾｽ①
4. 認知行動療法のﾌﾟﾛｾｽ②
5. ｾﾙﾌﾓﾆﾀｰと行動活性化
6. リラクセーション
7. 応用行動分析①
8. 応用行動分析②
9. エクスポージャーの基礎と
その段階的な進め方
10. 集中的・持続的ｴｸｽﾎﾟｰｼﾞｬｰ
11. 認知療法①
12. 認知療法②
13. 第3世代の認知行動療法
14. 面接の構造を学ぶ
15. 現代社会と認知行動療法

2. P 32「減らすと増やすは表裏一体」
• あるふるまいや考え方を減らすためには、別
のふるまいや考え方を増やすことが有効です。
• 逆に、あるふるまいや考え方を増やすために
は、別のふるまいや考えを減らすことが必要
となります。
【感想】
• 不適切行動を減らすために、適切行動を増や
すはよく活用するけど、その逆の発想（適切
を増やすために不適切を減らす）はあまり意
図して行えていなかったと反省

3. P 59 ケースフォーミュレーション
• アセスメントで得られる情報
• ただ羅列されていただけでは、介入方針を立
てるのには役立たない
• 情報は、有機的に集約されることで、初めて
実践上の意味を持つ
• この「有機的」というは、最近の自分の興味
関心の対象の１つ。
• 実際に「つながっている」「影響を及ぼして
いる」ことを、介入して確かめ、Th.、Pt.と
もに実感するのが大切だな

4. ５章は参考になる文章がたくさん
• 非生産的で目立たないごく些細な活動でも、うつ病
の養生のためには、その実行と継続が効果をもたら
すこと、成果が少ないことを反省するのではなく、
うつのなかでもこれだけのことができている、とい
うことを確認していくための記録であること
• 自殺などの危険な衝動：「やけっぱち君」「むなし
さ丸」、イラスト化
• 過去のことであっても自分のお気に入りについて語
ること、それを興味深く聞いてもらえることは、誰
にとっても快であり、その快体験が「認知行動療法
によるセラピーを継続すること」と「DVDを借りて
観る…こと」の両方への動機づけを刺激する

5. P 168 ERPの例
• 面接室の床をこうしてティッシュで拭いてみ
ましたが、このティッシュに触れることはで
きますか、自分のほほにあて続けることがで
きますか、自分の指で今すわっている椅子の
肘かけをこすってみることはどうですか？
• 一度、汚染を何かにうつして、それに曝露す
るというアイデアは面白い
• 領域をイジる、曖昧にするという意味で、中
間的な対象を導入するのは良さそう

6. P 179 認知の歪み
• 情動的推論：ある出来事に対して、現実的な
証拠を無視して、その場の感情に強く影響さ
れた推論をすること。
• 自分にもよくある
[認知] ⇒ [感情] ではなく
[感情] ⇒ [認知] の成分が強い？

7. P 203 Acceptance & Commitment
• 裏を返せば、フュージョンしていないという
ことは、自分が「ある特殊な眼鏡」をかけて
いることに自覚的であるということである。
• 体験の会費は、心身二元論的な現代文明の
「死角」であると言ってもよいだろう
• この言語という眼鏡はみな持っており、かけ
ていない時なんてほとんどないのだから…
• 現代文明の「死角」という表現はとてもしっ
くりくる