AAWWSS専業クラウドインテグレーターが語る  
クラウドと  
ソフトウェアが起こす  
イノベーション  
株式会社サーバーワークス  
代表取締役 大石 良
–  昭和48年7月20日 新潟市生まれ
–  コンピューターとの出会いは10歳の頃
–  当時はPC-8001にベーマガのプログラムを入力する日々
–  コンピューターの購入は11歳 / SHARP X1
–  中2の時に初めてプログラムが書籍に掲載
–  高校入学記念にX68000を購入
–  仙台の大学に進学・本格的なオタクライフ開始
–  大学生の時にパソコン通信開始。本格的にシェアウェアを販売
–  総合商社でインターネットサービスプロバイダー事業に携わる
–  2000年にECのASPを立ち上げるべく起業
おおいし
大石
株式会社サーバーワークス
代表取締役
クラウド の すけ
蔵人之助
持ちネタ  
切腹
もし今日のセッションで  
皆さんに何も得るものがなければ・・・  
切腹します
私たちの過去のAction
をお伝えすることで、  
答えではなく材料を  
ご提供します
本日のメインテーマ  
イノベーション
イノベーションとは?  
イノベーション(innovation)とは、物事の「新結合」
「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活
用法」(を創造する行為)のこと。
→イノベーションとは、実行の問題である  
一般には新しい技術の発明と誤解されているが、それだけ
でなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を
創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組
織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモ
ノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入
れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こす
ことを指す。
http://ja.wikipedia.org/wiki/イノベーション
イノベーションの例  
•  CCDD--RRの太陽誘電  
– 発明では無い(既にPPDDSS,,  CCDD--MMOOなど先行規
格があった)  
– 「家庭でCCDDが作れる」という、誰も考えな
かったことを実現した  
– そのアイディアを、世界に展開することに成
功した  
– 実行に成功した
イノベーションの例  
•  iiPPhhoonneeのAAppppllee  
– 発明では無い(先行するアイディア、製品は
PPaallmm,,  WWiinnddoowwssCCEE含め既にあった)  
– 皆がぼんやりと描いていた未来を、エレガン
トに実装した  
– そのプロダクトを、世界に展開することに成
功した  
– 実行に成功した
ソフトウェアが起こした  
イノベーション
HHeerrookkuu  
•  アプリケーションを仮想コンテナ上で実
行させるというアイディアをエレガント
に実現した  
(PPaaaaSSというアイディアを実装した)  
•  それを世界に展開すること(SSaalleessffoorrccee
へのバイアウト)に成功した
DDrrooppbbooxx  
•  高速に全てのデバイス上でファイルを同
期するという「実現できそうで、できな
かった夢」をエレガントに実現した  
•  それを世界に展開することに成功した
共通点
OOnn  AAWWSS
クラウドだったから  
•  すぐ始められる  
•  マズいと思ったら止められる  
•  伸びたときにも、スケールさせることが
できる
私たちの制約とチャレンジ
世間の論調  
SIは必要悪だ  
SIは終わった  
SIは保険でしかない
データを見ても
SSII企業倒産件数  
120	
  
140	
  
160	
  
180	
  
200	
  
220	
  
240	
  
2010年	
 2011年	
 2012年	
  年間222211件  
過去最悪!
厳しいのは  
本当っぽい
22000088年ごろの  
私たちも・・
AWSで  
SIオワタ\(^o^)/
SIオワタ\(^o^)/
ユーザー企業が自分でシステム構築できてしまう  
ソフトもAAWWSSを使えば流通がいらなくなる  
AAWWSSでハードが要らなくなる  
AWSでSIオワタの図
仮説からActionへ  
仮説:  
ユーザー企業は、自前でクラウドを  
コントロールしようとするのでは無いか?  
  
