ファブ社会のための政策と制
度
渡辺智暁
政策・メディア研究科特任准教授
SFC ORF 「ファブキャンパスの未来」セッション
2015.11.20-21. 於:東京ミッドタウン
一例:著作権をめぐるややこしい
事態
著作物かどうか(傾向として)
・映画に登場する 3DCG の椅子: Yes
・それとそっくりの実物の椅子: No
・その実物をスキャンして自動生成した 3DCG :
No
・それとそっくりのミニチュアの手作り椅子:
Maybe "Yes?"
・それとそっくりのミニチュアの量産椅子:
Maybe "No?"
著作権における物質と情報
・情報的な作品(鑑賞の対象)は著作物と
広く認める
・物質的な作品(実用の対象)は著作物と
なかなか認めない(意匠権で扱う部分も
ある)
→ 情報と物質の交差点で混乱が起きる
データの権利や利用制限
・著作権
・意匠権
・プライバシー権・肖像権
・パブリシティー権
・不法行為・不正競争防止法で保護される権利や
利益
・個人情報保護法
・測量法
・気象業務法
…
ファブ社会とデータ流通
・安価になったファブ技術を、幅広い人が
使う
→ データを共有して「車輪の再発明」を不
要に。
「巨人の肩に立つ」ことを可能に。
・センサーやデジタル機器利用で集まる多
様・大量のデータを、さまざまに活用す
る
→ 思わぬ法則の発見もある、無人での制
御・調整も可能になる
法以外の問題
「この買い物データの価値は?」
・生産原価があいまい(時にゼロ。活動の
副産物)売値をつけにくい。
・「宝の山」という期待(とりあえず集め
る、共有や公開はためらう)
・分析・利用しないと、価値がわからない。
中身が見えないと、極めて買値をつけに
くい。
→ データの流通が滞るさまざまな理由
データ流通を実現するカギ
・多様なプレイヤーへの適切なインセン
ティブ提供(儲かる/評判につながる/
やりがいがある)
・データ提供者の信頼や安心、納得の獲得
・合意形成が簡単(「利用規約」「プライ
バシーポリシー」を読んでの合意よりも
現実的な何か)
ライセンス
ライセンス : Creative Commons BY 4.0.
<http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/>
関連情報:「著作権表示」「「無保証」を参照する表示」
はありません。 作者は渡辺智暁です
クレジットなどの表記は、以上から、一例として次のよう
な形が考えられます。 「作者:渡辺智暁 ライセンス:
Creative Commons BY 4.0.
<http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/> 」
あるいは、改変をした場合は、次のような形が考えられま
す。 「本作品は渡辺智暁のスライド資料を一部改変し
ています。このスライド資料には、ライセンスに関 す
る以下の表示があります。 「ライセンス : Creative
Commons BY 4.0.
<http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/> 」 」

ファブ社会のための政策と制度