平成26年度 ICT利用による教育改善研究発表会(於東京理科大学)2014年8月8日
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み
­ ラーニング・コミュニティ形成の観点から ­
内田 啓太郎
関西学院大学 高等教育推進センター
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
目次
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•はじめに
•教育改善の内容と方法
•教育実践による改善効果と確認
•結果と考察
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ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
1. はじめに
3はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
対象 全学向けのスタディスキル科目(詳細はシラバス参照)
目標 ライティング能力の習得(その1)と
ラーニング・コミュニティの形成(その2)
改善  LMSの活用とLAの活動
効果 教材作成・利用の効率性向上(その1)と学習者間
のコミュニケーションが活発化(その2)
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
2. 教育改善の内容と方法
4はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
•教材はHTML/CSSベースで作成
•Webブラウザからの閲覧が基本
•コンテンツごとの情報量を抑制
•どこでも・いつでも閲覧・修正
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改善その1 教材コンテンツの構成
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
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小さいコンテンツを細かく配置する
はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
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コンテンツの内容を見やすい簡素な構成で作成
はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
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各回授業の進行と作業内容を提示する
過去の授業を振り返ることも可能
はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
2. 教育改善の内容と方法
8はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
•LMSの掲示板で課題作成・提出
•課題のピア・レビューを実施
•掲示板で評価をコメント・返信
•やり取り継続のためLAを投入
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改善その2 学習者間のコミュニケーションを促進
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
9はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
LAからの評価コメント
コメントに対する学生からの返信
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
3. 教育実践による効果と確認
10はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
•教材作成の自由度は高い
•  課題内容に応じて教材を閲覧
•教員からの連絡による進行の調整
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改善その1の効果と確認
●3
( について学期末にアンケートを実施)●3●2
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
アンケート回答結果(N=26)
11はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
回答内容 回答数
三角ロジックの説明 14
レポートのアウトラインを作成する 14
形式を守って文献資料を引用する 13
レポートの主題文を作成する 11
レポートの構成要素 10
レポートの作成ステップ 10
パラグラフ・ライティングの効果 9
注の付け方 7
情報検索のためのリンク 5
ルーブリック 3
KJ法 2
ジグソー法 2
マインドマップ 1
質問
「教材」に掲載されたコンテンツ
の中では,どれをよく利用(閲覧)
しましたか(複数回答可能)
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
レポート作成のステップ(概要)
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アイデア出し
(KJ法/マインドマップ/ジグソー法)
アウトラインの作成
主題文と三角ロジックの作成
本文の作成と修正
はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
3. 教育実践による効果と確認
13はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
•  掲示板の利用は課題作成に効果的
•  コメントのやり取りは限定的効果
•LAの効果は不明(質問項目の不備)
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改善その2の効果と確認
●3
( について学期末にアンケートを実施)●3●2
●2
●1
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
アンケート回答結果(N=26)
14はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
質問
自分のレポート作成の過程をふりかえる
うえで,掲示板は役立ちましたか
回答内容 回答数
とても役立った 11
役立った 12
どちらともいえない 2
あまり役立たなかった 0
役立たなかった 0
未回答 1
回答内容 回答数
はい 17
いいえ 9
質問
主題文,アウトライン,本文を作成す
る際に他人のスレッドを読みましたか
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
15はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
アンケート回答結果(N=26)
回答内容 回答数
はい 16
いいえ 7
未回答 3
質問
他人のスレッドでやりとりされているコ
メントを読みましたか
回答内容 回答数
はい 20
いいえ 4
未回答 2
質問
コメントを付けたLAや学生に対して
仲間意識が生まれましたか
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
16はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
アンケート回答結果(N=26)
質問
掲示板を利用した感想として当てはまるものを選んでください(複数回答可)
回答内容 回答数
自分がつけたコメントに対してコメントを返されるとうれしい 14
他人の作業が効率よく進むように上手くコメントをつけたい 10
他人の書き込みにコメントをつけることは苦手だ 10
他人からコメントをつけられることが作業の励みになった 7
他人の書き込みにコメントをつけることで,授業中に学んだ知識・スキル
の理解が進んだ
6
先生以外の他人から読まれることを意識して主題文・アウトライン・本文
を書き込んだ
5
先生以外の他人からコメントをつけられるのは嫌だ 1
未回答 2
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
4. 結果と考察
17はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
•教材コンテンツの適切な構成は成功
•授業ポータルとしてLMSは必須
•そこ(LMS)に行けば全てがある
•今後の課題はモバイル対応
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能力習得に向けた授業運営と教材構成(目標・効果その1)
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
4. 結果と考察
18はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
•LMSだけで形成・維持できない?
•教員・LAと学生の双方向(1 1)
コミュニケーションの場になる
•学生は多方向(n n)へ志向する
•シラバス?メディア?UI/UX?
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ラーニング・コミュニティの形成(目標・効果その2)
ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(内田啓太郎@関西学院大学) 2014年8月8日
4. 結果と考察
19はじめに ▲ 内容と方法 ▲ 効果と確認 ▲ 結果と考察
•ライティングは本来孤独な行為
•ICTの活用で協同学習は可能になる
•学習行為を無理にLMSへ合わせない
•学習内容に最適なメディアを考える
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今回の発表まとめ

ライティング科目でのLMS活用を通じた教育改善の試み(発表スライド)