         ↓  
  
Action!
ユーザー企業が、AAWWSSのコントロールを  
やりやすくするツールをビジネスにしよう!
Cloudworks
•  コンセプト  
「日本語でEECC22が操作できる!」
AAWWSSの画面
ユーザー数  
0	
  
100	
  
200	
  
300	
  
400	
  
500	
  
600	
  
700	
  
800	
  
900	
  
ビジネス上の結果  
• 有料ユーザーが全く増えず!  
• 22000099年〜22001100年は  
大赤字!!
そこに震災
震災が私たちに教えてくれたこと
私たちが得た学び  
•  顧客が望んでいるものはセルフサービス
ではなく、新しい技術を安全に利用する
ための保険  
•  日本赤十字社の事例が示すように、突発
的な事態(災害・ハードの故障)への  
迅速な対応の方が大切だった
Pivot and Action!
Cloudworks自体は無料で続け、
AWSの導入�支援(SI)で収益化  
顧客はセルフサービスを  
望んでいない
成果(SI売上)  
2010年	
 2011年	
 2012年
サーバーワークスのチャレンジ  
11..  SSIIだけどレバレッジが効いて  
  
22..  エンタープライズだけど  
テクノロジーオリエンテッドで  
  
33..  プロフェッショナルサービスだけど  
ストックビジネス
クラウドをやってわかったこと  
イノベーションに関する日米の違い
次の2つ  
共通のポイントは?
戦艦大和
ゼロ戦
一点豪華主義
なぜ一点豪華主義が  
敗戦を招いたのか?
単体の性能は優れていたが  
こだわりすぎて  
大量生産できなかった  
山本五十六は11,,000000機必要だと言ったが、実際には332222機しか配備されなかった
こだわり過ぎエピソード  
•  最初は三菱が開発したが、中島飛行機
もライセンス生産し、あとから改�造し
て燃料タンクを取り付けるなど勝手に
改�良。戦地の整備兵にとってはありが
た迷惑!  
•  飛行機によっていちいち部品が違うの
で非能率で、空母上でネジをやすりで
削って使ったりしていた・・・!
単体の性能が良くても  
戦争には勝てない  
航空機が戦力として機能するには、  
大量生産と運用システムの両方が必要  
運用システム  
• 空母  
• レーダー  
• 通信網  
• 補給  
大量生産  
• 大規模工場  
• 大量調達  
• 標準化
運用のキモである  
レーダーの例
日本では  
•  実は技術としては確立していた  
•  でも、実地で戦闘員がはずしてた  
•  レーダーがあっても、通信網と  
接続されていなかったので無意味
その頃  
アメリカさんは・・  
•  開発者を空母に同乗させてた  
•  現地で何がおきるか、一緒に把握
して改�良させていた  
•  新技術のリーンスタートアップ
国産クラウドで  
•  自社のシステムを全部クラウドに
乗せたという話を聞きますか?
その頃  
Amazonさんは・・  
•  44兆円のEEコマースサイトをAAWWSS
に乗せて、一緒にサービスを枯れ
させていた・・・!
利用者へのインパクト
最近よく見る比較広告  
AA社より4400%安い!  
AA社よりCCPPUUが早い!
現実  
Amazon	
  Elas5c	
  Compute	
  Cloud	
  (EC2)	
Amazon	
  Elas5c	
  MapReduce	
  
Auto	
  Scaling	
  
Amazon	
  CloudFront	
  
Amazon	
  SimpleDB	
  
Amazon	
  Rela5onal	
  Database	
  Service	
  (RDS)	
  
Amazon	
  Elas5Cache	
  
AWS	
  Elas5c	
  Beanstalk	
  
AWS	
  CloudForma5on	
  
Amazon	
  Simple	
  Queue	
  Service	
  (SQS)	
  
Amazon	
  Simple	
  No5fica5on	
  Service	
  (SNS)	
  
Amazon	
  Simple	
  Email	
  Service	
  (SES)	
  
Amazon	
  CloudWatch	
  
Amazon	
  Route	
  53	
  
Amazon	
  Virtual	
  Private	
  Cloud	
  (VPC)	
  
Elas5c	
  Load	
  Balancing	
  
AWS	
  Direct	
  Connect	
  
Amazon	
  Simple	
  Storage	
  Service	
  (S3)	
  
Amazon	
  Elas5c	
  Block	
  Storage	
  (EBS)	
  
AWS	
  Import/Export	
  
現実  
Amazon	
  Elas+c	
  Compute	
  Cloud	
  (EC2)	
Amazon	
  Elas5c	
  MapReduce	
  
Auto	
  Scaling	
  
Amazon	
  CloudFront	
  
Amazon	
  SimpleDB	
  
Amazon	
  Rela5onal	
  Database	
  Service	
  (RDS)	
  
Amazon	
  Elas5Cache	
  
AWS	
  Elas5c	
  Beanstalk	
  
AWS	
  CloudForma5on	
  
Amazon	
  Simple	
  Queue	
  Service	
  (SQS)	
  
Amazon	
  Simple	
  No5fica5on	
  Service	
  (SNS)	
  
Amazon	
  Simple	
  Email	
  Service	
  (SES)	
  
Amazon	
  CloudWatch	
  
Amazon	
  Route	
  53	
  
Amazon	
  Virtual	
  Private	
  Cloud	
  (VPC)	
  
Elas5c	
  Load	
  Balancing	
  
AWS	
  Direct	
  Connect	
  
Amazon	
  Simple	
  Storage	
  Service	
  (S3)	
  
Amazon	
  Elas5c	
  Block	
  Storage	
  (EBS)	
  
AWS	
  Import/Export	
  
EC2相当のサービス	
他社クラウド
どんな違いをもたらすか?
EECC22相当のサービスを使った場合  
EC2相当のサービス	
他社クラウド	
BIND	
PosTix	
MySQL	
Backup	
インストール時間  
サーバー資源  
が必要!  
監視	
squid
AAWWSSの場合  
Amazon	
  Elas+c	
  Compute	
  Cloud	
  (EC2)	
Amazon	
  Elas5c	
  MapReduce	
  
Auto	
  Scaling	
  
Amazon	
  CloudFront	
  
Amazon	
  SimpleDB	
  
Amazon	
  Rela+onal	
  Database	
  Service	
  (RDS)	
  
Amazon	
  Elas5Cache	
  
AWS	
  Elas5c	
  Beanstalk	
  
AWS	
  CloudForma5on	
  
Amazon	
  Simple	
  Queue	
  Service	
  (SQS)	
  
Amazon	
  Simple	
  No5fica5on	
  Service	
  (SNS)	
  
Amazon	
  Simple	
  Email	
  Service	
  (SES)	
  
Amazon	
  CloudWatch	
  
Amazon	
  Route	
  53	
  
Amazon	
  Virtual	
  Private	
  Cloud	
  (VPC)	
  
Elas+c	
  Load	
  Balancing	
  
AWS	
  Direct	
  Connect	
  
Amazon	
  Simple	
  Storage	
  Service	
  (S3)	
  
Amazon	
  Elas+c	
  Block	
  Storage	
  (EBS)	
  
AWS	
  Import/Export	
  
AAWWSSの場合  
Amazon	
  Elas+c	
  Compute	
  Cloud	
  (EC2)	
Amazon	
  Elas5c	
  MapReduce	
  
Auto	
  Scaling	
  
Amazon	
  CloudFront	
  
Amazon	
  SimpleDB	
  
Amazon	
  Rela+onal	
  Database	
  Service	
  (RDS)	
  
Amazon	
  Elas5Cache	
  
AWS	
  Elas5c	
  Beanstalk	
  
AWS	
  CloudForma5on	
  
Amazon	
  Simple	
  Queue	
  Service	
  (SQS)	
  
Amazon	
  Simple	
  No5fica5on	
  Service	
  (SNS)	
  
Amazon	
  Simple	
  Email	
  Service	
  (SES)	
  
Amazon	
  CloudWatch	
  
Amazon	
  Route	
  53	
  
Amazon	
  Virtual	
  Private	
  Cloud	
  (VPC)	
  
Elas+c	
  Load	
  Balancing	
  
AWS	
  Direct	
  Connect	
  
Amazon	
  Simple	
  Storage	
  Service	
  (S3)	
  
Amazon	
  Elas+c	
  Block	
  Storage	
  (EBS)	
  
AWS	
  Import/Export	
  
インストール時間0  
サーバー(EECC22)の利用量削減
実システムでの比較(コスト)  
AWS	
EC2	
 20台	
ELB	
 2	
RDS	
 2	
Route53	
 1	
CloudFront	
 -­‐	
SES	
 -­‐	
CloudWatch	
 -­‐	
S3	
 20GB	
Total	
 約18万円/月	
EC2相当	
仮想サーバー	
 45台	
約22万円/月
実システムでの比較(時間)  
EECC22相当  
4455台分の  
セットアップ時間  
4455台分の  
運用時間
AWSでは  
インフラにかかる時間とコストが減る!  
サーバーのセットアップとメンテナンスに  
かかる時間が減って  
EECC22以外のサービスが  
システマチックに連携しているから
私が伝えたいこと  
•  11点に拘る姿勢は日本人特有  
•  芸術・研究面では良い点もあるが、  
イノベーションの様に  
システム思考が必要な分野では仇に  
•  これからは使う技術の洗練と、何を  
作り何を買うかの判断がより重要に!
作っちゃいけなかったモノ  
•  1100PPffppssのスパコンになんと11,,112200億円。
まさに現代の大和www  
•  ちなみに11年後に抜かれたIIBBMM  SSeeqquuooiiaa
の開発費は7799億円
(官製でも)作るべきもの  
•  量子コンピューター  
– こういう分野は官製でリードすべき  
– 日本が世界をリードできる可能性がある  
– 詳しくは日経コンピュータ  
22001144年44..1177号を!
イノベーションが起きる仕組み
種まき  
実験
社会
失敗=パワーの蓄積  
実験
社会
イノベーションの種をまいても
社会には何のインパクトもないが、
パワーは蓄積されている状態
実験
社会
種そのものは、今までと何ら変わらないが、
実験台にパワーがたまっていると
実験
社会
社会からみると、突然イノベーションが起きたように見える!
(実際は試行錯誤・失敗の蓄積がエネルギーとなっている)
イノベーション!
典型例  
•  ffaacceebbooookk  
– SSNNSSとしては後発  
– MMyySSppaaccee,,  OOrrkkuuttなど数々の失敗の蓄積が実
験台にあがっていた  
– 市場からはある日突然出てきたように見える
が、実際には社会的な実験を経て登場  
– 発明ではなく、実行が良かった
私たちができること
役職が上の方へお願い  
•  自由にしないで!  
– やりたいことをやらせる、ではイノベーショ
ンは起こらない  
– 制約は何で、どこを実験台にして、どこに  
粒を蓄積させるのかはデザインが必要  
– 失敗のダメージコントロール、リスク分散の
ためにクラウドが有効
役職が上の方へお願い  
•  失敗を容認  
– 失敗を容認しないとイノベーションは起こら
ない。制約と、失敗の積み重ねの上にある  
– イノベーションは「実行の問題」なので、  
種だけ見ても見誤る可能性がある
現場の皆さんへ  
•  イノベーションは「発明」ではない  
•  制約を乗り越えて実現することが、  
イノベーションの本質
ありがちな制約=グチ  
•  予算がないから・・  
•  上司の理解がないから・・  
•  ウチの会社は組織が縦割りだから・・
昔のAAmmaazzoonn  
コマース インフラチーム
縦割りにした結果・・・
縦割りが起こしたイノベーション  
コマース インフラチーム
インフラチームの都合
に関係なくインフラを
調達できて、スピード
と売上がアップ!
人的コストが削減で
き、Amazon.com以
外からの売上も増え
てスケールアップ!
API
「制約」が「強み」に  
•  AAmmaazzoonnがAAWWSSを作れたのは  
縦割りにしたから  
•  しかも、22000033年にAAnnddyy  JJaassssyy氏が  
ボトムアップで立案
すぐにやるべき3つのこと  
11.. 制約は何かを明らかにする  
22.. 最新のツール・サービスに触れる  
33.. 自分に投資する(勉強会に行ってみる)  
制約を乗り越え、  
イノベーションへ!
本日のまとめ
まとめ  
①イノベーションは「思いつき」「発明」とは
異なり実行の問題
②組織をリードする立場の方は、イノベーション
のための「システム作り」と「失敗の蓄積」を。
失敗をコントロールするためにクラウドは有効
な解決策
③イノベーションが実行の問題=現場の問題
ボトムアップでできるチャレンジを積み重ねて
「場のパワー」を蓄積しよう!
切腹しろ  
という方は  
  お申し出下さい
そうでない方は・・・
It s your turn!

クラウド+ソフトウェアで起こすイノベーション